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車椅子の男性に向け9回発砲の警察官、5週間かけ解雇へ

Rolling Stone Japan / 2022年2月1日 7時30分

Gary M. Williams/AP

アリゾナ州ツーソン警察は、身体が不自由で車椅子を使用していた61歳の男性に向け、9回発砲した警察官を解雇したことを発表した。

今回の事件は昨年11月末、アリゾナ州南部の大規模商業施設で発生した。解雇された警察官は、事件現場となったウォルマートを特別警戒中で巡回していたライアン・レミントン氏だ。被害者の男性はリチャード・リチャーズ氏、道具箱を万引きしていたとされている。リチャーズ氏は電動車椅子に乗り店を出ようとしたところ、店員からレシートの確認を求められた。地元警察によると、リチャーズ氏は刃物を振り回しながら「これがレシートだ」と叫んでいた。

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警察官のレミントン氏はこの様子を目撃すると、店を出て駐車場へ向かうリチャーズ氏を徒歩で追いかけた。警察が公開した防犯カメラの映像では、レミントン氏が刃物を持つリチャーズ氏に対処するため応援を要請していることがわかる。

その後、映像は応援に駆けつけた2人目の警察官のボディカメラのものに切り替わる。リチャーズ氏がレミントン氏による再三の停止命令を無視しながら商業施設のエントランスに差し掛かると、レミントン氏は「店に入ってはいけません」と叫んだ。これにも従わなかったリチャーズ氏に対しレミントン氏は、至近距離から突然発砲した。8回連続で発砲、少し間を開けて9発目を発砲するとリチャーズ氏は車椅子から転げ落ちた。地面に横たわったリチャーズ氏に対し、レミントン氏は手錠をかけたが、その直後にリチャーズ氏は死亡したとされている。



事件の翌日、地元警察が開いた記者会見で署長のクリス・マグナス氏は「レミントンの行動には非常に困惑しています。この事件における彼の武力行使は明らかに規則違反であり、我々が行っている訓練にさまざまな点で矛盾しています」と語った。

今回の発砲事件が公式に発表されたのは1月5日になってのことだった。詳細な内部調査を終え、解雇されたレミントン氏には、現在10日間の猶予期間が与えられている。

レミントン氏の弁護人が12月1日に開いた記者会見では、弁護人は、レミントン氏の発砲の理由について、このままでは店の従業員に危害が及ぶ可能性があることを危惧してのものだったと述べた。また、発砲は規則に則ったものであり、「攻撃的な行動だったかもしれないが、警察の仕事にはたびたびこういうことが起こるものだ」と語った。

同地区の担当検事は映像について衝撃的だったとしつつも、これまでレミントン氏に対する起訴は行っていない。

From:This Cop Shot a Wheelchair-Bound Man Nine Times. It Took 5 Weeks For Him to Lose His Badge

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