「ツタロックDIG」出演バンド・ヤユヨが語る、溢れた感情と熱量が交差するライブ空間
Rolling Stone Japan / 2022年5月19日 12時0分
「ツタロックDIG LIVE Vol.9-OASAKA-」が、2022年5月29日に心斎橋BIGCATにて開催される。
今、チェックしておきたい次世代のシーンの主役を集結させる「ツタロックDIG」。2021年に今まで以上に規模を大きくして開催した「ツタロックDIG LIVE Vol.8」に続き、2022年は初の大阪開催として心斎橋BIGCATにて「ツタロックDIG LIVE Vol.9」を開催する。Rolling Stone Japanでは、本イベントに出演する8組へのインタビューを敢行。それぞれのバンドの結成やイベントに対する意気込みを掲載していく。
関連記事:「ツタロックDIG LIVE Vol.8」2年振りの有観客開催、11組のバンドが魅せた圧倒的熱量
今回掲載するのは、2019年1月、高校の軽音楽部内で結成されたリコ(Vo.Gt.)、ぺっぺ(Gt.Cho.)、はな(Ba.Cho.)、すーちゃん(Dr.Cho.)からなるヤユヨ。2022年3月に1stフルアルバム『日日爛漫』をリリース。同年には「OTODAMA」「VIVALA ROCK」などフェスにも出演している。今回はVo.Gt.のリコに、結成までの経緯やルーツ、ライブにかける想いについてメールインタビューで話を訊いた。
ー結成、活動開始までの経緯を教えてください。
歌を歌う仕事をしたいと幼い頃から思っていたのですが、なかなか自信が持てないまま行動に移せずうずうしながら大学生になってしまいました。キャンパスライフを満喫できず好きなアーティストたちのライブに通う日々。沢山の音楽に心が救われて勇気をもらいつつ、「やりたいこともせず何しとるんや?」という悔しい気持ちで胸がいっぱいになる日がだんだん増えてきたところで感情が爆発しました。とりあえずバンドをやりたい! メンバーは? となったときに、真っ先に頭に浮かんだのが当時ライブにもよく一緒に行ったり音楽の話をしていたGt.ぺっぺで、自分なりに緊張しながらお誘いしました。元々、Gt.ぺっぺ、Ba.はな、Dr.すーちゃんの軽音楽部の同級生3人で時々スタジオに入って音楽を遊び感覚で続けていたので、そこに私がボーカルとして入る形になり、メンバーは2秒で決定し遊びから本気の活動に変化しました。
ーバンド名にはどんな意味や想いが込められていますか?
日本で活動する日本語で歌う日本人のバンドということで、日本語のバンド名がいいということはバンド名を決めるときの条件としてメンバーの中でありましたが、なかなか決まらずで悩んでいました。そこで、切羽詰まったGt.ぺっぺがお家で50音表を眺めていたときに一際キラキラした3文字を見つけたようです……。 グループ名を50音から引っ張る人はあまり見たことがなくて珍しいし、日本らしさにも溢れているし、可愛らしさや覚えやすさもあるキャッチーな名前ということで決定しました。
ー音楽のルーツや音楽以外のルーツをそれぞれ教えてください。
小学生の頃から歌うことや踊るのが好きで、流行のJ-POPやK-POPを聴き漁ったり、母親とカラオケにいくことが趣味だったので親世代のアーティストやそれより少し上の世代の歌謡曲も大好きで聴いていました。中でも歌手になりたいと強く思うようになったのは、aikoさんとDREAMS COME TRUEの楽曲に出会ってからだと思います。音楽以外だと、洋服がとても好きです。特に色や柄に敏感だと思います。大学の帰りに都会に出て、何かいい出会いがないか夢中で歩き回って、「こんな色の組み合わせもいいな」とか「珍しい柄やな」とかただ観察しにいくこともあり、そのような時間に出会った印象的な色や物が歌詞に影響していることもあります。
ーヤユヨは、ポップスバンドと銘打っていますが、ロックバンドとの違いはありますか?
個人的には、ロックもポップも大好きで、どっちもできるバンドだと思っています。曲によって、サウンドやアレンジをロック寄りにするか、ポップス寄りにするか会話をすることもあるので、どっちの要素も含まれているがヤユヨの音楽の特徴だと思います。私の作曲のこだわりは、いかに歌っていて楽しいメロディか、気持ちがいいメロディかというところなので、そこがポップスの要素をよく感じられるポイントだと思います。
ーアルバム『日日爛漫』はタイトルからハッピーな内容を想像しますが、「あばよ、」から始まる全15曲は、「基本恋に不器用だけど頑張る子」が描かれています。リスナー伝えたいメッセージはどのようなものなのでしょう?
