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ばってん少女隊が語る、ばっしょーらしさの追究、渡邊忍とのコラボレーション

Rolling Stone Japan / 2022年11月24日 18時45分

ばってん少女隊(Photo by Mitsuru Nishimura)

6人組アイドルグループ、ばってん少女隊が上昇気流に乗っている。きっかけとなったのは、2020年10月にリリースされたアルバム『ふぁん』収録の「OiSa」。それまでスカパンク路線を突き進んできた彼女たちにとって、このクールで中毒性の高いダンスミュージックは衝撃的だったという。しかし、そんな本人たちの動揺とは反対に、楽曲の人気は有線を中心にじわじわ広がり、MVは450万再生を突破。今やばっしょーを代表する曲へと成長した。

【写真を見る】ばってん少女隊「Rolling Stone Japan LIVE」ステージの様子

10月にリリースされた2年ぶりのアルバム『九祭』は「OiSa」の影響を受け、ダンスミュージックへと大きく舵を切った大胆な作品となった。この思い切った決断が功を奏し、普段はアイドルを聴かないような音楽ファンの耳にも届く結果に。

今回は結成8年目にして新たな活路を切り開いたばってん少女隊の6人が当サイトに初登場。2022年No.1アイドルアルバムとの呼び声高い本作についての話を中心に、「OiSa」がグループに与えた影響や九州愛についてなど、幅広く話を聞いた。



―最新アルバム『九祭』がリリースされてしばらく経ちましたけど、評判はいかがですか?

上田理子 アルバムがリリースされるのを楽しみにしてくださっていた方はもちろんなんですけど、今回は時間が経つに連れて聴いてくださった方が増えてきて、そういうことはこれまでに経験がなかったのでうれしく思っています。これまではリリース日に一番盛り上がってたけど、今回はこれまでばってん少女隊を聴いたことがなかったけど、SNSとかで話題になってるから聴いてみたっていう人が多い印象です。

春乃きいな 今回は九州各県をテーマにした曲が入っているので、その県にお住いの方から自分の出身の県の曲ができたことがうれしいっていう声をいただいたり、その県について詳しく知らなかったという方からも「この県は思ってたイメージと違った」「こういう観光名所があるんだね」みたいな声をいただけて、九州のことを知っていただくきっかけになっているみたいでそれがすごくうれしいです。

―自分たちが思ってなかったような感想ってありますか?

上田 「シャッフルで聴くと違和感がある」というのはよく言っていただけます。それだけこの曲順がしっくりくるのかなと思いますね。

春乃 あと、大分県をイメージコンセプトにした「沸く星」っていう曲があって、単体で聴くとこれまでに触れたことのない音楽っていう印象が強かったみたいなんですけど、アルバムを通して聴いたことで好きになったって言っていただけることはめっちゃ多いです。



―今作のようなクールなダンスミュージックに舵を切ったのは「OiSa」の影響が大きいんですか?

春乃 ダンスミュージックに取り組むきっかけになったのは「OiSa」だと思います。「OiSa」は有線でたくさん流していただいて、反響もいただいて、たくさんの方にばってん少女隊という名前を知っていただくきっかけになったと思うんですけど、最初は私たちですら「どういう曲なんだろう?」って掴めないところがあったり、ライブでも「どうやって披露したらいんだろう?」って考えてしまうような異色な立ち位置だったんです。でも、そのあとにリリースしたシングル「わたし、恋始めたってよ!」とか「YOIMIYA」でもダンスミュージックをやるようになってからは、そういう曲がばっしょーの強みみたいになってきたところがあると思います。なので、ライブもより独特な世界観を作れたり、幅を持たせたパフォーマンスができるようになるのかなって楽しみにしてます。





瀬田 あと、今回からメンバーとスタッフさんでどういう楽曲をつくりたいかっていう話をするようになったんですけど、アイドルって本来はみんなに元気や笑顔を届ける存在なので楽曲も元気なものがいいのかなあと最初は思ってたりもしたんです。でも、九州各県の本当のイメージって元気だけでは伝えきれない部分がたくさんありますし、こういう作品だからこそ九州の方には共感してもらいやすくて、九州に住んでない方にも各県のイメージが伝わりやすいものになったんじゃないかなと思います。

―昨年4月に加入した新メンバーのおふたりは「OiSa」以前のばっしょーのほうが馴染みがあったと思うんですけど、戸惑いはなかったんですか?

蒼井りるあ 加入する前は「アイドルといえば可愛い曲」というイメージが強かったけど、その頃からばってん少女隊がファンのみんなの前でヘドバンしながらライブをしているところを見ていたので、最初からこのグループはちょっと雰囲気が違うというか、ロックな感じだと思ってたし、動揺というほどの動揺はなかったかなと思います。

柳美舞 私も最初はばってん少女隊は明るくて元気で一緒にアガれるアイドルらしい曲を歌ってるイメージだったんですけど、私たちのお披露目のときに歌ったのも「OiSa」だったから、このアルバムで驚きはしなかったし、ばってん少女隊らしいアルバムになったと思います。


変化する「ばっしょーサウンド」

―「ばってん少女隊らしいアルバム」とおっしゃいましたけど、ばっしょーのサウンドはスカパンクやファンクなど常に変化してきてますよね。そうやって様々な曲が混在していると「このグループは一体何がやりたいんだろう」と思われてもおかしくないと思うんです。だけど、みなさんの場合は不思議とそういうちぐはぐな印象がないんですよね。それってどうしてだと思いますか? 

上田 最近は「楽しいよね!」だけじゃなくて、一曲一曲の世界観を重視するようになったのかなと思います。それに、「おっしょい!」と「OiSa」はジャンルこそ全然違いますけど、歌詞のテーマは同じ博多祇園山笠から来ているし、どちらも渡邊忍さんがつくってくださった曲なのでどこか共通しているものがあるのかなと思います。でも、最初は私たちも感情が迷子になってました(笑)。「え、さっきまで頭振ってたのに急に真顔?」みたいな(笑)。



―最初はやっぱり戸惑いがあったんですね。

瀬田 『ふぁん』というアルバムに「OiSa」は収録されているんですけど、ほかの曲はファンクが多いのに「あれ? 『OiSa』がリード曲なんだ」って思って。

―そうなりますよね(笑)。

瀬田 ほかのアイドルらしい曲のほうがアイドルファンの方には馴染みがあると思うから聴いてもらいやすいのにってすごく不思議な気持ちだったんですけど、いろんな方にパフォーマンスを観ていただいていくうちにすごく評価されるようになってきて、自分たちの目の前で起きている化学反応が不思議でした。今、こういう方向に進んでいるのもまだちょっとびっくりしている感じもしますね。

―メンバーの中でもなぜこれで成り立っているのか解明しきれていない部分もある。

上田 でも、博多弁が入ってる楽曲は前からありましたし、ロックの中に和の要素が含まれた楽曲も割とあったんですよ。だから、「OiSa」しかなかった頃はそういう曲が架け橋になってくれてたと思います。当時は「この曲は和だな」とはそんなに思ってはなかったんですけど、そこは自分たちでも発見でした。

―歌うジャンルが変化してきている中で楽曲を提供する方の幅も広がってきていますが、そんな中でもこれまでの全アルバムに参加されている方がいますよね。

上田 渡邊忍さんですよね(笑)。

―そうですね。あの人のつくり出す音楽についてどう感じているのか話していただけますか?

上田 最初につくっていただいた「おっしょい!」は、元気があって「the祭!」みたいな、ライブでも盛り上がるスカの曲で、そのあとも忍さんにはいろいろ書いていただいているんですけど、「OiSa」はそれまでとは真反対の曲で、最初は「忍さんって一体何者なんだろう?」って思ったんですよ。でも、忍さんの楽曲を以前から聴かれている音楽ファンの方々は「どっちの曲にも忍さんらしさがある」と言っていて、「どっちにも忍さんらしさがある? じゃあ、音楽ジャンルすべてじゃん!」と思って(笑)。『九祭』で書いていただいた「禊 the MUSIC」と「わたし、恋始めたってよ!」も忍さんらしいっていうコメントがあって、「え、どれも!?」ってびっくりしちゃいましたね。



