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Da-iCE、たった30分の極上なショータイム

Rolling Stone Japan / 2022年9月9日 21時15分

Da-iCE(Photo by Kazushi Toyota)

先日開催された「Rolling Stone Japan LIVE 5th ANNIVERSARY SPECIAL」。Da-iCEのライブレポートをお届けする。

【ライブ写真を見る】Da-iCE

なんと、Da-iCEのパフォーマンスはギター、ベース、ドラム、キーボードという4人編成バンドによる演奏とともに届けられた。1曲目のロックナンバー「BACK TO BACK」からたまアリを完全に自分たちの色に染め上げた。5人はいきなりランウェイからセンターステージへと渡り歩き、より観客に近いところで歌とダンスを見せつける。ソウルフルなボーカルを聴かせながらも笑顔だ。

「今日は最後まで楽しんで行きましょう!」という花村想太の短い挨拶からすぐさま「FAKE ME FAKE ME OUT」へ。センターステージにスタンドマイクを立て、間奏では3人のパフォーマーが切れのあるダンスで盛り立てる。MCのために音が止む瞬間はない。すべて短めの言葉で曲をつないでいく。30分という短い時間をすべて音楽に費やそうとする姿勢に5人の貪欲さが垣間見えた。しかも、どの曲でもエンタメ心を忘れていない。「Clap and Clap」の間奏では、「小さな音で」とクラップを煽り、続いて「大きな音で!」の合図で会場全体が大クラップ。工藤大輝が大げさに手を叩く様子がスクリーンに映し出される。さらに、オーディエンスに拍手した手を挙げさせたまま右から左へと振らせながら一体感を生み出し、そこからラストのサビへとなだれ込む。生バンドの利点を存分に活かしながらパフォーマンスは続いていく。

オーディエンスの意識がグッと高まったのは、大野雄大と花村想太のアカペラから始まった大ヒット曲「CITRUS」。この曲が街で大量に鳴り響いたことで彼らに対してボーカルグループという印象を持っている人もいるかもしれないが、もちろんそうではない。この曲でも、2人で歌っていたかと思えば、大野がダンスの輪に加わり、さらに輪の中央へ移動した花村が歌い上げる――歌、ダンス、フォーメーションといったすべての要素が複雑、かつ美しく絡み合うことでDa-iCEの表現はより豊かさを増し、他のダンスボーカルグループとは一線を画すパフォーマンスを展開する。「CITRUS」は楽曲単体でも名曲だが、やはりダンス込みで見ることでこの曲の、Da-iCEの世界は完成するのだ。

ラストはラテンな「スターマイン」と重量感のあるファンクロックナンバー「Kartell」を畳み掛けた。前者では軽快なステップで楽しませ、後者では大きなグルーヴに合わせた大胆なダンスを展開。工藤大輝、岩岡徹、和田颯は汗だくになりながらも明らかにこの場を満喫している。熱量が頂点に達した花村と大野のボーカルも自由そのもの。客席にいるのが誰のファンかなんて一切関係なく、ただ自分たちの全力を見せ、観ている人をエンターテインする。その結果として、気づけばワンマンライブのようなショーになっていた。そう、これはたった30分の極上なショータイムだったのである。



<SETLIST>

1. BACK TO BACK
2. FAKE ME FAKE ME OUT
3. DREAMINON
4. Clap and Clap
5. Promise
6. CITRUS
7. スターマイン
8. Kartell

<配信チケットご購入は明日AM10時まで>

TICKET:4500円(TAX IN)
販売期間:~9/10(土)10:00
アーカイブ視聴期間:~9/10(土)21:00

【Streaming+】
購入➡︎ https://eplus.jp/sf/detail/3675330001

【Stagecrowd】
購入➡︎ https://stagecrowd.live/s/sc/group/detail/10267?ima=2906

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