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BEYOOOOONDSの前田こころ、小林萌花、平井美葉が語る、グループの「成長実感」

Rolling Stone Japan / 2022年3月8日 12時0分

BEYOOOOONDS:写真後列右端が前田こころ、後列右から三番目が平井美葉、前列右から二番目が小林萌花(©UP-FRONT WORKS)

BEYOOOOONDSがちょうど1年ぶりとなるCDシングル「英雄~笑って!ショパン先輩~/ハムカツ黙示録」をリリースした。

【写真を見る】「英雄~笑って!ショパン先輩~」のアー写

コロナ禍以降、彼女たちは単独ツアーや初のホールコンサートが中止になるなどツラい時間を過ごしてきたが、ミディアム・スローテンポのハロー!プロジェクトの楽曲のみでコンサートを行う「~The Ballad~」や、ハロー!プロジェクトメンバーが「花」「鳥」「風」「月」の4チームに分かれて全国ツアーを行う「花鳥風月」、そして主演舞台「眠れる森のビヨ」などを通じ、単独公演が行えない状況でも持ち前の向上心でスキルを磨き続けてきた。そして先日、初のホールツアーと初の日本武道館公演が発表され、ここぞとばかりに勢いに乗っている。



ツアー(Hello! Project 2022 Spring CITY CIRCUIT/BEYOOOOOND1St CONCERT TOUR ~どんと来い! BE HAPPY!~)を間近に控えている今回、前田こころ、小林萌花、平井美葉の3人にこれまでの奮闘を振り返ってもらい、彼女たち自身も爆笑したという新曲について話を聞いたのだが、これまで以上に強い気持ちが感じられる3人の言葉の数々に、Zoom越しにもかかわらず圧倒されてしまった。

―BEYOOOOONDSも含め、表現者の多くはたくさんの人を元気づけたいという気持ちで日々活動している部分もあると思うんですが、今のようなイレギュラーで厳しい状況が長く続いてしまうと、さすがにみなさんとしても精神的なツラさが重くなってしまうのではないかと不安に思っているんですが、いかがですか?

平井 ライブがたくさんできなかったり、ファンの方とお会いして積極的に交流するということもできないという意味ではすごく悔しい期間だったと思うんですけど、みなさんを元気にしたい、応援したいという意味ではだからこそ気合がはいるというか。私たちもみなさんも同じ状況で頑張ってるからこそ、「一緒に頑張っていこう」という気持ちになれました。BEYOOOOONDSのパフォーマンス自体、「大丈夫、頑張ろうね!」って直接的に呼びかける歌詞が多いこともあって、あまりネガティブな気持ちにはならなかったですね。

―なるほど。

平井 メンバー同士で話し合っていると「BEYOOOOONDSはこれからどうなっちゃうんだろう」とか「BEYOOOOONDSの活動をもっとしたいよね」という話にはなっていたし、こういう現状なので我慢するしかなかったという面はあるんですけど、BEYOOOOONDSの活動をしたいという思いはメンバー一人ひとりが強く持っていたし、そういうメンバーと素直に自分たちの気持ちを確かめ合っていたからこそ耐えられていたのかなというのはあります。

小林 今、平井美葉ちゃんが言ったとおりで、お仕事ができなかったり、ひとりでいなきゃいけない期間が長くなってしまうというのは一般的にはネガティブに捉えられると思うんですけど、BEYOOOOONDSの子たちは向上心が強いのでそれをポジティブに捉えて、その時間を使って自分と向き合って、自分はどうしたらいいのか、BEYOOOOONDSはどうしたらいいのかということを考える時間にできたと思います。これから頑張っていこうという時期にこういうことになってしまったのでもちろん悔しい気持ちはたくさんあったんですけど、これからBEYOOOOONDSがどこに行きたいかという目標がより明確になったという意味ではポジティブな時間だったと思います。


ハロプロの先輩たち

―想いを共有できる仲間がたくさんいるというのは大きいですね。

前田 会えない期間もメンバー同士で連絡を取り合うことが多くて、ポジティブでいることがお互いに感じられたので、メンバーがいたことは一番大きかったし支えになりました。

―小林さんと平井さんも大きく頷いてますね。

小林 正に、ですね。

―BEYOOOOONDSとしての活動が思うようにできなかった反面、冬と夏のハロコン以外にも「~The Ballad~」や「花鳥風月」といったコンセプチュアルなコンサートで先輩方のパフォーマンスに触れる機会が多かったと思います。その中で、どの先輩のどんな姿に感動したり影響を受けたりしましたか?

前田 「花鳥風月」のツアーでは4チームに分かれてコンサートを行って、私はチーム風で平井美葉ちゃんと一緒だったんですけど、チームリーダー的存在だった石田亜佑美さんは後輩に対していろいろと気遣ってくださったり、カッコいい背中を見せてくださって、「付いていきたい!」って気持ちにさせてくれる先輩でとても尊敬しています。

小林 私も「花鳥風月」ではたくさん学ばせていただいていて、先輩の姿を見ていて特に考え直さなきゃなと思ったのが、パフォーマンスをする前の楽屋にいる時間の過ごし方でした。楽屋って普段はグループごとに別れているので、BEYOOOOONDS以外の方々が楽屋でどうやって準備を整えてステージに臨んでいるのか知らなかったし、普通に活動をしていたらほとんど知ることがなかったと思うんですけど、「花鳥風月」でいろんなグループのメンバーさんとずっと一緒の楽屋で過ごしていたことで「歌が上手い先輩はこういうことをしてるからリハーサルでも本番でも完璧に歌えるんだ!」と思ったし、ダンスが上手い先輩はしっかり柔軟をしてたり、そういうことからたくさん学びました。

平井 「~The Ballad~」と「花鳥風月」では先輩方が後輩に対してすごく褒めてくださるのを感じました。BEYOOOOONDSではメンバー同士で褒めちぎることが多いんですけど(笑)、このときはそれまであまり交流してなかった先輩方もわざわざ近くに来てくださって、「ここがよかった」とかアドバイスをくださったんです。それって簡単にできるようでなかなか難しいことで、同じグループで活動してない分、少し緊張したりすると思うんです。これまでもハロー全体のコンサートで先輩方からいろいろと教えていただくことはあったんですけど、この期間ではそれがより顕著に感じられたので、私が先輩方を褒めるのは違いますけど、これからは活動歴とか年齢とか関係なく自分も接していきたいなと感じました。


最も成長を感じたところ

―コロナ禍に入ってからの活動を通じて、個人またはグループとして最も成長を感じたのはどんなところですか?

平井 個人としては「~The Ballad~」を通じて歌唱力が上がったんじゃないかと感じてますね。私はダンスが得意ということでグループに入ってきたので歌に対する自信がなかったり、歌でしっかり表現したり想いを伝えるにはどうしたらいいんだろうってすごく悩んでいたんですけど、「~The Ballad~」では座ってじっくり聴いてくださるみなさんに向けて丸々1曲を届けることを学びましたし、これはグループにも持ち帰れたスキルだと思います。あと、グループとしてバラバラだった間に、グループでの自分の存在意義を見つめ直したり、それぞれの特技を伸ばす時間に充てられたので、グループのエンターテインメント性が上がったなと思いました。技術的にも気持ち的にも自分の役割をより鮮明にしようとみんなが思っていたので、それがグループ全体に影響したのかなと思います。

―平井さんは昨年行われたBEYOOOOONDSの主演舞台「眠れる森のビヨ」での演技がとても印象的でした。あれは主役と言ってしまっていいんですか?

平井 いや……自分ではそう言うのは好きではなくて……。あれはひとりだったら絶対にできなかったですし、もし私が違う劇団で同じ作品をやったとしてもあそこまではできなかったと思うので、主役ではないです。このメンバーじゃなかったらできなかったし、「みんなでやった」という気持ちが強いです。



―でも、ステージの中央に立ってやりきったというのは自信につながったのかなと思ったんですが。

平井 あの作品に関われたというのは自分の人生において大きな財産だと思いますし、あそこまで自分じゃなくなるというか、平井美葉という存在がこの世から消える瞬間は初めて経験しました。自分自身を切り離した世界に行くということを経験したからこそ、そこから帰ってきたときに今いる環境のありがたさや、「もっとこうしていきたい」という自分の思いをすごく感じたし、今後につなげようとするエンジンがかかったので、そういう意味では自信につながったとは思います。


「BEYOOOOONDS全体としてもひとつ大人になった感じがした」(小林)

―前田さんが成長を感じたのはどんなところですか?

前田 私も歌かなと思います。最近コンサートが中止になったりして、お家にいる時間がまた増えたので毎日のようにおうちで歌ってて。その中で1年前に歌ってた曲を改めて歌ってみたら声の出し方が変わったり、前は出なかったキーが出るようになったことに気がついて感動しました。歌はまだまだなんですけど、みんなに追いつけるようにこれからももっと頑張りたいなと思いました。

―家での練習でそこまで伸ばせたのはすごいですね。

前田 うれしかったです。

―どれぐらい練習しているんですか?

前田 昨日も一日の間にいろんなことをやろうと思ってたんですけど、結局歌ってしかいなかったです。

―あはは!

前田 「あれ? 一日終わっちゃうじゃん……」って(笑)。

―練習ではあるけど、それ以上に「歌いたい」という気持ちが強かった。

前田 そうですね。「あ、ここ出るようになってる!」って思ったらいろんな曲に挑戦したくなっちゃって。今後、BEYOOOOONDSの曲だけじゃなくて、ほかの先輩方の楽曲をカバーする機会もあると思うので、そういうところでまた違った表現を見せられたなと思います。

―「ソロフェス2」での「好きな先輩」もすごく印象的でした。

前田 ありがとうございます! 恥ずかしい……(笑)。

―前田さんはデビューシングル「眼鏡の男の子」で演じたこころくんのキャラに甘えてないなと思いました。BEYOOOOONDSの中で最初に印象的なキャラクターがついたメンバーは前田さんだったと思うんです。

前田 最初に「眼鏡の男の子」をやらせてもらえたことは自分の中ですごく大きくて。それまで自分にはキャラクターというものがないと思っていたし、こころくんというキャラクターをいただけたことで今の自分があると思うのでこれからも男の子の役やこころくんの存在は大切にしていきたいんですけど、キャラクターの引き出しは多ければ多いほどいいと思うし、お芝居をやるときに役立つようにいろんなことに挑戦していきたいなと思ってます。



―では、小林さんはどうでしょうか?

小林 私は歌もダンスもどちらにも力を入れたし、伸ばせたと感じています。この1年はいつもとは違うハロー!プロジェクトでの活動が長い期間あって、「~The Ballad~」は歌にフォーカスしたコンサートで、「花鳥風月」では8割方ステージに出てほかのグループさんの曲をカバーさせていただくというコンサートで、いつも自分が踊ってるBEYOOOOONDSの曲とは異なるカッコいい曲やかわいい曲をパフォーマンスさせていただいたので、それぞれのコンサートにフォーカスしてしっかり研究をしたんです。それで、「~The Ballad~」では歌を頑張ったし、「花鳥風月」ではダンスを頑張って、それを終えて戻ってきた今、どちらも成長できたと思っています。グループとしても同じことが言えると思っていて、今やってるハロー!プロジェクトコンサートではユニットコーナーでBEYOOOOONDSのみんなと踊っているんですけど、リハーサルの様子を舞台袖から観てたら、BEYOOOOONDSのメンバーがみんな先輩に見えて。

前田 わかる(笑)。

小林 「あれ? なんかすごくカッコよくパフォーマンスしてる人がいる!」と思ったら、「……BEYOOOOONDSじゃん!」みたいな。2年前の「新人グループです!」って感じではなくて、ひとりのアーティストとしてそこに立っていて、自分自身もそうですけど、BEYOOOOONDS全体としてもひとつ大人になった感じがしてうれしかったです。

―再び12人で集まったときに「あ、違うな」っていうのはありましたか?

全員 はい。

前田 久しぶりに会うとやっぱり大人っぽくなってたりパフォーマンスの仕方も変わってたりするし、ほんの数週間でも顔の表情が全然変わってくるので、「みんな、すごいな! 自分もがんばらないとな」って思いますね。


「頑張ろうという気持ちが常にあるというのが大事」(平井)

―特に印象的な成長を見せたメンバーはいますか?

平井 (即答で)私は小林萌花ちゃんです。なんていうか……パフォーマンスが変わったんですよね。

小林 ええ~!

平井 加入当初はダンス未経験の状態からスタートして、本人も悩んでたしそれと同時にすごく努力もしていたんですけど、最近はダンスの振り入れがすごくスムーズというか、見ていて明らかに違うんですよ。それが……これは上から言ってるとかじゃなくて、うれしいんです。「自分はあれからどれぐらい成長できたんだろう? 自分も頑張らなきゃ」って思うし、一緒に加入したということもあってすごく刺激を与えてくれる人だなって最近よく思いますね。

―……と言われてますが。

小林 いやぁ、もう、うれしいですね。自分と向き合ったからこそ得た結果でもあるんですけど、ダンスに関してもその場で手伝ってくれるメンバーがいるから頑張ろうと思えているのに、そこへさらにうれしい言葉までもらえたのでこれからももっと頑張ろうって思います!

―そのほかのメンバーだといかがですか?

前田 私は岡村美波ちゃんなんですけど、みいみはすごくかわいらしくて、「THEアイドル」みたいな印象を持たれる方が多いと思うですけど、好きな音楽のジャンルが多くてDJをやってたりもするし、アイドルとは違うジャンルの音楽に触れることでいろいろ吸収してそれをライブパフォーマンスにも活かしているんです。ひとつひとつの動きにみいみらしさが出ていてカッコいいなと思ってます。

―BEYOOOOONDSは歌とダンスのみならず演技も取り入れているし、それに加えてさらに一芸二芸と貪欲に求めているメンバーが多いですよね。

前田 たしかにBEYOOOOONDSのメンバーは趣味とか特技の幅が広いので、自分も何か見つけたいなと思いますね。今まで趣味があまりなかったんですけど、カメラをゲットして写真を撮るようになってから、自分が撮ったものをSNSに上げるとみなさんが「素敵だね」とか言ってくださるのでこれからも趣味としてたくさん撮っていきたいです。いつかそれを活かしてBEYOOOOONDSの写真をまとめたフォトブックとか発売できたらいいなって思います。

―自由に活動ができない時期だからこそ各自が努力を積み重ねて、今回のシングルで12人が再集結したわけですが、去年の夏に配信スタートしていた「フレフレ・エブリデイ」と今回新たに収められた「英雄〜笑って!ショパン先輩〜」と「ハムカツ黙示録」で何かレコーディングでの違いは感じましたか?

平井 今回の2曲は曲調的にも今までのBEYOOOOONDSとは違うんですけど、今回は声色だとか表現にさらに幅が出たと思っていて、「フレフレ・エブリデイ」はみなさんを応援する妖精のような存在としてパフォーマンスして、ピュアなBEYOOOOONDSの一面を見せている楽曲なんですけど、「ショパン先輩」では大げさなお芝居を見せていて今までの私たちではここまで表現し切れなかったと思います。



―1年前に同じものを録っていたらとしたら全然違うものになっていたかもしれない。

平井 そのタイミングで録ったからこそのものができるというのは当然と言えば当然なんですけど、ただタイミングに身を任せるだけじゃなくて、そういう機会がいつ来てもいいように頑張ろうという気持ちが常にあるというのが大事なのかなと思います。


「ショパン先輩」と「ハムカツ黙示録」

―「ショパン先輩」では小林さんのピアノが大フィーチャーされていますが、最初は驚きましたよね?

小林 そうですね。最初に聞かせてもらったときはそのままショパンの曲だったので、「こんなに偏っちゃっていいの?」って思いました(笑)。



―通常のピアノソロ演奏とこういう楽曲で弾くのとでは当然感覚が違いますよね。

小林 普段はグランドピアノで演奏していて、BEYOOOOONDSの楽曲では基本的に電子ピアノを使うので、アナログとデジタルで弾き方が違います。あと、コンサートでパフォーマンスをしながら心拍数が上がった状態で弾くというのは、体力面とメンタル面で鍛えられますね。

―前から思ってたんですけど、ピアノと歌とダンスを同時にやるのはすごいなと。

小林 基本的には、ダンスレッスンのときに「ここはピアノに移動するので急がないといけない」みたいなことを伝えてそれに合わせた動きにしてもらっているので焦る心配はないんですけど、冬場とか寒かったりすると指がうまく動かなくなるのでメンバーに温めてもらうし、夏場は暑すぎてマイクを持つ左手の手汗がすごくて、そのままピアノを弾くと滑ったりするので季節に合わせた体質管理は大事ですね。

前田 そうなんだ……。

―メンバーも知らなかった事実が(笑)。前田さんは今回の2曲に関していかがですか?

前田 最初に聴いたときは本当にびっくりしました。「ハムカツ? ショパン?」って。「ショパン先輩」は難しすぎて「これ、歌えるのかな?」ってなったんですけど、頑張って練習してレコーディングに臨みました。個人的には落ちサビのパートが欲しかったのでそのパートをいただけてすごくうれしかったので、大切に届けられたらと思ってます。あと、これまでBEYOOOOONDSはハッピーで元気な曲が多かったので、「ハムカツ」でイライラを表現するのがすごく新鮮だし、メンバーの違った表情が見られると思うのでそういう面にも注目してほしいです。

―これまで数々のとんでもない曲を歌ってきたBEYOOOOONDSでも今回の2曲は驚きなんですね。

平井 特に「ハムカツ」はどういう経緯でできたのか聞きたいぐらいですね(笑)。最初、私たちは「ハムカツ」のあとに「ショパン先輩」を聴いたんですけど、「ショパン先輩」の最初の歌詞が<ねぇ…なんでさぁ お腹が空くの?>だったから、「そんなにお腹空いてんの!?」ってなって(笑)。



前田 「めちゃ食べるじゃん!」みたいな(笑)。

平井 すごく意外というよりも、理解すること自体が難しかったんですけど、レコーディングとか振り入れとか衣装合わせを経ていくうちに「こうしたらいいのかも!」って徐々に作品を作り上げていく感覚になって。とある物語の主人公の気持ちを歌う曲、みたいな感じだったら世界観がある程度決まっていると思うんですけど、原型を捉えられない状態からパフォーマンスに至るまでの過程を私たち自身で作り上げているという感覚は今回特にありましたね。

―とある完成形に向かっていくのではなく、みんなで積み重ねていった結果として完成形があるっていう。

平井 そういう感じですね。


「BEYOOOOONDSの12人はみんな自信がある」(前田)

―それにしても、相変わらず楽曲の個性度が異常ですね。

前田 楽しいですね! 新曲を初めて聴くたびに私たちも大爆笑していて、「今回、こんな感じなの!?」って。

―特に「ハムカツ」は、一岡(玲奈)さんのように定番キャラが出てくる安心感があったかと思えば、里吉(うたの)さんがキレるという新たな発見もあったり、演技が面白いし好きです。

平井 それに関しては役の割り振りをする制作陣の方々の見極める力が関係してるのかなと思っていて。私たち自身も「そうくるの!?」って裏切られるストーリーを次々に与えてくださるし、メンバーの力だけでは出し切れない魅力みたいなものをチームBEYOOOOONDSとして提示できているからこそ、意外性や中毒性のある作品ができているのかなと思います。

―ショパンの曲がこうしてアレンジされるというのはクラシック目線で見るとどうなんですか?

小林 クラシックの曲が編曲されるのはクラシック界では賛否両論なんですけど、BEYOOOOONDSの曲を作曲してくださる星部ショウさんがつくる曲が私は大好きで、星部さんのこともすごく尊敬しているんですけど、今回星部さんがクラシック界でもウケると思うぐらいショパンの曲をまるごとステキにアレンジしてくださいました。レコーディングのときに星部さんにお会いしたら、「小林さんに怒られるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしてた」みたいなことを言われたんですけど、「とんでもないです!」と。むしろ、私の大好きな曲をBEYOOOOONDSらしくステキにアレンジしてくださってありがとうございますという気持ちです。クラシック界でも賛成の声が多いんじゃないかと思ってます。

―さて、先日BEYOOOOONDS初のホールツアーと日本武道館公演が発表されました。改めてみなさんの気持ちを聞かせていただけますか。

前田 ホールコンサートは2020年に決まっていたものが中止になってしまったけど、みんなで前を向いて頑張ってきた結果、こうしてホールツアーと日本武道館公演まで決まったことが本当にうれしいです。これまでずっと「BEYOOOOONDSってこんなにすごいんだよ」っていうところを単独コンサートで見せたかったのでうれしいです。少しでも多くの方にBEYOOOOONDSから元気を届けたいし、BEYOOOOONDSの12人はみんな自信があるので、ステキな魅力をたくさん届けられるコンサートにできたらいいなと思います。

―12人みんな自信があるって言い切れるのはすごいですね。

前田 みんな本当にカッコいいんです!

―平井さんはいかがですか?

平井 2020年にコンサートが中止になってしまってから先が見えない状態で私たちは頑張ってきたんですけど、モチベーションを保って頑張り続けるのは何かゴールがないと難しいことなんです。でも私たちはBEYOOOOONDSである以上、頑張り続けなければいけないっていう一種の使命感のようなものをもってやってきました。もちろん、そこには希望もあったとは言え、時々不安に思ってしまうことがあったり、弱音を吐いてしまうこともあったので、ホールツアーと武道館公演という目標が見えたことは私たちにとってすごく大きいです。動画のリアクションを見ていただけばわかるように、本当に心待ちにしていた大きな目標だったので、BEYOOOOONDSだからこそ見せられるステージをみなさんにお見せしたいです。去年の後半は先輩方の武道館公演のオープニングアクトを務めることが多くて、大きいステージはなかなか立てるものではないですし本当に貴重な経験にはなったんですけど、それと同時にちょっと悔しさみたいなものもあったんです。なので、ハロー!プロジェクトの先輩方にも「BEYOOOOONDSってこんなコンサートができるんです」っていうところをお見せしたいですね。

小林 動画のリアクションのとおり、武道館公演は目標だったので、素直にうれしいです。あと、個人的にはBEYOOOOONDSというものを再び提示したいというか。

―それはどういうことですか?

小林 最初に「眼鏡の男の子」で奇抜なことをやることによってBEYOOOOONDSの方向性が決まってから頑張って3年間活動してきて、今回のシングルで改めて自分たちの成長を感じたし、今回の新曲を先輩方が見てくださったときに「BEYOOOOONDSってそういう方向性なんだ」っていう言葉からさらに進んで、「これがBEYOOOOONDSだよね」「BEYOOOOONDSだからできることだよね」って言っていただけたことがすごくうれしくて。BEYOOOOONDSには「眼鏡の男の子」の世界観に沿った曲がいくつかあったり、恒例の面白いMCがあるので、武道館公演は1曲1曲ではなくてすべての流れを長時間にわたって観てもらうチャンスだと思っています。コンサートというよりは劇団を観に来るような感覚になるかもしれないですけど、BEYOOOOONDSのスキルを精一杯発揮して、みなさんに楽しんでもらいたいっていう気持ちでいっぱいです。

―僕は、BEYOOOOONDS初のツアー「LIVE BEYOOOOOND₁St」を現場で拝見したときの楽しさが忘れられないんですよ。アルバム『BEYOOOOOND₁St』を再構築して、そこに新たなエッセンスを加えることで驚くほど楽しいエンターテインメントにしてくれたことに感動しました。なので、あれから大きく成長している姿を見せてくれるであろう今度のホールツアーと武道館は今から本当に楽しみです。

3人 頑張ります!

<INFORMATION>


「英雄~笑って!ショパン先輩~/ハムカツ黙示録」
BEYOOOOONDS
zetima
発売中

BEYOOOOOND1St CONCERT TOUR どんと来い! BE HAPPY! at BUDOOOOOKAN!!!!!!!!!!!!
4月25日 東京・日本武道館
開場:17時 開演:18時

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