春乃 「忍さんって実は10人ぐらいいてもびっくりしないだろうな」って思うぐらい振り幅のある曲をいただけるのでうれしいです。しかも、お会いするときはいつでもフレンドリーにお話してくださったり、今回のアルバムができるにあたっていただいたコメントもユーモア溢れる感じで、いろんな面がありすぎてすごい方だなって思います。いつもばってん少女隊にとってのターニングポイントにとても素敵な曲を書いてくださるし、ばっしょーの歴史の中に常にいてくださる方です。
瀬田 ばってん少女隊ってこれまで本当にいろんな楽曲をやってきて、これからも系統が変わったりするかもしれないし、もっともっといろんなジャンルにチャレンジしていくと思うんですけど、そのときも忍さんが楽曲を提供してくださったらワクワクするだろうなって思います。これからのばってん少女隊はもちろん自分たちでつくっていくものではあるけど、きいなが今話していたターニングポイントで素敵な曲を書いてくださるっていうのはすごくわかります。

希山愛 忍さんは私たちに寄り添ってくださる感じがあって、今回の「禊 the MUSIC」をつくるときも忍さんと直接お話をさせていただいて、今の私たちの気持ちを曲にしてくださっているし、いつもたくさん褒めてくださったりして、本当に素敵な方だなって思います。

―あの人、めちゃくちゃ面白くないですか?

上田 めっちゃ面白いです! 笑って歌えなくなるんじゃないかなってくらい楽しませてくださいます(笑)。

―あはは! 想像できます(笑)。

春乃 今回はレコーディングが終わったあとに「私、こんなこと言われたんだけど!」っていうメンバーからの報告が止まらなくて、「レコーディング中にそんなに話すことある!?」ってぐらいたくさんお話してくださったのでめちゃめちゃ楽しかったですね。

―今回は何を言われたんですか?

上田 <感情の不一致ならNO>っていうパートがあって、私がそこをレコーディングするときに「かわいく、ぶりっ子して歌って」って言われたのでそういう感じで歌ってみたんですけど、「それはみんなに嫌われちゃうタイプのぶりっ子だから止めといたほうがいいかも」って言われて、「そんなにやりすぎてたかな?」って(笑)。結局、そのパートは(蒼井)りるあちゃんに回りました(笑)。

―あはは! 

春乃 理子が歌ってる<そんなに簡単にこの夢を砕かないでくれよ>っていうパートがあって、私は「カッコよく歌ってほしい」って言われたし<砕かないでくれよ>っていう言葉も強いので、私なりに強調したりカッコよく歌ったんですけど、2、3回歌ったところで「きいなちゃん、向いてないね! やめよっか!」って次のパートに行っちゃって(笑)。もう何曲も書いてくださってるから私たちの声の特徴を把握してくださった上でのディレクションでした。

希山 あと、<穢れを 禊いで 祓うぜ>っていう歌詞が最初にあるんですけど、そこで「アイドルが『穢れ』って言うのはどうなんだろう」みたいな話になって、「じゃあ、そこは愛ちゃんが歌うから<希山を禊いで>でいこっか!」って話になって。

一同 (笑)

―意味がわからない(笑)。

希山 すごく楽しかったです(笑)。

―蒼井さんと柳さんにとっても新しいタイプの方だと思うんですけど、どうですか?

蒼井 最初のレコーディングのときは「どんなふうになるんだろう?」ってめちゃめちゃ緊張してたんですけど、すごく優しいし、細かく教えてくださって、すごく楽しかった印象です。

柳 私はお会いするまではサングラスをかけてそうな怖いイメージだったんですけど、会ってみたらすごく優しい方で、まだレコーディングに慣れてないときだったから、緊張をほぐしてくださいました。


上段左から蒼井りるあ、上田理子、中段左から春乃きいな、希山愛、下段左から瀬田さくら、柳美舞(Photo by Mitsuru Nishimura)



表現面での工夫

―渡邊忍さんが提供する様々な楽曲を筆頭に、みなさんはいろんなタイプの楽曲に挑戦しているわけですけど、これらの曲をひとつのライブで表現するのは大変ですよね。どんな工夫をしているんですか?

