性的虐待で有罪評決のR・ケリー、被害者が会見「有名人だからといって恐れないで」
Rolling Stone Japan / 2021年10月10日 9時20分
R・ケリー被告(本名:ロバート・シルベスター・ケリー)による性的暴行の被害者、フェイス・ロジャースがケリーの実刑判決について語った。「やっと正義がなされた」
米ニューヨーク州東地区連邦地裁の陪審団は9月27日、R&B歌手ケリー被告に対し、性的搾取や組織犯罪などの罪で有罪評決を下した。
ケリーが1994年に当時15歳だったアリーヤと結婚していたことをVibe誌が同年にスクープした時、彼女はまだ生まれてもいなかった。同誌が掲載した婚姻届のコピーでは、アリーヤの年齢は18歳と記載されていた。
「当時、私はまだ生まれていませんでした。そのことを知っている人も多いでしょう」。現地時間8日、ケリーの実刑判決後、初めてとなるインタビューの場で、彼女は本誌にそう語った。
「彼は有名人です。業界関係者、エンターテイナーたち、その他大勢の人々、誰も彼を咎めませんでした。しかし今、ようやく正義がなされたのです」。彼女はそう語った。「その変化をもたらしたのがミレニアル世代の若者たちだという事実は、驚くべきことでしょう」
現在24歳のロジャースは、ブルックリンの連邦裁判所で行われた彼に対する裁判で証言した。9時間にわたる協議の末、陪審員たちは全員一致で「I Believe I Can Fly」のヒットで知られるシンガーを有罪とした。
彼女は法廷でケリーと再び対面し、その傲慢な態度に「怒りを覚えた」という。証拠として彼の楽曲が法廷内で流された際に、彼はピアノを弾くふりをしながら指を動かしていたという。
「彼は人々の気を引こうとしていたのでしょう。今にも『黙れ!』と大声で叫びそうな様子でした。時折うなだれて首を振る姿を見て、私の父はひどく不快だったと話していました」。彼女はそう語った。
「自分がしたことの重大さを思い知ればいい、改めてそう思いました」。彼女はそう話す。「彼は私が口を開くことを苦々しく思っているでしょう。当時19歳だった私がこういう行動に出るとは思っていなかったはず。4年も経てば人は変わリ、沈黙を破るということを思い知ったでしょう」
有名人を糾弾することは容易ではない
ケリーの裁判で証言した5人の被害者のうち3人の弁護を務めたグロリア・オルレッドと共に、ロジャースは報道陣の前に姿を現した。2人は8日午前にロサンゼルスで記者会見を行い、判決後初めて公の場に姿を見せた。彼女たちはビル・コスビーの代理人を務めるアンドリュー・ワイアットを含む一部の人々による「ケリーはハメられた」という主張が事実無根であると訴えた。「R・ケリーはハメられてなどいません。確固たる証拠に基づいて、彼は実刑判決を受けました」。オルレッドはそうコメントしている。
ロジャースは証言台で陪審員たちを前に、2018年の訴訟の際に明かされたケリーによる唾棄すべき暴行について詳細に語った。彼女によると、約1年に及んだ交際の中で、彼は彼女を辱めて自尊心を傷つけ、性行為を強要し、自分を「喜ばせることができなかった」罰として屋内や車内に度々監禁した。また彼は自分のことを「お父さん」と呼ぶよう彼女に強要したり、意図的に性病をうつしたという。
グラミー受賞歴を持つケリーと彼女は、2017年にサン・アントニオで行われた彼のコンサートの場で知り合った。その2カ月後、彼はニューヨークで行われたショーに彼女を呼び寄せる。ロジャースによると、彼は「肉体的苦痛を伴う性行為を強要」し、一方的に撮影した動画を利用して彼女を脅したという。
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彼女が公の場で自身の経験について語ると決めた時、ケリーは彼女の弁護人に脅迫状を送ったとされている。「彼は私を黙らせようとしていました。しかしそういった行動によって、私の決意は一層固くなりました。私が手持ちのカードをすべて出せば、彼は何もできないことはわかっていました」。彼女は記者会見の場でそう語った。「一連の出来事の後、私は精神的にも肉体的にも苦しみました。(中略)有名人を糾弾することは容易ではありません」。そう語ったロジャースは、ケリーの標的にされる若い女の子たちの「注意を喚起する」目的で「行動を起こす」決意をしたという。
現在54歳のケリーは、裁判を監督した連邦裁判官によって5月に懲役を宣告され、10年間を刑務所で過ごすことになる。ロジャースは刑の宣告に立ち会うかどうかは決めていないが、ケリーが「自責の念を示し、説明責任を果たす」ことを望んでいると語った。
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