モー娘。小田・北川・岡村・山﨑が語る、アイドル魂の継承、つんく♂曲のメッセージ
Rolling Stone Japan / 2022年6月19日 12時0分
6月20日に日本武道館で森戸知紗希卒業公演を開催するモーニング娘。22。先日リリースされた森戸のラスト参加シングル「Chu Chu Chu 僕らの未来 / 大・人生 Never Been Better!」の作詞・作曲はつんく♂が担当している。つんく♂作のモー娘。曲を語らせたら右に出る者はいない11期の小田さくらと、15期の北川莉央、岡村ほまれ、山﨑愛生に新曲の話を中心にインタビュー。小田の深い思考と15期メンバーの新鮮な視点。20年以上の活動歴を誇るグループのプライドと自信がそこにはにじみ出ていた。
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—2022年、中止になってしまった公演もあったりして大変な上半期だったと思いますが、5月28日の沖縄公演でファイナル(山崎愛生と牧野真莉愛は欠席)を迎えた春ツアー「2022春・モーニング娘。22 CONCERT TOUR ~Never Been Better!~」、どうでしたか?
小田:11期で加入してから8年間、日常だったものが、この2年間で急に止まってしまって。週末4公演やるのが当たり前で自分にはそのスペックがあると思って生活してきたのに、この2年で急に自分を信じられなくなったんです。体力的にも、記憶力とか集中力的にも、週末4公演、果たして今できるのかと思ってたなかで、今回は8年間で経験したことのなかった、単独7日間で8公演だった。「絶対できない」と思ったんですけど、不安に負けてただけで、終わってみると体力的には全然できたなと思いました。自信と確証が得られて、失ったものを取り返すことができたのがこの春ツアーだった。家にずっといたけど、自分もみんなも、何もロスしてないんだなって実感できました。
北川:私たち15期生は加入して3年を迎えていて、コロナ禍前だったら6回の単独ツアーをやってるはずなのが、今回が2回目のツアーだったんです。しかも5月に立て続けにコンサートが中止になったり、メンバー全員で千秋楽を迎えることができなかったり、正常な状態でツアーを完走したことっていうのが、これまで一度しかなくて。それでも久々にいろんな場所に行けて、13人でステージに立てたことを考えると、やっぱりツアーって楽しいなと思いました。
岡村:私は最初のツアーが2019年の「KOKORO&KARADA」のツアーだったんですけど、そのときはまだ何もわかっていない状態で、ただ与えられたことをがむしゃらに頑張っていた感じで。2020年の「MOMM」の春ツアーはリハーサルまでしっかり全部やったんですけど、できてない部分がまだまだたくさんあるなって心残りがあって、それをこれからどう成長させていくのか自分の中でたくさん考えていたところで、コロナ禍で中止になってしまったんです。そこからさらに2年間空いて、今回のツアーで果たして成長できているところを見せられるのかって不安が心の中にあったんですけど……なんか、泣きそうになっちゃう(笑)。
一同:(笑)
岡村:でも、2年前はできなかった振り付けのステップができるようになったり、先輩に褒めていただいたりして、ちゃんと成長はできてたのかなと思って、それがすごくうれしかったです(涙声)。ちょっと……やばい。泣く予定なかったのに(笑)。
山﨑:私は千秋楽に参加できなかったので、私の中での千秋楽は福岡公演なんですよ。そのときは終わるとは思ってなかったので、気づいたらツアーが終わってしまったなという悔しい気持ちはあります。でも今回のツアーでは、私の地元である北海道で2日間4公演やらせていただいたんです。岩見沢には初めて行けましたし、札幌でもやれたから、いい思い出がたくさんできました。
—沖縄は21年ぶりのコンサートだったんですよね。モーニング娘。にとって。
小田:それこそ「MOMM」ツアーに沖縄は入っていたので、ようやく実現できてよかったです。でもメンバー全員で行きたかったっていうのはあります。
—会場の雰囲気はどうでしたか?
