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Mori Calliope、初の豊洲PITワンマンで宣言した“アーティスト”としてのスタート地点

Rolling Stone Japan / 2022年8月5日 12時0分

Mori Calliope(Photo By Ayo Kajino)

Mori Calliopeが2022年7月21日(木)、Mori Calliope Major Debut Concert 「New Underworld Order」を東京・豊洲PITにて開催した。

VTuber事務所「ホロライブプロダクション」傘下の英語圏グループ「ホロライブEnglish」でVTuberとして活動を始め、YouTubeのチャンネル登録者数は2022年3月時点で200万人を突破。ゲーム実況などを配信する一方で、自身で作詞や作曲といった楽曲制作を行い、英語をベースに日本語を混ぜ込んだ流暢で巧みなラップを操るMori Calliope。

【画像】Mori Calliope、初の豊洲PITワンマン(全13枚)

2022年4月4日にはユニバーサルミュージック・EMI Recordsより「Mori Calliope」としてメジャーデビューが発表され、2022年7月20日に1st EP『SHINIGAMI NOTE』をリリース。その翌日21日に、メジャーデビューを記念して自身初のワンマンライブMori Calliope Major Debut Concert「New Underworld Order」の開催を迎えた。同ライブのレポートを掲載する。

会場に入ると、ステージ両脇と上部には死神をかたどったオブジェが配置されており、それを観たDead Beats(ファンの呼称)たちの初ライブへの期待の高まりが伝わってくる。開演3分前くらいからBGMにノイズが乗り始め、開演時間にはホワイトノイズで埋め尽くされ暗転。「New Underworld Order」のはじまりを告げるオープニング映像が流れると、オーディエンスは総立ちとなり、Dead Beatsたちのペンライトの煌めきが一斉に会場を覆った。そして、スクリーンの「新冥界秩序」という言葉がライブの始まりを告げた。



赤と青のレーザーの中、ドープなビートと怪しげな「guh」のトラックの上で、Calliopeのラップが会場に響きわたる。「みなさん、来てくれてありがとう! New Underworld Orderへようこそ!」とCalliopeは嬉しそうに語り、英語で話した後で日本語で翻訳しながら話す彼女ならではのMCを行なった。そこから、メジャー1st EP収録曲「Holy嫉妬」、グルーヴィで太いキックと派手なウワモノのサウンドの「Kamoflauge」を身体をくねらせながら歌い、前のめりに跳ねるビートの「Dead On Arrival」、ライトピンクのペンライトが光る中で「Red」と立て続けに披露。

一度Calliopeがステージから姿を消したかと思いきや、同じホロライブEnglishに所属する、がうる・ぐらとともに再登場。2人のコラボ曲「Q」を披露した。ドープなトラックからキャッチーなサビへの転換が気持ちいい同楽曲を、2人で背中を合わせながらラップし、パフォーマンス。MCをしたあと、「hololive English -Myth-」メンバーがステージ両脇に登場し、バックアップダンサーとして盛り立て、「The Grim Reaper is a Live-Streamer」でCalliopeは軽快なラップを見せた。


Photo By Ayo Kajino

「アメイジング! アイ・ラブ・ホロライブ!」とCalliopeは思いの丈を語り、「プリンス・オブ・ホロライブ!」と、星街すいせいを呼びこんだ。展開早く2人がラップで掛け合う2人のコラボ曲「CapSule」では、赤と青のペンライトが入り混じり盛り上がる。Calliopeが「すいせい先輩のライブかっこよかった」とすいせいの1st ワンマンの感想を語ると、すいせいが英語で「I love your voice and music style. Cute and cool」と伝えた。Calliopeの突然の英語でのメッセージに、「リハーサルで何も言ってなかったから、びっくり!」と、Calliopeは驚きを見せた。「2人で世界獲っちゃいましょうか!」というすいせいの言葉から、トライバルなビートではじまる「Wicked feat. Mori Calliope」を披露し、すいせいはステージを後にした。


Photo By Ayo Kajino

「まだ、ホロライブでのラッパーがいます!」とCalliopeが語ると、角巻わためが登場。2人は笑顔でラップを披露すると、「わため先輩とステージでパフォーマンスできてうれしい!」とCalliope。「こんな最高なステージだからラップ以外も歌いたいよね?」とわためが返答すると、「去年のわため先輩のコンサートへのアンサーがしたい!」というCalliope の呼びかけとともに「曇天羊 feat. Mori Calliope」へ。メロディアスな楽曲をわためが歌い、Calliopeがラップで掛け合い同楽曲を表現し、わためはステージを後にした。


Photo By Ayo Kajino

そこから、ゆるやかなデジタルソウル・ファンク「いじめっ子Bully」に高速の英語ラップを乗せ鮮やかな表現を見せると、疾走感あるリズムと鍵盤からなる「UnAlive」では炎が左右に燃え上がり、ストリングスがかったサビを抒情的に歌った。エモーショナルなギターではじまるロック曲「Dawn Blue」ではDead Beatsたちが手拍子をし、レーザーが空間を埋め尽くすほど光る中じっくり歌い上げた。

「本当に、本当に、本当に、ありがとう。今日本当に楽しいです。最高の日」とMCでCalliopeは感謝を伝え、「Dead Beatsと先輩のおかげで、最高のコンサートができました。本当に感謝しています。たくさんスタッフさんも本当にありがとうございます。会場のDead Beatsさん、配信見てくれているDead Beatsさん、ありがとう。本当に頑張りたいと思いました。コンサートはまだ終わりじゃないよ。ここがスタートです。VTuberとしてだけではなく、アーティスト、ミュージシャンの私をこれからも観てね。最後まで楽しんでください」と気持ちを込めて伝えた。

そして、「Lose-Lose Days」、「Scuffed Up Age」、ピアノの音色がどこか切なさを内包したジャジーヒップホップな「Live Again」では横ノリのラップで客席を魅了。ピアノの旋律と水滴の音から始まる「end of a life」を歌い上げると、ステージ上部に炎が灯った。ミドルテンポのエレクトロでオーケストラルなトラックの上で、ラップと歌声を丁寧に感情込めて歌い上げ、サックスの音色とカリオペのハミングを聴かせステージをあとにした。



鳴り止まないDead Beatsからの拍手に応え、しばらくするとステージのスクリーンに「Are you ready?」の文字が灯され、ストリート感のある黒いパンツ姿の新衣装に着替えたCalliopeが登場。さらに、ステージ中央頭上にTeddyLoidがDJとして登場し、ドープなトラックの上でラップを披露した。Calliopeは、力を込めて「ありがとうーー!」と伝え、スペシャゲストのTeddyLoidを紹介。「めちゃめちゃあつい! 最高の気分!」と、左右くるくる回りながらDead Beatsたちに新衣装を披露。Dead Beatsの名前を連呼して煽ると、TeddyLoidのスクラッチとともに、初期代表曲「DEAD BEATS」へ。「MERA MERA」では、異国情緒あるトラックに、ドロップを挟み炎のスクリーンと実物が赤く染めた。

「熱い! でも私もっともっとがんばりたいと思います。エネルギーください!」との言葉に大きな拍手が湧き上がり、残りの3曲であることを伝えると、CalliopeはDead Beatsたちにペンライトを消すように伝えた。大きな拍手が沸き起こる中、会場のDead Beatsはスマートフォンで撮影OK、ビデオもOKということを伝え、Dead Beatsたちがスマホを掲げるなか、Calliopeは「HUGE W」をTeddyLoidのDJとともに激しく披露。激しいドラムンベース的なサウンドにさらに熱気に溢れた。続けて、異国情緒あるウワモノとビートの組み合わせがクールな「Letʼs End The World」を披露。自らがヘッドバンキングをするなど身体的なパフォーマンスで会場をさらに熱くした。

最後は、「死神は死なないから! 今日の楽しいライブに来てくれて誠にありがとうございます! 今日もラップしたいと思います! では始めましょうか!」と気合を入れ、Calliopeの原点曲「失礼しますが、RIP♡」をパフォーマンス。曲中に「ありがとう!」と伝え、満身創痍でやり切ったことを示すようにステージに倒れ込みながら初ワンマンを締めくくった。


Photo By Ayo Kajino

スクリーンには、12月に1stフルアルバムをリリースする告知映像が流れ、最初から最後まで、Dead Beatsの熱い拍手に包まれる中、初ワンマンとは思えないほど表現力豊かでエンターテインメントなライブは幕を閉じた。

Mori Calliope major debut Concert「New Underworld Order」
2022年7月21日(木)東京・豊洲PIT
セットリスト
1. guh
2. Holy嫉妬
3. Kamouflage
4. Dead On Arrival
5. Red
6. Q
7. The Grim Reaper is a Live-Streamer -
8. CapSule
9. Wicked feat. Mori Calliope
10. 新オリジナル楽曲
11. 曇天羊 feat. Mori Calliope
12. いじめっ子Bully
13. UnAlive
14. Dawn Blue
15. Lose-Lose Days
16. Scuffed Up Age
17. Live Again
18. end of a life
19. Make Em Afraid
20. DEAD BEATS
21. MERA MERA
22. HUGE W
23. Lets End the World
24. 失礼しますが、RIP♡

<アーカイブチケット>
Mori Calliope Major Debut Concert 「New Underworld Order」がご視聴いただけるアーカイブチケットはSPWNにて販売中!
https://virtual.spwn.jp/_events/22072101-jpCalliope1stlive


<リリース情報>

Mori Calliope
1st EP 『SHINIGAMI NOTE』
発売中
https://lnk.to/mcsnph

=収録曲=
1. CapSule feat. 星街すいせい
2. MERA MERA
3. Kamouflage
4. Make Em Afraid
5. Holy嫉妬
6. Lets End the World
※CD収録内容は全形態共通
初回生産限定LPサイズ盤 [CD +DVD +GOODS]
価格:6600(税込)
品番:UPCH-29434
・LPサイズ仕様
・Mori Calliope behind the scenes interview DVD (30分予定)
・PROOF of DEAD BEATS(紋章バッジ)
・クリエイター書き下ろしジャケット5種
通常盤 [CD]
価格:2750円(税込)
品番:UPCH-20622

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