田口淳之介と大和孔太が語る、アーティスト×現役ホストユニットNOMUZO誕生の物語
Rolling Stone Japan / 2023年4月24日 16時0分
アーティスト×現役ホストがまさかの異色タッグ結成。オジュン(田口淳之介)とコータ(大和孔太)による次世代パリピイケメンユニット・NOMUZOが、韓国で大ヒットしているパーティーチューンのカバー「シャンパン」でデビューを果たす(4月25日に新レーベル・BACS MUSIC Labelよりシングルリリース)。
国民的アイドルグループのメンバーでもあったアーティストと、役者として注目を集めながら夜の道へ突き進んだNo.1ホスト。この2人が何ゆえに共に音楽活動をすることになったのか。そのエピソードゼロも含む貴重なストーリーのクロスオーバー。異色タッグによる異色なインタビュー、ぜひご覧頂きたい。
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―ふたりが出逢って、NOMUZOを結成するに至るまでのストーリーから伺ってもよろしいでしょうか?
オジュン:次世代パリピユニットという……どこらへんが次世代なのか自分もよく分かっていないというか「こういうの、前にもなかった?」と思わなくもないんですけど(笑)。でも、今、コロナ禍も落ち着いてきて、みんなが夜の街で楽しむ時間も増えてきたところで、普段の生活から解放されてはっちゃけたい人たちへ向けて、とにかくテンションが上がる曲を世に出したいと。で、コータは歌舞伎町の現役ホストをやっていて、ホストと言えばシャンパンタイム。そのメインイベントを盛り上げる楽曲が出来たらいいなというところから、このユニットが結成されたんです。
オジュン
―このユニットが結成される前は、オジュンさんに対してどんな印象を持たれていました?
コータ:もちろんずっと前からテレビを通して知っていたので、芸能人中の芸能人みたいな。僕も元々芸能活動をしていたんですけど、役者メインだったので、その界隈の同世代とかはライバルとして認識していたんですよ。でも、オジュンさんは手の届かない存在というか、大御所のスターみたいな認識だったので、最初にご一緒させて頂く話を聞いたときは「恐れ多いな。僕なんかで大丈夫ですか?」と思っていたんですけど、いざふたりで活動することになったら快く僕のことを引き上げてくれるというか、対等な目線で接してくれるので、すごく嬉しかったですね。
コータ
―相方として受け入れてくれたんですね。
コータ:オジュンさんは芸能人中の芸能人、プロ中のプロですからてっきり「おまえ、ちゃんとやれよ」みたいな感じかなと思っていたんですけど、全然そんなことはなかったので、良い意味でイメージが変わりました。
オジュン:3月から1stシングル『シャンパン』のリリースイベントを始めて各地をふたりでまわっている中で、徐々に見せ方も含めて成長していて。それは僕が何か教えているというわけではなくて、同じ場を共有することでいろんなことを感じ取ってくれたらいいなと思っていただけなんですけど、ちゃんとその想いに応えてくれているのかなって。
―オジュンさんから見たコータさんはどんな人?
オジュン:めっちゃ天然なところもあるんですけど(笑)、でも「職業、イケメン。」としてAIR GROUP(※新宿・歌舞伎町を中心に、大阪、名古屋、札幌へと全国展開しているホストクラブ・グループ)の中でナンバーワンを獲ったりしていて。シュッとしていて目鼻立ちもくっきりしているから「イケメンだな」とは僕も思っていたんですよ。それで話を聞いてみたら、韓国系の芸能事務所に所属して活躍していたり、いろんな経験を積んできている逸材だったので、僕と一緒に活動してもらうのに十分な素養はあるなと思って。実は何人か候補者の名前は挙がっていたんですけど、その中でコータがいちばんしっくり来たんですよね。
―今回のようなユニット形式で音楽活動をするのは久々になるんじゃないですか?
