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ABBAの運命を変えた、1974年のユーロヴィジョン制覇を振り返る

Rolling Stone Japan / 2021年11月10日 19時0分

1974年のユーロヴィジョンで優勝したABBA(Photo by Hulton-Deutsch Collection/CORBIS/Corbis via Getty Images)

40年ぶりのニューアルバムを発表したABBA。彼らの世界制覇のきっかけとなった瞬間を振り返る。

【動画を見る】1974年のユーロヴィジョン、ABBAが「Waterloo」を披露

ついに実現した。ABBAがニューアルバムをひっさげて、40年ぶりの再結成を果たしたのだ。先行リリースされた2曲のシングルが何かを証明するとすれば、彼らが長年ずっと雷鳴のようなディスコポップをひた隠しにしてきたということだ。タイミングも完璧。まばゆいスウェディッシュ・ポップのエネルギーにいくばくかの力を借りて、暗闇の時代を乗り越えることができるかもしれない。

グループの復活を記念して、彼らがブレイクした1974年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストを振り返ってみよう。この時彼らは「Waterloo」(邦題:恋のウォータルー)で優勝した。紹介パートではメンバーのベニー・アンダーソン、アンニ・フリード・リングスタッド、アグネタ・フォルツコグ、ビヨルン・ウルヴァースが大きな植物の葉に囲まれてポーズをとり、やがて映像はコンテストへと切り替わる。

プロデューサーのスヴェン=オロフ・ワルドフはナポレオンに扮して登場(曲のタイトルが1815年のワーテルローの戦いから来ていることを踏まえれば、当然のチョイス)。ワルドフがオーケストラを指揮する間、派手な衣装に身を包んだメンバーがステージに現れ、曲を演奏し始める。リングスタッドとフォルツコグの2人がボーカルを担当。ロイヤルブルーのベロアの衣装に、お揃いのニット帽をかぶっているのがフォルツコグだ。

「ABBAの音楽はそれほどハッピーじゃない」

「Waterloo」でバンドは全米チャート初登場。ビルボード・シングルチャートで6位にランクインし、B面の「Honey, Honey」も同年秋に27位を記録した。成功を収めた後、グループはグラムロックの影響を受ける。「僕らは『Waterloo』以降に出したシングルで、グラムロック・グループのスウィートのようになろうとしていたんだ」と、ウルヴァースは2014年にガーディアン紙に語った。「愚かな判断だった、僕らはずっとポップグループだったんだから」

ABBAの復活作『Voyage』は、1981年の『The Visitors』以来のニューアルバム。彼らはこの40年間ポップシーンに時折顔を出し、ごく最近では2018年に『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー ザ・ムーヴィー・サウンドトラック』が、続いてシェールによるトリビュートアルバムがリリースされている。

「ABBAの音楽はそれほどハッピーじゃない」と、ウルヴァース。「ちょっとおかしいけど、ハッピーに聞こえるかもしれないが、奥底に流れる音楽はハッピーじゃない。北欧らしいメランコリーな感じがあるんだ。みんな女性陣の声に騙されてしまう。そう、それがABBAの秘密のひとつだと思う。ものすごく寂しい時でも、僕らの音楽はいつも陽気に聞こえるんだ」

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From Rolling Stone US.


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