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森敬太、tofubeats、澤部渡らが年忘れ大雑談!トーベヤンソン・ニューヨーク・アワード2022

Rolling Stone Japan / 2022年12月31日 13時30分

趣味のスーパーバンド、トーベヤンソン・ニューヨーク。各メンバーは、それぞれ本業と並行しながら活動を継続している。(Illustration by Tsuchika Nishimura)

トーべヤンソン・ニューヨーク(TJNY)のギタリスト、アートディレクター/グラフィックデザイナー森敬太による連載第13回では、恒例の大雑談会を開催! TJNYの9名が5周年目となる今年のアワードを決定します。西村ツチカによる描き下ろしイラスト、本誌未収録のエピソードもふくむ完全版!(2022年11月22日収録)

座談会参加者
森敬太(ギター担当、グラフィックデザイナー)/オノマトペ大臣(ラップ担当、サラリーマン/ラッパー)/西村ツチカ(ギター担当、漫画家)/澤部渡(ドラム担当、ミュージシャン)/唐木元(ピアノ担当、ミュージシャン)/玉木大地(キーボード担当、プログラマー)/金子朝一(ボーカル/ホイッスル担当、編集者)/mochilon(ベース担当、ミュージシャン)/tofubeats(名誉メンバー、音楽プロデューサー)

※この記事は2022年12月23日発売の『Rolling Stone Japan vol.21』に掲載されたものに、加筆を加えたものです。

・飲まないですよ
 
森:オノマトペ大臣がサラリーマンの宿命、転勤辞令により仙台に引っ越してしまったので、今日はNY、仙台、板橋の3ステージでGIG ONです。

西村:大臣どうですか? 仙台暮らしは。北国で目グルグル回してるんですか?

大臣:いや、比較的に堅調に過ごしてます。まだ10月に引越したばかりなんで。

森:やっぱ寒い?

大臣:今のところ全然寒くないんですよ。いつも警戒して着込みに着込むんですけど、外出たら、自分だけシルエットの分厚さが段違いで。

tofu:かわいい話。

森:ネイティブスとは厚みが違う(笑)。

大臣:これは気まずいなと思いながら、仙台一年生顔を強調して歩いてますけど。

金子:そんな顔あるんですね(笑)。

大臣:仙台知らないんで、って顔してないと、過剰な分厚さが恥ずかしいじゃないですか。

森:大臣は最近、高級ウィスキーを買いまくってるらしいね。全然お酒飲めないのに。どういうタイプの中年の危機迎えてんだよ。

大臣:今日も秋田駅前の有名な酒屋に行って、言われるがままに1万円のウィスキー買ってきました。

一同:(笑)。

tofu:いいっすね~。

森:それは飲むの?

大臣:飲まないですよ。お酒弱いし。なんかね、レアって言われると、買わずにいられない。

一同:(笑)。

大臣:そういうスイッチが入っちゃうんです。

森:お酒の棚とかあるの?

金子:ワインセラー的な?

大臣:居間のラックの一番下が全部ウィスキーになってますね。

一同:うわー。

森:イヤな感じの中年になってきてるなー。

大臣:ほぼ飲まないんで、飾ってるだけです。

澤部:大人の階段のひとつだな~。上の方の大人の階段ですよね。

大臣:飲めばそうなるんだけどね。

澤部:飲まないのは、さらに上級者って感じしますよ! 下手したら、そば打ちとかジャズとかのさらに上って感じもする。

森:なるほどねー、まぁ余生だね。結局は。

澤部:また余生がちらつくんだ(笑)。

大臣:でも、ぎりぎりの薄さまで炭酸で割ればなんとか飲めますからね。

森:高級ウィスキーを炭酸で割って薄く薄くして(笑)。

大臣:そうですよ。基本的にアルコールは苦手なんで。

澤部:そういうことを自信満々に言える凄みがありますね大臣には。
 

・へしことかも
 
森:唐木さんはどうですか?

唐木:……。

金子:出た。独特の画質。なんでそんなに荒いんですか?

森:ギリギリモザイク唐木元みたいになってるよ。

唐木:なんか敗残者の電波って感じでしょ。

西村:監視カメラの画質と同じですね。

森:その哀れな画質で近況を報告してくださいよ。

唐木:最近は納豆をつくりはじめてる。

一同:(笑)。

tofu:すごいな~。

唐木:ジャムはもう飽きたんだよ。

澤部:ジャムに飽きて納豆を(笑)。

西村:納豆ってどうつくるんですか?

唐木:ヨーグルトメーカーを買ったんですよ。けど、ヨーグルトは売ってるじゃないですか。

森:じゃあなんで買ったの? 1秒でわかることじゃん。

澤部:ヨーグルトメーカーで納豆をつくってるってことですか?

唐木:そうそう。

森:ヨーグルトメーカーにしても、嫌だろうね。ヨーグルトをつくるために生まれたはずなのに。豆を糸引かせるなんて。

唐木:でも、ヨーグルトメーカーはすごいんだよ。発酵食品なんでもつくれる。

大臣:へしことかもつくれるんですか?

一同:(笑)。

唐木:なんでも。味噌もつくったし。

森:原始の生活もランクアップしてきたね。

西村:着実に進歩してますね。菌を操りだした。

一同:(笑)。

もち:納豆菌はどうやって入手するんですか?

唐木:納豆菌は通販で買えて、すごい違法っぽいパケに入って送られてくるんだよ。

森:自分がつくってるものが本当に納豆なのか考えてみた方がいいかもしれないですよ。

玉木:釣りはどうなんですか?

唐木:釣りはおかげさまで好調。

森:今日、久しぶりに釣りインスタ更新してたね。

唐木:インスタを数カ月やめてたんだよ。なんかインスタ疲れっていうのかな。

森:魚しか載せてないのになんで疲れんの?

唐木:あいつ、何cmを釣ってる、ムキー!みたいになっちゃうわけ。

一同:(笑)。

森:それはインスタ疲れじゃなくない?

tofu:女子中学生じゃないですか!

唐木:そうそう、メンタルが女子中学生みたいになっちゃう。

森:それって、大きさを自己申告するときに、ちょっとごまかすとかってないの?

唐木:みんなはそれしてるかもしれないけど、俺はちっちゃめに言う派。

森:なんかまたややこしい人だな……。

西村:遠近法とか特殊なレンズ使って大きく見せたりしないんですか?

唐木:盛るみたいな?

大臣:ちっちゃいタバコと比べたり。

西村:後ろの空間がぐんにゃり歪んでるとか。

森:足長くしすぎたやつね(笑)。じゃ、唐木さんのNY生活は釣りと納豆だけってこと?

唐木:そうそう。あと肉体の老化がすさまじい。

森:まじで? どこから腐ってきたの?

唐木:全身すごいんだよ。48になったのよ。歳重ねてまだ3カ月半なんだけど、この3カ月半の老化がすごい。

もち:この老化がすごい!

唐木:この老化を読め!

一同:(笑)。
 

・恋
 
森:西村氏は最近どうなんですか?

西村:何も変わってないですね~。

森:相撲観て、絵描いて?

西村:相撲は観てますけど、最近は絵描いてなくて。仕事を減らして、漫画の準備をしています。

一同:お~!

西村:ネーム描いたりしてます。

もち:未来に向かってる。

澤部:楽しみ!

西村:ほとんど収入がない状態ですね……。

澤部:あー……。

森:急に湿っぽくなっちゃったな……。

澤部:めちゃめちゃ希望ある話だったのに! 最後の一言で!

一同:(笑)。

西村:最後、マイナーコードでムード変わりましたね。

一同:(笑)。

森:じゃあ、朝一は?

金子:俺は、転職して、引っ越し、する。

一同:(笑)。

澤部:頭のいいゴリラか(笑)。

金子:この前、久々に健康診断を受けたら、C判定でちゃって。3カ月前くらいから運動してますね。

澤部:運動って?

金子:恋ダンスを……。

もち:運動としての恋ダンス!

西村:真面目にやれよ!!

森:お前、世の中をなめてるよ!

一同:(笑)。

金子:踊れたらいいなと思ったんですけど、全然踊れないんですよね。汗かいちゃうし。

森:言ってることめちゃくちゃだよ!

金子:隔週くらいで踊ってみた系を見てやってますね。恋ダンス、激ムズですよ。

tofu:あんなにみんな結婚式の二次会とかでやってたのに!

