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マネスキンが語る挑戦と現在地、『RUSH!』で更新した4人のロックンロール

Rolling Stone Japan / 2023年1月31日 9時45分

マネスキン(Photo by Ilaria Ieie)

先日のアルバム全曲解説に続いて、3rdアルバム『RUSH!』を送り出したばかりのマネスキンのインタビューをお届けしよう。メンバーの中でも最も饒舌なヴィクトリアが体調不良で欠席という状況ではあったものの、3人の男性陣だけで、ブレイク後の心境からアルバム制作のプロセス、そして日本の想い出までたっぷりと語ってくれた。

そんな彼らは2023年も大忙しだ。ご存知の通り、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロをゲストに迎えた最新シングル『GOSSIP』でもうひと盛り上げしてから『RUSH!』をリリースし、このあと最優秀新人賞にノミネートされている第65回グラミー賞授賞式に出席。ウェット・レッグやアニッタと賞を争い、2月末には昨年スタートしたLoud Kidsツアーを再開する予定で、どんどん新たな日程を積んでいる。本人たちも話している通り、『RUSH!』はライブでポテンシャルを全うしそうな曲を満載しているだけに再来日を期待せずにいられないが、それまでの間、この意欲作をじっくりと楽しみたい。




―3rdアルバム『RUSH!』のリリース、おめでとうございます。ずばり、アルバム制作は楽しかったですか? それとも辛かったですか?

ダミアーノ:楽しくもあり辛くもあったよ。毎回ニュー・アルバムの制作にはハードな部分がある。それまでに自分たちがやってきたことを振り返って、それを踏まえてもっと優れた作品を作り、かつ何か新しいことを試みようとするわけだからね。まず色々熟考する必要があって、当然ながら困難が伴う。と同時に、曲を作る過程で以前とは異なるインスピレーションを探して、自分たちの体験を深く考察する作業はすごく楽しいし、刺激があるんだ。だからどちらも該当するけど、楽しいほうが少し勝っていたのかな。

―アルバム制作に着手するにあたって、4人でどんなことを話しましたか? 「こういうアルバムにしたい」というヴィジョンはありましたか?

ダミアーノ:そこがやっぱり難しいところで、僕ら4人はこうして一緒にバンドをやっていて、ひとつのユニットとして活動しているけど、それぞれが全然違う個人の集まりでもある。各自が持っている音楽的なアイデアも、まったく異なるんだよね。だから今回は敢えて、4人が共有するエリアを掘り下げるのではなくて、逆に4つの個性を讃えて強調するというアプローチを選んだ。つまり、全員が気に入るようなものを絞り込んでいくよりも、例えばある曲ではトーマスのテイストを掘り下げて、別の曲ではイーサンのテイストを掘り下げて……というように、全員の異なるテイストを含んでいるんだよ。

―なるほどね。今回はマックス・マーティンとのコラボレーションが大きな話題になっていますが、半数の曲をマックス及び彼の周辺のプロデューサーたちと作り、残る半数は、最初の2枚のアルバムを一緒に作ったファブリツィオ・フェラグツォと引き続き共同プロデュースしています。こういう二本立てのアプローチを選んだ理由は?

トーマス:やっぱり僕ら自身がこれまで色々新しい体験をしてきたし、アルバム制作においてもたくさん新しい実験をしたかったんだよね。それでLAに滞在して、マックスと一緒にまさしく実験をあれこれやってみたんだ。で、複数の人とコラボして色々と異なる方法で曲を作れば、今までにはなかったサウンドが自然に生まれるし、バリエーションが広がる。最終的にはさっきダミアーノが触れたように、すごく多様なサウンドを網羅したアルバムに仕上がったよ。

―そもそも誰がマックスとコラボしようと提案したんですか?

ダミアーノ:マックス本人だよ(笑)。彼は僕らが初めてLAでやったライブを観に来て、すごく気に入ってくれて、一緒にやろうって誘われたんだ。それで試験的なセッションの場を持って様子を見たんだけど、うまくいきそうな手応えを得て、アルバムでも彼とがっつり組もうという話になったのさ。


マックス・マーティンが作曲/プロデュースで携わった楽曲のプレイリスト

―マックスは、あなたたちからどんなことを引き出してくれたと思いますか?

ダミアーノ:まず僕が思うに、マックスについては誤解されている部分が多々あるんじゃないかな。というのも彼はグラムロック・バンド出身だから、もちろんポップ・ミュージックに精通しているわけだけど、それと同等に、バンドで作る音楽が、そしてロックンロールがどういうものか、知り尽くしている。話が完璧に通じるんだよ。とにかく素晴らしいプロデューサーだし、ジャンルなんて重要なことじゃない。重要なのは、その時々に向き合っている音楽そのものであって、コラボしているアーティストと同じヴィジョンを分かち合っているのか否かということ。僕ら自身も、今はロックンロールを主にプレイするバンドなわけだけど、日々色んなことに影響を受けるし、この先永遠にロックンロールだけを鳴らすかどうかも分からないからね。ミュージシャンとして腕を磨けば磨くほど、より多様なジャンルと多様なタイプの音楽を取り入れて曲を作ることが可能になる。要するに、それが今回のアルバムを貫く基本的な考えだったんだよ。自分たちが身に付けたあらゆるスキルを、フルに活用するってことだね。

―曲によっては、売れっ子のジャスティン・トランターを始め外部のソングライターと曲作りを行なっていますね。長年4人で音楽を作ってきたあなたたちの場合、外部の人を迎え入れることに抵抗はありましたか?

ダミアーノ:やっぱり抵抗はあったから、共作することを決断する前に、メンバーで話し合ったよ。ものすごく大きなステップだとは言わないけどね。共作は、以前から挑戦してみたかった新しい試みのひとつで、特に僕の場合、作詞や作曲を生業としていて長いキャリアを持つ人たちと共作するのは、まるで学校に通っているかのような気分だった。ただ、この学校は子どもの時に僕が通った学校とは違って、すごく楽しかった(笑)。たくさんのことを教わったし、彼らと2カ月くらいコラボしてみて、以前より遥かにいいソングライターになったと実感しているよ。それに、英語は僕の母国語じゃない。そりゃ、1年前に比べたらずっと上達したはずだけど、今もまだ、英語という言語への理解を深めて、自分なりの英語によるソングライティングの形を模索中だと思っている。そういう意味でも、言葉のチョイスだったり、ひとつのアイデアから曲を膨らませていく方法だったり、これまでに僕がやっていたやり方とは異なるアプローチを学んだよ。

イーサン:ソングライティングって、ひとつのトータルなプロセスだからね。

ダミアーノ:うん。

トーマス:僕も、誰かと1曲仕上げるたびに、何かしら新しいことを学んだよ。みんなアプローチが異なるし、そこが一番クールな部分だと思う。

イーサン:今回のアルバム制作で僕が学んだことは、曲を一緒に書く人たちとたくさん話をすること。それがいかに重要なのか思い知らされたよ。マックスとのセッションでも、例えば2時間くらい雑談に費やして、そのあと作業を始めたら、ものすごく自然に曲がまとまったんだ。そうやってじっくり話をしないと、心がこもった音楽を作るために必要なケミストリーを醸成できない。重要なのは相手とのケミストリーだからね。たくさんの会話があれば、コミュニケーションがより円滑になるし、コラボ相手を知ることができる。そして相手をよく知ることによって、音楽作りもスムーズになるんだよね。そういうところが素晴らしくて、僕には興味深かったよ。

この投稿をInstagramで見る Fabrizio Ferraguzzo(@fabrizioferraguzzo)がシェアした投稿 ファブリツィオ・フェラグツォ(写真中央)とマネスキン

―他方のファブリツィオは、デビュー当時からバンドに寄り添ってきた人です。彼とバンドのケミストリーを、どのように表現しますか?

ダミアーノ:彼は5人目のメンバーだよ。

イーサン:その通りだね。

ダミアーノ:音楽的な面でも、そのほかの面においても、信頼関係が確立されている。

トーマス:ファブリツィオのキャラは、このバンドにとってすごく重要なんだよ。ほら、「君がプロデューサーで僕らがバンド」っていう分断された関係じゃない。ソングライティングの段階から5人の間にコネクションがあって、そこはバンドにとって本当に大切なんだよね。そして僕らは彼のことを知り尽くしているし、彼も僕らのことを知り尽くしているし。

イーサン:ファブリツィオは、一番最初から僕らのポテンシャルを信じてくれた人なんだよ。しかもものすごく深い部分でね。

―スウェーデン人であるマックスやラミ・ヤコブ、ジャスティンのようなアメリカ人、そしてイタリア人のあなたたちとファブリツィオ……と、色んなバックグラウンドの人たちがコラボしていて、いい意味でのカルチャー・クラッシュは起きましたか?

