MAZZELが語る使命感、グループの魅力を紐解く4つのキーワード
Rolling Stone Japan / 2023年5月16日 12時0分
5月17日、SKY-HIがCEOを務める「BMSG」より2組目のグループ「MAZZEL」が、1stシングル『Vivid』でデビューを果たす。既存のシーンに染まるわけではなく自身の個性を際立たせることで新たな音楽表現を切り開いてきたSKY-HI、Novel Core、BE:FIRST、Aile The Shota、edhiii boiといったBMSGのアーティストたちを追いかけるRolling Stone Japanでは、MAZZELについてもいち早く彼らの個性を徹底解剖するインタビューを敢行。浮かび上がってきたのは、「情熱」「一人ひとりの輝き」「ストリートダンス」「アート性」といった4つのキーワードだ。
【ソロ写真を見る】 MAZZELのメンバー
―幸福を意味する「MAZEL」に、「迷路=MAZE」と「情熱=ZEAL」を掛け合わせた「MAZZEL」という名前には、みなさんそれぞれの人生、SKY-HIさんの人生観、そして今とこれからの時代を生きる人たちへのメッセージが込められていると思いました。まずこの名前の意味から、MAZZELがどういうグループであるのかを掘り下げさせてください。
KAIRYU:シンプルでありながら、意味が深くて。みんな、ここまでとんとん拍子で来たわけではなく色々なことがあっての今なので、「迷路」「情熱」と言っていること自体はシンプルなんですが、すごく共感できる。響きもすごくよくて、みんな気に入っているんじゃないかと思います。
NAOYA:「MAZE、迷路」を辿ってきて、情熱を持ってここまで来て、こうしてMAZZELとしてスタートダッシュを切れていることがすごく嬉しいです。「MAZZEL」という言葉自体が「幸福」を表すもので、MUZE(MAZZELのファンネーム)のみなさんに音楽を通して幸福になってもらうことを僕たちは常に話し合っています。なのでまさに「僕たちだな」というふうに思います。
EIKI:「MAZZEL」という名前を初めて聞いたときはびっくりという気持ちが強くて。「M」から始まるグループということは予想していたんですけど。でも意味を聞いていくうちに「MAZZELしかない」と思うくらい、すごく腑に落ちました。
SEITO:初めて聞いたときは実感が湧かなかったんですけど、MAZZELとして活動していくうちに、どんどんその意味や響きが僕たちに合ってきたなというふうに感じています。
―みなさんがそれぞれどういった「迷路」を辿ってきたのかは、ぜひ今後個別インタビューで聞きたいなと思うんですけど、「名は体を表す」とも言いますし、この名前に込められた意味がMAZZELの表現のコアになりつつあるんじゃないかとも思います。そんな中で、「情熱」というものをMAZZELはどう捉えていますか?
