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スナーキー・パピーが語る原点回帰、21世紀のアメリカ音楽を塗り替えたダラスの重要性

Rolling Stone Japan / 2022年9月30日 17時30分

スナーキー・パピー(Photo by Francois Bisi)

「進化を示しつつも、あの頃のスナーキー・パピー(Snarky Puppy)が帰ってきた!」と言ったら本人たちに怒られるかもしれないが、僕はニューアルバム『Empire Central』を聴いてそう思った。

これまで13枚のアルバムを発表し、グラミー賞を4度獲得してきたスナーキー・パピー。彼らはずっと変化し続けながらチャレンジしてきたグループだ。

デビューから様々な試行錯誤を続け、最初に大きな評価を得たのが2013年の『Family Dinner Vol.1』。1曲ごとに異なるボーカリストをゲストに呼び、伴奏をスナーキー・パピーが担当するこのシリーズが画期的なのは、すべてがスタジオ・ライブ録音で、その模様が映像でも記録されていること。パフォーマンスの生々しさが視覚的に補完され、音源の魅力が何倍にも跳ね上がったのも成功の理由だった。レイラ・ハサウェイとコラボした「Something」はグラミー賞のベストR&Bパフォーマンスを受賞。同曲の映像がYouTubeで拡散されたことで、彼らの知名度は飛躍的に向上した。



スナーキー・パピーは翌年の『We Like It Here』でも有観客スタジオ・ライブ形式を踏襲。バンドメンバーだけでなく、観客の反応がこのレコーディングを特別なものにしていたのは、コリー・ヘンリーのソロ演奏が世界を驚かせた「Lingus」の動画を見ればわかるだろう。その後、2015年の『Sylva』、2016年の『Family Dinner Vol.2』も同様のかたちで制作しているように、この手法はスナーキー・パピーの方法論として定着していった。



そこからグループは変化を求め、2016年の『Culcha Vulcha』、2019年の『Immigrance』ではスタジオ・レコーディングを追求し、ポストプロダクションも駆使するようになる。その頃のマイケル・リーグは自身のソロ作やベッカ・スティーヴンス、アタッカ・カルテットらのプロデュースを手掛けており、プロダクションにもこだわっていた時期だった。

そういった試行錯誤を経て、前作から2年ぶりに発表したニューアルバム『Empire Central』では、再び有観客ライブ・レコーディングを敢行。彼らのルーツであるテキサス州ダラスのイベントスペースで録音を行い、その一部始終を動画に収めた本作には、「世界最高の即興音楽集団」の魅力がたっぷり詰まっている。



ノーステキサス大学に通っていた若き日のメンバーは、グループの結成前からダラスのシーンで腕を磨いてきた。そこでは多くの交流が生まれ、その後の成功に直結するような経験がもたらされたという。この最新作を通じて地元のシーンに感謝を捧げることで、結果的にスナーキー・パピーは活動初期の感覚を取り戻しつつ、核の部分をさらにアップデートさせている。

そこで今回、中心人物のマイケル・リーグに取材することになったとき、彼が考える「ダラス性」をひたすら聞き出すことにした。そうすることで、ダラスのシーンがアメリカの音楽文化に果たしてきた役割を提示できると思ったからだ。ダラスのシーンを抜きに21世紀以降のアフリカン・アメリカンの音楽は語れない。そして、マイケルの証言は、スナーキー・パピーの本質を捉えるための大きなヒントになるはずだ。


マイケル・リーグ(Photo by Brian Friedman)


―新作のテーマを「ダラス」にした理由から聞かせてください。

マイケル:ダラスはスナーキー・パピーに最も大きな影響を与えた場所だ。グループとして世界中をツアーするようになると、自分たちの出発点のような場所のことを忘れてしまうことも多い。でも、僕らはそれを忘れたくないって気持ちがこのアルバムには込められている。ダラスはもっとリスペクトされてしかるべきミュージシャンたちが住んでいる町でもある。ダラスで活動して、ダラスで成長したことで、僕らはスナーキー・パピーのサウンドを獲得することができた。それを示すことで、街への敬意を表したかったんだ。

―テキサス州でいうと、ナッシュビル、オースティン、ヒューストンなども音楽が盛んな街ですよね。そのなかでダラスはどんなところが特別だと思いますか?