金子:そうそう! なんでみんなこんなことできるの? できるわけないよ!って思いながら。

一同:(笑)。

金子:でも、いい曲だとは思いましたよ。「恋」。

森:健康面が気になったツイートで、澤部くんの「本当にヤバいのは膝じゃないのさ 足首なんだ」っていうのあったね。

一同:(笑)。

澤部:これはブルースですね(笑)。膝より足首に来るんですよマジで。コロナで中止になったミュージカルでダンスする場面があって、初日にワークショップやったんですよ。こんなに踊ったら、翌日膝やばいだろうなと思ったら、やばいのは足首だった。膝は全然平気で。

金子:意外ですね(笑)。

澤部:段々重くなってるから、膝は案外平気なんだよ。

森:徐々に鍛え上げられて。膝は筋肉がカバーしてるもんね。

澤部:足首って無防備なんだなって思いました。

森:大体の物体は細いところから折れるもんね。

澤部:それ以降、そんなに太って膝大丈夫?とかって言われると、こいつは何もわかってないなって心の中で思ってますね。俺が本当にやばいのは足首なんだよ、って。

 
 ・スナック
 
森:2022年下半期いろいろありましたね。今回はかなり層が厚かった!

澤部:夏前あたりのアワード候補の連発っぷりをすごい覚えてるんですけど。

森:今回トピック多いからパパッと行くよ。まず工藤静香が干し芋をSupremeの袋から取り出した動画、やばかったね。

澤部:あれはアワードだ。

森:アワードだったね。スナックって言って取り出した瞬間ね。

金子:スナック(笑)。

森:そしてコロナ給付金の4630万円誤振込問題がね。5月から始まったんだね。

澤部:はじまり5月!?

森:ネットカジノで全部溶かしたとか言ってね。

澤部:でも、あの件は保釈のときの映像がすべてですね。

森:ピューリッツァー賞内定してるでしょあれは。

澤部:撮ろうと思って撮れるレベルじゃない。

森:自動ドア開いたら、あんまりない強度の突風が吹いて。

澤部:きれいにしてた長髪が全部前にバサバサーって。それでも頭下げて。

森:長渕の筆みたいな頭になってね。あれより美しい保釈は無いよね。あんなにずっと笑っていられる映像は歴史的にも珍しいと思うよ。

澤部:ホリエモンのロケットが落ちる映像並みにいい(笑)。
 

 ・イントロ長いよ
 
森:「若者がギターソロ飛ばす問題」に関してはどうですか?

澤部:大臣が貼ってたニュースですね。

大臣:これは由々しき問題だなと思ってますよ。

一同:(笑)。

森:重みのない答弁だねー。

大臣:誠に遺憾に思いますね。

澤部:でも、これ言うと話が終わっちゃうかもしれないですけど、そういう風に音楽聴くやつは2年後聴いてないっすよ。

一同:(爆笑)。

澤部:産業的には無視していいですよ。

森:産業の方からの意見としては、無視しようと。

澤部:そいつらに向けてつくるものはない。

森:やっぱり力強く言うとかっこいいね。

澤部:ギターソロ…飛ばす……?

tofu:ソロ飛ばす人の気持ちが本当にわからない人の感じが出てて、よかったですよ(笑)。

森:昔、イングヴェイ・マルムスティーンのライブ行ったら、ギターソロ!だったよもう。

一同:(笑)。

森:体感で9時間くらいギターソロが続いて、もう限界だって思ったら、シュッとイングヴェイがはけて。やっと終わった!と思ったら、急にイングヴェイが乗ったドラムセットが袖からスライドして出てきてさ。ドラムソロが始まんの。それが終わったらまたギターソロ。ほんとに凄まじい体験だったよ。

もち:拷問じゃないですか。

森:完全にルドヴィコ療法状態。

玉木:でもイングヴェイを観に行ってたんですよね?

森:いや、友達が行くから、付いてきてくれって言われて……。

西村:一人じゃ行けないから?(笑)。

森:一人だと怖いからって言うからさ。それで付いていったら、もうほんとめちゃくちゃ怖かったよ。

澤部:僕もイングヴェイ1回観てるんですよ。中学の時バンド組んでた人のお母さんに、お金出すから一緒に行って勉強してこいって言われて。イーグルスとイングヴェイを見に行ったんですよ。もうね、どっちも全く人生に影響なかった。

一同:(笑)。

森:澤部くんはBzの「LOVE PHANTOM」のイントロもちゃんと聴くの?

