川谷絵音が振り返る2021年の音楽シーン
Rolling Stone Japan / 2022年1月12日 19時0分
世界的なパンデミックから一年以上が経過し、音楽シーンでも様々な「次」へ向かう動きが起きた2021年。昨年に引き続き、今年も川谷絵音を迎え、Spotifyの年間ランキングを見ながらこの一年を振り返ってもらった。
indigo la End、ジェニーハイ、DADARAYがアルバムをリリースし、MISIA、関ジャニ∞、原田知世らに楽曲提供を行うなど、相変わらずの多作ぶりを見せた今年の川谷。indigo la Endでは韓国のラッパーpH-1とコラボレーションをするなど、国を超えた新たな動きも見せ始めている。また、お馴染みとなった「関ジャム 完全燃SHOW」以外にも、「スッキリ」にコメンテーターとして出演するなど、論客としてもさらに幅を広げる一年となった。はたして、そんな川谷は2021年という年をどう見たのか。パンデミックに対する受け止め方の変化は音楽のトレンドにどんな影響を与え、世界と日本の距離は縮まったのか、それとも開いたのか。「総括」であると同時に「予兆」を感じさせる、そんなテキストになったように思う。
川谷絵音
2014年、indigo la Endとゲスの極み乙女。の2バンドで ワーナーミュージック・ジャパンより同時メジャーデビュー。現在ジェニーハイ、ichikoroを加えた4バンドの他、DADARAY、美的計画のプロデュースや様々なアーティストへの楽曲提供など多岐に渡る活動を続けて現在に至る。indigo la Endの最新デジタルシングル「邦画」、ゲスの極み乙女。の最新デジタルシングル「ドーパミン」が好評配信中。2022年1月26日にジェニーハイ初のライブ映像作品『アリーナジェニー』をリリース。
海外ではロック復活の兆し
「コロナ後」に進むシーン
―Spotifyのランキングを見る前に、2021年は川谷さんにとってどんな一年でしたか?
川谷:自分にとっては、2020年とそんなに変わらなかった気がします。2020年はフェスとかができなくなって、「来年はできるかな?」と思ってたけど、結局今年もあんまりやれなかったですよね。indigo la Endに関しては、去年からツアーをやっていたので、お客さんが声を出せないこととか、「この状況に慣れた」みたいな感じもあって。年末に向かっていくにつれて、日比谷野音や国際フォーラムでのライブもフルキャパで行えたり、ちょっとずつ変わってきたなとも思うんですけど、かといって、もう完全に大丈夫かっていうとそういうわけでもないので……そう考えると、あんまり変化はなかったかなって。
―音楽シーン全体の動きに関してはどうですか?
川谷:日本に関しては、2020年の盛り上がりがさらに進化した感じがします。ネット発で何者なのかよくわからない、顔を出してない人がさらに増えていて。そこで気になるのは、もちろんアーティストにもよると思いますけど、そういう人たちがライブをしてみたはいいものの、お客さんがそんなに入らない状況があるらしいんですよね。ネット世代はもともとライブに行く習慣があんまりないのと、コロナ禍の状況がこの2年でさらに進んで、ライブに行くというのが「日常」ではなくなった。その一方で、客席を減らさなければいけない事情もあって、チケット代は昔よりも上がってるから、ますます若い人は行きづらい。来年はそこがどうなるのかなって。ネット世代の人たちは、曲がサブスクで動いてるときはいいけど、ライブでマネタイズしていくとなったときにどうするのか。その点ではやっぱり、昔からライブをやってきた人たちの方が、しっかりお客さんを持ってるみたいですね。
―海外のシーンに関してはどうでしょうか?
川谷:海外はちょっとロック寄りになってきたというか。ギターが復活してたり、フェスも10万人規模でやったりしていて、日本とは違いますよね。日本はさらに閉じちゃった感じもします。ロックバンドも元気がなかったし。いいなと思う曲はあるんですけど、「これはヤバい」みたいなのがなかなかなくて。それは日本がガラパゴス化し過ぎたのもあると思うんですけど、やっぱりライブを見ることで、そのアーティストの良さがわかることってあるじゃないですか? 今はそういう機会がなかなかなくて、曲だけで判断しないといけない。その結果、チャートの顔ぶれはどんどん変わり続けて、YouTuberとかTikTokerの人がたくさん出てきたり、僕でもついていくのが大変になってきている。そんな中でも、藤井風くんとかVaundyとかは突き抜けていった印象がありますね。
Photo by JMEnternational for BRIT Awards/Getty Images(Olivia Rodrigo), Francis Delacroix(Måneskin)
―では、まずはグローバルのランキングを見ていこうと思います。「世界で最も再生された楽曲」の1位はオリヴィア・ロドリゴの「drivers license」でした。
川谷:オリヴィア・ロドリゴは今年すごかったですよね。すっかりファッションアイコンにもなったし。「good 4 u」も4位に入ってますけど、(この曲は)めっちゃパンクっぽさがあって。ランキング全体的に、去年より明るい曲が増えた気がします。7位のドージャ・キャット「Kiss Me More feat. SZA」とかも明るいじゃないですか? 日本は相変わらず、セツナ文化ですけど(笑)。
「世界で最も再生された楽曲」プレイリスト
―「エモい」曲が多いですよね。
川谷:海外はもっとカラッとした雰囲気がある気がします。「コロナ後」を感じるというか。なかでも象徴的なのはマネスキンですよね。こんなコテコテのロックバンドが一世を風靡することなんて、ここ数年なかったと思うので。
―しかも、イタリアから出てきたという。
川谷:そういう点も含めて、マネスキンはこのランキングのなかでも今後の流れを左右しそうな、特に注目すべき存在だと思います。
―彼らの「Beggin」は「世界で最も再生された楽曲」の11位でした。トレンド的にはチルなものがずっと続いてきて、そろそろ違うものが聴きたいという流れもあった中で、コロナ禍に入り、いよいよ反動が明確になった感じはありますよね。
川谷:そうですね。ここに(今年ニューアルバムを出した)ドレイクとかが入ってないのもそういうことっていうか。「ザ・ヒップホップ」みたいな人が減って、ハッピーソウル……かつロックみたいな(笑)、そういうのが増えた感じはします。「エモい」みたいなのはあんまりないですよね。まあ、「drivers license」はそうっちゃそうだけど。
―「good 4 u」のほうはパラモアのパクリ論争もあったように、ポップパンク色が強くて、参照点が90年代から2000年代に変わってきた感じもあります。
川谷:やっぱりリバイバルですよね。マネスキンは基本的に全部聴いたことあるような、というかもはや懐かしさも感じるギターリフじゃないですか? でも、それがいいわけで。ヴォーカルのダミアーノも、今までの歴史上のレジェンドを全部ギュッとした感じですけど(笑)、それが今の若い人たちにとっては新しいものなのかもしれなくて、そこに希望があるというか。「ロックバンドいいよね」っていうふうになってる感じがします。
―川谷さんが選んだ2021年の10曲にも、マネスキンの「I WANNA BE YOUR SLAVE」が入ってますね。
川谷:「Beggin」はちょっと暑苦しいなって(笑)。「I WANNA BE YOUR SLAVE」の方がもっとノリノリなので、軽く聴けるっていうか。初めて聴いたのがこの曲だったんですよ。最初は「なんだこれ?」って異物感すら感じるくらいだったんですけど、ライブ映像を見たら腑に落ちて、気づいたらハマってたというか、口ずさんでました。で、インスタをフォローしたら、見た目も含めて良い意味でちょっとエグイっていう。アイコンになるべくしてなったというか。そういう感じも日本のバンドとは違うなって。
―アイコン性も高いですよね。
川谷:彼らやオリヴィア・ロドリゴは、やっぱりポップアイコンですよね。今年でいうとリル・ナズ・Xもそう。デビューアルバム『MONTERO』は以前よりも軽くなったというか、チープなシンセが入ってたり、カラッとして聴きやすくなった気がしました。
オリヴィア、マネスキンなど
「2021年の顔」を振り返る
―途中で話に出たドージャ・キャットの「Kiss Me More」は、川谷さんの個人ベストで次点に入ってますね。
川谷:めっちゃ聴いたんですけど、この曲はみんな好きだろうから、あえて自分のトップ10に入れなくてもいいかなって。新しく出たindigo la Endの曲「邦画」をアレンジするときに、「2番のAメロをこの曲っぽくしよう」って話をしたくらい、かなり聴いてましたね。主に僕と(佐藤)栄太郎が。
―ドージャ・キャットといえば、前に栄太郎くん(佐藤栄太郎、indigo la Endのドラムス)が「Say So」をリファレンスに挙げてた曲もありましたよね。