マイケル:テキサスは州自体が文化的にも豊かだし、そもそも大きいんだよね(アラスカ州に次いで全米第2位の面積)。そして、それぞれの街に伝統的に深い歴史がある。僕らにとってダラスが特別なのは、ダラスに近い(テキサス州北部のデントンにある)ノーステキサス大学に通っていたことがひとつ。それから、ダラスのユニークな音楽シーンがあってこそ、スナーキー・パピーが出来上がったということ。

ダラスのシーンは、ジャンルにこだわらないところがある。特にブラック・アメリカンの音楽がすごくて、日曜日に教会で演奏していたミュージシャンが土曜日にはヒップホップをやっていて、同じ人たちが月曜日にはジャズを演奏し、火曜日にはファンクをやっていたりする。そういう姿勢が許される場所だった。だから、ブラック・アメリカンの音楽史を理解するためにはすごくいい場所だったと思う。音楽を広く理解できるからね。スナーキー・パピーが「これはジャズ、これはファンク」と分けるんじゃなくて、広い視野で音楽を捉えることができるようになったのはダラスのシーンの影響だと思うよ。



―ダラスのシーンで、特にディープな部分はどんなところですか?

マイケル:僕は(当時)3、4年くらいダラスに住んでいたんだけど、その間にブラック・チャーチの伝統に触れることができたのは大きかった。アメリカでブラック・アメリカンのミュージシャンに話を聞けば、最初に音楽を聴いたのも最初に演奏したのもチャーチだっていう人が多いと思う。彼らの音楽を形作っているブラック・チャーチを僕も経験できたのはものすごく大きな経験だったよ。

それに僕は、ダラスのいろんな場所で演奏する機会に恵まれた。それによって子供の頃から聴いていたエリカ・バドゥ、カーク・フランクリン、フレッド・ハモンド、ロイ・ハーグローヴ、マーカス・ミラーなどと実際に交流することができたし、そのコミュニティの一部になれたことも大きかったよね。

―ちょうど名前が挙がりましたが、ダラスはカーク・フランクリンやフレッド・ハモンドといったコンテンポラリー・ゴスペルの大物を輩出しています。彼らをサポートする敏腕ミュージシャンもダラス出身者が多い。それはなぜでしょう?

マイケル:ひとつはブラック・アメリカンのコミュニティがあって、黒人のコミュニティも音楽のコミュニティも強いこと。あと、学校の力もあると思う。ダラスにあるブッカー・T・ワシントン高校では、ショーン・マーティン、ロバート・スパット・シーライト(共にスナーキー・パピーのメンバー)や、エリカ・バドゥ、ノラ・ジョーンズ、ロイ・ハーグローヴが学んでいる。みんなそこから出てきたことを考えると、そもそも才能豊かな人たちがいるうえに、それを磨く場所があることが大きいんじゃないかな。

RCウィリアムスとバーナード・ライトから学んだこと

―以前、ジェイソン”JT”トーマス(スナーキー・パピーのドラマー)から「2006年頃に自分とマイケル・リーグ、バーナード・ライトがチャーチで出会った」という話を聞かせてもらいました。当時のエピソードについて教えてください。

マイケル:その時に僕の人生が変わったんだ。フィリップ・ラセターというトランペット奏者がいて、彼はブラック・チャーチの音楽監督だった。のちにNPG Hornz(プリンスのホーン隊)のメンバーになり、プリンスのアレンジャーも務めた人物だ。そのフィリップが僕らのセッションを見に来てくれて、それで僕らを気に入ってチャーチに誘ってくれた。そこでバーナード・ライト、JT、キース・アンダーソン、つまりRHファクターのメンバーと出会ったんだ。そこからバーナードがいろんなセッションに連れて行ってくれるようになった。そのなかのひとつに、エリカ・バドゥのバンドで音楽監督を務めていたRCウィリアムスが、当時始めたばかりの新しいジャム・セッションがあった。そこに混ぜてもらうようになって、そこでロバート・スパット・シーライトやショーン・マーティンとも出会い、そこから今に至るんだ。ちなみに、RCウィリアムス主宰のセッションは今も続いていて、もう15年以上になるんじゃないかな。

―「Bet」はそのRCウィリアムスと、彼が率いるRC&ザ・グリッツに捧げた曲ですよね。

マイケル:RCがダラスにもたらした貢献は本当に大きいんだ。彼に影響を受けたミュージシャンは数えきれないと思う。さっきも話したように、僕はバーナードに連れられて、RCがやっていたジャムセッションに参加するようになった。その今も続いているジャムセッション「ザ・グリッツ」の初代ベース・プレイヤーを、僕は2年くらい担当していたんだ。僕にとって、そこで多くのミュージシャンと知り合えたのは大きかったし、そもそもあんなスペースを作ってくれたことの貢献は計り知れない。地元の人たちが支え合い、一緒に音楽を奏でて、一緒に音楽を聴くってことはすごく大事なんだ。そういうコミュニティを作ってくれて、それを維持していること。僕に様々な機会を与えてくれたことにものすごく感謝している。




―今回の『Empire Central』には、バーナード・ライトが生前最後に残した録音も収録されています。まずはバーナードとダラスの関係について聞かせてもらえますか?