澤部:いや、あれは誰でも飛ばすでしょ(笑)。

一同:(爆笑)。

澤部:大人になって聴いてびっくりしましたよ。こんなに全部ユニゾンなんだって。あんな重厚な弦隊で。

森:昔カラオケで、澤部くんに「LOVE PHANTOM」歌わせようと思って入力してたら、現・澤部妻が「イントロ長いよ……! イントロ長いよ! 長いよ!」ってすごい圧かけてきてやめたことがあったな。

一同:(笑)。
 

・覚醒の兆し
 
森:「清原Jr.が覚醒の兆し」の見出し、素早く修正される。

一同:(笑)。

森:スポニチのWeb記事。「目覚めの兆し」に静かに素早く修正されたね(笑)。

tofu:Webに投げないと、見えてこない視点ですよね。

森:覚醒の兆し、それだけは絶対ダメだろ(笑)。

tofu:若いヤツが書いたらデスクが通しちゃったみたいな。

金子:記事内で清原も「一本出てよかった」とか言ってて、それも意味深に読めちゃうんですよね(笑)。

森:そして、「鶴太郎、更に加速。遂に22時起床へ」。

tofu:これもいいな〜。

澤部:去年取り上げた時は早起きを追い込みすぎて、23時に起きてたんですよね(笑)。

tofu:1年で1時間加速してる(笑)。

一同:(笑)。

森:今年はとくに公務員の不祥事が多かったね。

大臣:大豊作でしたね。

森:「朝食でパンか米の二択なのに、両方選んだ一等空尉懲戒」。

tofu:懲戒!? やっぱ飯の恨みなんですかね。

森:米かパンかの選択にも関わらず、米を取ったあとにパンも取ったとして停職3日だって。

tofu:でも、記事読むとちゃんと米を半分に減らしてるんですよ。

森:ほんとだ! 「米を半分に減らしたから、パンを取っても問題ないと思った」って(笑)。すげぇ自分ルールじゃん(笑)。

大臣:総量の問題だと思ってる(笑)。

金子:いいじゃんねぇ。

森:「配膳係の指摘を受けて、自ら基地に申し出た」って。体育の人々の恐ろしさよ。

tofu:結局パンは食べてないんですか?

森: ほんとだ! 半ライスしか食べてない(笑)。

唐木:何ひとつアウト要素ないでしょ。食いしん坊なら両方食べていいってことでしょ?

森:いや、そんなことないでしょ。

大臣:配膳係がイカれてますよね。

森:やっぱ米を半分に減らしてくる段階で何かの口約束がないとおかしいもんね。

もち:3月にカレーライスを味見と称して、2年間食べてた舞鶴の海自の人が停職になってる。

森:そいつは本格的にダメなやつだよ。

もち:そういうダメな前例があって、規律を厳しくしようっていってるときに、半ライスしてパンを取ってしまった。

tofu:絶対舞鶴のせいやん。

森:きっと舞鶴以前は半ライスの人はパン食べてもいい不文律があったんだよ。

西村:それかわいそうですねー。

森:被害者だよ。

大臣:ほんと、歴史の被害者ですよ!

tofu:米を半分失った上に、停職3日ですよ。

大臣:定食だけにね。

一同:うわ~。

西村:今のいつから狙ってたん?

森:3〜4日前から考えてたよね。絶対。

西村:絶対言うぞ~って。

森:やっぱ公務員の不祥事は、こち亀感が出てくるよな。

澤部:公務員の不祥事って視点でこち亀を読んだことなかったよ(笑)。

森:あの漫画の主題は公務員の不祥事だよ。

一同:(笑)。

澤部:そういえばそうだ。あの人ら公務員だ(笑)。

西村:盲点ですねー。
 

 ・さわま〜ん!
 
森:「尼崎市の全市民個人情報が入ったUSBメモリを紛失した業者、会社を休み一人で探していた」。

金子:これはよかったですね~。

澤部:全部よかった!

森:全市民の個人情報が入ったUSBメモリって時点で、まず震撼するじゃん。

澤部:こち亀ですよね(笑)。

森:そんな危険なものをこの世に生み出すなよ! まずそこだよ。

一同:(笑)。

森:それを失くして、会社に報告せずに会社休んで一人で探したっていう話。気の毒オブザイヤーじゃん、これもう完全に(笑)。

西村:死ね死ね!って思いながら探したでしょうね。

一同:(笑)。

森:みんな死ね!みんな死ね!って。

もち:しかも、役所側の会見でパスワードの桁数と、英数字を含んでいるっていうのを言っちゃって。

澤部:毎年変えてるってしっかり言っちゃったんだよね。

もち:そんなん「amagasaki2022」とかじゃんって(笑)。

一同:(笑)。

金子:こち亀だな~。

玉木:やっちゃいけないことを全部やってますから。

澤部:新しいアルバムに「駆ける」って曲を入れたんですけど、あれ3年前くらいの曲で、セッションデータがどこにもなくて。たしか3年前って、ちょうど前のマネージャーが辞めたくらいで、僕以外誰も現場にいない時期あったぞって思って。

森:そんな時期つくるなよ、カクバリズム。こち亀かよ(笑)。

澤部:ポニーキャニオンのスタッフふくめて全員のハードディスク見てもらったら、結局エンジニアの飛んじゃったハードディスクのコピーが残ってて。

森:現代の奇跡じゃん。

tofu:それはもう、本当にカクバリズムがしっかりした方がいい話ですよ。

澤部:いや、まじで。それはきつく言っときました。

森:書こう、面白いから。

澤部:社長怒るだろうなー(笑)。「ちょっとー! さわま~ん!」って言うだろうな(笑)。

一同:(笑)。

森:その程度の怒り(笑)。
 

・最強ロボ
 
森:これよかったね、こういうのばっかり見ていたいタイプのニュース。「カードの印刷ミスで、参加者101人が同時にビンゴ 会場は大パニックに」(笑)。

一同:(笑)。

森:これは気付くでしょ、揃う前に!

澤部:リーチの段階で(笑)。

森:下手したら配られた段階で気付くよ。映像もあったけど、完全に気付いてる盛り上がり方してるんだよ(笑)。

西村:本当こういうニュースをもっと知りたいですよね。

森:あと「スリランカ大統領、メールで辞表提出」。

澤部:これも現代!

もち:スリランカの内情知ってると、ちょっと笑えないですけどね。暴徒がいて、官邸にいられない。亡命しちゃった状態でのメールで辞表。

森:全く笑えなくなったじゃん。

西村:ガーシーみたいなことかと思ってた。違うやん。

一同:(笑)。

森:こっちはシリアスだね。深刻なガーシー。

もち:一方ドバイにいるのは深刻じゃないガーシー。

澤部:本来深刻なはずなんですけどね。

森:議員だからね。

森:「チェスロボット、対戦相手の7歳少年の指を折る」(笑)。

一同:(笑)。

森:悪いけどこれは面白いよな~。最強ロボ登場じゃん。

西村:なんでこんなことになったん?

澤部:ちょっとしたギャグ漫画ですもんね。これもこち亀だ。

森:騒がしい未来がやって来たね。

大臣:おっちょこちょいだな~。

森:感想変でしょ。

大臣:遂にロボットも人間味を獲得したんですよ。


・どういう村
 
澤部:僕、これ好きなんですよ。「TJNY2022上半期座談会公開の際、『新譜きてる!』とツイートされる」。

一同:(笑)。

森:譜ってなんだよ(笑)。

澤部:非常にクリエイティビティの集結ではありますけどね(笑)。

西村:これしかやってないから(笑)。

森:譜の概念をね、覆していくっていうのが我々のやり方だからね。

tofu:僕、個人的に来たニュースが一個あって。「橋本マナミ ずっとディープキスが普通だと思っていて、ドラマのキスシーンで毎回舌を入れていた」。

一同:(笑)。

澤部:エロすぎる(笑)。

森:いくらなんでもエロいよ(笑)。

西村:めちゃくちゃおもしろい(笑)。

澤部:いい話だな~。

森:どういう村で育ったら、そういう大人になるんだよ(笑)。

tofu:初回のキスはどういうのやったんやっていう。

西村:エロ漫画みたいな話ですね。

森:気になるなー。橋本マナミの青春。

澤部:痴女痴女高校出身でしょうね。

森:次行きましょう。「勤務中の交番でゲーム、一般人に警棒をもたせて撮影も 巡査部長を減給」(笑)。

金子:いや、こち亀じゃん(笑)。

森:これはもう、完全にこち亀だね。

tofu:こち亀ですね。

森:「『どこで感染したのか……』阿波踊り800人がコロナ陽性」(笑)。

一同:(爆笑)。

もち:どこなんでしょうね~。

大臣:そこだよ(笑)。

澤部:これもどこかこち亀っぽいな(笑)。
 

・ロマンス詐欺

森:次、「サル捕獲の麻酔銃を誤射、矢が住民にあたる 1時間後に覚める」。
 
澤部:こち亀のモブですよね。次のシーンに切り替わっちゃうやつ。
 
森:そうそう。バタって倒れるところだけ写ってね(笑)。
 
金子:ちゃんと1時間後に目覚められるんですね。
 
森:体重15kgのサル用の麻酔だったから。

tofu:これでもし何かあったらギリ笑えないですよね。1時間後っていうのがほんといいですね。
 
澤部:ちょうどよいコンパクトなタイム感。
 
大臣:目覚めて、最初に「サルはどうなった?」って言ったんですかね。
 
一同:(笑)。
 
森:撃たれた瞬間から時間が飛んでるからね
 
もち:「ところでサルは?」。
 
森:次、デカい情緒が来たよ! アワード候補。また公務員関連だけど、「警察官4人で飲酒。それぞれの帰路で転落。1人は線路、1人は海に」。

一同:(笑)。

澤部:短歌じゃん!

