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ボーイフレンドを刺殺した美人モデル、逆DV疑惑で遺族から訴えられる 米

Rolling Stone Japan / 2023年4月26日 6時45分

2022年12月、裁判所に出廷するコートニー・クレニー被告(PEDRO PORTAL/MIAMI HERALD VIA AP)

恋人だったクリスチャン・オブンセリさんを殺害した容疑で起訴されているOnlyFansモデルのコートニー・クレニー被告が、不法死亡罪で遺族から訴えられている。3月17日に申し立てられ、4月14日に修正された訴状には、クレニー被告が故意にオブンセリさんを刺殺し、遺族に精神的傷と苦痛を与え、将来の支えや拠り所を失ったとして、遺産管財人に金銭的補償を負う義務があるとある。クレニー被告の弁護士によると、被告は争う構えだ。

【写真を見る】「遺体の一部は油で揚げて食べた」

昨年4月、クリスチャン・オブンセリさん(親しい人々の間ではトビーと呼ばれていた)は被告と同棲していた米フロリダ州マイアミの海岸沿いの高級マンションで、胸部を刺されて死亡した。事件から数日後、クレニー被告は弁護士を通じて犯行を認めたが、自己防衛だったと主張した。数カ月間オブンセリさん殺害事件で逮捕者は出なかったが、昨年8月にクレニー被告が殺人罪で起訴された。フロリダ州検事局は、彼女とオブンセリさんの関係が虐待的で、「加害者」は被告のほうだったと主張した。被告は無罪を主張し、現在公判待ちの状態だ。

民事訴訟でオブンセリさんの遺族の弁護を担当するマイケル・ハガード弁護士によると、事件直前にクレニー被告がオブンセリさんを脅しているところを複数の近隣住人が目撃していたことが報告されている。「同じマンションだけでなく、隣接するビルも合わせて10人以上が、この女性が声の限りに叫び、考えうるありとあらゆる罵りの言葉で男性を脅していたと証言しています」とハガード弁護士。

ハガード氏によると、オブンセリさんの暴力的言動を証言した隣人は1人もいなかった。「証人はみな口をそろえて、彼が支配されていたと言っています」とハガード氏。「彼は彼女をなだめようとし、もう一度チャンスを与えようとしていたそうです。こうしたことは時々あるんですが、私は”逆”家庭内暴力と呼んでいます。多くの場合、家庭内暴力といえば男性ですからね」

クレニー被告が訴えられているのは、オブンセリさん殺害時の行動だ。14日に提出された修正訴状をローリングストーン誌が調べたところ、遺族はオブンセリさんの死に絡む暴行罪1件でクレニー被告を訴えている。訴状には、2022年4月3日にクレニー被告が「嫌がるクリスチャン・オブンセリさんに故意に接触、殴打、接近、および/または刺傷を行った。被告人コートニー・クレニーの意図的な行動の結果、クリスチャン・オブンセリさんは死亡した」とある。

クレニー被告の弁護人を務めるフランク・プリート氏は、被告の無実が証明されるだろうとローリングストーン誌に語った。「刑事、民事いずれの裁判でも、コートニーの行動はオブンセリさんからの攻撃を前にした自己防衛であることが証明されるでしょう」とプリート氏。「コートニーさんは家庭内暴力の犠牲者です」。

オブンセリさんの死から1カ月、ローリングストーン誌が調査したところ、虐待していたのはクレニー被告のほうでオブンセリさんではない、と2人を良く知る複数の友人が主張した。刑事訴訟手続きが始まると、クレニー被告がオブンセリさんを虐待していた証拠が明るみになった。州検事局が公開した監視カメラの映像には、被告がマンションのエレベーターでオブンセリさんを突き飛ばし、殴る姿が映っている。オブンセリさんが携帯電話で録音した音声には、殴ったのは君だとたしなめるオブンセリさんに被告がNワードを連発し、「お黙り、ビッチ」と言う声が収められていた。クレニー被告逮捕後に行われた再捜査でも、2人が以前住んでいたテキサス州オースティンの家の隣人が、オブンセリさんに対する被告の暴力行為を証言している。



今回の民事訴訟で、オブンセリさんの遺族は損害賠償金5万ドルを請求している。だがプリート氏が13日に情報サイトTMZに語ったところでは、クレニー被告には資産がないという。「被告には資産があったはずです」とハガード氏は言い、クレニー被告がインフルエンサーやOnlyFansで成功していたことを挙げた。「きっと被告はこうした資産をこっそり移そうとするでしょうね」。

クレニー被告の暴力的行為がエスカレートしていたことから、遺族は2人が住んでいたマンション「One Paraiso」のオーナー会社、関連会社、管理会社、警備会社にも損害賠償を求めている。犯罪を予測していながら、阻止するために十分な措置を取らなかったというのが理由だ。「合理的理由で犯罪が予測されるような場合……適切な安全措置を取らなかった不動産会社の責任を問うことが可能です」とハガード氏は言う(訴状に挙がっている4社にもコメントを求めたが、返答は得られなかった)。

マンションの関連会社はオブンセリさん殺害以前から、クレニー被告の「ありえない言動」を知っていたとハガード氏は主張する。ハガード氏がローリングストーン誌に提供した緊急通報音声によると、オブンセリさんが亡くなるまでの3カ月間に8回――近所迷惑で5回、「通報」で2回、「素行調査」で1回、警察官が現地に駆け付けていた。「いずれのケースでも彼女は完全にヒステリー状態で、叫び声をあげ、やりたい放題でした」とハガード氏。またエレベーター内の映像についても、クレニー被告がオブンセリさんを「暴行」しているのが明らかだと語った。映像はオブンセリさんが亡くなる2カ月前に撮影されたものだった。

事件当時、マンションのオーナー会社は家賃滞納を理由に、クレニー被告の退去手続きを進めていた。だが被告は危険な借主だったのだから、手続きを早めるべきだったとハガード氏は言う。「こうしたケースでは、『退去手続きには時間がかかるから、打つ手がなかったんだ』と言うのが家主の言い分です。確かに、お金だけが問題ならそういうこともあるでしょう。ですが危険人物がいる場合、例外措置として退去させることができます。他人に危害を及ぼす人物がいる場合、退去義務があります」。

民事訴訟の訴状によると、管財人が請求する損害賠償金はオブンセリさんの医療費と葬式費用に充てられるという。だが遺族にとってはそれ以上の意味があるとハガード氏は言う。「葬式代など誰が気にするでしょう? 27歳の将来有望な我が子を失ったんですよ」。

クレニー被告の弁護を担当するプリート氏は、オブンセリさんの管財人はOne Paraiso関連会社に支払われる保険から「大金をせしめよう」としているのだろう、とTMZに語った。

プリート氏が推測する「大金をせしめる」についてハガード氏に質問すると、「我が子を失うのは誰にとっても人生最悪の出来事です。時計を戻して事件を未然に防ぎ、我が子をテキサスに呼び戻すことができるなら、遺族は何だってするでしょう」 。さらに同氏はこう続けた。「これは正義のためです。プリート氏は遺族についてあんな発言をするよりも、正義に気持ちを集中させるべきではないでしょうか」。

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from Rolling Stone US

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