RYUKI:全員それぞれバックボーンは違うけれど、夢に対して本当に熱い。色々経験してきた分、夢に対しての想いや、これからのMAZZELに対する想いは、みんな本気で真っ直ぐ持っているので。それに、情熱があればあるほどいいものを作れるし、応援してくださっている方々にいいものを提供できるとも思う。「情熱」は、僕たちの中で特に意識しなくても常に備わっているいることかなと思います。
「僕たちの理想像」
―当たり前に腹の中で燃やしているものだということですよね。この取材の直前にデビューシングル「Vivid」のミュージックビデオのオフラインを見せていただいたんですけど、プレデビュー曲「MISSION」とはまた異なるカラーで「情熱」「迷路」「幸福」といったテーマや、「MAZZELとは」を表現した楽曲と映像になっていると思いました。
NAOYA:「MISSION」には『MISSIONx2』(BMSG主催のオーディションドキュメンタリー番組)からできあがったMAZZELが表れていて、「Vivid」は『MISSIONx2』を経て今の8人になったMAZZELがわかるものになっています。「Vivid」のMVでは一人ひとりの個性も知っていただけると思いますし、MAZZELの団結力というか、練習して、ステージに上がって、失敗して、でもみんなで助け合って、そしてステージに上がって色鮮やかにに輝くということが映像にも表れているので、「こんな感じでMAZZEL、頑張っているんだよ」みたいなことも知っていただけるかなと思います。
SEITO:「MISSION」はダンスパフォーマンス中心のMVだったんですけど、「Vivid」はMAZZEL一人ひとりの個性がすごく出ているMVになっていると思っていて。MAZZELの意味――「迷路」、「幸福」、「情熱」が描かれていて、最初から最後までストーリーになっているので、ぜひみなさんに注目していただきたいと思います。
―グループにとって挨拶代わりとなるデビュー曲に、「Vivid」というワードを与えられたことにはどんな意味を感じていますか。
HAYATO:これからデビューしてみんなでさまざまな景色を見たいと思っていて、そういった僕たちのまだ初々しい、デビューしたばかりの「あれ? 垢抜け切れてないぞ?」っていう(笑)、最初にしか見られないものがこの明るい「Vivid」には込められている気がしています。最初に「鮮やか=Vivid」という言葉が僕たちに与えられたのは、スタートダッシュを切る上でもいいなって思います。
RAN:「Vivid」は曲も明るく、スウィングジャズ調のみんながノレる曲ではあるんですが、歌詞やMVを観ていただいたらわかる通り、MAZZELがデビューするまでの気持ちや、それぞれの個性の光り方がすべて詰まったような、デビューシングルにふさわしい楽曲になりました。特にMVの最後の、ステージで踊っているみんなの姿は、これからの僕たちの理想像になっているんじゃないかなと思います。
―RANさんがいう「僕たちの理想像」とは?
RAN:この8人、一人ひとりがいろんな意味で輝いていること。情熱的に輝いている人もいれば、可愛さ、かっこよさ、気持ちとかで輝いている人もいて、一人ずついろんな面で輝いている姿を1つのステージで表現する。「いろんな色が1つになった作品」みたいなものを、形を変えながらどんどん表現できたらいいなと思っています。
メンバーの約半分がストリートダンス出身
―まさに「Vivid」のテーマですよね。”空に明かり一個さっと描いて/それが星座になる”と歌っているように、一人ひとりが鮮やかに輝いてそれがひとつになると「MAZZEL」という絵になる。TAKUTOさんは「Vivid」にどんな印象を持っていて、これをMAZZELのデビュー曲として発表することの意味をどのように捉えていますか?
TAKUTO:最初に聴いたときは「新しいな」という感覚で。ボーイズグループでこういった曲調の楽曲をデビュー曲として出すのは珍しいかなと思って。しかもサビとかはキャッチーで、自分でも口ずさんじゃうくらい、一度聴いたら覚えやすいのがいいなと思います。プレデビューが「MISSION」という曲だったからこそ、振り幅があってとてもいいなと僕は感じました。
―私も初めて「Vivid」を聴いたとき、フィンガースナップから始まりウォーキングベースやホーンが鳴り響くものをデビュー曲に持ってくるんだ、という驚きがありました。こういったサウンドをMAZZELがデビュー曲として表現することの意味を、他のみなさんはどのように感じていますか?
KAIRYU:音楽に携わっている人だったら知らない人は多分いないだろうなと思うくらい、今、BMSGに勢いがあって。そんな中でBE:FIRSTがああやって成功されていて、その次に出てくるグループということで、ありがたいことに注目もすごくされると思いますし、今BMSGが2つ目のグループを出す意味――ここで既視感のあるようなグループが出てきても、多分違うと思うんですよ。そんな中で個性もキャラクターも立っている8人が集まったので。「MISSION」にはBMSGらしさもあると思うんですけど、一回それをお見せしたあとにこれをデビュー曲として出すことで「あ、面白いな」と絶対に思ってもらえると思う。はじめにそういった曲を持ってくることがすごく大事だなと思っていて、僕が「Vivid」をいいなと思っているポイントのひとつはそこですね。
―HAYATOさん、めっちゃ頷いていらっしゃいますが、どんな想いがありますか。
HAYATO:BE:FIRSTが活躍している中で、僕たちが二番煎じにならないようにというか。日高社長もおっしゃっていた通り、まったく違うグループができあがったということが「Vivid」を聴いていただいたら一瞬でわかると思います。こういうボーイズグループをあまり聴かない人でも音楽として楽しんでいただけるものになったんじゃないかなと思いますし、音楽ファンにも刺さるような曲を、僕たちがデビューシングルでやれることがとても光栄です。
NAOYA:歌い方においても、それぞれの自分らしさを尊重してレコーディングしたので、この曲を聴くだけでMAZZELのすべてがわかるものになったと思います。一人ひとりのアーティストとしての強みが全面に出ているし、歌う人が違うだけでこんなに変わるんだということがわかる曲だなって。
―一人ひとりの歌の強みや、MAZZELの中でどんな役割を担えるのかということに対して、それぞれが『MISSIONx2』の頃よりも強い自信と自覚を持てていることを「Vivid」から感じました。たとえばKAIRYUさんの歌は、他のグループとの差別化を果たす上でも重要な軸になっていると思う。
KAIRYU:僕は昔からR&Bやブラックミュージックが好きで。ボーイズグループがアドリブを効かせたりフェイクをしたりというのをほとんどみたことがなくて。でも「Vivid」はそういうのを活かせる曲調で、デビューからそれをさせてもらっているので、すごく楽しいし耳応えもあるなと思って。今まで自分が培ってきた歌唱やスタイルをMAZZELだったら発揮できると思えているし、そこが武器かなと思います。
―RYUKIさんのルーツが発揮されたラップも光っていますよね。
RYUKI:自分の想いをちゃんと伝えられる歌詞になっていると思います。自分が思っていることを歌詞に落とし込んでくださったので、そういう面でもラップしやすかったです。人によって捉え方や意味も変わってくるとは思うんですけど、自分の中では”あいつらは一体どこから来たとか/説明不要だろ”は「『MISSIONx2』を観ればわかるだろう」というふうに思ったりして。個人的には意味深いなと思っていて、好きですね。ちょっと裏声を使ったり、技術面でも今までしたことがなかったようなことにも挑戦しているので注目してほしいです。
RAN:「Vivid」のMVではみんなでサイファーするシーンがあるんですけど。MAZZELはメンバーの半分くらいがストリートダンス出身なので、ボーイズグループの中でもフリースタイルダンスが得意なグループだと思います。
―そこも重要なポイントですよね。
RAN:そのくらい、誇りを持ってダンスをやってきたメンバーもいて。MVにはそれぞれがやってきたダンスをちょこっとずつ踊ってるシーンがあって、そういうのを見せられるのもMAZZELらしさのひとつかなと思います。
「MAZZEL」という新しいスタイル
―2曲目「CAME TO DANCE」はスティーヴ・ダイアモンド(エリック・クラプトン、マイリー・サイラス、Backstreet Boysなどを手がけるソングライター/プロデューサー)が作曲に携わった、自分たちも踊りながら相手を身体と心が踊る方へとエスコートする楽曲で、まさに今RANさんが言ってくれたMAZZELの強みを表明するようなものでもありますよね。
EIKI:本当に、「ザ・踊らせる曲」みたいな。「聴いてる人も歌ってる自分たちも踊り出す」といった王道な曲ではあるんですけど、それをMAZZELがやることによってちょっとおしゃれで、MAZZELにしかできない楽曲の表現ができていると思います。シンプルだけど楽しくて、だけどMAZZELっぽさが残る楽曲だなって。早くステージでパフォーマンスしたいなと思う曲ですね。
KAIRYU:海外のロックっぽい感じで、最初に聴いたときはちょっとファレル(・ウィリアムス)っぽいなとも思って、「あ、こういう曲を僕たちがするのか」「ダンスはどんな感じにするんだろう」って。ちょっと前に完成したコレオを見させていただいたんですけど、やっぱり自分たちらしさがすごく出るし、MAZZELがこれから大切にしていきたい「おしゃれ」という軸がありつつ、逆に振りがなくてみんなで煽るシーンもあったりしてすごくぴったりで。僕は一番ライブをするのが楽しみな曲ですね。大きい会場でみなさんと盛り上がりながらこれを歌っているイメージが浮かびます。
―EIKIさん、KAIRYUさんが今言ってくれた「おしゃれ」がMAZZELの軸だというのは、メンバー全員の共通認識としてあるものですか?