上田 セットリストは自分たちで話し合って組むことが多いんですけど、今は「OiSa」が自己紹介代わりの曲になっているので困りすぎるっていう感じではなくて。

―どういうことを意識してセットリストを組んでるんですか?

上田 リリースイベントとか私たちを初めて観る方が多いときは、少しでも興味を持ってもらったり足を止めてもらいたいので「OiSa」から始めることが多いですね。でも、最近は自由に「OiSa」を置くことが増えてきました。「OiSa」を歌ってから「おっしょい!」のときも全然ありますし。真反対の曲だけど、切り替えは頑張ってます。

瀬田 あとは演出家さんが考えてくださったマッシュアップもあります。たとえば、この前やった7周年ライブでは「OiSa」でほかの曲を挟んだり、いろいろ組み合わせて面白く見せたりもしてます。

―楽曲ごとにかなり起伏がありますけど、どうやって気持ちをつくっていくんですか?

希山 でも、振りがつくことで気持ちが入りやすくなるんです。

上田 それに、「OiSa」に対して自分たちが自信を持ててるというか、「これは聴いたことあるでしょ?」くらいの気持ちでいけるんです。最初は「この曲、どうしたらいんだろう……?」って感じだったのが、今では一番自信を持てる曲になってるからこそ、堂々とできるようになったかなと思いますね。

―そういう曲ができたというのは大きいですね。

春乃 「OiSa」を披露してると足を止めてくださる方がたくさんいるっていうのは何度も実感しているので、そういう曲をいただけたのはありがたいなって思います。

瀬田 「OiSa」ができるまでは「おっしょい!」が名刺代わりの曲だったんですけど、祇園山笠の掛け声は「おっしょい」から始まってその次に「おいさ」が来るので、そういう流れもすごく好きです。

―先日出演した「Rolling Stone Japan LIVE 5th ANNIVERSARY SPECIAL supported by Tポイント」ではクールな楽曲だけで攻めていましたね。

春乃 アイドルフェスだと一緒に踊りやすかったりキャッチーな曲がいいよねっていうことになるんですけど、「Rolling Stone Japan LIVE」は楽曲にすごく力を入れてらっしゃるアーティストさんが多かったので、私たちもカッコよさ全振りでいきました。

―あのライブはいかがでしたか?

上田 私たちは普段アイドルフェスに出ることが多いんですけど、あの日のライブは女性の方が多くて、そういう場に立つことは今までなかったのでステージに立つ前は緊張感がありました。でも、そんなのは杞憂だったと思えるぐらい、私たちのことを初めて観てくださる方もクラップで一緒に盛り上がってくださったり、手を振ってくださったりしてすごく温かく迎えてくださったので私たちも楽しめました。みなさんが笑顔になっているのを見れてすごくうれしかったです。

―たしかに客層は全然違いましたね。

瀬田 全然違いました。かわいらしい格好の方とかペンライトを持ってる方も多くて、すごく素敵でした。

―あの日のライブでも思いましたけど、最近の楽曲は元気に弾けるというよりもシャープな動きで魅せる振付が多いように見えるんですがいかがですか。

上田 最近の曲は振付稼業air:manやjABBKLABのcocoroenさんがつけてくださってるんですけど、air:manさんの振付は全員の動きが揃うことでカッコよさが出るもので、中でも「OiSa」とか「YOIMIYA」は構成をすごくこだわっているので、ちょっとでも位置がズレるとガタっと崩れてしまうんです。なので、最近は踊っていて気づいたところがあったらメンバーと「今、合ってなかったね」ってすぐに話し合うことが増えました。

―より緻密になってきた。

上田 そうですね。そのせいで世界観が崩れてしまうのはもったいないので。逆に、cocoroenさんは私たちに表現を任せてくださってるというか、「あとは好きなように」って感じで与えてくださるので、それはそれでちょっと難しいです(笑)。

春乃 でも、私たちの中では揃えることを大事にしているんですけど、『九祭』には「さがしもの」とか「御祭sawagi」とか「南風音頭」みたいに踊りやすい曲がいっぱいあるので、初めて観た方でも一緒に踊れると思います。







―これまで様々な時期があったと思うんですけど、今のばっしょーを安定期とか上昇期みたいに表現するなら何期だと思いますか?

