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成田商事が8回に渡る“入社式”をビルボードライブ東京で完遂、男闘呼組・高橋和也も登場

Rolling Stone Japan / 2022年9月21日 19時14分

成田商事(Photo : Junichi Itabashi)

シンガーソングライター、ギタリストの成田昭次が、寺岡呼人、青山英樹と共に結成したバンド「成田商事」が、2022年9月20日(火)にビルボードライブ東京にてワンマンライブ「入社式」を開催した。このレポートでは当日の2ndステージの模様をお届けする。

今年6月にはミニアルバム『犬も歩けば棒に当たる』をリリースした成田。新バンドのお披露目として開催したこのライブは、9月12日(月)・13日(火)のビルボードライブ横浜、9月19日(月)ビルボードライブ東京に続き、追加公演として行われた。

関連記事:成田昭次、”あの頃”と今が交差したエモーショナルなBillboard Live TOKYO公演

定刻を過ぎ拍手に迎えられてメンバーたちがステージに上がる。社員らしくネクタイを締めたスーツ姿で統一されたファッションが新鮮だ。「こんばんは! 成田商事入社式にようこそ! 本日がラストの入社式です! まずは社歌を作ってきたのでお届けします」との成田の第一声から始まったオープニング曲は「成田商事-社歌」。ミディアムテンポのシャッフルに乗せて、テレキャスターを弾きながら〈我ら成田商事〉と歌い出すと、寺岡、青山、成田の順に社員紹介してライブがスタートした。豪快なサウンドとキラキラしたピアノが耳に残る「どんでん返しのラストシーン」では、サビで成田と寺岡がコーラスで声を重ね、早くも社員の結束が感じられるシーンとなっていた。

「あらためまして、成田商事です! 入社式8本目、最後の最後です。悔いのないように楽しんでください。新入社員のみなさん(観客)ようこそ!」と呼び掛けると拍手が沸き起こった。制作担当・寺岡が「制作担当ですが、司会もやるようになりました(笑)。よろしくお願いします」と挨拶すると、技術担当・青山は、「社長のサポートをしっかりやろうと思います」と決意表明。そして社長の成田は、「特別に出向してもらいました、重役です」と、キーボードのDevin Kinoshitaを紹介した。そのKinoshitaのクラヴィネットと成田のギターがファンキーに絡み合うダンサブルな「Boom Boom Boom」、ルーズなグルーヴの「ナルスィスター」と、真面目なスーツ姿からは想像できない尖ったサウンドを次々と披露した。ローリングストーンズのキース・リチャーズを思わせる成田のテレキャスの低い構え方、シルエットがシブい。



着席してアコースティック・セットへと進む前のMCでは寺岡が、再結成した男闘呼組の岡本健一が前夜のステージにサプライズゲストで登場したことに触れて「2人が並んでいる姿に僕は泣きました」と明かして、会場中から共感の拍手が起きた。成田は「メンバーは昔から仲が良かったです。30年経っても、会うとその当時に戻るんですよね」と、特別な関係であることを語り、男闘呼組の「天国の週末」、「I love you」をアコースティック・ギターでしっとりと歌い上げた。続く「さすらいの彼方へ」では、ハイポジションで繊細かつ流麗なソロを聴かせて酔わせた。



アコースティックセットが終わると、新曲「hello hello」を披露した。ハードなロックチューンで、成田はギブソン製ゴールドトップのレスポールに持ち替えて、先ほどとは対照的にワイルドなソロで会場を熱くさせた。続いても新曲で、寺岡が「制作担当としては胸アツな曲ができました。男闘呼組のみなさんにカバーして欲しいです」という、「フィフティー☆ブギウギ」をプレイ。さらにハードなディストーションサウンドの8ビートのギターロックで、たしかに往年の男闘呼組を連想させる楽曲だ。

技術及び広報担当、とのことで青山が「新曲の「ボストンバッグ」と「社員募集中」が先行配信されています。11月のツアーに合わせてアルバムも作りますので楽しみにしていてください」と伝えてから、「ボストンバッグ」へ。挫折と希望を歌ったシリアスな歌詞の内容が激しいアレンジと結びついて胸に刺さる。



アンコールでは、スーツ姿から一転、いかつい派手なシャツに着替えて登場したメンバーたち。満を持して披露された「社員募集中」では、〈わが社の社員になりませんか?〉と呼び掛ける歌詞に応えて、総立ちとなった客席から一斉に(声は出さず)ハーイと手が上がった。

続いて、「社員募集をかけたところ、スペシャルゲストが来てくれました!」と呼びこまれて、男闘呼組の高橋和也(Ba)が登場した。ステージに上がると成田と握手して、「オーライ! ロックンロール!」と威勢よくシャウトする高橋。成田が「最高ー!せっかくなんで、懐かしいやつやりますか?」とアルペジオを弾き高橋がベースを弾きながら歌い出した曲は、男闘呼組の「インディアンの丘で」だ。どっしりとスローな演奏に乗せて熱唱する高橋と、後半に向かうにつれて一体感を増していくバンドの演奏で、ドラマティックな1曲となった。

「今日は成田商事の入社式ということで、みなさんおめでとうございます(笑)! 成田商事のために一生懸命働くんだよ!?」と呼び掛けた高橋は、ビルボード東京のステージに初めて立ったとのことで、感慨深そうに客席やステージ背後の夜景を眺めた。高橋の「来月の男闘呼組も頑張りましょうね! たくさんの方に愛を届けるためにいろいろ考えています。期待していてください」との言葉にステージには大きな拍手が送られた。



ラストは、成田と高橋がデュエットする形での「パズル」。見事に調和した2人のハーモニーとギター、ベースのプレイが、男闘呼組のライブへ大きな期待を抱かせた。エンディングでは、全員で手をつなぎ、全方位の客席向けて感謝を伝えて、8回に渡った「成田商事 入社式」のファイナル公演は幕を下ろした。11月には東名阪での「成田商事ボストンバッグツアー」も予定されている。その前に行われる10月15日(土)16日(日)東京ガーデンシアターでの男闘呼組の再始動ライブも含めて、成田昭次の精力的な活動に引き続き注目が集まりそうだ。

成田商事 入社式
2022年9月20日(火)ビルボードライブ東京
1. 成田商事-社歌
2. どんでん返しのラストシーン
3. Boom Boom Boom
4. ナルスィスター
5. 天国の週末
6. I love you
7. さすらいの彼方へ
8. hello hello
9. フィフティー☆ブギウギ
10. ボストンバッグ
EN1. 社員募集中
EN2. インディアンの丘で(with 高橋和也)
EN3. パズル(with 高橋和也)


<リリース情報>



成田商事
「ボストンバッグ」
作詞 寺岡呼人 西野蒟蒻
作曲 寺岡呼人
編曲 TOTEM HIMS

成田商事
「社員募集中」
作詞 寺岡呼人
作曲 寺岡呼人
編曲 寺岡呼人

配信レーベル:TOKYO RECORDS

<ツアー情報>

成田商事 「ボストンバッグ」ツアー
2022年11月1日(火)愛知・Zepp Nagoya
2022年11月13日(日)大阪・Zepp Osaka Bayside
2022年11月16日(水)東京・チームスマイル 豊洲PIT
2022年11月17日(木)東京・チームスマイル 豊洲PIT

成田商事オフィシャルサイト https://corp.shoji-narita.jp/

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