SEITO:「アート性」というものを、MAZZELは大事にしているので。音楽性、ファッション、見せ方とか、アーティスティックでありたいですね。
TAKUTO:パフォーマンス面以外においても――たとえば衣装や髪形もそうですけど、ボーイズグループのありきたりなかたちにはしたくない。「アートだね」と思ってもらえるようなビジュアルとかを表現してきたいなと思います。
RAN:アーティスト写真ひとつとってもそうだよね。今回も、なかなか見ない独自性のあるアー写ができあがったと思っていて。どの表情がいいかとか、どの角度がいいかとか、それぞれのよさを出しながら芸術性のある写真を撮ることによって、またひとつ、視覚でも楽しめるものができたかなと思います。
―MAZZELはクールビューティーさや妖艶さを上質な形で表現するグループだという印象と期待を持っています。デビュータイミングにおいてMAZZELに与えられているミッションとは何か――つまり、この8人だからこそ表現していかなければならないと思っていることとはどういうものであると自覚しているかを、改めて最後に聞かせてもらえますか。
RAN:「ボーイズグループ」という固定観念を越えて、自分たちの表現をすること。新しいひとつの表現を作りたいなと思います。どうしても「○○らしい」「○○っぽいね」と言われることもあるとは思うんですけど、「こんなボーイズグループ、見たことない」「ボーイズグループなんだけど、一人ひとりすごいじゃん」って、そういう評価をしてもらえるようなグループになっていけたらなと思っています。
KAIRYU:こうやってせっかくいろんなところから全然違う8人が集まったので、MAZZELとしてはもちろんですけど、将来的には一人ひとりが全然違う仕事をするのもいいと思いますし。それで8人が集まったときにMAZZELとして今よりもっとすごいパワーがある、というふうになれたらいいなと思います。RANが言った「○○らしい」「○○っぽい」とかでいうと、「MAZZEL」という新しいスタイルを僕らで確立できたらなと思っていて、それができるメンバーと楽曲の特異さがMAZZELにはあると思う。
EIKI:「MAZZELっぽい」という言葉が生まれるくらい、世間にMAZZELというものを届けていきたいです。
<INFORMATION>
MAZZEL
Debut Single『Vivid』
2023年5月17日発売
配信リンク:https://mazzel.lnk.to/Vivid
初回盤 CD+Photobook(32P)¥2000(税込)
=CD収録内容=
1. Vivid
2. CAME TO DANCE
DELUXE A CD+DVD ¥2000(税込)
=CD収録内容=
1. Vivid
2. CAME TO DANCE
3. Fantasy
=DVD収録内容=
・「Vivid」 Music Video
・「Vivid」 Dance Performance Video
DELUXE B CD+DVD ¥2000(税込)
=CD収録内容=
1. Vivid
2. CAME TO DANCE
3. Fantasy
=DVD収録内容=
「Vivid」 Behind The Scenes
通常盤 CD ¥1400(税込)
=CD収録内容=
1. Vivid
2. CAME TO DANCE
予約サイト:https://Mazzel.lnk.to/Vivid_cdshop
MAZZELオフィシャルアカウント
YouTube:MAZZELOfficial YouTube Channel https://www.youtube.com/@MAZZEL_official
Twitter:@mazzel_official https://twitter.com/mazzel_official
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