1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 音楽

ザ・クロマニヨンズ、大歓声に満ちた中野サンプラザ「ロックンロールはいつも特別です!」

Rolling Stone Japan / 2023年4月3日 18時0分

ザ・クロマニヨンズ Photo by 柴田恵理

ザ・クロマニヨンズが、2023年2月から行っている全国ツアー「ザ・クロマニヨンズ ツアー MOUNTAIN BANANA 2023」の東京公演を3月30日に中野サンプラザで開催。ザ・クロマニヨンズらしさ全開の爆音ロックンロールにファンが大声で応える、ライブハウスさながらの濃密で熱い一体感に満ちたライブとなった。

関連記事:甲本ヒロトが語る成功の考え方、さかなクンとの交流からアントニオ猪木への想い

1月18日に発売された16枚目となるニューアルバム『MOUNTAIN BANANA』を引っ提げて2月2日(木)のZepp Hanedaからスタートしたこのツアーは、全国をまわり24公演が予定されている。会場には、『MOUNTAIN BANANA』グッズの黄色いTシャツやタオルを首にかけている人も多く、特にタオルはライブ終盤でメンバーがステージ上から掲げた際に、1階客席のほとんどがタオルで埋め尽くされたほど、浸透している様子だった。また、この日も披露されたシングル曲「イノチノマーチ」のジャケットをさかなクンが手掛けていることもあり、ハコフグ風の帽子をかぶっている人の姿も。そんなところにも、ライブを目一杯楽しみたいというファンたちの気持ちが表れていた。

会場は、1階も2階もギッシリ満員だ。暗転してメンバーの甲本ヒロト(Vo)、真島昌利(Gt)、小林勝(Ba)、桐田勝治(Dr)がステージに登場すると、客席から「ヒロトー!」「」マーシー!」と、割れんばかりの大歓声がステージに向けられた。そう、この日はマスクを着用しての声出しOKということで、これまでジッとためこんできたお客さんたちのエネルギーが大爆発していた。その声は曲が始まるとさらに大きくなっていく。桐田のツーバスによる重たいドラム、小林のうなりを上げて地を這うベースが際立つ「暴走ジェリーロック」では、ヒロトが身を乗り出してサビの〈暴走ジェリー〉を叫ぶと、一斉に声を合わせてコブシを上げるオーディエンス。ヒロトが「よく来てくれた! 最後まで楽しんで行ってください!」と呼び掛けると、さらなる大歓声となった。

ステージはかなり広いが、メンバー4人はライブハウスのステージのようにドラムセットを中心にギュッとセンターに集まり、その前に6つのモニタースピーカーが並んでいた。「次は、「でんでんむし」!」、「いくぞー!「一反木綿」!」と、『MOUNTAIN BANANA』に収録された曲名を告げながら次々と歌っていくヒロトと、定位置で体を揺さぶりながらギターをかき鳴らす真島のコンビに、曲が終わるごとに大声援が飛ぶ。「もうすぐだぞ! 野犬!」では、真っ赤な照明でステージが染まり、マイナー調で緊迫感のあるドラマティックな世界観が拡張されていた。4人が息ピッタリなブレイクを聴かせるミディアムナンバー「さぼりたい」、真島が流麗なソロをキメた「心配停止ブギウギ」など、アルバムからは全曲が演奏された。



ニューアルバム以外の曲も随所に披露された。「エルビス(仮)」では、桐田がバスドラで手拍子を煽り、真島がステージ前方に出てポーズをキメながらギターソロを弾き、小林はベースとアンプを繋いでいるカールコードが伸びるギリギリまで前に出て、客席を挑発するようにプレイする。身をよじらせ、時折ジャンプを見せながら歌うヒロト。「オイ! オイ!」と、パンキッシュな掛け声でステージと客席が1つになった。


真島昌利(Gt)


小林勝(Ba)

ヒロトがブルースハープを吹き、真島のブルージーなギターと泥臭く絡み合いながら「みんなは、ロックンロールの楽しみ方をものすごくわかっとる! すごいです! ここからは俺達に任せてくれ、ロックンロールやるよ! 最後までぶっ飛ばしていくぜー!」との言葉から「ペテン師ロック」の疾走する演奏が始まると、会場は大興奮。Tシャツを脱いでステージ袖に思いっきり放り投げたヒロトは、「今日は最高ー!」と叫んで、「ギリギリガガンガン」へ。バンドの激しい演奏に合わせて声を上げ踊るオーディエンスで、会場の床が揺れている。


甲本ヒロト(Vo)


桐田勝治(Dr)

客席を見渡して「楽しかったー! ロックンロールはいつも特別です!」と叫んだヒロト。約1時間半の突っ走るようなライブ中、7月で閉館が決まっている中野サンプラザについて触れることはなかった。それは、会場がどこであろうとも彼らの音楽、ライブへの姿勢が変わることがないからだろう。「いつ何時、どんな場所でも最高のロックンロールで楽しませる」。まさにザ・クロマニヨンズの真骨頂が味わえたライブだった。


ザ・クロマニヨンズ
アルバム『MOUNTAIN BANANA』
2023年1月18日発売
CD:BVCL-1263 ¥2913+税
〇初回仕様のみ紙ジャケット仕様
完全生産限定アナログ盤:BVJL-58 ¥2913+税
○60年代フリップバックE式盤を可能な限り再現。180g重量盤採用
=収録曲=
1. ランラン
2. 暴走ジェリーロック
3. ズボン
4. カマキリ階段部長
5. でんでんむし
6. 一反木綿
7. イノチノマーチ
8. ドラゴン
9. もうすぐだぞ! 野犬!
10. キングコブラ
11. さぼりたい
12. 心配停止ブギウギ

<ツアー情報>

全国ツアー「ザ・クロマニヨンズ ツアーMOUNTAIN BANANA」
2023年2月2日(木)東京都・Zepp Haneda(TOKYO)
2023年2月5日(日)東京都・たましんRISURUホール(立川市市民会館)
2023年2月12日(日)石川県・金沢市文化ホール
2023年2月19日(日)愛知県・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2023年2月23日(木・祝)宮崎県・都城市総合文化ホール 大ホール
2023年2月25日(土)佐賀県・鳥栖市民文化会館
2023年2月26日(日)福岡県・北九州芸術劇場 大ホール
2023年3月4日(土)埼玉県・狭山市市民会館 大ホール
2023年3月5日(日)千葉県・浦安市文化会館 大ホール
2023年3月11日(土)秋田県・あきた芸術劇場ミルハス 中ホール
2023年3月12日(日)宮城県・トークネットホール仙台(仙台市民会館) 大ホール
2023年3月18日(土)岡山県・岡山市民会館
2023年3月19日(日)鳥取県・米子市公会堂
2023年3月21日(火・祝)広島県・東広島芸術文化ホールくらら 大ホール
2023年3月24日(金)京都府・ロームシアター京都 メインホール
2023年3月26日(日)兵庫県・神戸国際会館 こくさいホール
2023年3月30日(木)東京都・中野サンプラザ ホール
2023年4月1日(土)新潟県・新潟市民芸術文化会館・劇場
2023年4月8日(土)栃木県・栃木県教育会館
2023年4月9日(日)神奈川県・カルッツかわさき
2023年4月15日(土)香川県・レクザムホール(香川県県民ホール) 小ホール
2023年4月16日(日)大阪府・大阪城音楽堂
2023年4月23日(日)静岡県・静岡市民文化会館 中ホール
2023年4月29日(土・祝)北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)

ザ・クロマニヨンズ オフィシャルサイト http://www.cro-magnons.net

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください