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ASH DA HERO、Zepp DiverCityで大歓声と共に作ったロックンロール

Rolling Stone Japan / 2023年4月10日 14時8分

ASH DA HERO(Photo by 堅田ひとみ)

5人組のロックバンドASH DA HEROが、2023年4月8日(土)にメジャー1stシングル『Judgement』リリース記念ライブをZepp DiverCity(TOKYO)で行った。同公演のオフィシャルレポートを掲載する。

【写真を見る】Zepp DiverCityでのASH DA HERO(全8枚)

バンドとして始動した2021年以降、単独ツアーはもちろん、様々なイベントやフェスへの出演など、めざましい勢いで活動中のASH DA HERO。2022年にはデビュー・アルバム『Genesis』を発表し、2023年にはTVアニメ『ブルーロック』の2クール目オープニング主題歌を収録したメジャー・ファースト・シングル『Judgement』をリリース。今、新たなファンも巻き込みながら人気は高まり続けている。

そんなASH DA HEROが、4月8日=東京Zepp DiverCity(TOKYO)でワンマン・ライブを開催。これはシングル『Judgement』の発売を記念したものであると同時に、ASH DA HEROにとって”声出し解禁”の初ライブである。

18時、BGMがカットアウトした直後、会場に響いたのはオーディエンスの歓声。SEをバックにステージに姿をあらわしたASH DA HEROの5人は、歓声のエネルギーを感じながら表情に力をみなぎらせていく。ASHの「派手にやろうぜ、東京!」の声と共にライブは「Merry Go Round」で始まった。

結成直後から自分たちよりキャリアも知名度もあるバンドを相手に常にやり合ってきたASH DA HERO。対バンや共演した相手からビリビリした緊張感を伴う刺激を感じ、そして自分たち自身にさらに磨きをかけ続けてきた。様々なライブで鍛え上げてきたそれぞれの自信、ライブを重ねるほどに強くなっていく5人の信頼関係と絆がしっかり存在する。ASH DA HEROが主題歌を担当したTVアニメ『ブルーロック』のストーリーになぞらえるなら、ASH(Vo)、Narukaze(Gt)、Sato(Ba)、WANI(Dr)、Dhalsim(DJ)は、それぞれがステージ上のエゴイストだ。たくましさと頼もしさのある彼ら5人は、オーディエンスの気持ちをつかみ、燃え上がらせ、ライブは展開し続ける。

だがライブの序盤では、コロナ禍の3年間の”当たり前ではない当たり前”に、オーディエンスは慣れてしまったのか。大歓声をあげながらライブを楽しむオーディエンスはほぼいない。しかし「Avengers」に入る直前のジャム・セッション中、ASHの挨拶によって豹変していった。

「久しぶりの声出し解禁。みんな、おかえりなさい、ライブハウスに。今日はステージがブッ壊れるぐらい、この3年間でたまったうっぷんを全部、晴らしてもらいますんで、最後までよろしく!」

すると、どうだ。ASHに合わせてシンガロングするオーディエンスもいれば、ASH DA HEROの放つ音と曲に全身をゆだね続けるオーディエンスもいるし、タオルを回して一体感を味わうオーディエンスも。もはや遠慮などいらない。それぞれが自由に思いっきり楽しむのみ。そうしたオーディエンスを前に、ASH DA HEROの5人はさらに活き活きとしたプレイとライブ・パフォームで各曲を躍動させていく。

ASH DA HEROはコロナ禍の2021年9月にスタートしたバンドゆえ、これまで経験してきたライブでは、マスクを着用して歓声をあげることもほぼ許されないオーディエンスを前にしていた。曲が終わったときには大歓声ではなく拍手。コール&レスポンスも、声ではなくハンドクラップ。バンドを結成してからずっとASH DA HEROが味わったことがないもの、それがオーディエンスの声だった。表情で伝わるものはあっても、やっぱり、どこかもどかしさを感じていただろう。今、オーディエンスの大歓声や歌声を浴び、ASH DA HEROの5人は正真正銘のスタート・ラインを切ったような感覚かもしれない。



