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ツタロックフェス2022:04 Limited Sazabys、安定の「バンド力」で皆の想いをひとつに

Rolling Stone Japan / 2022年3月20日 21時15分

04 Limited Sazabys(Photo by Masanori Fujikawa)

本日3月20日、幕張メッセ国際展示場9・10・11ホールで開催中のツタロックフェス2022。04 Limited Sazabysのクイックレポートをお届け。

【写真を見る】04 Limited Sazabysのステージ(記事未掲載カットあり)

コロナ禍を受けてモッシュやダイブ、声出しが禁じられたことで多くのバンドが大きな壁にぶち当たったが、パンクバンドはその影響を最もまともに喰らったのではないだろうか。歴戦のバンドが試行錯誤している姿をこれまでもあちこちで見たし、04 Limited Sazabysもきっとそうだったはずだ。

しかし、ここで見た4人の姿は、一見変わっていなかった。挨拶もそこそこに「midnight cruising」をプレイし、曲間ではRYU-TA(Gt, Cho)が「ツタロック、まだまだやれるのかー!」と煽る。そして、息つく間もなく「Kitchen」「swim」と披露。スクリーンには、大盛り上がりするフロアをうれしそうに見つめ、優しく手を振るRYU-TAの姿が映し出された。

「毎年呼んでくれてありがとうございます! ツタヤさんには本当にお世話になってますからね」とGEN(Ba, Vo)。ツタロック常連ともなると、「みなさん、Tポイントは貯めましたか? 今日は思い出ポイント貯めていきましょう!」なんていうツタヤMCも恒例といっていいレベル。

「幕張は庭みたいなもん」とさらに軽口を叩くが、音を出せば当然違う。明るい未来を見据えたショートチューン「message」から「fiction」「fade」「mahoroba」と矢継ぎ早に音をつなげていく。しかし、4人はただ前のめりになっているだけではない。よくよく注意を払ってみると、以前よりもグッと演奏に入り込んでいるように見える。ステージ上で暴れまわることなく、たとえステージングが地味に見えたとしてもしっかりと音を届ける。序盤中盤よりもテンポダウンした「Letter」「hello」あたりでその様子がより顕著に見受けられた。

最後、「Monolith」のつもりで演奏を始めていたGENが曲を間違えるという一幕もあったが、口には出さない4人の強い想いが音の隙間から語りかけているように感じられた45分間だった。

こうして今年のツタロックフェスもエンディングへと向かっていく。


Photo by Masanori Fujikawa


Photo by Masanori Fujikawa


Photo by Masanori Fujikawa


Photo by Masanori Fujikawa

SET LIST

M1. midnight cruising
M2. Kitchen
M3. swim
M4. message
M5. fiction
M6. fade
M7. mahoroba
M8. Letter
M9. hello
M10. Feel
M11. Squall

※「ツタロックフェス2022」クイックレポート一覧はこちら

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