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マイク・シノダが語る NFTとAIを使って追求する、新しい時代の音楽とアート

Rolling Stone Japan / 2022年4月11日 17時30分

マイク・シノダ(Photo by Frank Maddocks)

マイク・シノダと言えば、リンキン・パークというビッグ・バンドを音楽面でもビジュアル面でもリードしてきたアーティストだ。同時に、音楽とアートの融合、今の時代における音楽のあり方、最新テクノロジーを使った表現方法も追求してきた人でもある。

【画像を見る】昨年12月に発表されたNFTコレクションの一部

そんなマイクがコロナ禍で行ったことは、Twitchを使ってファンと曲作りをすることだった。そして2021年11月には、新曲の音楽とアートが融合したNFTプロジェクト、ZIGGURATSを始動。さらには、AIを使った音楽NFTプロジェクトにも関わっているという。

ーコロナ禍になって、マイクは新しい音楽の作り方を模索していますよね。クリエイティブに対するマインドセットはどのように変わりましたか?

マイク 僕の中では自然に起こったことなんだよ。元々僕はコロナ前にツアーもライブもブッキングしていなかったし、他のアーティストのようにアルバム制作にも取り組んでいなかった。だから僕の置かれてた状況はユニークで、すでに実験的なことを始めてたし、より内省的なアプローチを模索していたんだ。クリエイターとして見た時に、今自分は何をやっているのか? それを何故やっているのか?っていうことを考えたんだ。それでいろんなプラットフォームを使ってライブをやってみたんだよ。Twitchの僕のチャンネルでは、ライブストリーム中にゼロから音楽を作り始めるということをやった。そこに参加してくれたファンと交流しながら、一緒に曲を作ることもやった。これにはいくつか重要な理由があるんだけど、一つには、自分の一番近くにあるコミュニティとより深いレベルでつながるということ。もう一つには、もっとゆるいやり方で、僕のツールセット、考え方、音楽の実験をさらに追求したかったということがある。それで、コロナ禍になって2年経った時に、僕の音楽制作プロセスはかなり速くなっていたんだよ。アイデアの方もより自然なものが出てくるようになったし、他からの期待という重荷を背負わなくても済むようになった。同時に、自分の中のビジュアルアートの部分ともさらにつながることができた。僕が元々画家やイラストレーターになりたかったという事実を知らない人も多いと思うんだけど。僕はアートセンター・カレッジ・オブ・デザインでイラストレーションを勉強して、学位も取得している。元々はアートを仕事にして、音楽は趣味にするつもりだったんだ。

ーマイクはリンキン・パークのデザインを担当してきたし、フォート・マイナーで絵画シリーズを作ったり、パブリック・アートショーをやったりして、けっこうアートの活動もやってきましたよね。

マイク そうなんだ。だけど音楽を優先させてたから、ビジュアルアートの方が趣味みたいになってしまったんだよ。自分の音楽のキャリアをサポートするためのアートでもあったから。ジョー・ハーンと出会ったのもアートセンター・カレッジ・オブ・デザインだし、二人は同じ授業を受けてたんだ。リンキン・パークの1stアルバムを出した時、ジャケット、ウェブサイト、マーチャンダイズのデザインは僕とジョーがアートディレクションを担当して、たまに自分でも描くということをやっていた。当時はバンドが忙しくてアートをやる時間がなかったんだけど、最近では以前よりもアートに時間を多く割けるようになって、またいろいろクリエイティブなことができるのが楽しくなっている。


マイクがNFTを始めたきっかけ

ーTwitchのライブストリームで視聴者たちと一緒に音楽を作った経験があった上で、どのようにNFTを始めるに至ったのですか?

マイク NFTのことは友達から話は聞いていたんだ。2021年の初めのことだね。NFTにすぐ飛びつくようなことはせずに、自分がちゃんと理解できるまで調べてみたんだ。とは言っても、実験してみたくてしょうがなかったよ。僕がNFTスペースに入った時は、まだあまり人はいなかったね。Beepleが出てきた時に、みんな「あれは誰なんだ?」、「どれだけ稼いだのか?」って騒ぎ出したんだ。僕は最初、NFTのことを高額なデジタルアートぐらいにしか思ってなかった。僕の友達にRACというアーティストがいて、2016年からNFTスペースにいるんだけど、彼はリンキン・パークのリミックスを何曲か手がけているんだ。才能のあるプロデューサーで、テクノロジーにもスゴく精通している。RACに聞いてみたら、「本当のチャンスというのは、Beepleのように大金を稼ぐようなことじゃないんだよ。重要なのは、音楽アーティストが作ったデジタルアイテムの希少性から利益が生まれるところにあるんだ。つまり希少性が資産になるということなんだ。ファンとともにコミュニティを作って、アーティストとファンの双方のどちらにとっても利益のあるコミュニティを作ることができるんだ。ファンにとっては、初期の段階でそのアーティストのファンであるということを見せれば、コミュニティに早く参加できるだけではなく、ファイナンシャルの方にも早くから参加できることになる」って言うんだ。RACがその時僕に話してくれたことは、今実際に起こっていることなんだ。

今やDAO、ソーシャルトークン、NFTを通して、アーティスト、クリエイターたちが素晴らしいコミュニティを作っている。アーティストたちも、彼らをサポートする人たちも、お互いを助け合っているし、それ以外の第三のカテゴリーに属する、システムをサポートするような人たちもいる。例えば、ビジュアルと音楽を作るアーティストがいて、そのすぐ近くにはコレクターがいて、アーティストをサポートしているよね。第三のカテゴリーっていうのは、ビデオを制作したり、SNSでサポートしたり、マーケティングをやったり、コーディングのような技術面のことをやったり、ウェブサイトを作ったりする人たちのことを言うんだ。ゲームデザイナーがいきなり出てきて、「ヘイ! あなたのやってることは最高だね。これをゲーム化したいんだけど」って言ってきたり、あるグループからは、「僕たちはプラットフォームを持ってて、すでにいくつもメタバースをやっている。あなたの知的財産、音楽やアートを僕らのメタバースで使わせてくれないか? コラボレーションで得た利益はシェアしよう」って言ってきたりすることもあると思うんだ。コミュニティが生まれて、お互いがつながっていく感じさ。しかもそこにいる全員が上がっていける。スゴく複雑だし、誰もが簡単に理解できるものではないから、そこは残念なところだね。理解できない人たちの中には、トップにいるヤツが下にいる全員を利用している詐欺みたいなものだと思っている人たちもいるよ。だけど僕はそういう面は見ていなくて、時代の先を見るような考え方に興味を持ったんだ。


コロナ禍の2020年には、ライブストリーミング配信サービスのTwitchを通してファンと一緒に制作したアルバム『Dropped Frames』を3枚リリース。写真は第1弾となった『Dropped Frames, Vol. 1』。



NFTと音楽の画期的なクロスオーバー

ーNFTの持つコミュニティの面に興味を持ったわけですね。クリエイティブの制作において、コミュニティの中にいるみんなと共同で制作できるような可能性に未来を感じたわけですね。

マイク 間違いないね。今僕が関わっているプロジェクトにWVRPSというのがあるんだけど、これはWarpSoundという会社が手がけていて、NFTプロジェクトの名前がWVRPSっていうんだ。WarpSoundはAIの音楽の会社で。彼らはAIで音楽を作るアプリケーションを作っていて、AIのセレクションに基づいて、すぐに音楽を生成させることができるんだ。今までのAIがやっていたことは二つに分かれていて。一つのカテゴリーは、人間が作った音をループして、そのループをストックしておくというもの。実際に音楽を作っているのは人間で、AIがやることは異なるループを組み込むことなんだ。もう一つの新しいカテゴリーは、AIが波形を分析して、新たな波形を作るというものだ。WVRPSがやろうとしているのは、その二つのやり方の中間になる。AIがやることは、人間が作った音のループをストックするだけじゃなくて、個々のサウンドを組み込むこともやる。個々のドラムのキック、スネア、ハイハット、ベース、ギターといったいろいろな音のアイテムを組み込んで、AIがBPMを選んで、音符を選んで、コード進行を選ぶんだ。それが終わると、新しいキャラクターが作られるんだ。それぞれのキャラクターには個性があって、例えば、Nayomiという名前のキャラクターはローファイなビートを得意とするスタイルで、DJ Dragoonという名前のキャラクターはアグレッシブなEDM、トラップを得意とする。WVRPSはBored Ape Yacht ClubのNFTを購入したんだけど、NFTを1個購入してそのNFTのオーナーになると、商業上の権利も付いてくるんだ。Bored Apeが作ったNFTをWVRPSが権利ごと購入したわけだから、WVRPSはそのNFTを使って何でも好きなことができる。WVRPSはそこからGLiTCHというキャラクターを作って、GLiTCHにも独自の音楽のスタイルを持たせたんだ。WVRPSではどのキャラクターも音楽をいつでも好きなだけたくさん作ってリリースすることが可能となっただけでなく、Twitchのチャンネルを持ってて、スクリーン上にキャラクターを登場させている。しかも、それを管理しているのはAIであって、人間は関わっていないんだ。そこでキャラクターはDJをやって、ファンはどのキャラクラーが良かったのかという投票をやる。ファンはそこで、「もっとビートを速くした方がいい」とか、「このパートは好きだけど、このパートは良くない」とか、「このベースラインはひどい」とか、AIに言いたいことを何でも言えるんだ。AIはそれにすぐに応えて、音楽を変えていくんだよ。あと、WVRPSにはさらにクレイジーなことがあるんだ。WVRPSのNFTを購入すると、その音楽の所有権も付いてくるんだ。つまりWVRPSのNFTを購入したら、そのホルダーはその音楽にラップを乗せたりして新たに曲を作ることもできるんだ。しかもその曲をSpotifyとかで配信もできるし、そこから得られるロイヤリティも100%受け取ることができる。そのロイヤリティはWVRPS側は1%も取らないんだよ。

ーそれはかなり画期的なことですね!

マイク NFTを詐欺だと言ってる人が多いけど、こういうプロジェクトのことは何一つ知らないんだよね。スゴく革新的だし、ちょっと複雑だからね。音楽制作のことがわからない人とか、ロイヤリティがどう支払われるのかがわからない人たちにとっては、理解するのは難しいと思うんだ。だけどアーティストがこのプロジェクトのことを知ったら、「オーマイゴッド! 何てクリエイティブなんだ。全く新しいものだね!」って驚くはずだよ。僕にとっても全く新しいツールセットだし、新たな実験の場となっているからね。

ーめちゃくちゃ面白いことをやっていますね。

マイク ありがとう!

ーZIGGURATSのことも聞きたいのですが、オリジナルの楽曲4曲と5000個のNFTを販売しましたよね。楽曲の方はストリーミング・サービスで配信もしています。これはどういうアイデアを考えたのですか?

マイク 今のNFTのトレンドとして、1万個のNFTを販売することが多いよね。CryptoPunks、Bored Ape Yacht Club、Cool Cats、DeadFellaz、DoodlesといったNFTはどれも1万個を販売している。だけど、5000個販売することも多くて、僕も5000個を販売してみたんだ。NFTっていうは、元のアートが持ついくつもあるレイヤーを組み合わせて、1個1個が作られている。それぞれのレイヤーっていうのは、背景、頭と肩、目、口とかいろいろあるんだけど、僕はそこに音楽が入ったら面白いんじゃないかって思ったんだよ。それぞれのレイヤーをドラム、パーカッション、ベース、キーボードとかにして。僕がZIGGURATSでやりたかったのはそういうことなんだ。それでさらに僕が考えたアイデアはミックステープなんだよ。今の時代、ミックステープっていうのは、アルバムのクオリティに達していないような音源を意味するんだけど(笑)。だけど僕が育った時代は、ミックステープは全然違うものだった。カセットテープだったし、DJがいろんなラッパーたちを集めて、彼らにエクスクルーシブの新曲を渡したり、他からビートを引っ張ってきて、そこにラップを乗せたりして、それをマッシュアップして、ミックスして、ノンストップで聴けるものにしていたんだ。僕が考えたのは、そのミックステープの未来型、Web3.0時代のNFTバージョンのミックステープなんだ。ただ、尺はかなり短くしている。今の時代、僕たちが集中できる時間は短くなったし、TikTok世代が聴きたいのは1~2分の曲だからね。だから僕が作ったミックステープは約7分間とスゴく短いものになっている。5000個のNFTはどのNFTにも唯一無二のユニークな曲とアートが入っているよ。このNFTを購入すると、ポケモンカードのパックと同じで、中に何が入っているのかがわからない。それが最初のステップで、1個15 Tezos(仮想通貨:3月11日時点で1 Tezos=約350円)でNFTを販売したんだ。それで、このNFTを自由に交換したり、好きな価格で売ったりしてもいいということにした。今は大体が平均で30 Tezosぐらいになっているんじゃないかな。多くのNFTと同じで、一時期価格が高騰した後に、価格が下がって今の状態に落ち着いている感じだね。

ーZIGGURATSのDiscordも見たんですけど、みんなコミュニティ内でけっこう楽しくやっていますね。

マイク そうだね。ファンはSNSのプロフィールのアイコンにも使ってくれてるよ。おなじみのNFTもあれば、超レアなNFTもあるんだ。超レアなNFTはレイヤーで作られたものではなく、手描きの一点モノのアートなんだ。超レアなNFTには15000 Tezosの価格が付いているものもあるよ。


昨年12月2日に発表されたZIGGURATS(ジッグラツ)。5000個のアート+新曲のNFTコレクションで、ブロックチェーンのTezosで展開。初のジェネレーティブNFT(特定の条件下に自動作成され販売されるNFT)のミックステープとなった。翌12月3日には既存のストリーミング・サービスで4曲入りの音源『ZIGGURATS』として配信もしている。



NFTで今後さらに広がる音楽、アートのポテンシャル

ーマイクは今NFTとAIのプロジェクトを手がけていますが、この先をどう見ていますか?

マイク こういったものがどこに行き着くのか、スゴく興味を持って見ているね。普通の人は暗号通貨もNFTも持っていないよね。話には聞いているだろうし、勉強中の人もいると思う。NFTが環境に悪いものだと思っている人がいるけれど、それは真実じゃないんだ。僕はTezosを使っているんだけど、Tezosはグリーンなブロックチェーンだからね。ブロックチェーンのエネルギー消費に対して文句を言う人たちは、大体がETH(イーサリアム)のことを言っている(ビットコインは取引や送金を可能にする過程で、マイニング=採掘と呼ばれる膨大な計算作業を行うため、コンピューター・ネットワークを24時間稼働させるための電力消費量が問題になっている)。だけど、TezosはETHの200万倍、省エネができるんだ。つまり、電力消費量が200万倍少ないということになる。ETHも今後2年でTezosのようなメカニズムに移行すると言っているよ。だから今後はエネルギー消費量に関する議論はなくなっていくと思うんだ。僕がブロックチェーンを好きなのは、多くの人たちのイマジネーションを豊かにしているところで、実際に多くの素晴らしいプロジェクトが立ち上がっているところなんだ。今はまだ法整備もされていないワイルドなところだけど、ルールはどんどん作られているし、人々はそこをみんなが交流したり、みんなで何かをクリエイトするためのより良い場所にしようとしている。ゆくゆくは一般消費者のものになっていくもので、今はまだその段階ではないだけなんだ。だけどその方向性に向かってスゴい勢いで進んでいるのは間違いないよ。


今年の1月13日、マイクは自分がコラボレーターとして関わっているWVRPSのAIが作曲したオーディオ・ループのステムを使って、Twitch上でのライブで新しい曲作りを披露。人間とAIによる音楽コラボレーションとなった。

ー今取り組んでいて、近々発表になるものはありますか?

マイク さらに実験的なプロジェクトを手がけているところだ。2~3カ月もすれば発表できると思う。同時に、昔ながらのやり方で音楽制作、プロデュース仕事もやっているよ。NFTやAIに取り組んでいると、スゴく集中して、脳もフル回転して、どんどんハマってしまうんだよね。どういうアーティストが出てきたかとか、価格がどうなったかとか、そういう情報も次々と出てきて止まらないからね。実際、素晴らしいプロジェクトがたくさんあるから見逃せないんだ。だからこそ、自分にとってはおなじみのやり方で制作をしたり、友達と一緒に曲を作ったりすることで、自分の中でバランスを取っているんだと思う。