ダミアーノ:うんうん(笑)。間違いなくカルチャー・クラッシュはあった。北欧の人たちはものすごく系統立ったやり方をするんだよ。特にアメリカ人と比べると、音楽の作り方がまったく違った。だからこそ、スカンジナビアとアメリカいうふたつの世界の組み合わせは絶妙だったと思う。片方は技巧的かつ合理的で、もう片方は直感ベースで、パーフェクトな組み合わせだよ。しかも、そこに僕らのイタリアン・スパイスが加わるわけだからね。

曲作りの背景、アメリカとウクライナへの想い

―月並みですが、これだけの成功を収めたあとで、ファンの期待に応えなければというプレッシャーは感じましたか?また、以前より遥かに多くの人が耳にするだろうことを踏まえて、言葉の選び方とか、リリシストとしてのアプローチに変化はありましたか?

ダミアーノ:うん。今回はヤバそうな表現をたくさんカットしなくちゃならなかった……っていうのは冗談で、あんまりそういうことは考えなかったよ。曲を作っている時には、完成後にその曲がどういう人に届くのかとか、どう受け止められるのかとか、そういうことは気にしない。最高の曲を作ることだけを頭に置いているからね。ほかのことはどうだっていいよ。

トーマス:(メタリカの曲を真似て歌う)”Nothing else matters……”か。

ダミアーノ:(笑)マジな話、重要なのは曲であって、ほかのことはなるようにしかならない。曲そのものがボスなんだよ。以前より大勢の人が聴いてくれるってことは、単にうれしいっていうだけだよね。というか、聴いてくれるよう願っているけど(笑)。


Photo by Ilaria Ieie

―ツアーの影響はどうでしょう? どんどんヴェニューが大きくなって、オーディエンスの数も増えたわけですし、ライブで映える曲を意識して作ったんじゃないかと感じたんですが。

イーサン:それは間違いないね。

ダミアーノ:そういう考えは確かに頭にあった。ただそれは、今までも常に考えてきたことなんだよね。僕らは最初から、ライブこそ自分たちが本領を発揮できる場所だと捉えていたし、ここにきて数千人どころかそれ以上の数のオーディエンスの前でプレイするようになって、よりいっそう強く意識するようになったというだけで。

イーサン:うん。新しい曲を作る時はいつも、「このパートは大規模なショウにぴったりだな」とか考えるからね。ツアー中に僕らがたくさんの曲を書くってこととも関係しているかもしれない。異なる町を訪れて、異なる人たちの前でプレイすることで、すごくインスパイアされるから。

ダミアーノ:ライブでは実際、常に曲の解釈を変えているよ。尺を延ばしたり、異なるアレンジを加えたりして。ライブでどんな曲が映えるのかちゃんと心得ているから、スタジオで曲を書いている段階からすでに、「ライブでやる時にはこのパートを2倍の長さにして、ここはもうちょっとダイナミックにしよう」とかアイデアを練っているんだよ。そういう風に考えながら曲を作るのが僕らにはすごく自然なことで、曲自身が僕らに「こうしたほうがいいよ」って教えてくれるような気がするんだ。

イーサン:だからこそ常に、ベース、ドラム、ギター、ボーカルだけで曲を構成することを重視しているんだよ。そうすればライブでもまったく同じ要素を使って、4人だけで、同じ熱量で色んな試みができる。



―アルバムの歌詞は、ツアー中に起きたことや、あなたたちが手にした名声をテーマにしていることが多くて、過去2年間の体験からインスピレーションを得たようですね。曲を書くことで、自分たちの身に起きたことを整理したようなところもあるんでしょうか?

