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バート・バカラックが94歳で死去 20世紀を代表するポップス作曲家

Rolling Stone Japan / 2023年2月10日 0時40分

バート・バカラック、2013年撮影(Photo by Mauricio Santana/Getty Images)

バート・バカラック(Burt Bacharach)が2月8日、ロサンゼルスの自宅で自然死のため死去。彼の広報担当者がAP通信に認めた。享年94。


【画像を見る】若き日と最晩年のバート・バカラック

バカラックは1928年、米ミズーリ州カンザスシティ生まれ。作詞家ハル・デヴィッドとのコンビで知られ、60年代前半から80年代にわたり、ジーン・ピットニー、ディオンヌ・ワーウィック、カーペンターズなどに多数にヒット曲を提供。「小さな願い」「雨にぬれても」「サン・ホセへの道」などの代表曲で知られ、”バカラック・サウンド”と呼ばれる独特のスタイルで、ポピュラー音楽界の頂点に立つ作曲家としての地位を築き上げた。全米で73曲、全英で52曲のトップ40ヒットを記録。英ガーディアン紙は「イージーリスニングをハイアートに変えた作曲者兼パフォーマー」と彼の功績を形容している。

また、60年代からは映画音楽の世界でも活躍し、「何かいいことないか子猫チャン」(1965年)、「007/カジノ・ロワイヤル」(1967年)、「失われた地平線」(1973年)などのサントラを担当。「明日に向かって撃て」(1969年)でアカデミー作曲賞と歌曲賞を受賞。同作のテーマ曲「雨にぬれても」(歌:B.J.トーマス)は世界的ヒットを記録した。その後、1981年にも「ミスター・アーサー」で再びアカデミー歌曲賞を受賞している。

1998年にはエルヴィス・コステロとの共作アルバム『Painted from Memory』でグラミー賞を獲得。2003年にはロナルド・アイズレー(アイズレー・ブラザーズ)との共演アルバム『Here I Am - Isley Meets Bacharach』を発表している。転調や変拍子を多用した高度な作曲技術は、筒美京平など日本の音楽家たちにも大きな影響を与えた。




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