川谷:僕はそこまで「Say So」は好きじゃなくて。(「Kiss Me More」は)SZAが参加してるのも大きいですね。SZAはめっちゃ好きで、フィーチャリングで参加してる曲は全部いいなって思うくらい(笑)。それを抜きにしても、「Kiss Me More」は2021年を象徴する曲だと思います。去年からのディスコ的なブームをよりソウルっぽくしたというか、テンポはそんなに速くないけど、これが今年のノリだなって。そういう意味では、2021年のノリを象徴しているのがドージャ・キャットで、そこにマネスキンとか「こういうのもあるよ」ってだんだん出てきて、来年はもっとロック寄りになるのかもしれない。きっとマネスキン以外にもロックバンドが出てくると思うんですよね。それでいうと、個人ベストの次点に入れたザ・スナッツ(The Snuts)は、アークティック・モンキーズをもっと明るくしたようなバンドで。2006年とか2007年くらい、僕が大学生だった頃のUKロックみたいな感じ。そういうのは大好きなんで。
―ガレージロックリバイバルの後期ですよね。
川谷:その後期くらいのリバイバルが、今後もしかしたらあるのかなって予感がしてます。アークティック・モンキーズを小学生くらいで聴いてたような世代が、これから出てくるのかなって。
―直撃世代が親になってて、みたいな。
川谷:そうそう。だから、コロナ後の世界は絶対ロックになっていくと思っていたけど、それがマネスキンの登場によって加速した感じがします。
―さっきも話したように、彼らがアメリカでもイギリスでもなくイタリアから出てきたのがやっぱり今っぽいし、当然のようにTikTokが絡んでるのも今っぽいですよね。
川谷:あの感じはTikTokで使いやすいですもんね。あと、ザ・キッド・ラロイの「STAY with Justin Bieber」もTikTokでかなり使われてましたよね。
―「STAY」は「世界で最も再生された楽曲」の3位、日本国内のバイラルチャートで年間8位と国内外で大ヒット。この曲は結構エモめですよね。
川谷:そういう意味では、この曲は昨年までの感じというか、新しいかと言われるとそうでもない気はしますけど、いい曲ですよね。僕も結構好きです。(ランキングを眺めながら)……あれ、ザ・ウィークエンドの「Blinding Lights」っていつのリリースでしたっけ?
―2019年ですね。去年の「世界で最も再生された楽曲」1位でした。
川谷:それが今年も8位ってすごいですね。いつ聴いても前向きに聴こえるし、こういう曲が長く聴かれるんでしょうね。あとは、エド・シーランも毎回出るたびにメロディの構築の仕方が流石だなって思います。今年の「Bad Habits」も「ザ・エド・シーラン」みたいな曲ですよね。彼の音楽にはコロナ禍とか関係ないっていうか、僕からすると「Shape of You」以降ひたすら同じことをやってる気がするんです。ずっとただいい曲を書いてるっていう。
―サウンドメイクやビートは曲によっていろいろですけど、軸にあるのはソングライティング、歌メロだっていうのは変わらないですよね。
川谷:そうですね。弾き語りっぽいメロディがずっとあるなって思います。
―「世界で最も再生されたアーティスト」のランキングは、1位がバッド・バニーです。
川谷:去年も1位でしたよね。「アーティスト」のランキングになると、やっぱり曲のランキングとはまた雰囲気が違ってきますね。ヒップホップ色も強いですし。
―それこそ、こっちだとドレイクがまだ上位にいたり。
川谷:カニエ、トラヴィス・スコット、エミネムとかも20位以内にいますし、こっちのランキングは以前からずっと人気があるアーティストたちが並んでますよね。マネスキンはまだこっちには入らない。
「世界で最も再生されたアーティスト」プレイリスト
―楽曲のランキングを踏まえると、オリヴィア・ロドリゴはもっと上位でもよさそうですけど。
川谷:まだ(トータルの)曲数が少ないから、こういう結果になるんでしょうね。
―このランキングでは過去作の再生回数もカウントされるので、これまでの実績も重要になってくると。
川谷:そうそう。とはいえ、こっちのランキングも将来的には変わってくるかもしれないですよね。今後、新しいアーティストたちのライブラリがどんどん増えていったら、ラッパーがもっと下になる可能性もありそうだなって。
―実際、ジュース・ワールドやトラヴィス・スコットは去年よりも順位が下がってます。楽曲のランキングほどビビッドに変化が表れてはいないけど、それでも今後の予兆を少し感じさせるというか。
川谷:来年はがっつり変わるかもしれないですね。フェスが復活したら、絶対バンドが増えるんで。
―「世界で最も再生されたアルバム」のランキングはどうでしょうか?
川谷:2位のデュア・リパとか10位のハリー・スタイルズ(『Fine Line』)は、(昨年以前のリリースなのに)まだ聴かれ続けてるんですね。オリヴィア・ロドリゴが1位になってはいますけど、こっちもアーティストのランキングと一緒で、上位だけ見るかぎりではそんなに変化がない感じはします。ザ・ウィークエンドもずっといるし(6位『After Hours』)。
―あらためて、オリヴィア・ロドリゴのブレイクに関してはどう見ていますか?
