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Charと春畑道哉が語る、理性と感性で考えるギタリストの流儀

Rolling Stone Japan / 2022年5月5日 12時0分

左からChar、春畑道哉(Photo by Mitsuru Nishimura)

デビュー45周年を迎えたCharが、2021年12月に武道館で開催した記念ライブを収録したDVD/Blue-ray『Char 45th Anniversary Concert Special at Budokan Tokyo』をリリースした。同ライブにゲスト出演したギタリスト・春畑道哉も、4月27日にニューアルバム『SPRING HAS COME』を発表。同作に楽曲提供&演奏で参加したChar。ここ数年、急接近を果たしている二人のスーパーギタリストが、ギター、音楽の本質についてユーモア全開で語り合った。

【写真を見る】Charと春畑道哉

春畑:最近、Charさんと演奏でご一緒する機会があるんですが、Charさんがチューナーを使ってるのを見たことなくて。

―それは昔からなんですか?

Char:そもそも昔はチューナーなんてなかったから(笑)。

春畑:でも、あれはすごいですよ。デビュー45周年の武道館のステージ(2021年12月11日開催)でもMCをしながらチューナー無しで合わせるじゃないですか?

―MC中だけではなく曲の最中にもチューナー無しでチューニングする光景が何度もあって。あれは感覚ですか?

Char:そう。けど昔の人はみんなそうでしょう?

春畑:あれはやっぱりびっくりしますよね。

―曲の締めの一音前にチューニングして、最後でジャーン!で狂わないんだと驚きました。

春畑:あれでダーンって濁ってたらめっちゃ面白いのにと思って。

Char:ダメじゃん(笑)。

―(笑)45周年の武道館ライヴで、Charさんがゲストの春畑さんを呼び込む時に「最近よく遊んでいる」と言ってましたが、何して遊んでいるんですか?

Char:ゴルフだよ。しょっちゅうではないけど、たまにね。

―あらためて、二人の出会いは?

春畑:去年、フェンダー75周年記念で「We Love Music」という曲をCharさんが作って、そのプロジェクトにギタリストが何名か呼ばれたんですが、僕もその中に入っていて、もう嬉しくて嬉しくて!

Char:ちゃんと出会ったのはそこだよね。TUBEはもう何年経つっけ?

春畑:TUBEは今年で37年です。TUBEではないんですけれども、実は何度かちょっとご挨拶だけさせていただいたことはあるんです。前にクラプトンのギターを……。

Char:あぁ、ウドーさんが買って、チャリティに……。

春畑:そのチャリティーのイベントで、同じステージに立たせてもらって。

Char:そうだったんだ!

春畑:その時、一秒ぐらい褒めてくれたんですよね。「お前のギター、俺の友達が良いって言ってたよ」って(笑)。

Char:恥ずかしいからそう言ったんだよ。

―もちろん春畑さんはCharさんのことは……。

春畑:もちろん大好きで小学生の時から知ってます。

―具体的に影響された曲やフレーズはありますか?

春畑:「闘牛士」をテレビで観た時の衝撃は今でも忘れられません。僕、まだギターを弾き始める前だったんです。当時テレビの中でギターを弾いて歌って、それがスタイルになっている人って他にいなかったんですよね。

―そして今回は春畑さんのニューアルバム『SPRING HAS COME』の「I feel free (feat. Char)」でCharさんが楽曲提供と演奏参加ということなんですが、これはどういう経緯で進んでいったんですか?

春畑:フェンダーの「We Love Music」で出会った時、ちょうど僕はこのアルバム作っている途中だったんです。

Char:実際アルバムはいつから作ってたの? 去年の秋頃からプリプロは始まってたじゃん?

春畑:はい。で、実はもっと前から作り始めていて、3年ぐらいかけて作ってたんです。全体のバランスを見て、あと一曲何か核になる曲を考えている時に、だんだんCharさんとお近づきになることが出来て(笑)。これはど厚かましいついでに頼んでしまえということを思いついて(笑)。でも断られるだろうなと思ってたんです。

Char:なんでだよ(笑)。

春畑:だってCharさんが人に曲を書くとか想像つかないですから。そしたら、できるかどうかは分からないけど、君の気持ちは伝わりましたみたいな返事をいただいて。でもこれはどっちなのかな?って(笑)。作ってくれるのか、作ってくれないのかまだ分かんないみたいな感じで、そのまま1カ月以上待ってたら、ほぼそのまんま出したいみたいなクオリティのデモをいただきまして。

Char:だって俺は職業作家じゃないからさ。ましてやギタリストのアルバム。そんな軽く請け負えない。春畑くんともそんな長いわけじゃないけど、短い付き合いの中で、こういうのがカッコいいかな、ああいうのがカッコいいかなというのを一応は考えて。でも結局自分でもやりたいような曲を書こうと思って。このコロナ禍でやることなくてスタジオに入ってることが多かったのもタイミング的にはよくて。で、次に会った時に、いつまでですか?って聞いたら、できれば今月中にみたいなことを平気で言うから。「え? 今月中?」って(笑)。

春畑:すみません!(笑)。

Char:どうしてもね、自分のスケジュールもあるし。でもそれを捨てて!(笑)。

春畑:えっ!?

Char:でもその頃、まだ3〜4回しか会ってないけど、すごく書きたいなって思ったよ。ただ、インストなのかボーカル曲なのかどっちか聞くのも忘れてて。で、インストで、ちょっとコーラスが入るみたいな曲にした(笑)。サビの歌詞で曲のタイトルでもある”I feel free”という言葉は、フレーズをそのまま言葉にした感じ。最初は「テイク1」「テイク2」って仮タイトルでやってたんだけど、自分で聴いてて、ここのメロを歌にしたらいいかなとか思ってね。





Charから見た春畑道哉

―ちなみにCharさんから見た春畑さんというギタリストはどんな感じですか?

Chara:春畑くんがやってきたTUBEは当たり前だけどボーカルがメインになる音楽なんだけど、ミュージック・ビデオとかを観ていたら「弾き倒してんな、コイツ」みたいな(笑)。当時髪の毛サラサラで顔が見えないから、これ本当に春畑くんだよね?って(笑)。結局あの頃の時代のギタリストってスキルはあるんだよね。だから今回はロングトーンの曲をあててみたの。ロングトーンって表現するのに一番難しいから、それをぶつけてみようかなって。

―レコーディングはどんな感じでしたか?

春畑:まず作曲のリクエストの時に、僕が書けないような曲を作って欲しいとお願いして。

Char:そんなのわかるわけないじゃん(笑)。

春畑:(笑)要は僕の場合、メロディを準備して弾くみたいな曲が多いから、Charさんの即興性とかスリリングな感じとか、瞬発力みたいなところに憧れていて、そんなところも欲しいですってリクエストしたんです。で、実際にCharさんの横に座って、ギターソロの掛け合いを録らせてもらったんです。テイク2まで録ったんですけど、テイク1から「うわ! 最高!」っていうものが録れて。記念にもう一個やっとく?みたいな感じでテイク2を録りました。

―あの掛け合いは「I feel free」のハイライトでもあるのですが、事前にある程度は打ち合わせを?

春畑:もう何にもないんです。やってみようみたいな感じで。

Char:オケで俺もギター弾くって聞いてなかったから。

―楽曲提供だけすればいいと思っていたと?

Char:そうそう。うちのスタジオに来たらなんかセッティングしてるし。一緒に弾く気満々じゃん!コイツって(笑)。しょうがねえなって。

春畑:コーラスもしていただいて。

Char:それも聞いてなかったんだけど(笑)。そしたら、Charさんメロちょっと違いますよって。オクターブじゃないからって。あーそうそう、ごめん、ごめんって(笑)。

春畑:(笑)あと、本当に僕も分かんないコードだらけの曲なんですよ。Charさんがジャズ的なコードをどれだけ知ってるのか、今回びっくりしました(笑)。コードネームなさそうなものもパッパッパッと編み出しちゃう感じなんですよね。

Char:「I feel free」に関しては、最初ピアノで作ったんだよ。ずっとドゥンドゥンドゥンと同じメロディでいってて、#9のすごい緊張感があるところからいきなり明るいところにいって、それでCメジャーに落ち着く。始まりはものすごい緊張感のあるジミヘンコードなんだけど明るいところに終わるというのは、飛び立つ緊張感から、バーっとfreeになっていくイメージなんだよ。

―なるほど。そしてアルバムのまさに核となる曲ができましたね。

Char:なってくれた?

春畑:もちろん! こんな嬉しい曲はないですよ。しかも……何とですよ、Charさんのライブを中野サンプラザに観に行ったんですが、Charさんその時ウクライナの国旗の色味の衣装を着てて。このタイミングで今一番大切なことじゃないですか、I feel freeって。そのライブ演奏を僕客席で聴かせてもらって。

Char:一応断ったんだけど。先にやっていい?って(笑)。


Photo by Mitsuru Nishimura

―「I feel free」のお披露目はCharさんだったと!

Char:変な感じだったね(笑)。

春畑:僕も初めて味わう感覚でした。これ僕に作ってくれた曲なんだけどって(笑)。いやー、でもCharさんの演奏超絶カッコよかったですよ。

Char:いまも全国ツアーのアンコールでやってる。だんだん回数を重ねて、アレンジが少し変わってきてる。まるで俺の曲(笑)。



―(笑)春畑さんもアルバム『SPRING HAS COME』のツアーがありますけども「I feel free」は?

春畑:もちろんやります!!

Char:だめだよ!(笑)。

春畑:できないんですか(笑)。

Char:俺のツアー終わってからにしろよ(笑)。

春畑:切ない(笑)。

Char:俺はリリースもしないのに(笑)。だからみんなには言ってるよ。聴きたかったら春畑くんのアルバムを聴いてくれてって。俺もちょっと入ってるからって(笑)。

―ちなみに出来上がった「I feel free」はCharさん的にはどうですか?

Char:素晴らしいよ。最初はデモのオケ使わせてくださいって言われて(笑)。

春畑:だってコンガとか全部Charさんが生演奏してくれてるやつで、このまま出したいじゃんって本当に思ったんですよ。とりあえず、これを軸にアレンジを広げていきたいから、プロ・ツールスのデータもらえますか?って言ったら、ダメ!って。自分たちでカッコよく作ってくださいって。このオケを超えてくださいって。

Char:そうだよ。春畑くん以外のミュージシャンも、いろんなことをやってらっしゃるメンバーって聞いたから、絶対いいオケ録れるなと思って。で、本当に、想像以上に良かった。

春畑:Charさんからの指令で「このデモを超えろっていうのが出てます」って言ったらみんな燃えましたね。

Char:まさにすごく自由な演奏だったから、嬉しかった。今時のレコーディングだと、なかなかああいう風にミュージシャンの空気感が伝わってくる演奏ってないからさ。そういう意味で超えてくれって言ったの。俺は一人で作ってるから。それの良さももちろんあるとは思うんだけど、そこに3〜4人のメンバーが入った時に、固まらないで自由にやってる感がすごく出てて、ちょっと羨ましかった(笑)。


Charの武道館ライブ、その舞台裏

―なるほど。羨ましいと言えば、DVD/Blu-rayが発売になった Charさんのデビュー45周年の武道館も布袋寅泰さん、奥田民生さん、山崎まさよしさん、AIさん、春畑さん……素敵な後輩たちが集結して、羨ましかったです。その武道館ライブをあらためて振り返りたいなと思いますが、前座が三人の侍(Char、奥田民生、山崎まさよし)!

Char:まぁ、構成は悩んだのは悩んだね。真ん中に三人の侍を入れても良かったんだけども、まぁ掴みでやっぱりアコギで。武道館なのに(笑)。みなさんをリラックスさせたかったしね。



―あれで会場の空気がすごく温かくなりましたよね。ゲストパートで言うと、布袋寅泰さんパート、そして本編の最後ではAIさんパートがありましたが、どちらのゲストパートも素晴らしかったです。春畑さんはアンコールで演奏された「We Love Music」(他に、日野賢二、INORAN, 山内総一郎、すぅ、あいにゃんが参加)での出番だったわけですが、本編はご覧になっていましたか?

春畑:はい。本編をずっと観てましたがもう楽しくて楽しくて。オープニングから、すごいオープニングだなって(笑)。

Char:大丈夫ですか?みたいな。

春畑:その後、布袋さんは出てくるわ、AIちゃんは出てくるわで。

Char:あっという間だったでしょ?