小田:私たちも2週間ぶりのステージで、久しぶりの沖縄だったっていうのと、千秋楽だったっていうのが重なって、すごかったよね。
岡村:拍手の音が、これまで聞いたことないくらいの音量で。いつも皆さん一生懸命拍手してくださるんですけど、ここは武道館か、くらいの拍手の量で。
北川:わかるわかる。
岡村:すごく感動しました。
小田:拍手が止まらなかったんだよね。頭3曲歌ってMCなんですけど、MCの並びで横一列になって真っ暗な状態で移動して、ライトがついたら譜久村(聖)さんが喋り出すんです。ライトがつくと、ファンの人も喋り出すなと思って拍手が自然とやむんですけど、それがやまなくって。メンバーがただ拍手をもらうだけの時間ができて、たぶんあれは、おかえりの拍手だったのかなと思うんですけど、21年ぶりに沖縄に来れてよかったと思いました。
TVドラマ『真夜中にハロー!』について
—あと今年の上半期で言うと、TVドラマ『真夜中にハロー!』も大きなトピックでしたよね。お茶の間にハロー!プロジェクトを届けるという意味でも。
小田:アイドルの曲でドラマを作ってるのに、恋愛の話がほとんどなかったので、それがすごくハロプロらしいなと思いました。「ジェラシー ジェラシー」とか、女性のいい部分もねちっこくて嫌な部分も出ていて、モーニング娘。以外誰が歌うの?みたいな曲で。それをああいうふうにドラマのなかで使っていただいて、「ジェラシー ジェラシー」の回に私は出てないんですけど、面白いなと思いながら見てました。
北川:撮影ではダンスをするシーンだけでも20〜30回踊ったり、同じセリフのところを10〜20回撮ったりして、しかもいろんな角度から撮っていたので、映像にした時にどういうふうになるんだろうと思っていたら、いろんなメンバーの表情を細かく捉えていて驚きました。ライブだと歌割りがある人しかカメラは映さないけど、今回セリフがない人でも顔が抜かれてたりして、しっかり見られてるんだなと思って、自分の顔の表情を意識するようになりました。
岡村:私は「行こう」ってセリフがあって、少ないセリフなんですけど、さっき莉央ちゃんが言ったみたいに、ほんとに緊張してしまって。「やばい、『行こう』だっけ、『行こ』だっけ?」って心の中で迷ったり(笑)。
一同:(笑)
岡村:どういうふうに言えばいいんだろうって考えたりしました。アイドルはライブが基本となるお仕事じゃないですか。みんながみんなドラマに出られるわけじゃないと思いますし、ドラマは人生の中でもやる人の方が少ないから、すごく貴重な経験をさせていただいたなって思います。モーニング娘。全員で出たのは最終話だけで、1話、2話とかは半分に分かれてパフォーマンスをしたので、普段歌わない歌割りが自分に来たりして、レコーディングのときに緊張したり。普段先輩がガツンと決めてくださるところを、私が歌わなきゃいけないんだっていうプレッシャーもあって、刺激がたくさんありました。
山﨑:私も、どういうイントネーションでセリフを言えばいいのかなって悩んでたら、先輩方が「いつもの愛生ちゃんらしく言ったらいいよ」って教えてくださったので、先輩がいてよかったなって思いました。あと最終日はシャボン玉を飛ばして撮影したんですけど、そのシャボン玉がいっぱい飛んでて、びっくりしました(笑)。あとは、家で録画して全話見たんですけど、曲を題材とした物語なので、この曲は恋愛の曲として捉えてたけど、友情とか親子の絆とか、そういうふうにも読み取れるんだってことに気づけたりしました。
小田:つばきファクトリーの「今夜だけ浮かれたかった」も、絶対に片思いの女の子の歌だと思ってたのに、ドラマではお父さんの話だったのでびっくりしました。でも奇跡の一致をして、自分の中でもしっくり来て面白かったです。
『真夜中にハロー!』エンディングテーマ モーニング娘。22『I WISH』
「Chu Chu Chu 僕らの未来 / 大・人生 Never Been Better!」について
—今回、半年ぶりに2曲入りのシングルをリリースしますが、リリースの間隔もようやくコロナ禍前に戻ってきた感じですよね。両方ともつんく♂さんの曲ですが、この2曲を最初に聴いた印象はどうでしたか?
小田:「Chu Chu Chu 僕らの未来」は、「よしよししてほしいの」のときもすごく思ったんですけど、それよりさらに先を行ってる感じで「新しいことをしようとしている曲だな」と思いました。歌詞も曲とリンクする辛辣さがあって、このSNS時代にズバッとものを言ってらっしゃるんだなと。歌い出しから”ダサいかどうか なんでわかんの?”って言われると、確かにどういう信念でみんなダサいとか言えるんだろうと思いますし、”星の数を鵜呑にしない”っていうのも、自分で判断したものより、複数の他人がいいって言ったものをいいと思い込むことが常識っぽくなってきてるじゃないですか。逆に、先に人が見つけてたはずのものなのに、自分が見つけたように錯覚したりすることも結構ある。そしてサビまで進むと「自分がいいと思ったものを評価しなさいね」って話なんだなって気づくんです。ほんとにいいものだったら多分、100年後には評価されてるじゃないですか。でもそれを確認する術はないわけだから、好きだと思ったら信じて、やりたいことをやりなさいってことだと思いました。「大・人生 Never Been Better!」の方も、好きにしなさいねっていう同じようなメッセージ性の曲。”波風が立つのも 正々堂々である証拠”とか、今のメンバーに必要なことを歌詞にしてくださってるんだなって、今回も改めて感じました。
「Chu Chu Chu 僕らの未来」
「大・人生 Never Been Better!」
—6月20日にラストライブを控える森戸知沙希さんに向けた2曲でもありますよね。
小田:曲調はちぃちゃん(森戸)の人生を応援するような感じですよね。「Chu Chu Chu 僕らの未来」の方で”君はすでに立派さ”って歌詞を譜久村さんに歌わせてるんですね。それが私的には、つんく♂さんは譜久村さんにちぃちゃんの背中を押させたのかなって思ってます。リーダーとしてグループを引っ張っている人がちぃちゃんに、「もう立派だよ、行ってらっしゃい」って気持ちで背中を押しているのかなって、私はそう感じました。
—そういう意味で言うと、「Chu Chu Chu 僕らの未来」は卒業していく森戸さんへの応援の意味もありつつ、「大・人生 Never Been Better!」は森戸さんを描写した歌詞って感じがしました。
小田:そうですね。「Chu Chu Chu僕らの未来」でモーニング娘。のちぃちゃんの最終形をちゃんと見せる。カントリー・ガールズからモーニング娘。に入って、最後はカッコよく卒業していくんだなって。で、「大・人生 Never Been Better!」では、13人でその生き方を皆で共有するような感覚ですね。
—森戸さんは小田さんと同じく、同期がいない一人だけのメンバーでしたけど(小田:11期/森戸:14期)、卒業すると聞いてどうでしたか?
小田:期ごとにメンバーの写真を撮る機会も多い中で、「そういえば、ずっとちぃちゃんと一緒だったな」って。あと自分では自覚がなかったんですけど、楽屋で隣にいたり、歩くとき隣で喋ってたり、よくちぃちゃんと一緒にいたみたいで。ちぃちゃんは何を言っても笑うので。絶対笑っちゃダメだよ、って言っただけで笑う子なんですよ(笑)。たぶんそうやって笑ってくれるのが楽しくて、ずーっと喋ってたり何か見せてたりしてたことに、ちぃちゃんの卒業が決まってから気づいたので、自分的には日常生活から何か抜け落ちた感じがするんだろうなって思います。
去年卒業した佐藤(優樹)さんは自由なタイプで、楽屋にいないことも多かったから、今でも楽屋にいないだけかなみたいな感覚になったりするんですけど、ちぃちゃんは楽屋でずっと声がしてる。だから卒業したら声が聞こえなくなるんだなって今から感じていて……。この間の沖縄公演の楽屋でも、仕切りがあって姿は全然見えなかったのに、ずっと声がしてて。あ、これがなくなるのかって実感しました。
15期メンバーの視点
—15期の3人は、新しい2曲についてどう感じましたか?
北川:「Chu Chu Chu 僕らの未来」は最初に音源をいただいたときに、割と最近のモーニング娘。っぽい曲だなって思ってたんですけど、こういう曲調の場合、恋愛系の歌詞が多いんです。今回もそういう内容なのかなと思って歌詞を読んだら、さっき小田さんもおっしゃってた、辛辣さもあるけど、自分の背中を押してくれるような曲になっていて。私、数字を気にしすぎちゃうんです。例えばテストの点数、いいねの数とか、体重とかも含め、もう数字に支配されてる(笑)。それで悩むことが多かったんです。でもこの曲の歌詞にある”星の数を鵜呑みにしない””「いいね」たって未体験じゃ”を歌いながら、些細なことは気にしなくていいんだと思えました。だから本当はスカッとした笑顔で歌いたいくらいなんですけど、ダンスはカッコいい系なので、そういうクールさも意識しながらやってます。
「大・人生 Never Been Better!」は、ほんとに明るい爽やかな曲で、アルバムの中の曲だとこういう曲は歌ったことがあるけど、表題曲となるとなかったので、こういう曲もモーニング娘は歌うんだって気持ちになりました。「大・人生 Never Been Better!」ってサビの最後に歌うところのダンスで、全員でぎゅっと集まってポーズをするので、そういうところは、爽やかなモーニング娘。を出していけたらなって思います。ダンスも重たくなりすぎず、軽すぎず、でもビシッと動けるようにしています。
北川莉央(Photo by Rika Tomomatsu)
岡村:おふたりの意見を聞いて、ああ、言われてくーって(笑)。
一同:(笑)
小田:自分の思うことしゃべっていいんだよ。
岡村:雰囲気が違う2曲ですけど、歌詞はどちらも背中を押してくれるな、と思います。「大・人生 Never Been Better!」で”着たい服 着れば良いと思う 食べたいの選べばいい”って歌詞があるんですけど、それって簡単そうに見えて難しいなというか。私たちはアイドルってお仕事をしていて、周りから見られることも多いじゃないですか。特にここ最近は、ヘアメイクとかでもイエベ(イエローベース)、ブルベ(ブルーベース)とか骨格ストレート、ナチュラルとか、そういう言葉も出てきて。例えば私が骨格ストレートのタイプだったとしたら、自分が「これがいい」と思って好きな服を着ていても、「ほまたん(岡村の愛称)の骨格は違うからこれを着た方がいいと思う」って言われることもある。そういうことを歌詞にするつんく♂さんは、なんでも知ってるなと思います「Chu Chu Chu 僕らの未来」もそうですが、自信がないとか、やりたいことがあるのに我慢しちゃってる人がいるなら、自分の人生なんだから楽しんでほしいなって思いますし、改めて、私がこれを歌っているからにはそういう風に生きたいなって、前向きにさせてくれる歌詞だなって思いました。
そしてそういうメッセージとともに、爽やかさやカッコよさを表現できるのがモーニング娘。の良さだなと今回すごく感じていて。私がグループに加入してから、元気で爽やかな曲が「LOVEペディア」だけだったので、つんく♂さんの曲では今回が初めての明るい曲だったんですよ。だからそれだけでもすごくうれしいです、
岡村ほまれ(Photo by Rika Tomomatsu)
山﨑:「Chu Chu Chu 僕らの未来」の1番のサビの”今を創るこの僕たちは 誰の為に生きるべきだろう”って歌詞が、私はすごく心に刺さりました。私は、お母さんがモーニング娘。が好きだからハロー!プロジェクトのオーディションを受けて、お母さんのためにも頑張ろう!と思ってたんですけど、この歌詞を読んで「お母さんのためだけじゃなくて、自分のためにも頑張っていこう!」と思えるようになったんです。「大・人生 Never Been Better!」はとにかくパーッてしてるんですよ。いろんな悩みを忘れてパーッとなれる曲だなと思いますし、ミュージックビデオでも海をバックに、皆が楽しそうに笑顔で歌っているから、それを見て元気になってほしいです。あと1番のAメロに私のソロがあるんですけど、その”Never say never”って歌詞の意味を調べたら、決して諦めないという意味だったので、諦めないで頑張ってほしいなと思います。
山﨑愛生(Photo by Rika Tomomatsu)
—3人の話を聞いていて、15期メンバーの曲の捉え方も深いなと思いました。
小田:深いです。私のときは3年目でこんなに考えてなかったです。
—(笑)。
小田:すごいです。私はダンスとか衣装とか髪型とか、見えるところばっかり考えてたので(笑)。でも、今はメンバーみんなそうかもしれないです。先輩も後輩も関係なく歌詞のことよく喋ってるもんね。
北川・岡村・山﨑:(うなずく)
探そうとしてないのに出会える、すごくいいもの
—今回のシングルに関する、つんく♂さんのライナーノーツも拝見したんですけど、「Chu Chu Chu 僕らの未来」には「少数派は肩身の狭い思いをするとは思います。しかし、自分を信じて、信念を貫き通す思いで、日々を生きていきたい。僕自身もそう思いながらこの曲を作りました。」と書かれていて、これは歌う方もグッと感情が入りますね。
小田:そうですね。
—そんな作り手の想いとともに、モーニング娘。には他のグループにはない歴史がありますよね。2022年で結成25周年ってすごいことです。
小田:さっき愛生が、歌詞で考え方が変わったと言ってましたけど、メンバーにもあるように、皆さんにとっての”モーニング娘。”というものがあると思うんです。例えば海外に行った時、何年も不登校だったけど、今日モーニング娘。が来てくれるから、久しぶりに外に出て来ましたとか言われて、そういう原体験が25年分ある。300曲以上あるモーニング娘。の曲それぞれに、いろんな人たちの想いが溢れている。私の中にもそういう1曲はあるんです。「怪傑ポジティブA」って曲なんですけど。仕事の現場に行けば、スタッフさんから「『LOVEマシーン』、文化祭でやったんですよ」って言われたりする。そういうグループは今、日本にはこの13人しかいなくて。私たちはそれを背負うっていうか、「LOVEマシーン」のときに自分がいたとかいないとか関係なく、モーニング娘。の25年分の歴史に、誰かの人生の何年分が合わさってるわけで。そういう思い出ってどれくらいあるんだろうって、よく考えるんです。
小田さくら(Photo by Rika Tomomatsu)
北川:初めて会う人に自己紹介をするときに、モーニング娘。っていうグループで活動してるんですって言うと、全員がモーニング娘。のことを知ってる。それを考えると、ほんとにすごいグループだなと思います。今の日本に、ほとんどの人がその名前を認識してるグループって限られてると思いますけど、モーニング娘。はそのなかに入ってるんじゃないかなと。最初は「モーニング娘。に入れた。すごくうれしい」という感覚だったのですが、今はその重みも感じるようになってきました。先輩方の想いを受け継いでいくグループだから、楽曲に対してどうやって向き合っていこうとか、加入してからどんどん考えるようになってきて。新しい曲に自分たちの想いを乗せて、後輩が入ってきたときに、16期の子にも引き継いでいきたいし、繋いでいくタスキにならなきゃなってすごく感じるようになりました。
岡村:加入した時は、モーニング娘。は歴史もある分やることがすごく多いグループだなって思っていて。私たちも加入してもう4年目になるんですけど、まだまだやっていない曲があるんですよね。まずそこで歴史の長さを感じることができます。私がモーニング娘。のオーディションに受かったことが発表されたときに、学校の後輩に「LOVEマシーン」を目の前で踊られて(笑)。後輩でも知っている、誰かが教えたわけじゃないのに、ダンスも歌も知ってるってすごいなと思いました。
