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PassCodeが語る、可能性を解き放つグループの新機軸

Rolling Stone Japan / 2022年12月28日 19時30分

PassCode

2022年という年はPassCodeにとって新たな扉を開ける1年となった。これまで彼女たちは常に壁にぶち当たり続け、ぼろぼろになりながらそれを乗り越えてきた。今年は、2020年頭に掲げた日本武道館公演という目標を大成功で達成したことで、グループ内の空気がいい意味でリラックスしたものに変わった。インタビュー中のメンバーの発言を借りるなら、「どう見られたいか」というよりも「どうライブをしたいか」を優先できるようになった。エイプリルフールの企画として生まれたコテコテのアイドルグループ「ぱすこーど」にはメンバーが想定していた以上の反響が寄せられ、現在行われているファンクラブツアーにもゲストとして登場。好評を博している。

【写真を見る】PassCodeのライブ写真

そういった変化は、今年彼女たちのライブに足を運んだ観客全員が感じていたと思う。自由で、のびのびとしていて、ポジティブ。武道館は通過点と言いながらも、大きな山を越えたことは確実にPassCodeに大きな影響を及ぼし、もう一段上の世界へ自らを押し上げたのである。

12月21日にリリースされた4曲入りEP作品『REVERBERATE ep.』は、実に約1年ぶりとなる新音源。ライブではすでに何度も披露されている「SIREN」を中心に、歌に比重を置いた内容になっている。

今回のインタビューでは新作についての話はもちろん、今年1年の振り返りや、ファンに対する姿勢の変化、そして来年出演することが決定しているFear, and Loathing in Las Vegas主催のフェス「MEGA VEGAS」についてなど、PassCodeの過去、現在、未来について語ってもらった。



―有馬さんが加入して1年半近くが経ちました。今、彼女はグループにどうフィットしていますか?

南 菜生 幅が広がったかもしれないですね。それまで私以外のメンバーはライブでアレンジをしないタイプだったので、ライブをつくる上では自分がライブメイクをして、ほかの3人はライブのクオリティをもっとあげることに集中していたんですよ。なので、どういうふうにライブを運んでいくかは自分次第という感覚が強かったけど、えみりは私と同じようにアレンジをするタイプなので、一緒につくってる感覚がより強くなったかもしれない。

大上陽奈子 ライブに関して、私はどっちかというと音源に近づけようとするパフォーマンスをこれまではしてたけど、アレンジをするメンバーが増えたことによって自然と感化されるようになりました。2人ほどの変化を加えることはできないですけど、動きは毎回同じじゃないほうがいいんかなって思ったり。えみりはほんまに毎回違うこと、新しいことをしてくるのがすごくて、一緒にやってて楽しいんですよ。耳(イヤモニ)の中でこれまで全然聴いたことのないアレンジのシャウトが聞こえてくるとテンションが上がるから、自分もこれまでやったことないことをやってみようかなって思うことがちょっと増えました。あとは、同い年の子が増えたっていうのが不思議な感覚で面白いですね。

南 さっき、別の撮影のときに「(撮影順は)誰からでもいいですよ」って言われて、そういうときはだいたい年下ふたりに先に行ってもらうので、「小さい子ふたりから行きや」って言ったんですけど、24なので決して小さい子ではない(笑)。

大上 小さい子って言われると「ハタチぐらいかなあ」って思うんですけど、よう考えたら全然24でした。

―(笑)高嶋さんはどうですか?

高嶋 楓 えみりはダンスが苦手って感じで入ってきたし、実際、メンバーのことを見てフリを覚えたり、ライブ中に不安になるとメンバーを見ることが多いから、「自分もしっかりしないと」って、気持ち的な意味でえみりには引っ張ってもらったかなって思います、たぶん。

―たぶん(笑)。

大上 周りから見てても思うんですけど、かえちゃん(高嶋)は先生からのアドバイスをしっかり聞いてダンスの練習をするので、メンバー練習のときにかえちゃんがえみりに「ここはこうやで」って教えてることが多くて、えみりが入ってからかえちゃんに対して「あ……しっかりしてるお姉さん……」って思うことが増えました。

高嶋 そう、お姉さん。

―今の話を聞いてどうですか?

有馬えみり 私は加入前のPassCodeについて細かいことまでは知らないんですけど、この1年でメンバーのすっぴんを見る機会がいっぱいあって、MVと変わらずかわいかったのでよかったです。

一同 (爆笑)。

―全然関係ない(笑)。

南 衣装も事務所管理になったしな。

有馬 ホンマやな。

南 去年、えみりが加入する前、3人でツアーを回ってたときに楓が衣装の一部を持ってくるのを忘れたことがあったんですけど、それをえみりがネットかなんかで見て、「PassCodeやのに衣装は自分管理なんや……」ってショックを受けたみたいなんですよ(笑)。

―あはは!

有馬 めっちゃショック受けました。

高嶋 でも、それを機に事務所に管理してもらうようになりました(笑)。

南 よかったな(笑)。

―なんか、武道館終わってから、みなさんのびのびとパフォーマンスしてますよね。これは何かから解放されたって感じなんですか?

南 去年、自分の誕生日にInstagramでファンの方にメッセージを書いたんですけど、それを見たら、11月27日の時点でまだ「2021年の自分達を、いつか許せる日が来るように」って書いてて。

―ああ、そうだったんですね。

南 2月にやった武道館公演も前の編成のときに決まったイベントっていう感覚が強かったんですけど、観に来てくださった方の中には昔からのファンもいたし、それ以外にも本当に幅広い方々が来てくださって、しかもあの日のライブを「すごくよかった」って言ってくれたり、それ以降も今のPassCodeに対してすごく前向きな言葉をもらうことが増えたんですよ。そういうことがあったので、自分たちが見せられること、やれることはできたかなっていう感覚になれて。それまでは自分が話すことでファンの方に納得してもらわないといけないとか、変なふうに伝わらないようにしなきゃとか、気をつけて発言をすることが多くて。でも、武道館でこれまでPassCodeを好きだった人に対していったん区切りのライブができたんで、今は自由に楽しく、「どう見られたいか」というよりも、「どうライブをしたいか」っていうことを優先してできるようになりました。それはすごく大きいですね。



―それは4人で話し合ったことなんですか?

南 特にはしてないけど、雰囲気は変わったよな?

大上 うん。

南 夏のツアー(PassCode Tour 2022)の初日のZepp Fukuokaで雰囲気が変わったよな。

大上 なんかすごく楽しかった。

南 何があったんやろうな……。

大上 自分らもめっちゃ楽しかったし、フロアも含めてお祭りみたいな雰囲気で。

南 (手をパチンと叩いて)わかった! わかりました! Zeppの収容人数が緩和されたんですよ。前までは座席があることが多かったんですけど、福岡からこれまでよりも人が入れられるようになって、ZeppっぽいZeppの姿に戻ってたんです。それを見てすごくテンションが上がったんですよ。それが大きい気がしますね。

―なるほど。

南 やっぱり、フロアに椅子が並んでるとこっちもカッチリした気持ちになるんですよね。でも、福岡では「Anything New」でお客さんにジャンプを要求したりしたし、フロアの形が変わったのは大きいですね。

―今は見慣れたけど、ライブハウスに椅子が置いてあるって最初は違和感しかなかったですもんね。

南 えみりも人があんないっぱいいるライブハウスに立ったのはあのツアーが初めてじゃない?

有馬 そうですね。Zepp本来の姿はこれやったんだって思いました。

南 座席があるのとないのとでは全然違うよな? あんま感じひん?

高嶋 めっちゃ感じた。あのツアーのライブを客席の後ろから撮った映像で観るとコロナ前の様子と変わらんかって、すごくテンション上がりました。これでいつか声も出せるようになったらもっと「戻ってきた!」って感覚になるんかなって。





2022年、印象に残った出来事

―では、今年PassCodeで最も印象的だった出来事はなんですか? 武道館以外で。

有馬 武道館以外で? 難し~。みんなあるの? ある人から発表しようや。

大上 めっちゃ個人的なことでふたつあるんですけど、ひとつはエビ中(私立恵比寿中学)と対バンできたこと。もうひとつはロッキン(ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022)にモーニング娘。22と一緒に出られたことです。

―それぞれどういう気持ちでしたか。

大上 エビ中は、対バンできるって決まったとき、ちょうどごはん屋さんにメンバーといて、「決まったって」ってやちい(南)から聞いた瞬間に、うれしくて「ふぃぃぃ~!」ってなりました(笑)。2マンができたこと自体すごくうれしかったし、「続けてきてよかったな」ってめっちゃ思いました。ロッキンも、「続けてきてよかったな」って思いました。今年は続けてきてよかったと思えた年でしたね。

―エビ中はライブを観ながら泣いてましたね。

南 1曲目から泣いてたよな。

大上 なんか……14、15歳の頃にエビ中の曲を聴いてた自分をめっちゃ思い出して……。友達と一緒に普通にカラオケで歌ったりものまねしたりしてたのに、そんな人たちが自分ら主催のイベントで歌ってるっていうことにすごく感慨深くなっちゃって。しかも、ちょうど自分がものまねしてた頃の曲を最初のほうに歌ってくれたりして、オタクの気持ちも相まって感慨深かったですね。

高嶋 私が印象的だったのはファンクラブツアー(Linkage Tour 2022)でやったひらがなさん(ぱすこーど)。意味は特にないんですけど、去年やったらできてなかったんやろなっていうのが一番大きいです。とにかく楽しかったから一番印象に残ってます。

―楽しい全振りですもんね。

高嶋 うん、お祭り。ただただ楽しかったです。

―PassCodeにおいてただただ楽しいって最近はあまりなかったし。

高嶋 でも、ぱすこーどは見た目はふざけてるけど、メンバーみんな真剣に取り組んでて、そういうところも真面目だから「メンバー、かわいい」って思いました。

―(笑)。

有馬 私は加入してまだ1年で基本的に初めてのことだらけなのでひとつに絞れないんですけど、敢えて絞るとしたらグリーン車に初めて乗ったことです。

南 ははは! NUMBER SHOTの移動?

有馬 そうそう。あの日は、朝NUMBER SHOTに出て、夕方に大阪野音でもイベントがあったので、「グリーン車に乗らないとファンの方と会ってしまうかも」っていう配慮があったみたいで。

大上 初ドームより初グリーン車なんや(笑)。

有馬 ドームもロッキンも武道館もZeppも全部初だから、ライブのことを言い始めたらキリがないなって。

―乗り心地はどうでした?

有馬 足置きがあったり、広くてよかったです。

南 私もふたつあって、ロッキンとさっきも話したPassCode Tour 2022の初日がすごく印象に残ってます。ロッキンはずっと出たいという気持ちはあったけど、なんとなく「無理やろな」って思い続けていたフェスで、今回は会場が変わったことで出演できるアーティストの数もかなり減ったからもっと厳しいんじゃないかと思ってたので、出られたことがすごくうれしくて。「PassCode、ロッキン出れるんや」っていろんな人に言ってもらえたこともうれしかったし、当日はいっぱい人が来てくれて、最初は「どんな感じなんやろ」って感じで観てた人も最後には手を挙げてくれてたんですよね。そんな光景を見て、初めてサマソニに出たときとか、自分たちのことを知ってる人が少ないフェスに出たときを思い出して鳥肌が立ちました。

―もうひとつのライブ、福岡はどうだったんでしょう。

南 頭を使わずにライブをする感覚でした。こんなに気持ちよくライブができるのは初めてかもしれないってぐらい楽しくて、気持ちがよくて、「全裸になって走り回りたい」ってMCでも話したんですけど(笑)、「今、世界が終わってもいい」って思えるような日でした。

―あのツアーは人がパンパンに入ってたZepp Nagoyaもすごかったですよね。

南 たしかに。あのツアーは全部楽しかったですね。

―今年は、高嶋さんも話していたぱすこーどの存在が意外と大きいですよね。エイプリルフールのサプライズ企画としてMVまで制作したコテコテのアイドルグループですけど、この企画に関して楽しかった以上の感想ってないですか?

南 あれって悪ふざけじゃないですか。いまやってるFCツアーに出演するっていうのもそうやし、グッズまで作って。それってある程度PassCodeを好きでいてくれる人がいるってわかってるから勇気を出してできたことなんですよね。「何やってんの?」って白けられたらやりにくい(笑)。



―たしかに。

南 でも、こっちが「これ、どうですか?」って提示したものをファンの方がそのまま喜んで受け取ってくれたのはありがたかったですね。だから、今回あそこまで振り切ったことでこれからも「これはファンの方にとってはあんまりかな……?」って思うようなことでも「一回やってみよう!」って思えるぐらい柔軟になったというか、固定観念みたいなのものから解放されるいい機会だったと思います。

―「PassCodeはこうあるべき」みたいなものからの解放。

南 あんまりキャピキャピした感じは違うのかなとか思ったりしたけど、FCツアーでは他人の人格のフリをして好き放題やってます。


「歌」が前面に出た理由

―さて、1年以上ぶりの新音源『REVERBERATE ep.』がリリースされます。なぜこんなに時間が空いたんでしょう。

南 本当はもっと早く出したかったんですけど……DayLight Seasonっていう、うちのサウンドプロデューサーの平地さんと事務所の社長が昔やってたバンドがあって、そのバンドに今やってるFCツアーに出てもらうことになったんですよ。そうしたら、いつの間にかそっちの新曲をつくってるな……っていう雰囲気が出てきて、そうこうしている間に月日は流れ……今です(笑)。

―あはは! 