オジュン:田口さんはソロで音楽活動をしていらっしゃる……あのね、僕自身もオジュンというキャラを定着させないでスタートしているもんだから、説明が難しいんだけど(笑)。でも、ふたりでショッピングモールなどでリリースイベントをしていると、家族連れの方たちが一緒に僕らの振り付けを踊ってくれたりする。そういうすごく親近感が湧くスタイルのユニットになっているので、田口淳之介としての音楽活動とは全く違う、新しく生まれ変わったキャラクターで活動できているんですよね。それはすごく新鮮だし、楽しくもあるんです。
―これまで多種多様な活動をされてきましたけど、いろんな表現方法の中で音楽は中心にあるものだったりするんですかね。
オジュン:そうですね。今は麻雀のプロとしての活動などもあったりしますけど、何よりやっぱり音楽のステージでお客さんも含めて、その一瞬しかない瞬間瞬間を楽しむということがいちばんの快感ですし。そういった意味では、ここまでぶち抜けた(笑)、振り切れている今回のユニット活動も面白いなと思っています。
―コータさんは役者として活躍してきたわけですが、音楽パフォーマンスを長年続けているプロと一緒に歌って踊るというのは、チャレンジ的な意味合いも大きかったんでしょうか?
コータ:ちょっとだけ音楽系のオーディション番組に出させて頂いたりもしていたので、完全なるド素人ではなかったんですけど、オジュンさんとは経験の差が歴然だったので。だから「自分が見劣りしすぎて、悪い見え方になったらどうしよう?」と不安になったりもしました。でも、そこは自分もプロとして表に立つ以上、絶対になんとかしなきゃいけない部分だったので、とにかく必死に喰らいつきましたね。今もそうやってひとつひとつ積み重ねながら成長させてもらっています。
―ちなみに、ホストとしてのキャリアはどれぐらいになるんですか?
コータ:まだ1年ちょっとぐらいですかね。
―そのホストとしての活動の中でこういう展開が待っているなんて想像していました?
コータ:まったく想像していなかったです(笑)。でも、新しいことにチャレンジするというのはすごくワクワクしますし、しかもオジュンさんとこうしていろいろ考えながら活動できるのは幸せですよね。
オジュン:まわりのホストの人たちとの輪の中で、NOMUZOのことが話題になったりするの?
コータ:めちゃくちゃなります。「TikTokでまわってきたよ」とかよく言われますね。あと、NOMUZOのド派手な衣装を着たまま出勤したことがあって。3月末の締め日だったんですけど、NOMUZOのリリースイベントがちょうど折り返し地点だったから「とりあえず中打ち上げしよう」ということになって、一緒にまわっているXURS!の子たちやスタッフさんたちも含めてみんなで乾杯したんです。そのあとすぐ出勤だったから、メイクも落とさないでそのまま店に行ったらめっちゃイジられました(笑)。でも、みんな注目して盛り上がってくれているので、それは嬉しいですね。
―お店で「シャンパン」を流すこともあるんですか?
コータ:それこそ締め日にラスソン(ラストソング)として流しました。その月の売り上げナンバーワンのホストがラスソンを歌えるんですけど、めちゃくちゃ盛り上がりましたね。ただ、そのときは映像を接続できなかったので、次回はミュージックビデオも流してもらって、さらに盛り上げたいなと思っています。あと、もっともっと僕とこの『シャンパン』が有名になったら、オジュンさんにもぜひ店に来て頂きたいですね。それで一緒に盛り上げてもらえたら最高じゃないですか! てか、次、ナンバーワン獲れたらご褒美として……
オジュン:(笑)
コータ:そしたら伝説の夜になりますよ!
―そんな『シャンパン』でデビューしたNOMUZO、これからどんなユニットにしていきたいなと思っていますか?