普段から「私はグループに貢献できてるかな」とか思うことも多いんですけど、私にしかできないこともあると信じながら、譜久村さんたちが一番上の代にいらっしゃってくださるうちにたくさん教えてもらって、後輩が入ってきた時に教えられるようにするのがお仕事だなと思います。加入して3年経って、いい意味で余裕も出てきたので、そういうところをしっかり心と頭にインプットして、繋いでいきたいと思います。
山﨑:私は最近のモーニング娘。しか見ていなかったんですけど、お母さんがよく言ってたのが、1期のメンバーさんが5人、久しぶりに揃ってTVでパフォーマンスしてるのを見た時にすごく心に響いたって言ってたんです。だから私も、いろんな人の心に刺さるような、誰かの心を救えるようなパフォーマンスができる人でいられたらなって思います。握手会とかでも、小さいお子さんがパンダさんの髪型をして来てくださったり、おじいちゃん、おばあちゃんの世代の方から「パンダさんパワーをください」と言っていただいたり、そういうのがすごくうれしくて。いろんな国の方に響くような人になりたいなと思って、今活動してます。
—TikTokではモーニング娘。の曲、使えますからね。あとはサブスク解禁祈るだけです!
一同:して欲しい〜!
小田:先日のJAPAN JAMとか、フェスに出るたびに思うんですけど、その後の反応で「ライブが良かったからサブスクで聴こうと思ったら無かった」って話を人づてに聞くこともあったりして。それこそ「Chu Chu Chu 僕らの未来」の歌詞であったような、いいねの数じゃないですけど、自分の元に届いてるものって、自分で探したものじゃなくて、アプリからのレコメンドだったりするわけじゃないですか。でも今のモーニング娘。って探さないと見つけられないことが多いと思うんですよね。今流行っている音楽やコスメ情報って、たぶん探してないのに見つけてる人がほとんどだと思うので、モーニング娘。もそうなりたいなって思ってます。探そうとしてないのに出会える、すごくいいもの、みたいな。
@morningmusume_uf このかわちぃ子あと2日で卒業。かなちぃ。#morningmusume22 #モーニング娘22 #チュチュダンス #石田亜佑美 #小田さくら #森戸知沙希 ♬ Chu Chu Chu 僕らの未来 - モーニング娘。22
北川:初期のシングルのカップリング曲とか、どうしても出会えないですよね。YouTubeにも存在しなくて、どこで聴けばいいんだろう?みたいなときがあって。モーニング娘。として活動してるのに、知らない曲がまだあったりする。でも、そういう曲をバースデーイベントとかで歌ったりできたら、ファンの方も喜んでくれるじゃないですか。だからいつか聴けるようになったらいいのになと思います。
小田:TikTokで全曲踊ってみる?
岡村:確かに25周年だし、そういうことしても面白いなって思いますよね。
小田:でもそうすると、振りがついてない曲ってめっちゃあるんです。
—そうなんですね!
小田:ただ、今は振り付けできるメンバーもいるし、不可能ではないと思うんです。そんなこと、モーニング娘。の25年間の歴史でもなかったと思うんですよね。
岡村:みんないろいろできますもんね。
小田:すごいよね。
岡村:加賀楓さんや石田亜佑美さんは普段から振り付けを考えたいと言ってますし、それが実現できるチャンスは今じゃないのかなって思います。
小田:作詞したい人もいるしね。TikTokで全曲サビだけでも公開したら、なんだこの曲は!って絶対なると思うんです。モーニング娘。にこんなカッコいい曲あったんだって。だからそうなってほしいですね。
—是非お願いします!
小田:チャレンジしてみます!
【関連記事】モー娘。小田さくらが語りつくす、武道館コンサートの裏側とこれからの話
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