上田 この7年間でいったん全部を通ってきて、また最初に戻って上昇期に入ってるんじゃないかと思います(笑)。

瀬田 りるみゆ(蒼井と柳)が入ってきてから特にいろんなチャレンジができるようになって、どんどん上がってきていると思います。これまでもいろんな方に協力していただきながら一番いいものを常に届けるために頑張ってきて、それでも難しいなと思う時期もあったけど、だからこそ今、より踏ん張って頑張れてるんだと思います。

―再上昇期、ですかね。

瀬田 でも、一気にガンと行くのではなくて、一段ずつ階段を上ってる感じがします。九州を盛り上げるために九州ツアーをやったり、リリースイベントで全国を回ったり地道な活動をすることで隊員(ばってん少女隊ファンの呼称)の方が増えていってる感じがするし、『九祭』を聴いてくださった方も「ばってん少女隊は楽曲がいいよね」って言ってくださってるので、今は頑張ってる途中です。

上田 再度そういう時期が来ていると自分たちで感じられるのもアイドルとしていろんな楽曲に挑戦できているからなのかなっていうのはすごく感じます。そうじゃなかったら「OiSa」には出会えてなかったと思うし。

瀬田 これがバンドだったとしたら自分たちのやりたい音楽は決まっちゃってるし、そのジャンルで勝負するしかないってことになるだろうけど、アイドルは演歌もできるし、かわいいこともできるし、K-POP寄りのこともできるので、これからも楽しんでいきたいです。


九州を拠点に世界へ

―みなさんはこれからも変化していくんでしょうけど、今はこれまで以上に活動のフォーカスがギュッと絞られている印象を受けます。この見方は合ってますか?

春乃 自分たちでも「こう見せたい」っていうのが昔に比べると明確になってきたと思うし、求められてるものもわかるようになってきたのかなと思っています。なので、「なんでもやります!」っていう気持ちはあるんですけど、「すべてやります!」までは行かずに、今はダンスミュージック、和、九州をメインにやっていきたいと思ってます。

―今みたいな形を作れたのは何がよかったんだと思いますか?

春乃 もちろん、「OiSa」という楽曲の力もあるんですが、私たちが九州からあまり出るつもりがないというか(笑)、東京に住みたいという気持ちがなくて、ずっと九州で活動していきたいと思っているのは大きいと思います。

―東京を拠点に活動したいと思ったことはなかったんですか?

春乃 まったく(笑)。人も多くてアイドル文化が発達している場所だから、東京に行ったらもしかしたらもっとたくさんの方に観てもらえるのかもしれないと思うことも多いんですけど、九州でそれをやってる人は少ないので、自分たちは九州のよさを一番広められるグループになりたいと思ってます。これからも九州で活動しつつ、全国、世界に九州のよさを届けられるようになりたいです。

―東京に行かないとダメなんじゃないかっていう焦りはないですか?

上田 もしかしたらそう思ってた時期もあったかもしれないですけど、トータルすると九州から出るっていうことはまったく考えてなかったかも(笑)。

希山 九州が大好きだからこれからも九州で活動していきたいし、「九州といえばばってん少女隊だよね」って言ってもらえる存在になりたいです。

瀬田 単純にご飯が美味しいし、住みやすいし、九州のよさをたくさん広めて、九州に住んでくれる人を増やしたいって思うぐらいいい場所なんですよ。

―そのスタイルで結果を残せているからすごいですよね。

上田 今後、もしかしたらずっと東京にいなきゃいけない時期が来るとしても九州を捨てる、みたいなことは絶対にないし、「ばってん少女隊がいたから九州のことを知れた」とか、「九州といえばばってん少女隊だよね」っていうのが共通認識になればいいなっていう気持ちだけがずっとあります。

―11月26日にはサンプラザ公演が開催されます。チケットがだいぶ少なくなってきてるそうですね(現在はソールドアウト)。

上田 めっちゃありがたいですね。

―どんなライブになりそうですか?