春畑:はい。あとAIさんがボーカルで入るという、あの形での「Smoky」は初めて聴きましたね。そして全体としてすごくバランス良く、一瞬も飽きずに、次なんだ?次なんだ?みたいな感じで。で、それを堪能した後、「あ、俺ちょっと弾くんだったんだ」って思い出して(笑)。

―すっかりお客さんモードに(笑)。

春畑:完全にお客さんになってました。で、アンコールの「We Love Music」はもう本当に一瞬で終わってしまいましたね。リハで1周だけのソロじゃ物足りないからってCharさんが2周目いこうって言って、増やしてくれて。

Char:みんな面白かったよ。思わずみんなのエフェクター写真撮っちゃったよ。足元あんまりにもみんな派手だから。

春畑:布袋さんのがいかつかったですね。

Char:いかつかった(笑)。その半分ぐらいがINORANくんで。

春畑:INORANくんはディレイ系がいっぱい入ってて。

Char:そのINORANくんも、布袋さんの見てビビってた(笑)。

―(笑)あの「We Love Music」は久しぶりに、日本の音楽シーンのいいものを見せてもらった感じがしました。

Char:そうだった?

―はい。布袋さんもMCで「Charさんがいなかったら、日本のロック業界はここまで華やかなものにはならなかったと思う」って言ってましたけど、本当にそうで、ゲスト出演したCharさんをリスペクトしてるミュージシャンそれぞれみんな個性のあるプレイヤーだったのがその証拠だなぁと。

Char:年代的に布袋くんや春畑くんだとテレビを通して俺のことを見て育ったと思うんだけど、そうじゃない人もたくさんいるのが面白いなって思ったの。俺は別に何かを牽引したり引っ張ろうと思ったことは一回もないから。自分の立ち位置、ホームグラウンドがこれじゃつまんないなと思って、レコード会社やってみたり、フリーコンサートやってみたりしてきた。そういう風に自ら企画を立てて、先輩たちのロックの世界とはまた違う、洋楽ともまた違うことを、自分のためにやってきたんだけれども。でもその結果、ああいう若い、下手すれば自分の孫ぐらいの人と一緒にやれたのは面白いなって(笑)。

―確かに、すぅ、あいにゃんのお二人とかお孫さん世代!?

Char:それが出来たのはギターの魅力だよ。決して俺に影響されてギター始めたわけじゃない人もいるのが面白いよね。年齢もジャンルもここまで違うギタリストが一緒にやるのは海外でもあんまりないんじゃないの?

―ないと思います。やはり年齢かジャンルでかたまってますよね。

Char:本当にそう思う。あとから客観的に見たら面白い絵だったね。

―春畑さんも刺激を受けました?

春畑:そうですね。ギタリスト全員が全く違うバックグラウンドなんで。

―春畑さんもあのメンバーに関して、「We Love Music」のプロジェクトを通して初めて知ったってことも多かったのでは?

春畑:そうですね。INORAN君の”僕はバッキングしかしない”っていうあのスタイルもカッコいいなって。アルペジオをずーっとしててすごくカッコよかった。ブレない自分のスタイルをみんな持ってて刺激を受けました。

Char:それがギタリストの面白いところで。みんながみんなソロを回していくのは観たことでしょ?猫の喧嘩みたいに。そんなのつまんないじゃん。つまんないっていうかありがちだよね」


Photo by Mitsuru Nishimura



Charのギターはなぜ輝き続けているのか?

―春畑さんはCharさんとのコラボレーションを通して新たな刺激みたいなものを得たと思うのですが、今の時代の音楽感をどういう風に考えていますか?

春畑:僕はチューナー使って当たり前のレコーディングをして。エフェクターモードもあちこち踏まないで、プログラムして楽な状態でやってるんですよね。Charさんのシステム見せてもらって、なんてシンプルなんだ!と思って。ワウのカッティングに入る時も、あんまガチャガチャ音作りしないんですよ。

Char:確かに春畑くんぐらいの世代から、エンジニアもミュージシャンも数字で話ができるようになったよね。何とかデシベルとか。ディレイは440とかっていう時代の人だから、それは常識なんだと思う。

春畑:本当に衝撃で。ライブもレコーディングも、耳で合わせて、はい、録ろうって録るから。でもそれが原点だし、当たり前にできなきゃいけないことですよね。だからもっとそうありたいなって。ゴルフ中に僕は距離を距離計で測るんですけど、ピンフラッグまで、よし125ヤードとか思ってたら、Charさん僕の後ろ通り過ぎながら、「125」って言うんですよ。

―えっ!? Charさん、目測でわかるんですか!

