1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 音楽

頭突き、アイロン投げ、言葉の暴力 ロックな「元夫婦」のDV裁判

Rolling Stone Japan / 2022年1月28日 6時45分

2018年5月5日、米アトランタのShakey Kneesミュージックフェスティバルのステージに立つザ・ディスティラーズのブロディ・ダリー(Photo by Paul R. Giunta/Invision/AP)

現地時間24日、米ロサンゼルスの裁判所で証言台に立ったブロディ・ダリーは、2019年末にかつての夫であるクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのフロントマン、ジョシュ・オムから殺人の妄想を打ち明けられ、さらには「目の前に星が飛ぶほど」激しく頭突きされ「恐ろしくなった」と証言した。

【写真】強烈な頭突きをくらわせたジョシュ・オム

この裁判は、8月30日に元夫婦双方が家庭内暴力による接近禁止命令を提訴していたもの。10日間に及ぶとみられる公判初日、ダリーは証言を行なった。

「彼は私を激しく頭突きしました。彼の額が頭のここに当たりました」と言って、ダリーは右のこめかみを指し示した。「目の前に星が飛び交い、気を失いました。頭が後ろにのけぞって、床に倒れました。彼はかがみこんで、『このペテン師め』と言いました」

彼女の話によれば、問題の暴力は2019年11月27日、以前住んでいた家のガラス扉の玄関前で行われたが、この間オムは酩酊状態だったようだ。また暴力におよぶ直前には身の毛もよだつことを打ち上げたという。このとき彼の母親と子供たちは家の中にいた。

「彼は『ずっとお前を殺したいと思っていたんだ、もしお前を殺しても、お前はすでに死んでいるから誰も気づかないだろうよ』と言いました」とダルは証言した。「ショックでした。彼がそんなことを言うなんて、信じられませんでした」

パンク・ロック・バンド、ザ・ディスティラーズで活動していたブロディ・ダリーは2005年12月にオムと結婚。注目を集めたロックスター夫婦は、暴力事件の数週間前から別居の可能性について話し合っていたそうだ。

頭突き事件の後、ダリーは接近禁止命令を申し立て、離婚手続きを進めたそうだ。その後オムはリハビリに通い、2人は共同親権の下でそれなりに上手くいっていたようだったが、それも昨年6月までで、オムは下の2人の息子たちの引き渡しの最中に暴力をふるった、と彼女は証言した。

ダリーによれば、オムは彼女の車の窓を割り、彼女が運転席のドアを閉めようとするのを遮って、「くそ女」と呼んだ。「おいブロディ、お前なんか永遠にくたばれ」。彼女の話では、オムは10代の娘が父親の家に行くのを拒んだために腹を立てたようだ。娘は父親に対する接近禁止命令を認められているが、これも10日間にわたる今回の裁判の争点になっている。


夫も妻から顔を殴られ侮辱されたと主張

24日、オムは法廷で大人しく座り、時折メモを取っていた。彼も8月にダリーに対する接近命令を申し立てたが、その際には「彼女が怒りに任せて車のドアを体にぶつけてきたので、大きなあざができた」と主張している。

さらに、結婚生活の中で「何度か」ダリーに顔を殴られ、「ハンドバッグやアイロンなど」を投げつけられたとも主張した。また「マザーファッカー」「ろくでなし」「クソ野郎」といった「侮蔑的な言葉」で呼ばれたとも語った。

接近禁止命令の審問では、緊急差し止め命令が成立するか否かの判断が下される。オムが法廷侮辱罪で43歳のダルを提訴しようとしていたため、審問は今週まで延期されていた。ダリーは夫の面会時間に3人の未成年の子供を引き渡さず、裁判所命令に違反したとみられる。

11月に閉廷した非陪審審理で、ロサンゼルス郡裁判所の判事はダリーが9月3日に5歳の息子をオムに引き渡さず、裁判所命令に「意図的に」違反したとして、有罪の裁定を下した。

その他関連する一連の裁定で、判事はオムが禁酒に苦労していたこと、ダリーと彼女の恋人を脅迫していたとみられることを理由に、2人の15歳の娘と10歳の息子は自分たちの意思でオムのもとへ行きたがらなかったと判断した。

禁固刑を申し渡される可能性もあったが、ダリーの量刑は60時間の地域奉仕活動と罰金1000ドルだった。

「裁判所の裁定にほっとしました。我が子を守るために刑務所に入れられたり、ゴミ拾いをするなんてことがあってはならないと思います」と、ダリーは審問後にローリングストーン誌に語った。「母親として私はつねに子供たちを最優先し、何があっても子供たちを守ります」

オムは量刑判決の前に判事に宛てた声明の中で、「自分の行いには喜んで責任を取る」ものの、「両サイドに適用されるルール」と「正義」を求めている、と述べた。

「私は短期間で、親として疎外感を痛いほど味わわされました」とオム。「この家族は非常に危うい状態です。バラバラに壊れ、引き裂かれています。自分はただ子供たちに会いたい。おふくろを孫と会わせてやりたい。親父を孫に会わせてやりたいんです」

【関連記事】米富豪「仮釈放なしの終身刑」判決後、わずか数カ月で死亡

from Rolling Stone US

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください