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iScreamが語る、シングル制作の裏側、EXILEからの刺激、ワンマンへの決意

Rolling Stone Japan / 2022年8月16日 19時30分

iScream:左からYUNA、RUI、HINATA(Photo by Mitsuru Nishimura)

9月4日に開催される本誌5周年記念ライブへの出演も決定。Rolling Stone Japanがいま注目するダンス&ボーカルグループが、RUI・YUNA・HINATAからなるiScreamだ。RSJ公式TikTokでは「himawari」のアカペラ動画を公開中なので、そちらも併せてチェックしてもらいたい。

【動画を見る】「himawari」のアカペラver.

4月に発表したデビューアルバム『i』以降の活動を振り返りつつ、8月17日にリリースされる2曲入りのシングル「Catwalk」についての話、同日に開催される初の有観客ワンマンライブ「i2022」への想いなどを語ってもらった。

—『i』のリリースイベントで全国を回ってみた感想は?

RUI:関東圏以外のファンの皆さんに会いに行くことが初めてだったので、不思議な感覚でした。メンバーの地元が仙台、名古屋、大阪とバラバラなんですけど、その場所にも行くことができて、地元の家族や友達にも見てもらえましたし、お世話になってるスタッフさん、各地のファンの皆さんに会えたことが率直にうれしかったです。

HINATA:なかなかファンの皆さんに会える機会がなかったので、今回のリリイベを機にいろんなエリアの皆さんに会うことができて、たくさんの愛をもらいましたし、自分たちも皆さんに曲を通して愛を伝えられたことがうれしかったです。短期間で全国を回ったので、イベントのファイナルの大宮では終わりたくないって気持ちが強くて。またステップアップして帰って来られたらなと思いました。

YUNA:ファンの人と至近距離で会えるイベントも、知らない場所でパフォーマンスすることも初めての経験だったので、毎回緊張してステージに立っていたんです。でも私が一番うれしかったのは、直接ファンの人から反応をもらえたこと。ステッカーお渡し会のときに、ファンの皆さんが直接想いを伝えてくれて、、自分たちにプラスになったことがたくさんありました。

—応援してくれてる人たちを直接目にする機会にもなりましたね。

YUNA:同世代の女の子たちが一番多いんですけど、EXILEさんのオープニングアクトを務めさせていただいてからは、男性のファンの方も増えました。年下の子から年配の方まで、幅広い層の方が応援してくれてるなと思いました。

RUI:親子で応援してくれる方も最近は多くて、とても嬉しいです。


MISIAからのアドバイス

—アルバムリリース後の大きなトピックで言うと、「つつみ込むように…」でカバーしたMISIAさんの「オールナイトニッポンGOLD」にも出たんですよね。

一同:はい! 出演させていただきました。



—MISIAさんは多くの人に影響を与えたアーティストさんですけど、目の前にしてどうでしたか?

RUI:すごく緊張しました。偶然が重なって、事務所の先輩のMAKIDAIさんやBOBBYさんと一緒に番組に出させてもらうことが、急遽決まったんです。時間帯が深夜だったのでHINATAは出られなかったんですが、私たちも半信半疑で現場に向かって……。でもMISIAさんがすごく優しい方で安心しました。それこそ「つつみ込むように…」の曲のように、歌声だけでなくMISIAさんの人柄からも皆さんをつつみ込むような優しさを感じられて。デビューして1年も経っていない私たちにも手土産をくださったり、「お会いできて光栄です」って言ってくださったり……。私たちも何回も深々とお辞儀をしたぐらい緊張したんですけど、とても貴重な日になりました。

YUNA:「『つつみ込むように…』を歌ってみてどうだった?」って言われて、ご本人の前で言うのも……と思いながら、いろいろお話しをさせていただいて、アドバイスもいただいたんです。それからは曲の捉え方も変わって。最初は緊張しましたが、トークの最後の方には心の距離が縮まったような感覚になれて、すごくうれしかったです。

—MISIAさんのアドバイスの内容は?

YUNA:AメロとBメロとサビで、リズムの取り方が全部違うんだよと教えてもらって。例えば「ワン、ツー」だったり、「ツカツカツカツカ」だったり、それぞれのボルテージの上げ方も違うから、そういうところを意識して歌ってみるといいと思うって言われて、はい!って(笑)。

—で、実践してみた?