オジュン:やっぱりやるからにはいろんな方の目と耳に触れたいと思っているんですけど、テレビ東京『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』のエンディングに採用して頂いたりとか、今まで田口淳之介として出来なかったことが新しく出来たりもしているので、この調子でどんどん広めていけたらなって。1stシングル「シャンパン」はすごく耳に残るんですよ。先日、TikTokでフォロワー100万人いる有名なユニットと「シャンパン」の動画を撮ったんですけど、みんなすぐ曲も振り付けも覚えてくれて「頭の中でずっとまわってる」みたいな。なので、そういう中毒性のある楽曲を「シャンパン」に限らず今後も発信していけたら、夜の街を中心に盛り上がっていくんじゃないかなと思っています。
コータ:今回の「シャンパン」は、韓国で流行っている楽曲のオマージュ的カバーなんですよね。なので、韓国でもイベントが出来たらいいなって。オリジナルを歌っている男性デュオ・NORAZOとコラボレーションしても面白いだろうし、それが実現できたらもっともっと盛り上がると思うんですよね。その為にも「シャンパン」をもっともっとバズらせていきたいなと思っています!
オジュン:これまでも夜の街を盛り上げてきたパーティーチューンってあったと思うんですけど、NOMUZOの場合はポップながらもちゃんとアーティスト色を組み込んでいる。そこが従来のそういう曲を歌ってきた方々とは違うところだと思うんですよ。その為に僕がいるというか。なので、カップリング曲とかもしっかりトラックを作り込んでいるし、ただのイロモノで終わらないようにしたいなと思っています。あとは、コータの成長ストーリーですよね。ふたりのスケジュールが合わないときはそれぞれピンで番組に出たりすることもあるんですけど、そういう経験もコータにとって大きいものだと思うし、これからどう進化していくのか見守りながら追いかけていく。それもファンの皆さんにとって楽しい要素のなのかなと思いますね。
コータ:普通の成長スピードじゃダメだと思うので、駆け足でオジュンさんに追いついていきたい。やっぱり隣で見ていると「格好良いなぁ。こういう風になりたいなぁ」と思うんですよ。だから、自分も同じようにやろうと思って頭でイメージするんですけど、それを体現できない。だからと言って諦めず、ちゃんとイメージと肉体が接続できるように意識し続けていたら、最近は以前よりも出来るようにはなってきたんですよね。なので、隣にいるメンバーとして相応しい……ちょっと俯いていたら「あれ、亀梨さん?」と思ってもらえるぐらいの男になりたいです!
オジュン:ハハハハハ!
―亀梨さんと間違えられたい(笑)?
コータ:あれ、ダメですか?
―コータさんはコータさんとしてそれぐらいの存在感を発揮できるようになったら良いんじゃないですか?
コータ:あ、そうです! そうなりたいんです! 僕は僕の良さというかキャラクターがあるので、そこをしっかり伸ばしつつ、唯一無二の存在になりたいなと思っています。自分という存在を確立したいですね。
―ちなみに、オジュンさんは田口淳之介としての活動も含め、自分のことをどこのカテゴリーに置いているんですか? アイドルなのか、アーティストなのか。
オジュン:元々アイドルをやっていたこともあってか、今でも自分のライブを観た友人とかに「すごいスーパーアイドルだね」と言われたりするんですよ。ということは、自分はアイドルという概念がいちばん見て下さる方にとってはしっくりくるのかなって。ただ、NOMUZOでは『シャンパン』のようなパーティーチューンを歌っているんですけど、田口淳之介としてはR&Bだったりの要素を入れた音楽を表現しているので、もうキラキラしているアイドルとは違っているのかなって。
―特に男性はそうだと思うんですけど、アイドルとしてブレイクした方々は生涯アイドルとして見られ続けるところがあるじゃないですか。そこにフラストレーションを感じたりすることはないんでしょうか?
オジュン:全くないです。大先輩で言えば、郷ひろみさんなんて今でもキラキラした衣装で歌い踊りながら、唯一無二のキャラクターを確立されているじゃないですか。そういう方たちを見て育ってきているので、アイドルと言われているうちはアイドルなんだろうなと思っているし、それを否定したい気持ちはないんです。それはそれとして「自分はどう見られたいか」と考えたときには、アーティストとしても認めてもらえるように楽曲も含めてまだまだ成長させていきたいなと思いますけどね。
―ちなみに、グループ時代からいつかは今のようなスタイルの音楽をやりたいと思っていたんですか?