ダミアーノ:僕の場合は曲を作ることが、自分が何を感じているのか、何を考えているのか、理解する手助けになるんだ。何しろ僕らの人生は猛スピードで進んでいたから、立ち止まって「今の僕は何を感じているんだろう」とか、「どういう生き方をしているんだろう」とか、考える暇がなかったんだよね。曲作りをしていると、自然にそれが見えてくる。

―「GOSSIP」や「SUPERMODEL」では、一見グラマラスだけど本質が伴わないアメリカのセレブリティ・カルチャーを痛烈に評しているようです。ビートルズの時代から、海外のバンドにとってアメリカでブレイクすることは大きな夢だったわけですが、あなたたちにとってアメリカとはどんな場所でしょう?

ダミアーノ:まず、「GOSSIP」に含まれている批判的な部分って、何もアメリカだけじゃなくて、世界中にあてはまるんだよね。今や世界を覆い尽くしているSNSカルチャーについて語っている。もちろん僕らにとってアメリカは辿り着きたいゴールであり、制覇したいマーケットでもあり、アメリカでポジションを確立したい。ただその一方で、僕ら自身のカルチャーだったり、アティチュードや生き方みたいなものを失いたくないという気持ちがあってね。だから、いつか全米制覇を達成するにしても、自分たちのやり方を貫きたいんだ。

―他方で『GASOLINE』は、ウクライナ戦争へのリアクションとして生まれた曲です。バンドが一定の影響力を持つに至った今、こういう大きな事件が起きた時には明確にメッセージを発信する責任を感じますか?

ダミアーノ:っていうか、僕らだけじゃなくて誰もが責任を負っていると思うよ。誰だって何かしら、小さな貢献ができるんじゃないかな。もちろんバンドとして影響力を得たからには、それが、自分たちがやるべき正しいことだと感じた時には、何でも積極的に実践したい。責任を負っているからやるというより、自分たちがそう望んでやっているというのが正しいね。



それぞれが選ぶハイライト、『RUSH!』と名付けた理由

―サウンド面では、90年代ロックに根差していた前作に対し、今回はダンスパンクを始め、2000年代前半のインディロックに強く影響を受けているように感じました。バンドで言えば、キラーズとかフランツ・フェルディナンド、或いはホワイト・ストライプスとか。

トーマス:もちろんその辺のバンドのことは頭にあった。でも、今回のアルバムが前作と異なる点って、最初にダミアーノが言ったように、何よりも4人の異なるテイストの集積だという成り立ちにある。4人分のネタ元があって、例えば僕の場合はホワイト・ストライプスやクイーンズ・オブ・ザ・ストーンエイジやアイドルズだったりするんだけど、ほかの3人の影響源はそれぞれに違う。だからこそクールなんだよ。とことんパンクな曲がある一方で、よりポップな曲もあるし、チルアウトした曲もあって、僕が思うに、すごく多様だってことがアルバムの一番の強みなんじゃないかな。


Photo by Ilaria Ieie

―「GOSSIP」には、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロをゲストに迎えています。トムとのセッションはいかがでしたか?

トーマス:いやもう最高だった! まさにレジェンドだしね。彼はLAのスタジオに来てくれて、みんなで一緒に曲を完成させたんだよ。僕が作ったメインのリフをもとにジャムをして、すごくナチュラルに進行して、本当にクールだった。ミュージシャンとしてあの場にいた全員が、トムと確かなコネクションを感じたしね。特に僕にとってはスペシャルな体験だったよ。

―そういえばダミアーノは「GOSSIP」のリリースに際して、髪をバッサリ切ってしまいましたよね。

ダミアーノ:長髪に飽きちゃったんだよ。ファッション云々っていうことじゃなくて、どちらかというと合理的だからっていう理由で、スタイリングに手間がかからないから、30分余分に寝れるようになった。この差は大きいよ(笑)。


マネスキン、トム・モレロと共に米TV番組『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』に出演

―それぞれに、アルバムの中で特に気に入っている曲を、その理由と共に教えて下さい。

イーサン:たぶん「KOOL KIDS」じゃないかな。こういう曲はこれまでにやったことがなかったし、ここに現れるキャラクターも過去にないタイプだから。

ダミアーノ:「IF NOT FOR YOU」だね。こういう感じの音楽が僕の好みなんだ

トーマス:選ぶのはすごく難しいけど、今この瞬間に気に入っているのは「DONT WANNA SLEEP」。ダンス的な要素とロックンロール的なヴァイブがいいバランスでミックスされている曲だから。すごくハードな曲なんだけど、同時にダンサブルでもあって、そういうコントラストが好きなんだよね。





―このアルバムにはタイトルトラックはありませんが、『RUSH!』というタイトルを選んだのはなぜ?

トーマス:過去2年間の僕らの人生にタイトルを付けるとしたら、”RUSH!”が相応しいからだよ。

ダミアーノ:僕らのフルアルバムには、いつもタイトルトラックがないんだよね。

トーマス:そうだったね。とにかく、ずっと旅をしていた2年間の生活を、最も正確に表す言葉だと思ったんだ。

―2年前のユーロヴィジョン・ソング・コンテストのファイナルの時の自分たちを振り返った時、どこが変わったと感じますか?

ダミアーノ:そんなに変わっていないと思うけどね。同じ人間だよ。願わくば成長していると思いたいけど、そこは自分たちでは分からないから、ほかの人たちの判断に任せるよ(笑)。

日本の想い出、グラミー賞に向けて

―日本盤にはボーナストラックとして、「MAMMAMIA」のアナログB面曲だった「TOUCH ME」が収められています。現時点ではこのデモ・バージョンしか存在しませんが、バンドにとってどういう位置付けの曲なんでしょう?

ダミアーノ:この曲はある意味で僕らのクレイジーな面を象徴していて、どういうわけか、正式にレコーディングしてアルバムに収める機会に恵まれなかったんだよね。でも、あのデモ・バージョンが僕らは本当に気に入っていて、今となってはもはやデモじゃない。だからこのままの形にしておくことにしたんだよ。

―ライブでは、「Touch Me」とザ・フーの「My Generation」のマッシュアップがハイライトのひとつでした。

ダミアーノ:「My Generation」は偉大なバンドの名曲だし、僕らがライブで引用するパートは特にアンセミックなんだよね。で、毎回ライブをやる時には大勢の人たちが僕らのために集まってくれて、たくさんのエネルギーや人生経験を分かち合ってくれる。だから彼らを観ていて、”ああ、この人たちこそが僕らのジェネレーションなんだな”って実感するんだよ。言ってみれば、僕らなりのライブ賛歌みたいな感じなのかな。

―ほかにも日本盤の初回限定盤には、昨年8月の東京・豊洲PIT公演のライブ音源も収録されています。あの初来日を振り返った時、どんなことが印象に残っていますか?

トーマス:クレイジーな体験だったよ。ライブの時にも多くの人が来てくれたわけだけど、空港にまでたくさんのファンが迎えに来てくれたりして。まさか、あんなに熱いファンベースが日本で生まれていたなんて、思いもよらなかった!  何しろ僕らにとって初めて訪れる国だし、新しい場所だったから、本当にうれしかったな。それに、日本のオーディエンスはすごくロックンロールを愛してくれているなって感じたし、とにかく心から楽しんだよ。


昨年8月、東京・豊洲PIT公演のライブ写真(Photo by Yoshie Tominaga)

―さて、2023年のマネスキンには、アルバム・リリースに続いて、グラミー賞授賞式という大イベントも控えています。特に楽しみにしていることはありますか?

ダミアーノ:新人賞を獲ること! っていうか、何しろ初めてのグラミー賞だし、もしかしたらこれが最後かもしれないし(笑)、どんな状況なのか想像がつかないな。どういう風に振る舞っていいのかよく分からないけど、お利口にしているよ。

イーサン:うん、流れに身を任せて、その場を最大限に楽しむつもりだよ。



―2023年はどんな1年にしたいですか?

ダミアーノ:アルバムの成功を願っているし、たくさんライブをやって、ポジティヴなエネルギーに満ちた年にしたいな。

トーマス:グッド・ヴァイブもね。

イーサン:あと、ロックンロールも!

―日本にも戻ってきてくれます?

ダミアーノ:そう願ってるよ。

トーマス:もちろん。

イーサン:できるだけ早くそっちに行くよ!

【関連記事を読む】マネスキン『RUSH!』全曲解説 2023年ロック最大の話題作を徹底レビュー



マネスキン
『RUSH!』
2023年1月20日リリース
再生・購入:https://ManeskinJP.lnk.to/RushRS

初回限定盤:2022年の来日時の模様を収めたスペシャルフォトブック、初来日公演(8月18日:豊洲PIT)のライブ盤CDを付属
購入:https://SonyMusicJapan.lnk.to/Maneskin_RushfeRS

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