連続殺人鬼「キラー・クラウン」の最新ドキュメンタリー、Netflixで公開
Rolling Stone Japan / 2022年4月13日 8時20分
シリアルキラーはいかにして殺人を隠し通せるのか?――もっと正確に言えば、いかにして複数の殺人を隠しとおせるのか? この質問はいわゆる「シリアルキラー黄金期」と呼ばれる時代から現代までアメリカ人を悩ませ、脈々と受け継がれる実録犯罪ものを活気づけてきた。最新の検証の題材となっているのが、キラー・クラウン(殺人ピエロ)ことジョン・ウェイン・ゲイシーだ。
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昨年も動画配信サービスPeacockの『John Wayne Gacy: Devil in Disguise(原題)』で取り上げられ、2022年4月20日にはジョン・ベリンジャー監督のNetflix作品『殺人鬼との対談:ジョン・ウェイン・ゲイシーの場合(原題:Conversations With a Killer. The John Wayne Gacy Tapes)』がプレミア公開される。
子どもたちの誕生日パーティではピエロに扮し、シカゴ都市圏で暮らす誠実な男とみられていたゲイシーは、70年代後半に自宅から約30体の死体が見つかったことで世間にその名を轟かせた。彼は33件の殺人罪で有罪判決を受け、1994年に死刑に処せられた。40年あまりが経過した今も、一部の被害者はいまだ身元が特定されていない。ベリンジャー監督の3話シリーズでは、殺人犯と弁護団の間で交わされた60時間に及ぶ収録テープをもとに、ゲイシーの精神状態や手法に深くメスを入れる。また、犠牲者やゲイシーの犯罪で被害を被った人々とのインタビューも盛り込まれている。ベリンジャー監督の2019年の作品『殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合』も、同じく悪名高いシリアルキラーの収録テープを中心に描かれている。
昨年公開された『John Wayne Gacy: Devil in Disguise(原題)』もゲイシーの連続殺人の理由と手法を掘り下げ、自営の建設業を利用して地元警察やパーティのオーガナイザーと強い関係を構築していたこと、立場を利用して被害者を誘いこんでいたことをつぶさに描いた。制作陣はこの事件を10年近く追いかけているシカゴのジャーナリスト、トレイシー・ウルマン氏とアリソン・トゥルー氏の助けを借りながら、ゲイシーが本当は何人殺したのか、他の被害者の遺体はどこにあるのか、どこで捜査が行き詰まったかを徹底究明している。
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