ーマイクの場合、好奇心がクリエイティブにつながっているんですね。

マイク そうだと思うね。音楽もビジュアルアートも、アーティストにとってポテンシャルに限りはないんだよ。映像やゲームのクリエイターにとっても、新たなポテンシャルはあるかもしれない。そこでまた新たにファンともつながれるわけだから。今の時代、人々はSNSを始めとするつながり方に対して、スゴくフラストレーションを抱えていると思うんだ。コロナ禍でずっとZoomをやっているというのも大きいと思う。だけど僕の周りにいる知り合いは、より良い方法で、もっと中身があって意味のあるやり方で、大切な人たちとつながりたいと思っているよ。今のSNSのフォーマットに参加したくないと思ってしまうのは、信頼性が欠けているからだと思うんだ。SNSをやっていると、消耗したり、疲れてしまったり、ネガティブな気持ちになったりするよね。SNSにはドラマが多いし、悪意も入っている。というのも、SNSは人間が本来持っている感情を巧みに使うことによって成り立っているわけだから。ドラマがあるからこそ、プラットフォームを使うわけだし、反応もするわけだし、「いいね」とか「リツイート」のボタンを押すわけだし、ドラマがあるからこそ、さらに投稿を続けたくなる中毒性が生まれてくるわけだ。ずっとそこに関わっていなきゃと思わされるし、他人からの注目も欲しくなるし、他のことが気にならなくなってしまう。恐ろしいことだよね。しかもここから利益を得ているのは、プラットフォームを作っている会社だけなんだ。

ーNFTや新しいテクノロジーに詳しくない人に向けて、何かアドバイスがあれば聞かせてください。

マイク まず、こういう新しいことにオープンマインドでいてほしいね。時間を作って勉強もしてほしい。自分自身の意見を持つには、まずは知識が必要だから。NFTスペースで新しいものを作っている知的でクリエイティブな人たちがたくさんいることを理解してほしい。英語で書かれているんだけど、一度僕のDiscordを見に来てほしいね。たとえ何も知らなくても、コミュニティのみんなからいろいろ教えてもらったり、知識を共有してくれたりすると思うから。あと、ここで友達にシャウトアウトを送りたいね。RACはスペースで素晴らしいことをやっているよ。The HundredsとAdam Bomb Squadも素晴らしい。彼らのNFTを購入して所有していると、そのNFTアートを使ったTシャツが売れた場合、所有者は売上の利益を共有できるんだ。ルイ・ヴィトンとかSupremeのようなブランドはそんなことをしないよね。これってある意味革命的なことなんだよ。コミュニティに入ると、他のみんながどういうプロジェクトに興味を持っているのかもわかる。新しい世界への入口に入るのは簡単なことなんだ。そこにどれだけクールなものが待っているのか、チェックした方がいいと思う。

ーAdam Bomb Squadのことは『ZIGGURATS』の中のリリックでも歌っていましたね。

マイク そうなんだよ! 彼らのことは大好きだからね。僕自身、Adam Bomb SquadのNFTを所有しているし、彼らの人気が出てきた時は利益を享受させてもらったよ。NFTは詐欺だって言う人がいるんだけど、これって株を買うのと同じことなんだよ。例えば、Facebookの株を買って、株価が上がったら、利益が出るよね。それと同じことなんだ。今の上場会社っていうのは、古い世界の生き残りのとてつもなく巨大なマシーンで、もっとお金を稼ぐことばかりに特化している。だけどこの新しいコミュニティは、みんながより親密なコミュニケーションでつながっていて、みんながお互いのことを知っているわけだから、正しい行動をしなくてはいけないよね。間違ったことをすれば、コミュニティの中での評判は下がってしまうから。もちろんこれがどういうところに行き着くのかは僕にはわからないよ。だけどスゴく面白いし、ワクワクさせられるんだよね。ものごとを少しでも良くするようなことは、やり続けていきたいと思うんだ。例えば、もし僕が新人アーティストで、ファンが100人いるとして、この新しいやり方で音楽をリリースしていけば、生活のために働いている仕事を辞めて、音楽だけに専念することだってできる。そういうことが現実として可能になってくるんだよね。こんな良い機会は1年前にも、半年前にも、まだ生まれていなかったんだよ。

◆Mike Shinoda

Instagram: @m_shinoda/
Discord: @mikeshinoda
Twitter: @mikeshinoda

◆ZIGGURATS

https://ziggurats.xyz

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