上田 ばってん少女隊がこれまでやってきたライブの中で一番大きな規模ではあるんですけど、ここを通過点にできたらいいなという気持ちがあります。なので、今までやってきた最終形態ですという感じではなくて、『九祭』の世界観がギュッと詰め込まれた、今見せられるばってん少女隊を感じていただけるライブになるんじゃないかと思います。

春乃 理子が言ったように通過点ではあるんですけど、今しかできないライブになると思うので、「ばっしょーのライブはいつでも観れるからいいや」とか、「また今度にしようかな」とか思ってる方がいるならすごくもったいないと思います。6周年ライブから、舞台装置を動かしたり、LEDパネルを使ったり、いろんな演出に挑戦してきたんですけど、今回はさらにレベルアップしつつ、もっともっとすごいものを見せられるように準備しているので、来てくださる皆さんには楽しみにしていてほしいなと思います。

希山 初めて来る方にも楽しんでもらえるんじゃないかと思います。「カッコいい」の中に「楽しい」もたくさんあるし、面白いところもあったりするので、ワンマンライブに行くのはなかなか勇気がいるとは思うんですけど、絶対に楽しい空間をみんなで作るので来てほしいなって思います。

―たしかに、今回は新規のお客さんが多いかもしれないですね。

上田 そうですね。『九祭』を聴いてライブに行きたいって言ってくださる方もいますし。

瀬田 私たちのことは何も知らなくても楽曲が本当にめちゃめちゃいいのでノレると思うし、ライブにいる間ずっと楽しませる自信があるので遊びに来ていただきたいです。

―先ほど、「通過点」とおっしゃっていましたけど、今後どれぐらいまで自分たちの活動は見えていますか?

上田 わかりやすいのは会場の規模だと思うんですけど、それは全然想像できてなくて(笑)。でも、世界の方に日本や九州のよさを知ってもらいたいっていうざっくりした目標はずっとあります。

―YouTubeを見ると海外からのコメントも増えてますもんね。

上田 「御祭sawagi」のMVには特に海外の方がコメントしてくださってる印象があります。

瀬田 「こういう会場を埋められたらいいな」とは思うんですけど、そのために今は私たちのことを知らない方がたくさんいらっしゃるようなフェスやイベント、九州のご当地のお祭りとかからオファーしていただけるようにがんばりたいです。

―世界を見つめつつ、自分たちの地元も忘れない。

春乃 ミュージックビデオも九州のきれいな自然で撮っているので、それを観て「ここに行ってみたい!」って思ってもらいたいですし、すべてが九州につながったらいいなと思います。

―ああいう素敵なロケーションでMV撮影がしやすいというのは大きいですね。

上田 ばってん少女隊になる前はキラキラしたスタジオでの撮影に憧れたりもしてたんですけど(笑)、外で撮れるのは九州の強みだと思います!

【関連記事】ばってん少女隊、エレクトロニカ/ポップを昇華した独自の世界観

ばってん少女隊
中野サンプラザワンマンライブ『御祭sawagi~踊れ心騒げ~』

日程:2022年11月26日(土)
時間:open 17:00 / start 18:00
会場:中野サンプラザ
現地チケット:SOLD OUT!!
配信チケット:PIA LIVE STREAMにて販売中

【配信開始】
11月26日(土)18:00

【前売り視聴チケット】
■チケット料金
¥3,000(税込)※前売購入特典:写真データ

■販売期間
11/9(水)19:00~11/25(金)23:59
https://w.pia.jp/t/battengirls-pls/

【当日・アーカイブ配信視聴チケット】
■チケット料金
¥3,500(税込)

■販売期間
11/26(土)0:00~12/4(日)22:00
https://w.pia.jp/t/battengirls-pls/

<アーカイブ配信期間>
ライブ配信終了後~12/4(日)23:59


ばってん少女隊 4th ALBUM
『九祭』
BATTEN Records
発売中

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