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2021年を象徴する英単語に「NFT」選出 英

Rolling Stone Japan / 2021年11月30日 16時50分

英英辞典等を出版するイギリスのコリンズ社による「今年の単語」にて、Non-fungible tokensの略称である「NFT」(非代替性トークン)という単語が、「Climate Anxiety」(気候不安症)を破って選ばれた。

コリンズ社の投稿によるとNFTは「唯一の電子証明書。ブロックチェーン上に記録され、芸術品や収集品といった対象物の所有権を証明するために用いられる」と定義されている。NFTが「今年の単語」に選ばれた理由として、同社は「その偏在性と、テクノロジー、アート、商業が混在するという性質が大衆の興味をかき立てる」と述べている。

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2021年を通して、NFTは仮想通貨コミュニティのニッチなものから、億万長者的大企業へと興味の対象を移してきた。伝統的な芸術の世界を嵐で席巻。ビープルとして知られるアーティストのある作品に関する権利が、歴史あるオークションハウスのクリスティーズにおいて6900万ドル(約78億円)で落札されたのが今年3月のことだった。また、音楽業界でもNFTに対する関心は高まっており、アーティストたちの新たな作品の公開場所として、あるいはファンたちとの交流の手段として、NFTの秘める可能性が注目されている。

その一方で、NFTが環境に対して与える影響も無視できないものとなっている。今年4月の調査結果では、イーサリアムブロックチェーン上でNFTを1つ生成し取引すると、アメリカにおける一般の家庭1つで1年半に消費される電力と同じだけのエネルギーが必要になるとされている。ただ、NFTの生成や取引には、いくつもの環境に配慮したオプションがあり、そうした場合にもたらされる悪影響は、様々な技術が環境に与える影響のうちの一つに過ぎないとも考えられる。

その他の候補に上がった言葉は新型コロナ関係のものが多く、「double-vaxxed」(ワクチン2度摂取完了)、「pingdemic」(イギリスのコロナウイルス追跡アプリの通知音とパンデミックを掛け合わせた造語)、「hybrid working」(リモートワークとオフィスワークのハイブリッドでの仕事)など。また、「metaverse」、「cheugy」、「neopronoun」、「regencycore」といった単語がリストアップされた。

From:NFT Beats Out Climate Anxiety for Dictionary Publisher Collins Word of the Year

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