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J-HOPEがロラパルーザ前日に語った、ソロ初ステージの心境「心細かったですが、楽しくて新鮮でした」

Rolling Stone Japan / 2022年8月2日 11時55分

ロラパルーザのステージ出演前夜のJ-HOPE(Photo by Sacha Lecca for Rolling Stone)

米大型野外フェス『ロラパルーザ2022』にて初めてヘッドライナーを努めたJ-HOPEが、出演前日にローリングストーン誌にその心境を語ってくれた。自分ひとりでパフォーマンスの準備を進めることは「心細かった」と同時に「とても楽しくて、すごく新鮮でした」と、J-HOPEは話した。

米現地時間7月30日、ロラパルーザ2022開催前日に本誌はJ-HOPEにインタビューを行った。J-HOPEの表情から緊張や不安を読み取ることはできない。ハイブランドのカジュアルな服装に身を包んだ彼は、時おりまぶしい笑顔を見せながら、歴史的瞬間への意気込みを語ってくれた。31日には、初の韓国出身アーティストとしてアメリカの大型音楽フェスティバルでヘッドライナーを務めると同時に、ソロアーティストとして初のライブパフォーマンスに臨む。

クールで落ち着いた様子とは裏腹に、J-HOPEはこの日のために休む間もなく努力し続けてきた。そんな彼は、自分自身に高い期待を抱いている。「J-HOPEというひとりのアーティストにとって、とてつもなく大きい挑戦であることは事実です。そして僕が前進するための重要な推進力でもあります」と、J-HOPEは通訳を介してバックステージのアーティスト専用エリアで本誌のインタビューに応じてくれた。「だからこそ、しっかり準備をする必要がありました。とても意義ある時間であると同時に、アーティストとしての僕にとっても大切な舞台ですから。このパフォーマンスが終わったら、いろんな感情が押し寄せてくると思います。そうした感情は、アーティストとして次のステップに進むうえで僕を助けてくれると信じています」。

この日のための準備には、「MORE」と「Arson」という2作のデビューシングルはもとより、初のフル・ソロアルバム『Jack in The Box』の収録曲を徹底的に練習し、パフォーマンスを完璧に仕上げることも含まれた。J-HOPEは、アルバムの収録曲を初めて披露することを何よりも楽しみにしている。「アルバムの収録曲は、どれも僕がいままで披露したことがないスタイルの楽曲です」とJ-HOPEは話す。「ライブで歌うのが難しい曲なので、たくさん練習しました」

デビューシングルのパフォーマンスには、かなりのエネルギーが必要だとJ-HOPEは語る。だからこそ、リハーサルには多くの時間を費やした。「自分の声とオーラだけを頼りにシングルを披露しなければいけません。ダンスという特技の力を借りることはできませんから」と続ける。「そういう意味でも、デビューシングルには徹底して力を注ぎました。どちらも僕にとって重要な意味を持つ楽曲ですから」

>>J-HOPEが語るソロ作で伝えたいこと、ダークなペルソナ、BTSメンバーとの信頼関係


ソロアーティストとしてパフォーマンスを披露することは、BTSのメンバー6人なしにリハーサルに臨むことでもある。そうした経験は「心細かったです」とJ-HOPEは声を出して笑った。「みんなのことが恋しくなります」。だが、10年にわたってグループという形で活動してきた自分にとっては、良い意味でのチャレンジ——身体的にもエネルギー的にも、そして精神的にも——だったとJ-HOPEは認める。「とてもやりがいがあると同時に、とても楽しかったです。だから、新しいことに挑戦するのはすごく前向きなことだと思います。こうしたチャレンジは、僕という人間にとっても重要です。なので、プロセス全体を楽しんでいます。すべての瞬間がとても楽しくて、すごく新鮮でもあります。過去に戻ったような気分になるんです」

『Jack in The Box』は、BTSのメンバーが初めてリリースしたソロ・フルアルバムだ。ソロアルバムというからには、ゲストボーカルもいない。「自分の声でアルバムを埋め尽くしたんです。僕は、自分の力を証明するためにこのアルバムをつくりました。これがいまの僕の音楽なんだ、とみんなに知ってもらいたかったのです。これが僕のオーラなんだと。いろんなアーティストにも僕の音楽を聴いてもらって、『へえ! J-HOPEってこういう音楽をやるんだ』と気づいてほしかったんです。そうすることで、ほかのアーティストと最高にクールでかっこいいコラボレーションがいつか実現するかもしれませんから。いまの段階では、まだ何も確定していません。これは、僕が抱いている大きな野望なんです。こうした未来に対して、僕自身とてもオープンです。次に誰かとコラボするなら、ダンスという最大の強みを取り入れるかもしれませんね」

『Jack in The Box』がリリースされてからまだ数週間だが、J-HOPEはこうしてロラパルーザ2022という大型音楽フェスに臨もうとしていた。それだけでなく、学んだことをいくつか噛み締める時間もあったと言う。

>>【写真ギャラリー】ロラパルーザ2022のステージで圧巻のパフォーマンスを行ったJ-HOPE

「いちばん大切なのは、(ロラパルーザ2022のヘッドライナーという)大役をいただいたおかげで、この瞬間に僕自身がやりたいことに気づけたことです。振り返ってみると、いまこのアルバムをリリースしないと、もうリリースできないかもしれない、と気づいたんです」とJ-HOPEは話す。「それだけでも、このアルバムはアーティストとしての僕の道のりにおける重要な節目でもあります。ですから、アルバムのあとは、次の音楽の方向性についてじっくり考えはじめるつもりです。僕自身、少し自信過剰で至らないところもあれば、経験不足なところもあったと思います。でも、このアルバムを通じてたくさんのことを学びました。そうした意味では、僕にとって本当に意義のあるアルバムだと思います」

From Rolling Stone US.

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