川谷:何か新しいことをしてるわけではないけど、「彼女は聴かなきゃいけない」っていう雰囲気になっていますよね。この人はもともと女優としても知られていて、そういう出自とかファッションアイコンっぽい感じも含めて、ガワから入る人も多いけど、曲もちゃんといいっていう。ネット世代だけど、曲だけがひとり歩きしていく感じともまた違うじゃないですか? あとはやっぱり、若い人が信奉する存在がいつの時代にも必要だったりすると思うんです。ビリー・アイリッシュが誰でも知ってる存在になって、みんなが次を探し始めたところに、オリヴィア・ロドリゴがちょうどハマった感じはします。
―そういえば、ビリーの最新作『Happier Than Ever』はトップ10までに入ってないですね。
川谷:そうなんですよ。入っていてもよさそうですけど、ちょっとチルな雰囲気になりすぎた感じもしました。
―それこそコロナ以降、みんな塞ぎ込むよりも明るいものを求めるようになったと考えると、そこの気分とはちょっと合わなかったというか。
川谷:それは大きかったと思います。かなり鬱屈した雰囲気がありましたもんね。それこそパンデミックになってなかったら、「bad guy」がザ・ウィークエンドの「Blinding Lights」みたいに、今でもランキングに入っていてもおかしくなかったと思うんですよね。でも、コロナになって世の中の雰囲気も変わり、「bad guy」の勢いが抑え込まれた感じがします。
―そこでオリヴィア・ロドリゴが取って代わったという。
川谷:でも、日本だとまだ彼女を知らない人が多そうですよね。現時点では、ビリーの知名度とは比較にならないはずで。
―国内のランキングには全然入ってないですからね。それこそ、来日公演が行われていたりしたら、もっと日本でも話題になったんでしょうけど。そういう意味でも、海外のシーンとさらに乖離が進んだ一年でもあったと。
川谷:そう思いますね。
クレイロからNCT 127まで
川谷に刺さった2021年の音楽
―川谷さんの個人ベストについても聞かせてください(一覧はこちら)。
川谷:今年は10曲選ぶのが大変でした。最初にも言ったように、飛び抜けていいっていうのがそんなになくて。でも、いい曲はいっぱいあったなって。クレイロのアルバム『Sling』はめっちゃ聴きました。レコードも買ったし、今の気分とも合ってたというか。ちょっとフォーキーで、ノスタルジックで……そういうのはずっと好きなんで。indigo la Endとか(外部アーティストへの)曲提供でもこの感じを出したいと思い、具体的にそういう話をしたりもしたので、このアルバムは今年、自分の曲作りの根幹にもなっていたと思います。
―プロデューサーのジャック・アントノフはテイラー・スウィフト、ラナ・デル・レイ、ロードとかも手掛けていて。彼が携わった作品は軒並みフォーキーですけど、クレイロはフォーキーな部分とオルタナ感がちょうどよかったですよね。
川谷:そうそう。今年だと他にもスネイル・メイルとか、オルタナを感じる女性シンガーソングライターがやっぱり僕は好きなんです。
―スネイル・メイルの新作『Valentine』の方が、オルタナ感は強めだったりして。
川谷:たしかに。この2人は仲いいんですよね。スネイル・メイルとクレイロが共演してるライブ映像があって、クレイロがめっちゃ適当に音を外しながら歌ってるんですけど、それもすごいよくて(笑)。やっぱり、僕ら世代はこの辺が絶対好きなんですよ。ポストロックとかオルタナを聴いて音楽やってる人たちには絶対刺さる。米津(玄師)もめっちゃスネイル・メイル好きだし、たぶん佐藤(千亜妃)とかも好きなはず。「このギターのここが好き」みたいなのがみんなわかるっていうか。
―「good 4 u」もいい曲だけど、ギターの歪みの音はスネイル・メイルの方が好きみたいな。そのあたりは各々の好みや世代感が出るでしょうね(笑)。
川谷:「good 4 u」の場合、メロディはいいですけど、アレンジがパンクっぽすぎるというか、僕はそもそもパンクはそんなに好きじゃないので、「drivers license」の方が全然好きですね。
―川谷さんの個人ベストを順に聴いてみて、ポップなんだけど、音像がちょっと面白いというか、変な曲が多い印象を受けました。NCT 127の「Sticker」とかまさにそうだし。