南 (今作の収録曲の)「SIREN」は5月の野音で初披露してたし、今年もリリースたくさんできたらいいねっていう話はしてたんですけど。



―そう言われてみて納得です。DayLight SeasonはMVまで撮ってましたよね。

南 もちろん、ほかにもいろいろあってバタバタしてたみたいですけど、その割には平地さん、登山とかにもよく行ってたし(笑)。でも、アルバムでもシングルでもなく、EPを出したいっていう話は前から少ししてたんですよね。アルバムだとライブで消化しきれない曲がどうしても出てきちゃってもったいないし、かと言ってシングルだと物足りないしって。それで今回はEPをつくろうっていうことで制作が始まりました。なので、4曲入りで出せてよかったです。

―「SIREN」はこれまでの物語のエンディングのようでもあり、これから始まる未来へのオープニングのようにも感じられる不思議な手触りのある曲だと感じました。

大上 「これまでのエンディング」っていうのは「そういう聴き方もあるんや」って思いますね。私は野音で初披露したときの印象が残ってるので、野外の開放感溢れてるイメージが強いです。PassCodeはライブハウスとか暗い場所でみんなに光を当てる、みたいなイメージのグループなので、明るい曲が増えたことはうれしいです。

高嶋 野音のためにつくられたような曲やったんで野外に合うなと思ったし、ライブで立て続けにカッコいい曲をやったあとにこの曲をポンとやると雰囲気がガラッと変わるので、すでに重要な曲になってますね。

―えみりさんはどうですか?

有馬 PassCodeの曲はほかのシャウトを使う曲に比べるとシャウトのフロウが遅くて4分音符とか2分音符でとってることが多いんですけど、「SIREN」は唯一と言ってもいいぐらい8分音符で言葉を入れてるんですよ。つまり、歌詞が速いっていうことなんですけど。

南 「SIREN」もそうなんですけど、今回は4曲とも歌をメインにした曲で、前回の「Freely」のときはえみりはシャウトのパートしかなくて歌声を聴かせる場面がなかったんですよ。だから今年フェスに出たときに、「あの子、シャウトだけすると思ってたら歌も歌えるんだ」みたいな反応がけっこうあって。

―そうだったんですね。

南 最近はシャウトの割合によってえみりが歌を歌うかどうか決まることが多いんですけど、今回は平地さんが「振り切った曲はいつでもできるから、今回は敢えて歌を際立たせよう」っていう方針を立てたので、4曲中3曲はえみりの歌ががっつり入ってます。音源でえみりの歌が聴けるというのは私の中ではすごく大きいです。「SIREN」もわりと歌ってるパートが多くて。

有馬 私の歌声が初めて世間に発表されたのは、ぱすこーど「恋するチェリー、ときどき花粉症」なんですよ。

―あはは! たしかに!

大上 ホンマや!(笑)

有馬 だからよかったですね。

大上 あれが本当の声だと思われる(笑)。

南 えみりの歌声によって今までのPassCodeに若干違った色が加わったと思ってて。発声もそうだし、歌の強さに関してもアタックを打つ場所がほかのメンバーと違ったりするのが面白いんですよね。あと、これまでは(大上)陽奈子が英語の歌詞を歌うことが多かったんですけど、えみりも英語が得意だから英語のパートが半分ずつになったりして、ちょっと武器が増えたというか、いろんなことができるなって今回の4曲を録ってみて思いました。新しい感じがしますね。


感謝を伝えられる状況になった

―「SIREN」は今年たくさん歌ってきて、すでに変化が生まれていると思います。ライブで聴いてる側も曲に馴染んできているとは思うけど、それは皆さんのパフォーマンスが変わってきていることも影響しているんじゃないかなと思って。

大上 「SIREN」はPassCodeの中では明るめの曲なんですけど、この体制になってから武道館を終えて自由になったからこそのびのび歌えるんかなと思ってて。今やってるツアーはライブ中も自然と笑顔になることが多くて、もし今回が今まで回ってきたのと同じように壁を感じるようなツアーだったとしたらあまり馴染まんかったんじゃないかなって。今年やからこそ、今の解放されたPassCodeだからこそ、この雰囲気で歌えてるんかなというのは感じます。