マイケル:バーナードはNY出身なんだけど、彼の妻の地元がテキサスだったから、20年くらい前にテキサスに引っ越してきたんだ。

―あなたにとってバーナードはどんな存在ですか?

マイケル:(じっくり時間を置いて考えこむ)うーん、いろいろあり過ぎて語るのが難しいなぁ……。彼は信じられないほどテイストフル(趣味がいい)だ。見せびらかすように音を鳴らすことは決してなかった。音楽第一主義者なんだ。そんな彼がステージに立っている姿を見ると、神々しいというか、神聖な何かを見ているような気分になる。その一方で、カメレオンのようにその時々のモーメントに完全にフィットするものを合わせてきて、劇的に変化させてしまうこともある。どんなに周りに合わせても彼らしさは失われない。彼はコードを弾いても、ソロを弾いても、他の誰からも聴いたことがないようなフレージングだなっていつも思わされる。とにかく僕は影響を受けすぎていて、キリがないくらい話せるんだけど、パッと今浮かんだのはこの辺りだね。


バーナード・ライト(写真左):マーカス・ミラーなどが参加したジャマイカン・キャッツの一員で、ヒップホップに数多くサンプリングされてきたことでも知られるキーボーディスト/R&Bシンガー。2022年5月19日に58歳で逝去。(Photo by Brian Friedman)

―今回、バーナードが参加した「Take It!」は音楽的にも素晴らしいうえに、ライブ映像も美しく、バーナードの手元までしっかり映っていることも含めて貴重だと思います。この曲にもいろんなストーリーがあると思いますが、それを聞かせてもらえますか?

マイケル:「Take It!」はボビー・スパークスのMyspaceで2004年くらいからずっと公開されていた曲だ。僕はずっとこの曲が好きでね。そこからリリースされることはなく、ずっとMyspaceだけで聴ける曲だったんだけど、2019年にボビー・スパークスが発表した『Schizophrenia - The Yang Project』にようやく収録されたんだ。僕個人にとってものすごく大切な曲だし、出会ってから20年近くの時を経てリリースされた曲だし、スナーキー・パピーの歴史を踏まえても重要な曲だったから、自分たちのバージョンをやりたいなって思ったんだ。それにこの曲でバーナードに参加してもらえば、ダラスへのリスペクトをわかりやすく伝えられるし、スナーキー・パピーとダラスの関係を示すのにぴったりだと思った。シンプルな曲だから、レコーディング前のサウンドチェックの時に軽く合わせてみただけで演奏したのがあのバージョンなんだけど、すごくいい出来になったと思ってる。

それに、バーナードはものすごいインパクトを与えてきたけど、彼をきちんと映した記録がほとんど残っていなかった。僕らはサウンド的にもかつてないくらいに素晴らしいものをキャプチャーすることができたし、もちろん映像的にも素晴らしいものにすることができた。これを残せたことはラッキーだったし、本当に嬉しく思ってる。みんなに見てもらいたいよね。




RHファクター、カーク・フランクリンとの関係

―そのボビー・スパークスによる「Take It!」の原曲には、ロイ・ハーグローヴが参加していました。今作にはロイに捧げた曲「Cliroy」も収録されています。ダラスにとってロイはどんな存在ですか?

マイケル:ロイはバーナードと同じカテゴリーだといえるんじゃないかな。それにJTやボビーが、ロイと長い間活動していたこともあって、スナーキー・パピーとRHファクターは姉妹バンドみたいな関係ともいえると思うんだよね。バーナードと似ているのは、とにかく音楽に対してリスペクトを持っていること。そして、誰とも違う演奏ができるし、誰とも違うフレージングをするんだ。ロイと共演したことが何度かあるけど、一緒に演奏していると自分の腕が上がったんじゃないかと思えるような素晴らしい演奏になるんだ。ナチュラルで、エゴがなくて、ソウルフルで驚異的なミュージシャンだったよね。

―RHファクターは2003年の代表作『Hard Groove』がNYのエレクトリック・レディで録音されたこともあり、ソウルクエリアンズの文脈で語られることが多いですが、あなたも話しているようにダラスのミュージシャンたちの貢献も大きいわけですよね。

マイケル:RHファクターのオリジナル・メンバーはダラスの音楽家たちだと思うよ。ダラスで始まっているはずなんだ、しかも、ボビー・スパークスの家でね。ボビーの家にロイが来て、そこにバーナード・ライト、ジェイソン・トーマス、キース・アンダーソン、トッド・パースノウを招き、そこでやっていた音楽がそのままバンドになったんだよ。それからNYに移って、NYのミュージシャンが加わったという流れだと僕は聞いてる。もともと最初のベーシストはチャック・スミスで、彼はダラスのミュージシャンだった。そもそもオリジナル・メンバーの中には、レコーディングには参加していないミュージシャンもいたらしいからね。そんな経緯もスナーキー・パピーとそっくりだと思うんだ。僕らはノーステキサス大学から始まって、ダラスに住んでいたミュージシャンたちと一緒にグループを作り、そこからNYに行くことになって、そこで知り合った様々な地域のメンバーが加わって……という流れだから。


2002年、ブッカー・T・ワシントン高校の卒業生であるロイ・ハーグローヴ、ボビー・スパークス、ショーン・マーティン、チャック・スミスが参加したライブの映像

―すでに何度も名前が出ていますが、RHファクターとスナーキー・パピーに貢献してきたボビー・スパークスはどんな存在ですか?

マイケル:スナーキー・パピーが一番最初にコラボレーションしたダラスのミュージシャンがボビーだった。彼はとにかくファンキーなんだ。僕らは「世界一ファンキーな人間」って呼んでる(笑)。ボビーは何を弾いてもフィール・グッドなんだよね。彼は音楽に憑りつかれている人間で、音楽をとんでもなく聴いていて、音楽の歴史にかなり深く精通している。僕はその部分でもボビーをリスペクトしている。一方で、かなりレイドバックした人でもあって、一緒にいて心地いいし、ボビーがいれば面倒も起きない。とにかく優しい人なんだ。

―アルバム冒頭を飾る「Keep it on Your Mind」は、ダラス出身のアリサ・ピープルズとキャヴィン・ヤーブロウによるデュオ、ヤーブロウ&ザ・ピープルズに着想を得ているそうですね。

マイケル:彼らのヒット曲「Dont Stop The Music」がずっと好きでね。その感じはスナーキー・パピーの音楽にもこっそり入れてきた。さっき話に出たJTは長い間、彼らの後ろでドラムを叩いていたんだ。というか、彼らの紹介でJTは今の妻と知り合っている(笑)。僕が(ヤーブロウ&ザ・ピープルズに)初めて会ったのは今回のアルバムのレコーディング当日の夜で、彼らはライブ・レコーディングの様子を観てくれた。自分のベーシストとしてのグルーヴは彼らの音楽から大きな影響を受けていたから、本人たちに観てもらえたのはすごくうれしかったよ。



―「RLs」はJTをフィーチャーした曲ですが、彼についても聞かせてもらえますか?

マイケル:テキサスで最もリスペクトされているドラマーのひとりだと思う。そして、スナーキー・パピーのサウンドの進化に貢献している。パワーもあるけど、洗練されているところもあって、(メンバーの演奏を)しっかり聞いたりインタラクションもきちんとしている。爆発的に叩いても、抑制された叩き方をしても最高なんだ。僕はシャッフルを叩くときの彼のフィーリングが大好きでね。上手いドラマーはたくさんいるけど、シャッフルならではのフィーリングを出せるってことならJTをおいて他にはいない。ちなみに「RLs」という曲名は、僕らが大好きなダラスのライブハウス「RLs Blues Palace」に由来している。僕はJTに連れて行ってもらったんだ。

―今回のアルバムには不参加ですが、元メンバーのロバート・スパット・シーライトもダラスにとって大きな存在ですよね。

マイケル:そうだね。スナーキー・パピーの歴史においても重要な存在だし、ダラスのシーンにとっても同様。地元のミュージシャンだけじゃなくて、ダラスの外から来てくれたミュージシャンに関しても手を休めることなくサポートして、ずっとコミュニティを支え続けている。あと、彼の一家はダラスのシーンにおける王室みたいなファミリーなんだよ。それに、スパットはカーク・フランクリンとも活動していたよね。

―そして、カーク・フランクリンもダラスにとって重要ですよね。

マイケル:今日のアメリカン・ゴスペルにおけるもっとも有名な人物で、つまりゴスペルの世界でもっとも有名なアーティストだと思う。ショーン・マーティン、RC、ボビー、スパットは、カークと共に子供の頃から一緒に育ってきた背景があって、そのまま一緒に音楽もやってきた。カークがユニークなのは、様々なジャンルをミックスさせることで現在のゴスペルのスタイルを築いたところ。ソングライターとしても優れていて、「ゴスペルのことは知らないけど、カーク・フランクリンの曲は好き」って人も結構いるくらいだ。

ショーン・マーティンはずっとカーク・フランクリンの音楽監督をやっているし、ボビー・スパークスも彼をプロデュースしている。実は僕自身もエレクトリック・ギターで彼のバンドに参加したことがある。カークが大きなコミュニティを作ったことは、ダラスにとっても重要なことだったと思う。そこにはRHファクターのメンバーも、スナーキー・パピーのメンバーも含まれるわけだからね。






スナーキー・パピー
『Empire Central』
2022年9月28日 日本先行発売
2022年9月30日 配信リリース
詳細:http://www.coreport.jp/catalog/rpoz-10078_9.html

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