川谷:「自分の音楽にどう生かせるか」みたいな観点で聴いてる部分はありますね。「Sticker」はOKAMOTOSのレイジくんがTwitterで、この曲のMVを乗せて、「ヴォーカルの処理がヤバい」ってつぶやいてて。それで聴いたのが最初です。ヴォーカルのミックスがかなりデカいのに、全然嫌じゃないし、音の差し引きやコード感も絶妙で。ちょっとダークな感じで、BLACKPINKの東洋っぽいリファレンスも感じる。今年もK-POPは結構いろいろ聴いたんですけど、ダントツでこの曲がかっこよかったですね。僕のなかでのK-POPキラーチューン。この感じをBTSでも聴いてみたいと思ったりもしました。
―最近のBTSの流れからすると、ここまで攻めた曲は出さないでしょうね。
川谷:いや、米津(玄師)が「Lemon」のあとに「Flamingo」を出したみたいに、BTSもそういうことをやるかもしれない(笑)。
―「Dynamite」「Butter」「Permission to Dance」とポップな三部作が続いたあとに、思いっ切り外してくる、みたいな(笑)。
川谷:そういうのもいいよなって思ったり。K-POPはずっとUSのトレンドを吸収してきたのが、最近はだんだんK-POP独自のものになってきていて。NCTの曲はまさに今のK-POPだなって。BLACKPINKを聴くと「これぞK-POP」って思うのに対し、「Sticker」は「これからのK-POP」な感じがして、これも今年を象徴する一曲だと思います。
Photo by Yoshiharu Ota
―あと、個人ベストにはバンド系も結構入ってますね。
川谷:ハイエイタス・カイヨーテはずっとリリースを待ってました。前作から6年空いて、その間にいろいろあったらしいですけど、これも僕ら世代は絶対好きっていうか。ソウルなんだけど、プログレチックな部分もあって、このバンド感はたまらないですね。ポストロックを聴いてた人にも刺さると思うし、ちょっと懐かしい気分もありつつ、今年アルバムが出てよかったなと思います。ブラック・ミディについては、2019年にライブを見たのが大きくて。僕は自分でチケット買って、来日公演にかなりの頻度で行くタイプで。ライブを見ると、そこから長く聴くアーティストになるんですよね。だから、早くまた海外からアーティストが来るようになってほしいなって気持ちも込めて選びました。
―ブラック・ミディもそうだし、ブラック・カントリー・ニュー・ロードやスクイッドなど、今年はUKの新人バンドもアルバムを出していて。コロナ以前だったら来日公演も開催されて、もっと盛り上がったでしょうね。
川谷:あと、リトル・シムズは「今年のベストアルバム候補」みたいに言われてますけど、やっぱりすごくよかったです。ヒップホップだけどソウルっぽいっていうか。今年のヒップホップは全体的にそういう印象で、みんなこれまでのヒップホップから脱しようとしてるなか、一番自然だったというか。気を張らずに、本当にやりたいことをやったんだろうなって感じがしました。僕が選んだ「I love you I hate you」はビートが好きで、自分の曲を作るときの参考にもしました。サシャル・ヴァサンダーニ&ローマン・コリンはジャズシンガーとピアニストで、「Adore You」はハリー・スタイルズのカバー。もともと大好きな曲なんですけど、こんなに暗くカバーするんだって(笑)。
―レディオヘッドのピアノバラードみたいですよね。
川谷:そうそう。この曲は今年のベストカバーということで選びました。あとは改めて曲がいいなと思って。そういう意味でも、「世界で最も再生されたアルバム」に今年もハリー・スタイルズが入っていたのは頷けますね。たぶんシルク・ソニックも、もう少し早くアルバムが出ていたら、あのランキングに入っていたはず。前から思ってましたが、アンダーソン・パークのドラムの音って独特じゃないですか。あの感じは来年以降もっとトレンドになる気がします。
―アデルの『30』も、もう少しリリースが早ければ入ってたでしょうね。Spotifyがこのタイミングで、プレミアムユーザー向けに、シャッフルボタンのデフォルト表示をオフにしたのも話題になりました。アーティスト側の立場からするとどう思いました?
