1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

米Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏、内部告発に対し「非論理的だ」と反論

Rolling Stone Japan / 2021年10月8日 18時30分

Mark Lennihan/AP

米Facebookの元従業員でプロダクトマネージャーを務めていたフランシス・ホーゲン氏が2021年10月5日、米上院の公聴会に出席し、Facebookの危険性に関する証言を行なった。それに対し同社CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は同日、自身のFacebook上に、ホーゲン氏の証言に反論する内容の長文を投稿し、「強烈な1週間」を過ごしたことを語った。ザッカーバーグ氏の投稿は、ユーザーの安全よりも利益を優先していると指摘されたことについて否定する内容のものだった。

2019年からFacebookのプロダクトマネージャーを務めていたホーゲン氏は公聴会で、議会が同社に対する行動を起こすべきだと訴えた。彼女は先日、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に数万ページに及ぶ内部資料をリークし、同社が公共よりも自社の利益を優先していると主張していた。公聴会の冒頭では、同社の製品が「子どもたちにとって有害で、分断を引き起こし、民主主義を弱体化させる」ものだと発言した。

関連記事:米女優の変死、ポルノ業界の「病巣」と薬物依存

ホーゲン氏がリークし、議会で議論された情報には、10代の少女を中心とする若者たちが、Instagramを使用したことにより悪影響を受けたという同社による調査があった。この調査によると、同プラットフォームを使用した後、イギリスでは10代の少女の13.5%が自殺願望に近い感情を抱くようになり、17%は摂食障害を悪化させ、さらに32%が自身の身体に対し否定的な感情を抱くようになったと報告されている。

これに対しザッカーバーグ氏は自身の投稿で「この情報には曲解がある。議論の対象となった同社の調査において、孤独、不安、悲しみや摂食障害といった深刻な問題を含む、12件の調査のうち11件において、こうした問題に悩む10代の少女たちはInstagramを使用したことで困難な時を楽に過ごせるようになったと述べている」と反論している。



ホーゲン氏はまた、分断を助長し、誤った情報を拡散するようなFacebookのアルゴリズムの問題に関しても発言している。同社の製品は「10代の子供たちに、摂食障害を起こさせるようなコンテンツを晒している。また、家族間の分断を助長しており、更には、エチオピアにおいては文字通り人種的な暴力を引き起こしている」と語った。

ザッカーバーグ氏はこれに対し「もしソーシャルメディアが社会を二極化させているとするなら、なぜアメリカだけでこのような二極化が見られるのだろう。その他の国ではこうした問題は取り沙汰されていないか、むしろ解消されつつあるとも言えるのに」「私たちが利益を優先して人々を怒らせるようなコンテンツを意図的に推しているという議論は根本的に非論理的で間違っている」と語る。

ザッカーバーグ氏の投稿によりこれらの問題の今後が変わっていくとは考えづらい。議会がザッカーバーグ氏に証言を求める可能性もある。米Facebookは現在、反トラスト法に基づく米連邦取引委員会の訴訟にも直面している状況だ。同社は10月4日、訴訟を取り下げるよう裁判所に申し立てを行い、それに対する回答の期限は11月中旬までとなっている。

なお公聴会の前日には、同社の製品であるFacebook、Instagram、WhatsAppが6時間にわたりサービス停止状態に陥った。ザッカーバーグ氏は、サービスの停止が「愛する人たちとのコミュニケーション、ビジネスの運営、コミュニティのサポートなどを私たちのサービスに頼っている人たち」にどう影響するかを述べ、このシステム障害に対処した。

From:Facebooks Mark Zuckerberg Calls Whistleblowers Profits Over Safety Claims Deeply Illogical

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください