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Ayumu Imazuが語る、ニューヨークでの経験と芸術表現へのこだわり

Rolling Stone Japan / 2021年8月29日 21時0分

Ayumu Imazu

6歳よりダンスをはじめ、14歳より約3年半ニューヨークでアーティスト留学、アポロシアターのステージに3度立つなどの経験を経て、現在は活動拠点をアメリカと日本に置いて活動するZ世代のグローバルアーティスト、Ayumu Imazu。作詞・作曲・コレオグラフまで自身で行うマルチな才能を持つ彼が2021年8月、満を持して配信シングル「Juice」にてメジャーデビュー果たした。

Ayumu Imazuはいかにしてダンスや歌を始めたのか、大きな衝撃を受けたブルーノ・マーズのことや「Juice」についてなど、ZOOMにてインタビューを行った。

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ーAyumu さんは6歳の頃にダンスを始められたそうですね。どんなきっかけでダンスに興味を持たんでしょう。

母親に地元の小さなダンススタジオに連れていかれ、やってみたら、得意というか、ある程度できたので、ちょっと続けてみようかなくらいの気持ちで始めました。

ー今振り返ってみて、自分でどんな子どもだったと思いますか?

小さい頃は1人で没頭して作業することが多かったと思います。友達と遊んでいるよりも1人で遊んでいるというか。1人で何か作っていることはよくありました。なので、ダンスを始めた時は新しい特別な挑戦って感じでしたね。

ー人前に出たり目立つことは嫌いではなかった?

昔から目立ちたがり屋というか、ダンスの発表会とかでも自分が1番目立ちたいという気持ちは結構ありました(笑)。ダンスのスキルが上がっていくにつれて、大きなステージに立ちたい、こういうことをしてみたいという気持ちが出てきました。

ーヴォーカルのレッスンや、ギターはどういうきっかけで始めたんでしょう。

小学校3年生でボーカルのレッスンを受け始めました。ギターは小学6年生〜中学1年生の頃に始めました。その始まりもダンスと似ていて、レッスンを受け始めたのがきっかけでした。歌自体は最初の頃は下手くそだったので、もっと頑張らないとなという気持ちで励みました。

ー13歳の時に、ブルーノ・マーズの「スーパーボウル」でのパフォーマンスに大きな影響を受けたそうですね。

本当に衝撃を受けました。彼はソロのアーティストなのですが、本人のドラム演奏からスタートして、そのあとダンスチューンを歌ったり、バンドと一緒に踊ったりもしていた。歌もできて、ダンスもできて、楽器もできるアーティストを初めて観て衝撃を受けたんです。自分もこういうふうになりたいと思いました。

ーそれまで練習していたダンスや歌、ギターを具体的にどう見せていくのかイメージできたわけですね。

こういうアーティストになりたいとすごく強く思い始めました。ダンスと歌は練習量もすごい時間をかけてやってきて、自分の中でも自信はあったので、将来絶対これでやっていくという気持ちになりましたね。



ーそして、翌年14歳でニューヨークに留学します。かなりの行動力ですよね。文化も違えば、交友関係も1から始まったわけですけどニューヨークの印象はどうでしたか?

ニューヨークは全く本当に違う世界というか、初めて地下鉄に乗った時のことを鮮明に覚えています。地下鉄でストリートライブを観たんです。黒人の女性がスピーカーとマイクを持って歌っているパフォーマンスをしていて。その人がすごくうまくて衝撃を受けたんです。でも住んでNYのことを知っていくうちに、そういう人がうじゃうじゃいることがわかって。歌手を目指していなくても歌の上手い人がいっぱいいることにすごくびっくりしました。

ーレベルが高いというか、当たり前に歌って踊る文化が目の前にあったと。

音楽を体で楽しんで育ってきたのがパフォーマンスを見ても伝わるので、そこは敵わないじゃないですけどすごいなと思いましたね。

ーそんなニューヨークでのレッスンは、日本との違いはありましたか?

ダンスに関しても歌に関しても、日本で学ぶ時は技術面だったりスキルを磨くことにフォーカスしているなと感じましたが、ダンスだったら音の感じ方だったり聴き方、もっと深い部分を理解することが大切だということを学びました。歌の場合でいうと、「歌う理由を探しなさい」「どういうメッセージを伝えたいか、歌で何を表現したいか」を問われるというか。日本に住んでいて考えたことがないようなことを教わりました。

―なぜ歌うか問われた時、何も言えなくなってしまったと別のインタビューで拝見しました。

ダンスに関しても歌に関しても、なんでやっているか本当に考えたことがなかったんです。努力だけはずっとしてきていたから、困惑じゃないですけど、あれ? みたいな。なんで歌を歌っているんだろうって初めて考えたきっかけになりました。

ーその時、自分の中でどんなアンサーを出したんですか?

自分の言葉を歌とダンスを通して世界に伝えたい。そうすることで表現したいことがクリアになったり、もっと美しく表現できるからと、そのときは答えを出しました。

ーAyumuさんが、世の中に伝えたいこと、自分の言いたいことはどんなことなんでしょう?

その質問は今になってもずっと考えていることで。これだって答えは絶対一生出ないとは思っていて。先ほどの質問の答えも今僕が感じているものであって、それが3年後、5年後で変わってくるかもしれないですし。留学したての時はなんで踊って歌っているかも全然答えられなかったくらい未熟だったので。そこで初めて自分のアート、芸術感にもうちょっとこだわりを持つようになりました。



ーニューヨークでは自らオーディションを受けて、アマチュアの歌手やダンサーなどがプロへのチャンスをつかめる登⻯門の「アマチュアナイト」に出場、観客の前でパフォーマンスをしたそうですね。アポロシアターに3回も立っているんですよね。

最初の頃は語学学校に半年間行っていたんですけど、1年目なのでセントラルパークに行ったり、ニューヨークを満喫していた部分もあったんです。1年目が終わろうとした時に、何か結果や爪痕を残したいなと思って、近くでやっているオーディションを調べた時にアポロシアターが出てきて。タイミングよく1週間後か2週間後ぐらいにオーディションがあったので、行こうと思って行きましたね。

ー思ってからすぐ行動に移す行動力がすごいですね。

あの頃は、何も考えずにとりあえずやってみるという気持ちがすごく強かったです。瞬発的に動いていたのかなと思います。

ーアポロシアターのステージに立ってみていかがでしたか。

アメリカで初めてちゃんとしたお客さんの前でするパフォーマンスだったので、すごく緊張しました。僕が出たのはキッズのカテゴリーだったんですけど、歌い出したら歓声が湧いて。そういう歓声を受けたことがなかったので、こういうことをしたらこういう反応をしてくれるんだというか。そういうのを1番間近というかリアルに体験できましたね。

ーそれは自信に繋がっていったんじゃないですか?

自信に繋がったんですけど、アポロシアターって特殊な場所で。歓声で勝ち負けが決まるので、どうやって盛り上げるかとか、何をしたら勝てるかという路線にガーッといっちゃうような場所でもありました。何回か出るうちに、芸術感にこだわりを持ってやりたい自分とちょっとずれていったのは自分の中で感じていったんです。

ー勝ち負けではなく、表現したいという自分の気持ちがわかったと。

お客さんが好きそうな曲や、高い音程が入っている曲をわざと選んだり、お客さんを楽しませるという面でアポロシアターは試行錯誤しないといけない場所でした。それはそれで楽しいんのですが、自分はこういうアーティストなんだと見せる場所ではないなというのを感じて。自分が将来アーティストとして想い描いたのは、自分だけしかできないような表現だったり、伝えたいことを世界に共有する気持ちで、それがだんだん強くなっていきました。



ー3年間の留学を終えて日本に戻ってきてからは、どんなことを感じていたんでしょう。

留学期間の3年半が終わって帰ってきて、1年間ほど日本に住んでいたんですけど、やっぱり自分の内面であったり、目指すアーティスト像に近づくためにはニューヨークに行きたいと思って。1年経ってからまたニューヨークに行って、また日本に戻るという行き来をする生活が始まりました。

ーその頃には、世界で活躍するトップアーティストの楽曲をダンスパフォーマンスを交えてカバーした動画をYouTubeで公開もし始めました。映像の振り付けもディレクションも担当されているわけですが、選曲はどのようにしていたんでしょう。

自分が影響を受けてた曲、その時に好きだった曲が多かったですね。カバー曲で自分の歌だったりダンスを見せていたので、自分がどこまで表現できるかを考えていました。あまり深く考えずに自分が楽しんでやっているのを動画にできたらなという気持ちでしたね。





ーそして2021年8月、「Juice」でメジャーデビューを果たしました。Ayumuさんはご自身で作詞作曲をされてきましたが、この曲の作曲はChris WahleさんとDidrik Thottさんが手掛けられています。どのように制作された楽曲なんでしょう。



この曲は、初めて海外の作家さんと作った曲で、デモのメロディラインに僕が歌詞を書いていいきましたが、この形で制作したのは今回が初めてで苦戦しましたね。デモ曲から感じたイメージをまず取っ払って新しい世界観を作るのも、曲の世界観やトラックの雰囲気とバランスを取りながらやるのも苦労しました。