YUNA:はい。次の日がリリイベだったんです。

RUI:3人とも、MISIAさんからのアドバイスを踏まえて、私たちなりに全力で歌おうって気持ちがあって、イベントの後にファンの皆さんから「よかったよ」って感想をツイートしてもらえて、それを見てうれしくなりました。

—HINATAさんはOAを聞いてどうでしたか?

HINATA:2人が感じてることを自分も感じたいなと思ったので、ラジオも聞かせていただいて、リリイベでもMISIAさんのことを意識しながら歌いました。


「Catwalk」の魅せる要素

—今回リリースする2曲入りのシングル「Catwalk」は、『i』で「iScreamはこういうグループです」という名刺がわりのアルバムを出して、その次どうなるんだろう?という点でも大事な作品ですよね。

YUNA:「Catwalk」は、m-floのTaku(☆Taku Takahashi)さんが手掛けてくださったんですけど、実際にレコーディングするときもTakuさんがいらっしゃって、ディレクションをしてもらいながらやらせていただきました。歌詞に”雨の日もIts ok”とかってあるように、 自然と明るい気持ちにさせてくれる楽曲です。ファンの方々もこの曲を聴いてから学校に行ったりするという声も多くて、これから先、自分たちが歌い続けていくなかで、何回も勇気をもらう楽曲になるんだろうなって感じてます。

RUI:初めて聴いたとき、元気をもらえる曲だなと私も思って。あとこの曲は片寄涼太さんが主演されてるドラマ『運命警察』の主題歌にもなっていて、それもうれしいですし、iScreamを多くの人に知ってもらえるきっかけの曲でもあるんですよね。「Catwalk」は私たちらしい曲だと思いますし、ファンの皆さんから「元気をもらってるよ」って言ってもらえるのを聞いて、やっぱりこの楽曲にはパワーがあるんじゃないかなって思います。

HINATA:個人的にはイントロとアウトロの”iScream、iScream、iScream…”ってところが気に入ってます。私たちの武器としているハモリやハーモニーをお見せできることはもちろんなんですけど、「iScream」っていうグループ名が歌詞に入っていると、より自分たちの曲としての思い入れが強くなるというか。「これがiScreamです」ってことを全面に出している楽曲だと思います。



—Takuさんとは曲に関してどんなイメージを話し合ったんですか?

HINATA:80年代の雰囲気を出したいとおっしゃっていて。それをiScreamが歌ったり踊ったりするとどうなるのか、パフォーマンスの部分の話も含め、Takuさん自身がいろんな話に加わってくださいました。

HINATA:私たちは歌って踊れるって武器がある分、そこはちゃんと見せていきたいけど、でもただガツガツ踊るというよりは、ちゃんとこの曲の雰囲気に合った振りにしたいっていうTakuさんの思いもあったので。それを振り付け師の方も理解してくださって、振りをつけてくださいました。

—コーラスとハーモニーが随所に出てくる、パワフルなグルーヴ感はiScreamにしか出せないところだし、でもそういう強さだけじゃなく、さっきHINATAさんが言ってた「iScream」っていう歌詞がトレードマーク的に入ってるのも今っぽいしかわいいですよね。

YUNA:「Catwalk」はポジティブなフレーズが多くて明るい楽曲だと思うんですけど、私はこれまでの曲を通して「声が力強い」って言われることがすごく多くて。それを武器としている部分もあるので、”気持ち次第で未来は変わるから”というフレーズはパンチを効かせて強く歌ったりしました。”見せよう魅せよう見せよう”のところはHINATAとYUNAでハモってるんですけど、「見」と「魅」で漢字と意味が違うので、歌う際はその点を合わせるようにしました。

RUI:もう一曲の「恋するプラネット」は歌詞を見ていただいてもわかる通り、キャッチーでかわいいカタカナの単語がいっぱいミックスされていて、90年代っぽい要素と、全員が10代っていう私たちの「今」の部分がうまくマッチしている曲だと思います。HINATAが「amour」ってフランス語を使ってたり、YUNAも「Wifi」って単語を使ってたり、「ダーリン ハニー」って単語も出てきたりして、それぞれの単語に対してのみんなの声のサウンド感が違うので、聴いていてすごく楽しいです。仕掛けがたくさん入ってる曲だから、歌詞でもいろんな発見をしてもらえると思います。

HINATA:「Catwalk」は、歌詞の意味をメインで考えて歌った感じです。語りかけるような言葉が多くて、「運命なんてあるんですか?」とか喋り口調の歌詞が多かったので、実際に自分が喋るときにこういうふうに言われたら心が動くな、って意識して歌に取り組みました。「恋するプラネット」の方は、さっきRUIちゃんが言ったように歌詞が面白いので、耳で聴いたときに面白いメロディだと感じられるように、声質だったり仕掛けるポイントを自分で作っていきました。

—どのへんで仕掛けてるんですか?

HINATA:今回ラップ調の歌が多かったので、皆さんが聴いて耳に残りやすいように、というか、つい口ずさんじゃう感じが出るように意識しました。遊びたくなるというか、ラップを真似したくなる歌手の人っているじゃないですか。そういうイメージでやりました。例えば私の”ありがとWifi”のところも普通に歌うんじゃなくて、上がったり下がったりして。3人ともそういう遊びのテイストを加えながらやったのがすごく面白かったし、レコーディングは3人とも超ノリノリでめっちゃ楽しかったです。

RUI・YUNA:楽しかったね!


「恋するプラネット」の遊び心

—「恋するプラネット」は、歌詞がZERO(YVES&ADAMS)さんですけど、作曲されてる方々は外国の方(John Mars, Cazzi Opeia, Ellen Berg)なんですよね。

RUI:はい、現場に来てくださって。それこそ、その遊び具合を一緒にディレクションしながらやらせてもらいました。

HINATA:現代の女の子たちが思うこととか、昔と今のギャップみたいなものを書いてくださっていて。”言いたいことも言えちゃう20s Style”って歌詞では、いろんなことをSNSですぐにつぶやけちゃうのが、2000年代だよねってメッセージを表していたり。楽曲自体はちょっと懐かしい感じなんですけど、歌詞は現代の女の子の気持ちとか、今の時代に合わせた内容になっているので、そこのギャップが面白いなって思います。

—「恋するプラネット」はユルめで楽しめますよね。「Catwalk」はかっちりした世界観がある。テイストは違うけど、両方とも今っぽい感じの曲に仕上がりましたね。

RUI:そうですね。これまでのリリースはバラードとか、「つつみ込むように…」みたいなミディアムテンポの楽曲が続いていて、そこからの今回のアップテンポな2曲なので、普段以上に自分たちがやりたいことをぶつけられたかな、と思います。
自分たちがチェックしてる今っぽいサウンドとか表現したい声質とか、そういうものを全部解き放てた気がします。

—今はK-POP的なテイストが流行ってるけど、iScreamにはそれとは違う方向で勝負してる感じがすごくある気がします。そういえば今年はEXILEのアリーナツアーのオープニングアクトを務めたんですよね。

YUNA:はい。仙台、大阪、名古屋、広島。最初は心臓が飛び出しそうなぐらい緊張してたんですけど、アリーナに立ってから私たちのことを知ってくださる方がすごく増えて、歌い終わる度に鳴り響く拍手の音が、自分たちがイヤモニをしてても聞こえるぐらい大きくて。iScreamでもいつかアリーナとかドームに立ちたいって夢を、こんなにたくさんの方々と叶えていけるかもしれないと思ったら、より気合いが入りましたし、もっともっと大きなステージに立ちたいなって思わせてくれたステージでした。EXILEさんにも感謝してますし、私たちがオープニングアクトとしてパフォーマンスしてるときにも、皆さんが立ち止まって見てくださったり、席を立って見てくださったりしたことにすごく感謝してます。

RUI:アリーナの円形ステージでパフォーマンスさせてもらうことは初めてだったので、私たちのことを知らないお客さんの反応を踏まえて、もっとこうした方が皆さんに届くんじゃないかってアドバイスを、ライブの制作を担当してくださっているスタッフさんから毎公演もらえて勉強になりました。皆さんの心に私たちの歌を届けて両想いになることをモットーに、このオープニングアクトは回らせていただきました。

HINATA:大先輩であるEXILEさんと同じステージに立つことは、私たち自身EXPGの頃からの夢でしたし、アリーナに立つこと自体が大きな夢だったので、その機会をいただけてすごくうれしかったです。私たちのことを初めて見た方がほとんどだったと思うんですけど、それでもあたたかく私たちのパフォーマンスを見てくださって、拍手してくださったり、SNSをフォローしてくださったり、1公演ごとに皆さんがiScreamを知ってくれている感覚がありました。EXILEさんも終わった後に「よかったよ」っていつも褒めてくださって、すごく愛されてるなって感じたステージでした。


助走を経てのスタート地点

—先日、EXILEのライブを初めて観たのですが、お客さんの雰囲気がLDHの他のグループのライブと比べて違うなと感じました。すごくあたたかいというか。

メンバー:はい! 本当にそうですね!

—アットホームな感じがEXILEならではというか。

YUNA:ファミリーですよね。

RUI:私たちも舞台上でそれを感じながら、毎公演パフォーマンスしていました。

YUNA:アーティストとファンの方って似るんだなって思いました。例えばオープニングアクトに立つ前に、私が1人楽屋から外れて、外の廊下で壁に向かって発声練習をしてたんですね。そしたら(黒木)啓司さんが、「どうしたの大丈夫?」って心配してくださって。ライブ前だから自分たちのことで精一杯のはずなのに、周りにまで気を遣ってくださっていたんです。オープニングアクトが終わった瞬間の、ほんとに本番直前のEXILEさんたちもすごくあたたかくて、拍手をして迎え入れてくださったりして。その姿を見て、自分たちもファンの人をより大切にしようって思えました。

—これからLDHの看板を背負ってやっていくという意味でも、アリーナツアーに帯同できたのはよかったですね。

メンバー:はい!

—8月17日には初の有観客ワンマンライブ「i2022」がありますけど、今、そこに向けてのモードはどうですか?

YUNA:100%です(笑)。

一同:(笑)

YUNA:配信でのライブの経験はありますが、有観客は今回初めてなので、オープニングやエンディングなどの構成とか自分たちでも分からないことだらけで、スタッフの方からたくさんアドバイスをもらってるところです。でもここまでの準備期間があったからこそ、自分たちが今まで考えていたことを実現できると思うので、私たちからも意見を出して、いろいろと意見交換しています。こういうふうにしたいってイメージ像はできているので、あとはそれを形にするだけです。

RUI:着々とリハーサルが進んでいて、どういうライブになるのかなと思いつつも、いま自分たちが出せるアイデアや皆さんに見てもらいたいイメージを、できる限りスタッフの皆さんと相談して詰め込んでいます。配信でご覧になってくださった皆さんもそうですけど、ライブに足を運んできてくれた方に、iScreamを応援しててよかった、これからもっと有名になるまでついていきたいって思ってもらえるようなライブにしたいですし、自分たちも一層身を引き締めて想いを届けたいです。

HINATA:LDHの先輩方のように持ち曲が何十曲もあるわけではないので、どうやったら皆さんが楽しめるのかを第一優先に考えたいです。アルバムを引っさげて行う、とても大事な初ワンマンライブなので、自信のあるステージを皆さんに見せたいなって思います。私たちが普段抱いている伝えたいこと、思っていることというのは、ライブという空間が最もよく体現できる場所だと思いますし、アーティストという職業である以上、ライブがファンの皆さんに感謝を伝えられる場所だと思うので。「iScreamがいるから自分も頑張れる」っていう勇気や元気を、私たちもかつて先輩方からもらった分、返していきたいです。ファンの皆さんはもちろん、家族や普段支えてくださっているスタッフの皆さんにも、自分たちの感謝を伝えられるライブにできたらなってすごく思っています。


左からYUNA、RUI、HINATA(Photo by Mitsuru Nishimura)




「Catwalk」
iScream
LDH Records
8月17日発売

CD収録曲
1. Catwalk
2. 恋するプラネット

配信リンク
https://ldh.lnk.to/Catwalk


iScream LIVE「i2022」
2022年8月17日(水)
横浜MMブロンテ
第1部 開場:14:30 / 開演:15:00
第2部 開場:18:00 / 開演:18:30
https://www.iscream-official.com/post/iscream-live-i2022-ppv



@rollingstonejapan #iScream #アイサケ #himawari #アカペラ #acapella #fyp @iScream ♬ himawari(Hookver.) - iScream

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