川谷:「別にあってもいいんじゃない?」とは思っちゃいましたけどね。「だってサブスクだし」っていう。曲順通りに聴いてほしいっていうのはもちろんわかるけど……日本はまだCDが売れてるところでは売れてるから、そういう考えに至らないんでしょうね。曲順通りに聴きたかったら、CDを買ってくださいっていう。もちろん、サブスクでも曲順通り聴けるし、選択肢のひとつとしてシャッフルがあるというだけだから、それはそれでいいと思うんですけど。
―なるほど。
川谷:いずれにせよ、アデルとシルク・ソニックは来年のランキングに入ってくるでしょうね。あとはロック系だと、ウルフ・アリスはもっと売れてもいいと思ったし、ロイヤル・ブラッドもよかった。デーモン・アルバーンの新作も全然派手ではないし、売れそうな曲も入ってないけどよかったですね。
YOASOBIとBTSが席巻
国内シーンを振り返る
―ここからは国内のランキングを見ていきましょう。まずは「国内で最も再生された楽曲」、1位は優里の「ドライフラワー」です。
川谷:このランキングを見ると、シンガーソングライターが強いですね。弾き語りチックな曲が多い。そこはやっぱりTikTokが関係しているんだと思います。6位のAwesome City Club「勿忘」は、映画きっかけでここまでヒットしたのも久々だと思うし、主題歌や劇中歌とは違う、映画本編では流れない「インスパイアソング」というものを定着させたのもすごい。以前「スッキリ」に出たとき、映画のプロモーションで出演していたSHESがインスパイアソング(「Chained」)を歌ってるのを見て実感しました。あと、「勿忘」に関してはAPOGEEの永野亮さんが関わっていて(作曲・アレンジ)。僕はもともと永野さんが好きだったから嬉しかったし、ここで出てきたのは流石だなと思いました。
「国内で最も再生された楽曲」プレイリスト
―あとはやっぱり、YOASOBIが20位までに6曲もランクインさせているのが際立ちます(12位「ハルジオン」、18位「アンコール」、20位「ハルカ」)。
川谷:すごいですよね。Spotifyだけで総再生回数10億回突破とか、ここまで来ると化け物だなって。サブスクが生んだスターだと思います。J-POPでもありつつ、若い人からすると尖ってる感じもあるというか。「大正浪漫」みたいに攻めた曲もやってる。シーン全体が見渡せていて、今の自分たちに勢いがあることも、どういう役割が求められているのかもわかってますよね。ここまで成功してしまうと、同じような曲を作っちゃったり、攻めすぎてよくわかんなくなったりするものだけど、そのどちらでもないっていうのが、6曲も入った理由かなって。あとは幾田(りら)ちゃんの声に、いい意味で癖が少ないから聴きやすいんでしょうね。サブスクで流れてきたとき、嫌だと思う人が少ないっていうか。
―逆に、Adoは声のインパクトで今年の顔になったわけで、そこはある意味で対照的かもしれないですね。それとさっきのエド・シーランの話がYOASOBIにも通じる気がしました。アレンジは多彩なんだけど、軸にあるのはあくまで歌メロっていう。
川谷:暗すぎず、明るすぎずのメロディを作るのが上手いですよね。日本人好みの切ない感じもありつつ、絶望的というわけでもないというか、ちゃんと明るい部分もある。さっきビリー・アイリッシュの曲は時代の空気に合わなくなったのかもしれないって話をしましたけど、YOASOBIの曲はコロナ中でもコロナ後でも聴けるというか、これからも長く聴かれそうな感じがします。今ではテレビを通じて、お茶の間にも浸透してるだろうし、「紅白」も2年連続出場ですもんね。
―ネット発のアーティストは顔出ししないことが多いなか、ちゃんと顔を見せたうえで成功した稀有な例ですよね。
川谷:あとは「国内で最も再生された楽曲」で言うと、BTSの「Dynamite」が「Butter」よりも上位というのが海外と違うところですよね。海外のランキングだと「Dynamite」は入ってないですし(「Butter」が16位)。
―「Dynamite」のほうが曲調やテンポ感がより日本人好みだったということかもしれないですね。そして、「国内で最も再生されたアーティスト」の1位がBTSです。
川谷:それもすごいですよね。「YOASOBIじゃないんだ」って思いましたけど、BTSは世界全体でも3位ですしね。逆に、ジャスティン・ビーバーも日本の18位に入ってますけど(世界では5位)、世界で1位だったバッド・バニーは日本のランキングには一切入ってない。
―ラテンポップはK-POPと並んでグローバル規模では盛り上がっていますが、日本ではなかなか浸透しませんね。
川谷:ザ・キッド・ラロイの「STAY」みたいに、日本はエモい空気がないとこのランキングには入れないんでしょうね。BTSはそういうのも関係ないくらいのムーブメントになってるわけですけど。
「国内で最も再生されたアーティスト」プレイリスト
―ちなみに、「国内で最も再生されたアルバム」は1位がYOASOBI『THE BOOK』で、BTSがトップ10までに3作ランクインしています。