オジュン:僕が最も好きなR&B/ヒップホップ・アーティストはクリス・ブラウンなんですけど、彼の曲を初めて聴いた二十歳ぐらいのときから「自分は歌って踊るスタイルがいちばん合っているな」と思っていて。ただ、グループだと、全体のバランスも考えなきゃいけないじゃないですか。なので、当時はおちゃらけキャラみたいなポジションを担っていたんですけど、今は自分の好きな音楽を自由に伸び伸びやっていて、自分が良いなと思って制作しているサウンドやメロディーをみんなに共有したい。そんな想いで活動していますね。
―今はいろんな制約から解き放たれて好きな音楽が出来ていると。
オジュン:そうですね。ただ、こうやってNOMUZOみたいなユニットをやってみると、それはそれで楽しいんですよ。普段の自分とは掛け離れた音楽だったりするんで。音楽ってそれこそジャンルとか関係なく、アイドルやアーティストやバンドといったカテゴリーも関係なく、良いモノは良いじゃないですか。自分もどんな形態であれ、そう思ってもらえるような音楽活動をしていけたらなって。
―ファンの人たちも飽きなさそうですよね。
オジュン:ある意味、NOMUZOは新鮮だったんじゃないですか。言葉を選ばず言えば、37歳にもなってこの衣装で歌って踊るってめちゃくちゃふざけてますからね(笑)。エクステなんて付けちゃって。でも、イベントに来てくれているファンのみんなを見ていると、すごく楽しそうにしているんですよ。ある意味、僕の活動の中でいちばんアイドルっぽく応援できるのかもしれない(笑)。
―コータさんのファンはいかがですか?
コータ:僕の場合は、お店に会いに来れちゃうんで(笑)。オジュンさんとはまたちょっと関係性が違うんですけど、イベントに来てくれた人たちはすごく楽しそうに盛り上がってくれていますね。ただ、僕はNOMUZOの活動を通してもっとファンを増やさなきゃいけないなと思っているので、自分をもっともっと前に出して、イケイケ精神で頑張りたいなと。
―普段はお店に来てくれる人たちの接客をされているわけですが、NOMUZOの活動はそれこそTikTokなどを通して広まっていけば、小中学生がコータさんのファンになる可能性もあるわけですよね。
コータ:それは夢のある話ですよね。ただ、18歳未満はお店に入れないんですよ(笑)。
オジュン:実際、もう子供に人気あるよね。豊洲のららぽーとでリリースイベントをやったときなんて、コータがキラキラした衣装を着ていることもあってか、子供たちが「わーい!」みたいな感じで盛り上がっていて。
コータ:子供ウケ、良いんスよ(笑)。だから、お店で会うのは無理ですけど、いずれはファンミーティングとかやってもっとふれあいたいですね。
―『シャンパン』リリース以降の展開も楽しみですね。
オジュン:いや、僕はオジュン星に帰っちゃうんで。
コータ:え、帰るんですか(笑)。
オジュン:今、地球に遠征しに来ているんですよ(笑)。
コータ:帰っても、僕がすぐ呼び戻します!
<リリース情報>
NOMUZO
『シャンパン』
2023年4月25日(水)リリース
レーベル:BACS MUSIC Label
=収録曲=
1. シャンパン
2. Hot Butterfly
3. 冗談じゃないよ、愛
4. Club I.W.A
ダンスとお酒でアゲアゲな「イマドキの若者たちが集うパーティ」とシャンパンとイケメンが集う「ホストクラブでの酔興」をテーマに、バブルを彷彿させるコミカルかつかっこいいパーティソング
配信リンク:https://linkcloud.mu/fe237891
NOMUZO Official Site:https://nomuzo-official.com/
Twitter:https://twitter.com/nomuzo_official
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