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『ザ・ビートルズ:Get Back』、映像と音声の修復作業裏側を語る特別映像公開

Rolling Stone Japan / 2021年12月23日 16時11分

ザ・ビートルズ(©1969 Paul McCartney. Photo by Linda McCartney.)

ドキュメンタリー作品『ザ・ビートルズ:Get Back』が、50年間お蔵入りになっていた素材を現代に蘇らせる、修復作業についての特別映像を公開した。

マイケル・リンゼイ=ホッグによる『レット・イット・ビー』(1970)の映像素材は、16ミリフィルムで撮影されたものを35ミリに引き延ばしたものだったため、結果、粒子が粗く退色しており、とても暗い質感の作品になっていた。

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そこでピーター・ジャクソンは、『彼らは生きていた』でも使われた、ニュージーランドのウェリントンにあるパーク・ロード・ポスト・プロダクションによってすべて自然な色に修復。これまでピーター・ジャクソンの『ホビット』シリーズや、『彼らは生きていた』でも編集を務めたジャベツ・オルセンが隣で「各ショットごとに細かく確認しながら修復した」と語った。

映像と比べて、修復ぶりを見せたのがサウンド面。モノラルのアナログ・テープで録音された当時の素材は、ボーカルの音量が低すぎて、ギター音が大きすぎるなど、バランスの悪い部分が多々あった。そこで、楽器の音やメンバーの声を判別できるように機械学習システムに覚えさせ、それぞれの音を抽出し再びミックスを施すことで、もう一度バランスを取ることが可能に。こうして、これまで楽器の音にかき消され、聞き取り辛かったメンバー同士の会話もはっきりと聞こえるようになり、よりディテールに富んだ作品となっている。

さらに、「ルーフトップ・コンサート」での演奏シーンも公開された。1969年1月30日にサプライズで行われた約42分間のパフォーマンスの中で計3テイク演奏された「ゲット・バック」の内、そのテイク1となるのが本演奏シーン。当日は、アップル本社屋上に5台、向かいのビルの屋上に1台、街の通りに3台、そしてアップルの受付に隠しカメラが1台と、計10台のカメラで様々なアングルから撮影された。本編では、彼らにとって最後のライブとなった「ルーフトップ・コンサート」をノーカット完全版で視聴できる。




<作品情報>



ドキュメンタリー作品『ザ・ビートルズ:Get Back』

■監督:ピーター・ジャクソン
■出演:ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター
公式サイト:https://disneyplus.disney.co.jp/program/thebeatles.html

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