森:こち亀現代詩だよもう。

tofu:ほんまいいな~。

澤部:もう~これ、切ないよね~。

森:「それぞれの帰路で転落」(笑)。

澤部:「1人は線路、1人は海に」(笑)。

森:構成が美しすぎるんだよな。

澤部:全部の情景が浮かび出てくるんですよね。言葉って豊かですよ。

tofu:毎日新聞、とびきりオシャレな奴いますねこれは。

澤部:文句なしに今年の見出し大賞ですよ。

森:この詐欺もある種のこち亀感があるな。「地球に戻るためのロケット費用と言われ、65歳の女性が40万円被害」。

tofu:これ、ディテールが本当に気になる。

森:「宇宙ステーションにいるんだけども、今」って電話が突然ね。

もち:話の飛距離がでかい。

tofu:050とかでかけてくるんでしょうね。宇宙の市外局番は050だとか言って。

森:「ロケットの修理費振り込んでくれない? 楽天銀行サンバ支店」。

金子:いい塩梅の荒さですねー。

森:昔、詐欺に引っかかったことあるよ。手持ちのドリームキャストの裏側に書いてある製造番号を送ったら、「@dreamcast.com」っていうメールアドレスがもらえるっていうサイトを見つけて。

澤部:めちゃくちゃいい話じゃないですか。

tofu:かなり引きが強いドメインですね。

森:でしょ? 一目散に引っかかって、スパムメールがいっぱい来るようになりました。

西村:ロマンス詐欺ですね。夢見させてくれた。

森:引っかかっといて言うのもなんだけど、詐欺としてはターゲットがニッチすぎるんだよ。もっと広い視野を持ってほしかった。

森:「ペットの亡骸をゴミと一緒に火葬、担当者日常的にやっていた」ってニュースもありましたね。唐木さんに聞きたいんだけど、アメリカではどんな感じだったんですか?

唐木:病院で犬が死んだ瞬間にパンフレットを渡されてさ。火葬方法が3コースあるって書いてあるの。 松竹梅って。

森:おかしいでしょ。アメリカでそんな銀のさらみたいなコース分けは。

唐木:燃やして帰ってこないやつが梅、竹が5頭一気に燃やして、帰ってくるけど誰の骨かわかんない。松は1頭1頭シングルで燃やしますっていう仕組み。もうボロボロ泣きながら、「松、松…プリーズ……」って。350ドルぐらい払ってさ。

金子:松って言い張りますね。

唐木:そしたら火葬サービスから帰ってきたときに、リプトンの紅茶缶に入れられてたの。うわー紅茶の缶か〜って思って開けたら、中から粉が入ったジップロックが出てきて……。

金子:大陸的(笑)。

唐木:しかも、それ用に作ったやつじゃなくて、普通に売ってるロゴが入ったジップロックだったの。それで思わず声に出ちゃって、「ジ…ジップロック…?」って言ったら、病院の受付のおばちゃんが「これ湿気なくていいわよ」って。

一同:(笑)。

唐木:やっぱ実用を大事にする国だからさ。


練馬ナンバーのバンドワゴンを乗せたフェリーは東京湾から仙台港へ。長旅を経て到着したニューヨーク港。そして、アンペグのヘッドとマーシャルのスタックキャビネットの壁。機材車から運び出される4リットルの麦茶、2枚の菓子盆、1台のテレコ。バミリに目もくれず彼らはステージに現れ、タイトなカウントと共にRECボタンのライトが赤く輝いた。そして爆音の雑談がホールを揺らす。
バンドの名はトーベヤンソン・ニューヨーク。日本のインディ・バンド。

2022年度のトーベヤンソン・ニューヨーク・アワードを受賞したのは、「こち亀」です。(森)


Illustration by Tsuchika Nishimura
 
Keita Mori|森 敬太
デザイナー/アートディレクター。書籍、CDなどの装丁を多数手がける。2017年、合同会社飛ぶ教室を設立する。Instagram : @m_o0_ri

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