「歓声があるのとないのとでは、全然、違うね。本当に泣きそうになるもんね、マジで。改めてライブは生き物だなと思っています。集まってくれた一人ひとりの歌声が重なってこそ、俺たちのロックンロールは完成するんだと思った」

そんな言葉から始まったのは「Judgement」。曲に合わせて叫び、飛び跳ね、さらなる生命力でギラついていくオーディエンス。「エゴイスト」ではDhalsimの合図で全員がその場に座り、ASHのカウントダウンで一斉にジャンプ。喜びと高揚感と興奮が炸裂する一体感がここにある。さらにライブが進む中で、ASHは新たな始まりとなったこの夜を何度も何度も祝った。

「信じていれば、こんな夜にちゃんと辿り着けるんだ。コロナ禍になって表現する場所が制限された俺たちの光になってくれたのは、まぎれもなく集まってくれた一人ひとり。そう、みんなじゃなく、あなたです。ありがとう」

ライブ後半になるにつれ、フロアから生まれる歌も歓声もどんどん大きなものに。それがでっかいハーモニーとなって会場に響き渡っていった。それを体感しながら、Dhalsimは嬉し涙を流し、Satoは最高の笑顔を見せ続け、WANIとNarukazeはさらに冴えわたるプレイを轟かせる。ASHは歌でも言葉でもメッセージし続けていった。

「君たちの声があって俺たちも生かしてもらえてるんだ。よく頑張った、よく辿り着いてくれた。ありがとう。これから先の未来、いろんな夜があると思うんだ。うまくいかない、信じてたものがちょっと違ったとか。いろんなことがあると思うけど、こういう夜もあるってことを忘れないでほしい。こんな素敵な夜があるから、どうか、きついと思ったときは今日のことを思い出して、乗り越えて、また笑顔で会いに来てください。俺たちはここで待ってます」

こうしてライブは感動のエンディングに向かっていった。コロナ禍のままであれば、そのままライブはエンディングだったのかもしれない。しかし声出し解禁となった今夜からのASH DA HEROは違う。威勢のいいライブバンドとしての幕開けである。「世界をぶん殴れ」で盛り上がったと思えば、オーディエンスのアンコールに答えて「Judgement」を叩きつけた。この勢いを持って、ASH DA HEROはセカンド・アルバムのレコーディング、さらにリリースに合わせた怒涛のロング・ツアーへ突入する予定だ。



TEXT by 長谷川幸信

セットリスト
1. Merry Go Round
2. DAIDARA
3. 自分革命
4. New Revolution
5. Avengers
6. Dead or Alive
7. WARAWARA
8. Stigma (NEW)
9. 新世界 (NEW)
10. Judgement
11. DJソロ~ エゴイスト
12. YELLOW FEVER DANCE
13. 反抗声明
14. 白昼夢 (NEW)
15. Rain on the roof
16. レーゾンデートル
17. Just do it
18. Remember
19. PARADE
20. 最強のエンドロール
21. 世界をぶん殴れ
EC1. Judgement


<ライブ情報>

ASH DA HERO LIVE TOUR 2023-2024
2023年9月23日(土祝) 千葉LOOK【千葉】
2023年9月24日(日) F.A.D YOKOHAMA【神奈川】
2023年10月15日(日) cube garden【北海道】
2023年10月21日(土) HIROSHIMA CAVE-BE【広島】
2023年10月22日(日) DRUM Be-1【福岡】
2023年11月3日(金祝) GOLD CREEK【石川】
2023年11月5日(日) SENDAI CLUB JUNK BOX【宮城】
2023年11月11日(土) HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2【栃木】
2023年11月12日(日) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3【埼玉】
2023年11月18日(土) WStudioRED【愛媛】
2023年11月19日(日)TAKAMATSU MONSTER【香川】
2023年11月25日(土) LIVE ROXY SHIZUOKA【静岡】
2023年12月8日(金) BIGCAT【大阪】
2023年12月9日(土) ダイアモンドホール【愛知】
TOUR FINAL
2024年1月8日(月祝) Zepp DiverCity(TOKYO)【東京】

チケット代 ¥5000円(税込 / スタンディングのみ整理番号有 / ドリンク代別)

ASH DA HERO Official HP:https://ashdahero.com/

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