ミレニアル世代直撃のエモとポップパンクの祭典が、アメリカで注目される理由
Rolling Stone Japan / 2022年1月22日 9時45分
現地時間18日、突如アナウンスされた音楽フェスが「When We Were Young」だ。マイ・ケミカル・ロマンスとパラモアをヘッドライナーに迎え、10月22日に米ラスベガスで開催予定。同フェスのラインナップには、世界中のミレニアル世代にとって懐かしのバンドが顔を揃える。
【写真】「When We Were Young」ポスター
ジミー・イート・ワールド、ダッシュボード・コンフェッショナル、ストーリー・オブ・ザ・イヤー、ザ・ユーズド、センシズ・フェイル、テイキング・バック・サンデイ、アルカライン・トリオ、ボーイズ・ライク・ガールズ、AFIなど、エモとポップパンクの祭典に呼ぶに相応しい豪華な並び。さらにブリング・ミー・ザ・ホライズン、ブライト・アイズ、アヴリル・ラヴィーンなどのメジャーな名前も。そして話題のパンクバンド、ザ・リンダ・リンダズやTikTokで人気のジェイデン、リルハディなどの名前も新たに加わった。
2000年代初頭のワープド・ツアーやテイスト・オブ・ケイオスといった音楽イベントが象徴していた当時の熱気に思いを馳せつつ、今回は5つのポイントを挙げてみた。
1:そもそも、どこからこのフェスティバルの話が持ち上がったのか?
実は「When We Were Young」フェスティバルが開催されるのはこれが2回目。1回目は2017年、カリフォルニア州のサンタアナで、コーチェラ・フェスティバルの1週間前に行われた。この時は2日間の開催で、ここまで華やかではなかったものの、モリッシーやAFI、ディセンデンツ、ケイジ・ジ・エレファント、テイキング・バック・サンデイなどなど、やはりエモやパンク、インディーロックの懐かしの面々が顔を揃えた。
2:本気でこれを全部、たった1日でやるつもりなのか?
フェスティバルのポスターは、驚くほどギッチリ詰まっている。これだけ多くのバンドを、たった12時間で全員出演させるのは、バンドの持ち時間を20分に抑えてヒット曲に限定するのでない限り、到底ばかげている。チケット情報によれば、会場には3つのステージが設置されるという。つまり、午前11時から夜11時まで丸1日かけて行われるフェスティバルで、ファンにはどのバンドを最優先させるかという恐ろしいほど膨大な選択肢が待っている。そこで浮上するのが、2大ヘッドライナーに関する大きな疑問だ……。
3:マイ・ケミカル・ロマンスとパラモア、どちらかを選ばなくてはならない?
このような究極の選択を迫られることになるエモ・キッズにはお気の毒だ。両バンドの名前はポスターの一番上に、隣り合わせに並んでいる。しかも、どちらもいまだ高い人気を誇っている。パラモアは活動を再開してニューアルバムの制作に入ったばかりだし、マイ・ケミカル・ロマンスは2019年に再結成したが、COVID-19のためにツアーを2度も延期している。たった1日の開催で、3つのステージに分散されることを考えれば、2大ヘッドライナーの出演時間がかぶる可能性は(決定したわけではないが)高いと思われる。おいしい話には厳しい選択肢がつきものだ。
フォール・アウト・ボーイはなぜ出ない?
4:フォール・アウト・ボーイは都合がつかなかった?
フェスティバルを喜ぶツイートとともに、名前が載らなかったバンドについての疑問も堰を切ったように出てきた。いろいろな意味で、今回のラインナップは2000年代初期のあの頃の空気感を凝縮している。もちろんベガスで行われる1日限りのイベントだし、ツアーや他の予定を抱えているバンドも多いだろう。だがフォール・アウト・ボーイの不在は個人的にも今回のラインナップで悔やまれる点だ。
5:ワープド・ツアー(Warped Tour)の主催者もいきり立っているのでは?
今回出演を予定している大多数のアーティストにとって、ワープド・ツアーは登竜門的なイベントだった。パンクの祭典ワープド・ツアーは1995年にスタートし、2019年にささやかな25周年ツアーを敢行して正式に終了したが、真の幕引きは2018年だった。当時青春時代を過ごしたキッズのみならず、今回「When We Were Young」のラインナップに選ばれたZ世代のアーティストにとっても、ワープド・ツアー的なイベントの再来は事件だと言っていい。
ワープド・ツアーの創設者ケヴィン・ライマンは、違うネーミングでワープド・ツアーに似たフェスティバルを2021年に開催する、とほのめかしたが結局実現しなかった。一方で、アッティラのヴォーカルのクリス・フロンザックはかねがねワープド・ツアーの権利買収を狙っているが、法的には彼がフェスティバルを開催できるのは2023年以降となる。仮に「When We Were Young」が今回限りで終わったとしても、当時を懐かしむ世代にとって楽しみはまだまだ続きそうだ。
【関連記事】マンウィズも愛するエモの王者、ジミー・イート・ワールドの四半世紀と新たな挑戦
【関連記事】マイ・ケミカル・ロマンス、再始動後初ライブ「RETURN」を敢行
from Rolling Stone US
この投稿をInstagramで見る When We Were Young Festival(@whenwewereyoungfest)がシェアした投稿
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
KOBAMETALが語る、BABYMETAL主催フェス「FOX_FEST」の見どころ 出演アーティスト解説
Rolling Stone Japan / 2024年5月11日 22時0分
-
ボーカル急死で活動休止のリンキン・パーク 女性ボーカルを迎えて再始動か
よろず~ニュース / 2024年5月3日 20時10分
-
「Weverse Con Festival」J.Y. Park、YOASOBIら出演アーティスト最終発表
マイナビニュース / 2024年4月24日 15時59分
-
HYBE主催フェスにJ.Y. Park出演決定 『Weverse Con Festival』最終発表にYOASOBI、TXTも
ORICON NEWS / 2024年4月24日 14時12分
-
オール・タイム・ロウが語る、結成20周年を祝うライブへの想い、ポップパンクの可能性
Rolling Stone Japan / 2024年4月23日 19時0分
ランキング
-
1WEST.濱田崇裕「1番嫌いだった」メンバーぶっちゃけ 木村拓哉も興味「何で苦手だったの?(笑い)」
スポニチアネックス / 2024年5月12日 17時25分
-
2「私が元祖“跳び箱タレント”です!」せんだみつおが語る“コマネチ”売却と激動の芸能人生
週刊女性PRIME / 2024年5月12日 17時0分
-
3立川談春がB'z稲葉浩志との2ショット シルバーヘアにヒゲ「絶対にバレないのがすごい」「ステルス機能」
まいどなニュース / 2024年5月11日 23時24分
-
4大相撲夏場所初日 著名人映り込みが話題、人気タレントが砂かぶり席に! 初場所に続き
スポニチアネックス / 2024年5月12日 16時21分
-
5「光る君へ」うたのおねえさん竹内夢が大河初出演!緊張も三浦翔平&金田哲に感謝 藤原光子役で存在感
スポニチアネックス / 2024年5月12日 20時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください