ブライアン・メイがMVで30年前の自分自身と共演
Rolling Stone Japan / 2021年9月30日 12時46分
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイが、1992年にリリースしたソロ曲『バック・トゥ・ザ・ライト〜光にむかって』の新たなMVを公開した。
同MVはメイのソロデビューアルバム『バック・トゥ・ザ・ライト〜光にむかって〜』のリマスター盤のプロモーション作品となっており、同作品にはリリース当時の貴重な未公開シーンやライブ・レコーディングの映像が収録されている。
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MVは、現在のメイが、90年代に解散したブライアン・メイ・バンドのコンサート会場への階段を登っていく場面から始まる。会場に足を踏み入れた現在のメイがまず目にするのは空のステージ。ボーカルが始まる次の瞬間に1993年当時のメイと、バンドメンバーがステージ上に現れる。現在のメイがステージに登ると、1993年当時の自分自身とのセッションが始まる。MV終盤には、現在のメイが過去の自分自身と肩を組む様子が見られる。
メイは今回のMV発表に向けて「過去を振り返ることに何か愛情のようなものを感じた。30年前の私には、それからの壮大な旅路のことなんて全く想像もついていなかった」と語っている。
1992年のソロアルバム『バック・トゥ・ザ・ライト〜光にむかって〜』のリリースは、1991年にフレディ・マーキュリーが逝去して以来、メイがクイーン以外で行う初めての活動だった。ヨーロッパでは好調な売り上げを記録したが、アメリカでは最高チャート順位は159位に留まった。ブライアン・メイ・バンドでベーシストを務めたニール・マーレイは先月、ローリング・ストーン誌のインタビューに対し、「彼にとって1992年当時は非常に難しい時期だった」と述べた。彼は「私が思うに、ブライアンは当時、フレディが亡くなってしまったという大きなトラウマからなんとか逃げようとしていたんだ。当時のブライアンは、クイーンを続けることにまるで興味がなかったようで、ロジャー・テイラーともほとんど連絡を絶っていた。ブライアンは、他のボーカリストに頼りたくはないと考えていたんだ。バッキングをするボーカリストとして素晴らしいシンガーには見当がついていたが、フレディ以外がリードボーカルを務めるという考えをどうしても受け入れられなかった」と語った。
1998年になり、メイは2枚目となるソロアルバム『アナザー・ワールド』をリリースした。マーレイは「このリリースは大きな間違いだったように思う。『バック・トゥ・ザ・ライト〜光にむかって〜』のフォローアップとしてのリリースだとするならば、遅すぎた。1998年にはもう誰もがあまり興味を持っていなかったように思う。このアルバムにはヒットしたシングル曲は1曲もなく、ほとんどがカバー楽曲だった。1992年、93年の活動でついた勢いは1998年にはもう無くなってしまっていたんだ」と語る。
2005年になり、ブライアン・メイとロジャー・テイラーは、ポール・ロジャースをリードボーカルに迎え、クイーンを再始動させた。2011年になると、アダム・ランバートを新たに迎えて更なる成功を収める。クイーン+アダム・ランバートとして、2020年には、チケットのほとんどがソールドアウトとなるほど盛況のワールドツアーを敢行中だったが、パンデミックの影響で中断となり、再開は2022年の5月からを予定している。
From: Brian May Jams With 1992 Self in Trippy New Video
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