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BE:FIRSTのSOTAが語る、真の「アーティスト」になるために

Rolling Stone Japan / 2022年12月25日 12時0分

SOTA(BE:FIRST)Photo by Maciej Kucia, Styling by Yuji Yasumoto, Hair by Yuki Oshiro(AVGVST), Ayumi Koseki, Make-up by Tomoko Imai, Moeka Kanehara

「第73回NHK紅白歌合戦」初出場が決まったBE:FIRST。彼らは7人全員がフロントマンで、「センター」も「リーダー」も存在しない。そんなメンバーたちのライブパフォーマンスにおける個性に迫った「Rolling Stone Japan vol.20」掲載のソロインタビューを年末に向けて連日お届けする。1日目はSOTA。

※この記事は2022年9月発売「Rolling Stone Japan vol.20」に掲載されたものです

ダンスの世界大会で4度も優勝経験があるにもかかわらず、より音楽との距離を縮めて自分にしかできない身体表現を追究したいという意志を持ち、アーティストとして「二度目のスタート」を切ることを選んだSOTA。彼のダンステクニックはもちろん、メンバーに対する愛情と優しさがBE:FIRSTのパフォーマンスを支えている。

【写真を見る】「THE FIRST FINAL」でのパフォーマンス

ー初ライブからの1年で、最も記憶に刻み込まれているステージは?

SOTA どれもそこでしか得られないものがあったんですけど、『THE FIRST FINAL』は得られたものが大きかったですね。

ーそれは、具体的に言葉にするとどういうものでした?

SOTA 「ダンサーからアーティストに変貌を遂げる」ということが目標だったオーディションから始まって。でもデビューを境に「アーティスト」になったかというと、そういう感覚は正直なくて。ちょっとずつグラデーションのように染まっていった感じなんですけど、『THE FIRST FINAL』で、オーディションの頃のメンバーともう一回音楽をやることによって、「あの頃はこうだったのに」ということがたくさん見つかって。オーディションの頃の楽曲をやったときに上手くなったことを感じられたり、マイクを持ってパフォーマンスすることに対して不安とかが消えて楽しいという気持ちがあったり。それに気づけたことがすごく大きかったです。最後はBE:FIRSTのステージで締めたんですけど、そのときもすごく胸を張れたんですよね。『THE FIRST FINAL』はアーティストとしての自信や勇気をもらえたライブでした。

ーこの1年、7人でやってきて、ライブパフォーマンスにおいて自分と真逆なものを持っているなと思うメンバーは?

SOTA JUNONですね。僕はステージの上でダンスのことはまったく意識しないでこなせるんですけど、JUNONはそれの逆で。歌に関して、意識を置かず楽しむことに振り切れているステージングがすごく羨ましい。僕は、ピッチだったり、ニュアンスだったり、練習でやったことを発揮していいパフォーマンスを見せるために頭を使いながら、その中で楽しむ、という感じで。その分JUNONは踊りに気を張るという話をしていたんですけど、「歌に気を遣わないのか」と思うとちょっと羨ましいなって。すごく活き活きやっていて、羨ましい。

ー逆に、ライブパフォーマンスにおけるSOTAさんの個性をあらためて言葉にしてもらうと、どういうところだと自覚していますか?

SOTA ダンス。体現。身体で表現するというところは人一倍やってきた自信がありますね。振り付けがない楽曲のときも、単純にドラムじゃないところでフリーで表現できるし。いろいろ踊ってきたからこそ、特に意識を置かず楽しむことによって「今日はメロディで踊ってたな」「今日はリリックで自由に(リズムを)取ってたな」「今日、そういう気分だったんだ、俺」みたいに感じます。





「揃える」「揃えない」の間

ーSOTAさんがこれまで観た他のアーティストのライブのなかで、最も感動したものや自分の理想だと感じたものは?

SOTA 感動だとブルーノ・マーズさんですけど、理想でいうと、グループでやっているので、iKON。iKONさんのライブに行ったときは、やばかったですね。本当にすごい。ヒップホップが中心にあって、みんなの好きなものが定まっていて、かっこよくて、僕に刺さるものがありました。踊らされてない、歌わされてない、やらされてない。すっごく自由なんですけど、「ここは絶対に合わせたほうがかっこいいよね」という意識が全員一致していて、そういうところはしっかり全員で踊るんですよ。メンバー各々で「ここは踊ったほうがいい」と思っているポイントがあるから、そういうパートもあるんだなって。そういう感覚が要素としてあることにすごく刺激を受けました。それぞれがあそこまでパフォーマンスできて個性が輝いているのに、揃えて踊ることにも魅力を感じているのがかっこよかったです。ライブ全体を通してiKONカラーで、バラードに振ってもソロ曲になってもiKONらしさが出ていたので、観ていてずっと楽しかったですね。

ーBE:FIRSTがグループパフォーマンスとして大事にしていることを明確に言葉にしてくれた気がしました。

SOTA そうですね。「揃えたほうがいい」というものに対して「揃えたくない」という人がいるのは当たり前だと思うんですけど、そのどちらにもリスペクトを持って間を取ることが一番きれいだと思っていて、そのバランスが見事でした。

ー今の話と通じるところもあるかもしれないんですけど、今後BE:FIRSTとして、どういうライブに挑戦していきたいですか?

SOTA グラフがあるとしたら、バランスタイプにはなりたくない。全部を兼ね備えた楽曲も必要だとは思うけど、踊りに全振りする楽曲もあったほうがいいだろうし、感情に振るパフォーマンスもあったほうがいいと思うし。いろんな方向に100で振れるグループになりたいです。「フリーで自由にやらせても一人ひとりかっこいい」「合わせても踊れる」、さらに「スタンドマイクで横に並ばせてもそんな色気が出るんかい」みたいな。「90年代の楽曲やって、こんな服を着たら、こんな雰囲気が出るんだ」「新しいファッションをしたらすごく最先端っぽいね」等、どこに振っても表現しきれるグループでありたいです。いい感じで7人の感性が違っていて、誰かが先陣切って染め上げてくれるので。個性を尖らせながらBE:FIRSTの7人でひとつのものを輝かせ続けることを、一生やっていきたいと思います。

【関連記事】BE:FIRSTが語る、2ndシングル『Bye-Good-Bye』の全貌
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<INFORMATION>

1st ALBUM「BE:1」 配信中
https://BEFIRST.lnk.to/BE1

BE:FIRST Official Website:https://befirst.tokyo/
BE:FIRST YouTube Channel : https://www.youtube.com/c/BEFIRSTOfficial/

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