今回のアルバムはヤユヨが3年間活動してきた新しい生活に向けての総まとめのようなもので、日常をテーマに楽曲を作ってきたので、今回もたくさん「日常」を詰め込みました。15曲の流れは四季の流れを意識していて、「あばよ、」を最初に持ってきたのは、さよならの次には必ず始まりが待っているから過ぎ去ったかけがえのない日々をバネに1日1日を大切に生きよう、というメッセージがあります。声を使わずに、顔を見ずに会話ができる時代だからこそ、一言で表すことが難しい感情や日常の一コマをしっかり歌詞とメロディに落とし込むことで、感情や表現は人の数だけあるから悲しかったり楽しかったりするのがいいよねと聴く人の日常を肯定する、欲を言えば、彩るものになれば嬉しいです。
ーライブではリスナーとバンドの距離感が非常に近いと思いました。意識していることはありますか?
ライブを見るのが本当に大好きでよく通っていたとき、曲は知らないけど楽しい! 音楽っていいな! と思わせてくれたバンドはみんな心から音楽を楽しんでいるということが表情や体の動きでも伝わってくるし、お客さんとの壁を全く感じない距離感で良い意味で心に土足で入ってくるところに魅了されました。そんなライブを見たら、私たちもそうなりたいと、右も左も分からないながら初期のライブから全力で目の前の人と自分が同じくらいの楽しさを感じてほしいということを意識しながらライブをしていました。ライブの魅せ方はバンドによってそれぞれだと思いますが、ヤユヨのライブは楽しいや音楽が好きだという感情がステージと客席で常に交差するような空気感を作りたいと思っています。音源だけでは伝わらない熱量やパフォーマンスを全身で感じられ「いい日になった!」と思ってもらえたら嬉しいです。
ー今年は「OTODAMA」「VIVALA ROCK」など大きなフェスにご出演されていました。大きなステージでのライブはいかがでしたか?
「ドキドキ・ワクワクとはこのことか!!!」と思いました(笑)。フェスに出ることはバンドを始めてからずっと目標の1つとしてあったので、嬉しいという気持ちがまず始めにきました。その次は、こんな素敵な機会が訪れるまでヤユヨというバンドに関わってくださった方、繋げてくださった方、リスナーへの感謝です。またその次は、もう次のステップがすぐ目の前にあるんだなという実感です。大きなステージを任されるバンド、トリを任されるバンド、全国的に名を広げるバンドになりたい、自分が憧れたバンドより大きくなりたい、大小かかわらず数えきれないほどの課題と目標がドン! と現れました。「楽しかった! 素敵な経験になった!」ということはもちろんですが、先輩たちのライブを見てこれからも頑張ろうと背中を押してもらいました。
ー来る5月29日は心斎橋BIGCATにて「ツタロックDIG LIVE Vol.9 -OSAKA-」へ出演されます。どのようなライブにしたいですか?
女子大生バンドから社会人バンドになって全体的にパワーアップアップアップくらいはしてると思います。「いい日になった!」と言わせてみせます。
ー今後について、何か計画していることがあれば教えてください。
ひ・み・つ! みなさんをドキドキさせる準備はたくさんしています!!!
<ライブ情報>
「ツタロックDIG LIVE Vol.9 -OSAKA-」
2022年5月29日(日)大阪・心斎橋BIGCAT
料金:4400円(全自由・入場整理番号付・ドリンク別・税込)
時間:OPEN 11:30 / START 12:00 / CLOSE 21:00※変更可能性あり
主催・企画制作:CCCミュージックラボ株式会社 / KYODO OSAKA
協力:Rolling Stone Japan
【本公演の新型コロナウイルス感染拡大防止対策について】
ご来場のお客様に以下のご理解・ご協力をお願いさせていただきます。
・マスクの着用を必ずお願い致します。
・ご入場時に手指消毒、検温を実施致します。
・検温にて発熱(37.5°C以上)、体調不良が認められる方のご参加はお断りさせて頂く場合がございます。
・新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」への登録を予めお願い致します。
・ご来場時、入場口に掲出の”大阪コロナ追跡システム”への登録をお願い致します。
・場内において、お客様同士の密集は避け、適度な距離の確保を心がけていただきます様、
ご協力お願い致します。
・飛沫感染防止の為、大声での会話・声援は禁止とさせていただきます。
上記の事をお守りいただけない、周囲の方に迷惑となる行為を働かれる場合は、ほかのお客様の安全確保の為、ご退場いただく場合がございます。
出演アーティスト:
ammo / Ochunism / ケプラ / ドラマストア / ねぐせ。 / ハク。 / pachae / ヤユヨ / ユアネス
<リリース情報>
ヤユヨ
1stフルアルバム『日日爛漫』
発売日:2022年3月9日
=収録曲=
1. あばよ、
2. futtou!!!!
3. おとぎばなし
4. ユー!
5. 雨
6. キャンディ(飴ちゃんver.)
7. 七月
8. ピンク
9. テイク・イット・イージー
10. うるさい!
11. 一度きりの夢
12. 君の隣
13. 前夜前夜
14. さよなら前夜
15. 世界のなかみ
ヤユヨ 公式HP:https://yayuyo-dayo.amebaownd.com/
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