ーメジャーデビュー作だからこそ、Ayumuさんが作詞作曲した曲をリリースするほうが自然な気がするのですが、なぜ今回初めての挑戦に挑んだんでしょう。

今まで出してきた曲は多ジャンルというか、いろいろなタイプの曲があって。自分の強みは、歌って踊ることだと思っているので、1番表現しやすい楽曲をデビュー曲にしたい気持ちがあったんです。いつもとは違う、ちょっと殻を破ったような楽曲にしたいという気持ちでこのような制作の方法をとりました。

ー歌詞を書くのに苦戦したとおっしゃっていましたが、リリックに関してはどういうことをテーマに書かれたんですか?

最初にデモ曲を聴いた時に、楽しさや、ポップさ、爽やかさ、若さ、フレッシュさを感じました。リリースする季節が夏なので、カラフルな夏のイメージをテーマにして書きました。

ーためしに音源にあわせて歌ってみようとしたんですけど、全然真似できない高度な楽曲ですよね。リズムのノリ方とかもどうやってやるんだろうと思いました。

僕の歌詞を結構詰めて書くんですけど「変わってるね」と言われることが結構あって。メロディラインを歌いながら、口の形をキープして合いそうな日本語を詰めていくことが多いんです。言葉のリズムやアクセントが強いのは英語の方で、逆に日本語は全部の文字に子音と母音がついてくるので、どうしても平べったく聴こえてしまうので、そこを工夫して、できるだけリズミックになるように詞をつけていました。



ー振り付けもAyumuさんが作ってらっしゃいますが、どのようなことを意識して作ってらっしゃるんでしょう。

サビの振り付けを覚えやすくしたかったのと、インパクトのある振りにしたいなと思っていたので、頭の〈Hands up! 〉という部分で手を大きく見せるための動きにしたり、「Juice」という曲名なので〈We got the juice〉という1番耳に残る箇所では、缶ジュースを右手に持って飲む仕草にしています。そういう覚えやすいキャッチーな振り付けを今回は意識しました。

ー普段Ayumuさんはダンスの中でどういう部分を大切にされているんですか?

楽曲のイメージによってダンスも変わるので曲によってバラバラですね。「Juice」はキレキレで踊るというよりは、みんなで楽しんでワイワイしてる雰囲気が合うなと思ったので、振りもそういうイメージにしましています。「Light Up」みたいにキレキレで踊る楽曲もいいなと思いますし、「Juice」みたいに楽しんでみんなで踊れるような振りもあっていいなと、曲によって合うものを作っています。



ーコロナ禍で、ライブも思うようにできないなど、大きく世界の様相も変わってしまいました。Ayumuさんご自身の活動に影響はありましたか?

コロナになってから家で過ごす時間がすごく多くなって。前に出したEP『Waves』はコロナ禍で作った曲がすごく多いんです。曲作りの面では集中できました。ただ作詞のアイデアは、部屋の中にずっといると出ないので、そこが難しかったです。人と直接会ってコミュニケーションをとったり、外に出て周りの人や自然を見たりすることが作詞作曲に影響しているんだなと感じましたね。

ー今後挑戦してみたいことはありますか?

新しい楽器に挑戦することがすごく好きなので、ドラムだったり、サックスやトランペットだったり管楽器をちょっと触ってみたいです。あと、今までのライブはまだ生バンドをつけてやったことがないので、生バンドを背負ってライブをしてみたいですね。

ーこの先、活動していくうえでの目標だったり夢があれば教えてください。

自分の目標は、より多くの人に音楽や世界観を届けることです。自分が今できることは曲を書き続けて、それを世界に共有すること。本当にそれだけだと思うので、アーティストとして、それを続けていくことが大事だなと思っています。


<リリース情報>



Ayumu Imazu
メジャー1st デジタルシングル「Juice」
配信中
配信URL:http://ayumuimazu.lnk.to/Juice

Ayumu Imazu Official HP https://ayumuimazu.com
Ayumu Imazu WARNER MUSIC JAPAN アーティストページ https://wmg.jp/ayumu-imazu/
Ayumu Imazu YouTube https://www.youtube.com/channel/UCjxtZRXDZeXiM8vs8wdRaAQ
Ayumu Imazu Instagram https://www.instagram.com/ayumu_imazu/?hl=ja
Ayumu Imazu Twitter https://twitter.com/ayumu__imazu
Ayumu Imazu TikTok https://www.tiktok.com/@ayumu_imazu
Ayumu Imazu STAFF Twitter https://twitter.com/AyumuStaff

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