川谷:なるほど、これがアーティストのランキングにも反映されてるんでしょうね。2021年に入って、「Dynamite」でBTSが気になりだした人たちが、過去のアルバムまで聴くくらいハマったってことかなと。普通は少しハマったくらいだと最新作を聴いて終わりだけど、BTSは「沼」みたいな言い方もあるように、みんな深く好きになるじゃないですか? その結果がここに表れてる気がします。基本サブスクは(プレイリストなどを通じて)1曲単位で聴かれるものだから、アルバムまで誘導するのは難しいと思うんですけど、そういう意味でもBTSはやっぱり最強ですね。
―今年はK-POP関連のランキングも発表されていて、「最も再生されたK-POP楽曲」は国内外ともにBTSが上位を占めています。当然、「最も再生されたK-POPアーティスト」も国内外ともにBTSが1位。
川谷:「国内で最も再生されたK-POPアーティスト」の10位にMAMAMOOが入ってますね。去年、僕がテレビで紹介したときも反響がすごかったです。あとは幾田ちゃんがTOMORROW X TOGETHERとコラボしたり、BTSの曲をback numberの清水依与吏さんが提供してたり、もしくはNCTに日本人メンバーがいたりすることも含めて、クロスオーバーも進んでますよね。日本ではBE:FIRSTも今すごく勢いがあるし、来年以降どうなるか楽しみです。
サブスク時代における、
新しいヒットの生まれ方
―「国内で最も再生されたアーティスト」に戻ると、Vaundyが11位。「踊り子」のリリースがもう少し早かったらベスト10入りもあったかも。
川谷:(同曲のMVに出演している)小松菜奈ちゃんの結婚とちょうど時期が近くて話題になった部分もあるから、結果的にはこのタイミングで良かった気がしますけどね(笑)。Vaundyは着実に一曲ずつサブスクで当ててるなって思います。それでいうと、4位の平井大くんは物凄いペースで曲を出し続けていますよね。週間ランキングから落ちる前に次の曲がリリースされて、毎週「平井 大」という文字が目に入るから、それだけ再生回数にも繋がっていく。あんなに曲を出してる人は他にいないと思うし、サブスク時代の新しいやり方を確立したなって。毎回リリックビデオを出したりいろんな工夫をして、ずっとランキングに居続けるシステムを作り上げた人だと思います。
―バンド系はどう見てますか?
川谷:Mrs. GREEN APPLEは今年活動してなかったのにランクインしていて(12位)すごいですよね。13位のONE OK ROCKもそうだし、国内でもアーティストのランキングは根強い人気のある人たちが入ってくる印象です。ただ、6位のback numberに関しては「水平線」が今年ヒットして、第二次ヒット期に突入したような印象がありますね。これまでもずっとヒットしてるんだけど、再びブームが訪れているというか。「国内で最も再生されたアルバム」の9位に、back numberのベストアルバム『アンコール』(2016年リリース)が入っているのもそう。これも過去作まで遡って聴かれているということですから。
―アルバムについては、他にどうでしょう?
川谷:平井大くんの『Life Goes On』が4位に入っているのは、単曲のヒットだけではなく、ちゃんと本人にファンがついている証拠ですよね。あと、マカロニえんぴつは最近「なんでもないよ、」がノンタイアップなのに大ヒットしているし、来年はもっと上がってきそう。年明けにメジャー1stアルバムも出るし、彼らのアルバムが何枚もランクインしてくる可能性もあると思います。
―「国内バイラルチャート」の年間ランキングにも触れておくと、1位は夜のひと笑い「ミライチズ」です。
川谷:カップルYouTuberですよね。「うっせぇわ」が1位かと思ったので意外でした。このランキングに入ってるのは、ほぼTikTok起点のヒット曲ですよね。Girls Planet 999に関しては、K-POPやアイドルを好きな人が、番組含めてハマったというのもあるんでしょうけど。3位の「ヨワネハキ」でフィーチャーされている、和ぬかくんの和を感じさせる独特なメロディは来年以降も流行ると思います。SixTONESにも曲提供したりしてますもんね。あとは、未だにボカロ系が強しというか。5位のChinozoもそうだし、和ぬかくんの曲をアレンジしてるのも、100回嘔吐というボカロPだし、「うっせぇわ」の作詞・作曲もsyudouくんだし。
「国内バイラルチャート 年間ランキング」プレイリスト
―川谷さんが個人的に今年好きだった日本のアーティストや楽曲を挙げてもらえますか?
川谷:やっぱりVaundyと藤井風くんは毎回新曲が楽しみでした。「次は何するんだろう?」みたいな。米津もそうですね。あと、yamaは本当に素晴らしい声だなって改めて思ったり。最近だと、土岐麻子さんの新譜『Twilight』に入ってる「ドア」という曲が好きでしたね。それから、TVドラマ『最愛』をめっちゃ見ていて、宇多田ヒカルさんの主題歌「君に夢中」がめちゃくちゃ好きで。『最愛』は劇伴も超いいんですよ(作曲者は横山克)。あの劇伴が今年のトップかもしれない。自分がここまでドラマにハマるのも珍しいし、音楽でドラマの魅力が倍になる感じを久々に感じました。
川谷絵音の2021年を総括
「開けた感じの曲が多くなった」
―では最後に、川谷さん自身の2021年を振り返ってもらえますか?
川谷:まずは2月にindigo la Endの『夜行秘密』を出して、いいアルバムを作れたと思うし、あれを作ったことによって次に向かえたというか。今年は一年通してindigo la Endの曲を作ってきた感じがしますね。あと、去年はずっと家にいながら作ってましたけど、今年はわりと外に出たりライブもやってたから、もうちょっと開けた感じの曲が多くなってきていて。ジェニーハイにもその影響はありますし。
―楽曲提供も相変わらず多かったですよね。
川谷:MISIAさんの「想いはらはらと」は、夢みるアドレセンス「大人やらせてよ」(2016年)以来、久々に冨田恵一さんに編曲を手がけていただいて。僕はプロの編曲家に関わってもらう機会がそんなにないので、すごく新鮮でした。それにやっぱり、MISIAさんの声は素晴らしいと思ったし、こうして一緒に仕事ができたというのは、自分のキャリアにとって重要だったと思います。関ジャニ∞の「Let Me Down Easy」に関しては、初めてPAEMUKA(川谷、ichika、PARKGOLF、宗本康平)というプロデュースチームで作って、新しいことができたと思うし、ジャニーズのファンからいつもと違う反応をもらえたのも新鮮でした。ジャニーズのグループに曲提供するのはSMAP以来でしたけど、あのときはそこから自分の作る曲も変わっていったので。
―2014年にSMAPへ曲提供したことで、J-POP的な視点が開かれたと、本誌の前回インタビュー(vol.14掲載)で話してましたね。
川谷:そうそう。なので、そういう視点がまた戻ってくるかもしれない。あと、原田知世さんに作った「ヴァイオレット」は、最近のなかで一番いい曲ができたと思っていて。クレイロを参照したのがこの曲なんですけど、すごくよくできたなって。そんなふうに、歌い手の人に曲提供したりすることで、「じゃあ、自分のグループはこうしよう」みたいになったり、また次に行ける感じがありますね。
Photo by Yoshiharu Ota
―ゲスの極み乙女。は来年、バンド結成10周年を迎えます。
川谷:ゲスは年内ギリギリに「ドーパミン」という新曲を出します(取材後に情報解禁、昨年12月24日リリース)。それは打ち込みで、トラップっぽい感じもありつつ、変わった歌詞と語感にちょっとエモいメロディ、みたいな感じで。ほな・いこか、ちゃんMARIと3人で歌ってます。打ち込みの曲は最近ときどきやってますけど、この曲は弾き語りから作って、それがこういう形になるのは自分のなかで新しかったです。
―indigo la Endもゲスもそれ以外も、これから様々な動きがありそうですね。最後に改めて、来年の展望を話していただけますか?
川谷:来年はとにかくライブをもっとやりたいのと、またアルバムを出していきたいですね。特に気負ってるわけではないけど、しっかり新しいこと、刺激的なことをやりたいっていうのはあります。ジェニーハイとか美的計画でいろいろコラボしたり、indigo la Endでも(韓国のラッパー)pH-1と一緒にやりましたけど、もっと広いところに目を向けて活動したくて。それこそ、Spotifyの「海外で最も再生された」系のランキングが、アニメ絡みだけじゃないものになるように頑張りたいなって。国内のシーンだけ見てると、コード進行に凝ったり、変なところで転調するような曲が増えていて。そういうのも好きなんですけど、Spotifyの海外ランキングに入ってる曲は、もっとノリ重視でシンプルだったりしますよね。そういうのも踏まえつつ、海外の人にも日本の音楽をしっかり聴いてもらえるようにしていきたいです。あとはやっぱり、2020年は視野が少し狭くなって、「ライブができない」みたいなところに目が向いちゃっていたけど、今はもうそこじゃないというか、次に向けた活動をしていきたいと思います。
・indigo la End
最新デジタルシングル
「邦画」
配信中
配信リンク: https://indigolaend.lnk.to/houga
日本武道館公演 「藍」
日時:2022年11月1日(火)
会場:日本武道館
indigo la End公式サイト:https://indigolaend.com/index2.php
・ゲスの極み乙女。
最新デジタルシングル
「ドーパミン」
12月24日配信リリース
ベストアルバム
2022年5月発売予定
※詳細は後日発表
結成10周年記念公演「解体」
日時:2022年6月18日(土)
会場:幕張メッセ幕張イベントホール
ゲスの極み乙女。公式サイト:https://gesuotome.com/
・ジェニーハイ
ライブ映像作品
『アリーナジェニー』
Blu-ray/DVD
2022年1月26日リリース
予約リンク:https://geniehigh.lnk.to/arenagenie
ジェニーハイ公式サイト:http://genie-high.com/
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