―ああ、それはすごくしっかりくる言葉ですね。

南 最初は晴天ぽい曲だと思ってたけど、やればやるほど曇りっぽくなってくるのがPassCodeだなって。初めて披露したときは野音と曲の雰囲気があいまって青空の気持ちで歌ってたけど、Zeppでやると雨のシトっとした空気を感じるんですよね。まだ音源を聴いてない人もいると思うし、いまだに「どんな感じやろう?」って思ってる人もいると思うので、リリースしたら早くやりたいですね。

―この曲って最後のサビで2度転調するところまで含めて物語のような流れで聴かせる楽曲だと思うんですよ。

南 ファンの方の中にも「SIREN」をZeppで観てイメージが変わったという人がけっこういました。「こんなに盛り上がれる曲だとは思ってなかった」って。だからリリース後にやればもっとよくなると思います。あと、私は「Clouds Across The Moon」が好きです。



―それはどういうところが?

南 個人的には、メロディを聴いて一発で覚えられるPassCodeの曲ってそんなに多くないと思ってて、実際レコーディング前に何回も聴いて覚えることが多いんですけど、この曲は久しぶりに一発で耳に残って、「いいやん!」って思いました。

―さて、このEPを引っ提げて2023年が始まります。どんな一年になりそうですか?

南 こないだ来年のスケジュールが決まったんですけど、めっちゃ忙しくなりますよ。今年後半はすごくヒマで月に2回ぐらいしかライブがなくて、「ライブやらんと人生退屈になるね」ってメンバーとも話してたぐらいなんですけど、来年は忙しいです。もう、ガンガン予定を詰めてもらいました(笑)。あと、ファンの方に喜んでもらえるようなイベントもやることに決めたので、そういうのも楽しみにしていてもらいたいですね。

―南さんは特になんですけど、ファンに喜んでもらえることをやりたいという想いが最近すごく強くなっていませんか?

南 もともとファン思いなんですよ? ただ、これまではPassCodeとしていろいろやらなきゃいけないことがあって。たとえば、武道館までにPassCodeのことをもっと広く知ってもらわないといけないとか、これは絶対に実現しないといけないとか、こうしないとPassCodeが落ちたように見えてしまうとか、そういう自分の中のノルマみたいなのがけっこうあったので、どうやったらファンの方が喜んでくれるかっていうことを優先してしまうとどうしても理想に追いつけないと思ったんです。だから、すごく申し訳ないなと思いながらも理想を追い求めていたんですけど、今はようやくこれまで見てきてくれたこと、好きになってくれたことに対して感謝を伝えられる状況になってきたんです。今だからできるってことがいっぱいあります。

―そういう企画が来年は目白押しだと。MEGA VEGASの出演も決まりましたし。

南 そうだよ!

全員 (拍手)

有馬 会場が地元なんですよ! 学生時代にライブをよく観に行っていたステージに立たせてもらうことがPassCodeに入ってからすごく多いんですけど、それの究極系というか。気合を入れて臨みたいと思います。

―イベントだけじゃなくて、会場に対しても気持ちがあるんですね。

有馬 大きいイベントをやる会場って家から遠いから早起きしていくイメージがあるじゃないですか。でも、ここは家から近いんですよ。家から近いのに会場はデカいっていうのが不思議な感じがします。

南 私と(高嶋)楓は3回開催されてるうちの全部に行くことになる。初回は楓とふたりで観に行って、2回目は出演させてもらって、今回も「前回出てるから今回は無理かな……?」と思ってたら出させてもらえるから全通や!

高嶋 バス乗り継いで行ったもんな。自分たちが出るなんて想像もしてなかったもんな。普通に楽しみに行ってた。

―「これでPassCodeを知った」という人が続出した前回みたいなことになればいいですね。

南 MEGA VEGASは自分たちの中でも特別やし、思い入れが全然違います。ライブのことってだいたい早くても本番1週間前ぐらいからふわっと考えはじめるんですけど、今回は今の時点でMEGA VEGASで話したいこととか、したいパフォーマンスのイメージがめっちゃ湧いてくるんですよ。

―まだまだ先なのに!

南 すごく楽しみなんだと思います。それぐらい特別です!



<INFORMATION>


『REVERBERATE ep.』
PassCode
USM
発売中

通常盤/初回限定盤共通 CD
01.Live your truth
02.SIREN
03.NOTHING SEEKER
04.Clouds Across The Moon

初回限定盤A Blu-ray/DVD
PassCode HIBIYA PARK 2022 at日比谷野外大音楽堂

初回限定盤B Blu-ray/DVD
PassCode Tour 2022 at KT Zepp Yokohama

https://passcode-official.com/

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