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KANA-BOON、情熱と信念で躍動するアンサンブル【ツタロック2023レポ】

Rolling Stone Japan / 2023年3月28日 12時5分

KANA-BOON(Photo by Taichi Nishimaki)

3月19日に開催された「ツタロックフェス2023」。KANA-BOONのライブレポートをお届けする。

【ライブ写真はこちら】

「最高にしてくれる? 行くぞ行くぞ行くぞ! ツタロック始めます!」

観客の歓声がメンバー達を歓迎する中、谷口鮪(Vo, Gt)が声を上げ、KANA-BOONの演奏は始まった。1曲目は聴く者の気持ちを搔き立てる「フルドライブ」。そこからグルービーな「ないものねだり」に繋げると、「今日は声出しOKなんだぜ。めいっぱい一緒に歌うぞ!」と呼びかけた谷口と観客がコール&レスポンスを繰り広げ、序盤から大きな一体感を作り上げる。

「俺はこれを聞きたかった。何年も! 同居人が41歳になったんだけど、みんなにおめでとうと言ってもらおうと思って。(スマホで動画を撮りながら)誕生日って言うから、おめでとうと言ってもらっていい?」(谷口)

そんな遊び心も声出しOKのライブならでは。声を返してもらったことに対する感謝の気持ちとともに披露した新曲「サクラノウタ」は、谷口が語ったところによると、「”さくらのうた””桜の詩”に続いて、また失恋の曲になってしまった」そう。古賀隼斗(Gt)がトレモロ・ピッキングでリフに加える泣きのフレーズが心憎い。そこからさらに小泉貴裕(Dr)のドラムが跳ねる「シルエット」、一際エモーショナルな古賀のギター・プレイに加え、ダイナミックなフレットワークで低音を響かせる遠藤正巳(Ba)のベース・プレイも聴きどころだった「きらりきらり」と繋げ、歌メロが胸に染みるKANA-BOON節を存分にアピールしていく。

「好きなバンドを一生好きでいてください。バンドは必ずしも永遠のものではありません。とは言え、俺達は永遠のバンド。音楽を鳴らせなくなることはない。その情熱と信念があるから、ここまでやって来られました。KANA-BOONは今年、メジャー・デビュー10周年です。みなさんのおかげで、ここまでやってこられました。そして、あなたのおかげで蘇ったツタロックに戻ってこられました」

谷口が最後に語った言葉からは、感謝の気持ちに加え、さらなる前進の意思が感じられた。
ラストスパートを掛けるようにメンバー4人が一丸となった演奏を繰り広げた「まっさら」から、小泉のドラムで繋げたラスト・ナンバーは、オプティミスティックなポップ・ソングの「スターマーカー」。ダンサブルな演奏に観客全員がワイプで応える光景は、まさに壮観の一言。KANA-BOONはダメ押しで大きな一体感を作り上げると、40分の熱演を締めくくった。

<イベント情報>

ツタロックフェス 2023 supported by Tポイント
公演日:2023年3月19日(日)
会場名:幕張メッセ国際展示場 9・ 10・ 11ホール
主催:CCCミュージックラボ(株)/ライブマスターズ(株)
企画:CCCミュージックラボ(株)
制作:ライブマスターズ(株)
運営:(株)ディスクガレージ
特別協賛:CCCMKホールディングス(株)
問い合わせ: https://cccmusiclab.com/tsutarock2023

<公式SNS>
Twitter:https://twitter.com/tsutarocklive
instagram:https://www.instagram.com/tsuta_rock_live_official/
Facebook:https://www.facebook.com/tsutarocklive/

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