Char:なんかさ、ゴルフも結局そうだと思うんだけど、感性なんだと思うんだよ。同じことを繰り返すのも、人間だから1回目と2回目のフレーズが違ったりするわけ。要するにサンプリングして繰り返してるわけじゃないから。例えば「クロスロード」のリフって何回やってるか知らないけど、あれも一番いい音サンプリングして繋いでみても、面白くないと思うんだ。

―面白くないしあの尺は聴けないですよね。

Char:聴けない。もちろん「クロスロード」はソロも素晴らしいんだけど、そういうことだと思うんだよ。下手すると失敗するフレーズもあるし、それで良いと思うんだ。ましてやあれはライブだから。で、それって全ての実生活の中で言えると思うんだよね。だって人間も動物だから感性で生きてるわけだから。けど、今の携帯だデジタルだ何だっていうところで、本来持ってるアンテナをあえて尖らせられなくなってる。デジタルの方が偉くなっちゃってて。まぁデジタルだと誰でもわかるから。けど特にアートの世界は、感性が100%の中でやるべきだと思う。そこに人は感動したりするんじゃないの? もしくは、好き嫌いが出ていいんじゃないのかな。

春畑:Charさんファンのミュージシャンが回りにたくさんいるので、Charさんのエピソードとして、チューニング、メーターを使わないでレコーディングしたって言うと、みんな驚くんですよ。で、その音源の中でのCharさんならではの存在感って、みんなと同じところに合わせないからじゃないかっていう分析をして(笑)。

―Charさんはなぜ輝き続けているのか? その答は……。

Char:チューニングをしないから(笑)。

―(笑)。これ、春畑さんも次ツアーはチューナー使ってない可能性ありますよね?

春畑:アハハ。で、めっちゃ音程悪いっていう(笑)。

Char:もともとムスタングはチューナーなんかで合わせられる楽器じゃないから。

―今日、春畑さんが撮影で持ったCharさんのムスタング、本当に春畑さんにプレゼントしちゃうんですか?

Char:あげるって言っちゃったからしょうがない。

春畑:やった!

Char:本当はゴルフ勝負で賭けようと思ってたんだけど(笑)。そっちは商品何出そうかな(笑)。

―なるほど。せっかくのご縁なので、また音楽でご一緒する機会を見てみたいですね。

Char:もちろん!

春畑:お願いします。

―こういう新しい出会いは音楽業界にとってどんどんプラスになっていくと思うので。

Char:まぁね。音楽やロックはやっぱり動いてるもんだから。昨日あったことは昨日あったことでっていう感じで生きていかないと、新しいものは生まれない。そのためにミュージシャンは曲を書くこと。どんなのでもいいから。曲を書くことで自分のスキルを上げていく。曲を書くということは、作曲の練習だけすることじゃなくて、子供の頃からそれ以外のことにも興味を持つ。社会情勢であったり、もしくは好きな文学であったり、全然関係ないことをやったりしないと。

―だと思います。最後に、春畑さん、この場を借りて、Charさんにお願いごととかありますか?

Char:もうギターもやったらからこれ以上あげるもんないよ。曲もあげてギターもあげて。

春畑:今、ご満悦なんです。

Char:このムスタングもう絶対離さないって顔になってる(笑)。


Photo by Mitsuru Nishimura

<INFORMATION>


『Char 45th Anniversary Concert Special at Nippon Budokan』
Char
ZICCA RECORDS
発売中


『SPRING HAS COME』
MICHIYA HARUHATA
Sony Music Associated Records
発売中

Michiya Haruhata LIVE AROUND 2022 SPLING HAS COME +next
 5/7(土) 新潟県民会館(新潟)
 5/8(日)オリックス劇場(大阪)
 5/13(金)神奈川県民ホール(神奈川)
 6/3(金)芸術劇場大ホール(愛知)
 6/5(日)昭和女子大学 人見記念講堂(東京)

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