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米FOXの過激司会者、学校でのマスク着用は「狂っている」と反ワクチン派を煽動

Rolling Stone Japan / 2021年10月9日 6時45分

ロサンゼルスの公立学校に通う12歳以上の全生徒に1月までのワクチン接種を義務付ける方針を決定したロサンゼルス統一学区本部前で、同方針とマスク着用に反対する声を上げる人々。(Photo by Los Angeles Times via Getty Imag)

「移民はアメリカを汚す」などの過激発言で知られる米FOXニュースのアンカー、タッカー・カールソンは反ワクチン派にとってリーダー的存在の一人でもある。

【画像を見る】予防接種に疑問を唱える17人の「反ワクチン派」セレブリティ名鑑

「子供たちを登校させるべきではないのかもしれません。私たちのものである学校を取り戻すため、私たちは戦うべきです」

現地時間5日夜、カールソンは何百万という視聴者に向けてそう語った。過去数カ月間にわたり、FOXニュースの人気キャスターは学校でのマスク着用の義務付けを批判し続けている。教室でのマスク着用を生徒たちに強要する方針を「狂っている」とする彼は、不満を持つ市民たちに行動を起こすよう再三呼びかけてきた。

コロナ感染対策とそれを強要する人々を敵視するカールソンの姿勢に感化されたのかどうかは定かではないが、反ワクチン派の人々は実際に行動を起こし始めている。彼らはこれまでも学校の教育委員会会議の場で散々喚いてきたが、カールソンの提案通り、彼らは学校を相手に徹底抗戦する姿勢を見せ始めた。

その中には、9月にワシントン州バンクーバーで行われたマスク着用への抗議活動に乗じて校庭への侵入を試み、ロックダウンを誘発した極右団体のプラウド・ボーイズも含まれる。またカールソンが直接的な行動を呼びかけた翌日に、カリフォルニアのビバリーヒルズにある小学校の通学路で、児童とその保護者に対する当てつけのようなメッセージを掲げた人々もその一部だ。

A group of anti-vaccine/anti-vaccine mandate activists protested at Walk to School Day in Beverly Hills today. Protesters followed Mayor Bob Wunderlich from the civic center to Hawthorne Elementary School, engaging in heated exchanges with parents. pic.twitter.com/UjWMz6dtY9 — Samuel Braslow (@SamBraslow) October 6, 2021

ツイート訳:反ワクチン派およびワクチン接種義務付けに反対する人々は今日、ビバリーヒルズの通学路で抗議活動を実施。彼らは市民会館からHawthorne Elementary Schoolまで歩いたBob Wunderlich市長の後を追い、児童の保護者らと口論する場面も見られた。

子供と手を繋いで歩いていた女性に嫌がらせをした赤い服の女性は、「自由と市民参加を重んじる人々の集団」を自称するBeverly Hills Freedom Rallyの発起人、Shiva Bagheriだ。

「子供が顔と身体に着用するものは吟味すべきです」。学校の外に立ったBagheriはそう呼びかけていた。「これはれっきとしたレイプです。彼らはこの毒によって、子供たちを犯そうとしている。これはレイプ以外の何物でもありません」


NYでは児童に直接怒りをぶつける者も

ロサンゼルスでの騒動の数日前には、ニューヨークの活動家たちが児童に直接怒りをぶつける事態が起きた。反ワクチンを訴える団体NYC Freedom FightersのCurtis Orwellは先週、彼と少なくとももう1人の人物がフェンス越しに児童に嫌がらせをしている様子の動画を投稿した。「みんな、マスクを外して新鮮な空気を吸うんだ」。動画のOrwellはそう声を上げている。「そんなのはおかしい、間違ってる。みんな、顔をちゃんと見せるべきだ。マスクを外せ、今すぐ外せ」

2人の大人がフェンスの内側から動画を撮影し始めるまで、Orwellともう1人の人物は子供たちへの嫌がらせを続けていた。Orwellはフェンス越しの相手を小児性愛者呼ばわりし、もう1人の人物と共に子供にマスクを着用させることは「児童虐待だ」と怒鳴り続けた

【動画を見る】子供を罵倒する大人たち

Instagram投稿訳:@curtisorwell 保護者の皆さん、子供たちがどのような状況に置かれているのか知っていますか?

Instagram投稿訳:@freedomfightersinternationalと私は、子供たちが身に付けるものを選択する自由を持っていることを伝えようとしているのです。ちなみに、児童たちの「教師」の前腕には小児性愛者のシンボルがあります。(動画を最後までご覧ください)保護者の皆さん、子供たちをこんなところに通わせるのは今すぐやめましょう!

子供にマスクを着用させることが「児童虐待」にあたるという主張はわかりやすく、疑問を感じている保護者たちの中には同意する人もいる。そういった考え方の出どころは不明だが、それをメインストリームに持ち込んだのがタッカー・カールソンであることは間違いない。

「マスクをつけたまま遊んでいる子供を目にした時の反応は、ウォルマートで誰かが子供を殴るところを目撃した時と同じであるべきです」。彼は4月にそう語っている。「すぐ警察を呼び、児童保護団体に連絡すべきです。助けがやってくるまで延々と電話を鳴らし続けるべき。あなたが目にしているのは児童虐待であり、あなたにはそれを未然に防ごうと努める義務があるのです」

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from Rolling Stone US



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