けろりらが語る、TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の世界
Rolling Stone Japan / 2023年5月19日 17時0分
アニメ制作会社「CloverWorks」が、TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の制作を今回担当。そのなかでキャラクターデザイン・総作画監督を務めた、けろりら氏にここではインタビュー。もともと原作のファンで、「(アニメ化したくて)自分から動いて、いろんなプロデューサーに聞いていた」と語るくらい、ピュアな”作品愛”の持ち主でもある。ほぼすべての話数に原画として参加し、本作の作画におけるキーマンに聞いた創作の裏側。
【場面写真を見る】記事中に出てくる「ぼっち・ざ・ろっく!」のシーン
※この記事は現在発売中の「Rolling Stone Japan vol.22」に掲載されたものです。
アニメ化したかった理由
ーアニメ化の話が浮上する前から、この作品でアニメを作りたい!と強く思わせたのはどういったところだったんでしょう?
けろりら 誰かがSNSで「ぼっち・ざ・ろっく!」のマンガを紹介していて、それがきっかけでなんとなく1巻を読んでみたんです。真っ黒な色に黄色い文字でタイトルが入っていて、表紙からすでに他の作品と違う感じはしていて。で、中身を読んでみたらやっぱり面白くて。バンドしたいけど声がかけられないとか、学校に行きたくないとか、キャラクターにネガティブな感情が入ってるじゃないですか。そういうところが今まで読んできた他の作品と違うと思いました。テンポもよくてギャグもいいし、1コマあたりの情報量が多いんですよね。吹き出し以外にもセリフがいっぱい書いてあって、常に何かが起きている。あと、バンド活動っていうメインのストーリーの軸があるところがいいなって思いました。目的があった上でキャラクターたちが一緒に成長していくというか。学生なんですけど、学校生活はまったくと言っていいほど描写されないし、いわゆる学園ものじゃないところも新鮮でした。絵の部分でも、デフォルメでヘンな顔がいっぱいあったり、あんまり見ない表現がたくさんあって、そこも魅力的に見えましたね。
ーアニメーターとしては、そういう魅力的なマンガを読んだ時って自分でアニメーションにしたい!って思うものなんですか?
けろりら お仕事で、こういう作品がありますとか、こういう次の企画があって参加してほしいですってお話をいっぱいいただくんですけど、そういうのを見ているうちに「これは自分で描いてみたい」と思う作品は出てきます。それは人それぞれだと思うんですけど、自分の場合は、デフォルメの効いたアニメ作品に惹かれるんです。リアルな表現があまり得意ではなくて、例えば「クレヨンしんちゃん」とか「ドラえもん」とかの方が好きな部類ではあって。「ぼっち・ざ・ろっく!」はいろんな表現の可能性が感じられて、描きたいなって思いました。今回、アニメ化したい作品があるって自分から話したのは初めてのことなんです。
ーそんなピュアな想いから始まって、今では携わった人たちがみんな面白がってくれて、作品に愛情を込めて接してくれていることはどう感じていますか?
けろりら 素直にうれしいです。スタッフも面白かったって言ってくれて、見てくれた人もよかったって言ってくれて。あとアニメ業界の同業の人ってどこか厳しい目で見ることも多いと思うんですけど、そういう視点の人たちも面白かったって言ってくれるのがうれしくて。絵がうまいとか、クオリティが高いってところじゃなくて、最初に「面白かった」って言ってくれるのがすごくうれしいですね。
ファン目線でいうと、自分が一番見たいと思うアニメを作りたいと思っていたので、それができたのかなって思います。斎藤くん(監督:斎藤圭一郎)の第1話(「転がるぼっち」)の絵コンテを読んだ時、自分が見たい絵コンテが読めた!って思いました。このままちゃんと作ったらいいものになるなって、当時思った記憶があります。
ー監督の斎藤さんはアニメーター出身の方ですが、だからこそやりやすかった部分もありましたか?
けろりら 理解はあるかもしれないですね。アニメーションに対して深いところまでわかってる。本人がアニメを描けるしめちゃめちゃ達者だし、表現にもかなり寛容というか、監督自身がいろんな表現が好きなところもあって。だから絵の領域に対しては、お任せな部分が多かったですね。絵コンテの段階で、映像としてどうなるかは監督自身で決めきってるんですけど、そこにどういう絵が乗るかは、割と自由に任せてくれたのかなって思います。
作画監督としての挑戦
ーキャラクターにアニメーションで動きをつける際に、けろりらさんが意識したことはありますか?
けろりら 自分がやりたいアニメーションを先につけないで、要求されているものに対してどう応えるかを最初に考えるようにしてました。演出さんが各話にいるんですけど、それぞれのやりたいことがちょっとずつ違うので、なるべくそれに合わせつつ、目指すものは同じにしたいなってずっと思っていて。だから各回で微妙に絵の描き方が変わってるんです。それは面白いところでもあって、飽きない作り方だったかなって思います。
ークリエイティブをコントロールする上で大事にしていたことはありますか?
けろりら なるべく会社に出社して、人と会って話すようにしました。各回、いろんなスタッフの方が関わってるんですけど、何が起きてるのかとか、何がやりたいのかとか、困ってることがあるかとか、進んで聞こうとしてました。自分が知らないところでちょっとしたハプニングが起きてたりするんですけど、それをなるべく早い段階で処理しないと、どんどん大きな問題になっていっちゃうんです。だから状況を細かく見ながら、いま何が起きてるかを把握するようにしたんです。例えばアニメーターから作画担当の自分のところに修正が来た時に、今日あったことや困ってることを聞いたりして、そういう会話のなかで、「こういう表現がやりたいです」みたいな話も出てきたりする。それこそ第3話(「馳せサンズ」)で実写の素材がいっぱい出てくるんですけど、あれもそういうやり取りから生まれたものなんです。あと、制作進行って話数を担当して素材の管理をしたり、連絡を取ったりする仕事なんですけど、制作進行さんともなるべく会話しようとは思ってました。そんな感じで、いろいろ話を聞いてると向こうも話しやすくなってきて、だんだん何も言わなくても相談してくれるようになるんです。そういう状況にしたいなっていうのはずっと思ってたことでした。
ーなるほど。うまく皆さんをまとめることができて、いい雰囲気のなかでできたんですね。
けろりら 雰囲気はかなりよかった気がします。それぞれのスタッフに担当話数があり、それが終わったら大体みんな終わっていくものなんですけど、最初の方の話数から参加してくれてるスタッフが最終話ぐらいまで手伝ってくれてて、それも大きかったと思います。
ースタッフの希望が活かされたシーンって第3話以外にもあるんですか?
けろりら スタッフっていうか監督がやりたかったことですけど、第7話(「君の家まで」)のゾートロープとか、実写の映像とかはそうでした。最初はみんな動揺してたんですけど、作っていくうちにだんだん乗り気になってくる。誰かがそういう変なアイデアを出して、周りもそれ面白いかもってなってジワジワ進んでいった感じですね。第7話はいろんな面白いことが起きてた印象があります。セル画みたいな、アナログタッチのシーンが出てくるんですけど、あれもそういうのが得意な五十嵐海さんっていうアニメーターさんがやってくれたんです。ぼっちちゃんが縛られていて、周りで体育祭をやってる人たちが三角定規を持ってたり、変なことをしてる。でもヘンなことを言い出すのはやっぱり監督でしたね。第9話「江ノ島エスカー」のたこせんも、監督が「実写貼ったらいいんじゃない」って言い出して。監督が率先していろいろやってたから、みんなヘンなことをやりやすかった部分はあるかもしれないです。
「ぼっち・ざ・ろっく!」より(©はまじあき/芳文社・アニプレックス)
「ぼっち・ざ・ろっく!」より(©はまじあき/芳文社・アニプレックス)
「ぼっち・ざ・ろっく!」より(©はまじあき/芳文社・アニプレックス)
ーけろりらさん自身がチャレンジングだったシーンや話数はどれですか?
けろりら 作画監督として1話丸々やるのは初めてだったので、第1話は緊張しました。キャラクターデザインも初めてだったので、最初は探り探りというか。自分が先に原画作業をして素材を作っていくんですけど、初めての仕事はやっぱり緊張しますね。監督がどういうラインを求めてるのかがわからない状態から始まるので、「描いてみたんだけどどうでしょう」ってこまめに見せながら進めていきました。当初は線量の多い、もっと複雑なデザインだったんですけど、最終的にはかなりシンプルなところにまとめたんです。今までのCloverWorks作品では「ワンダーエッグ・プライオリティ」とか「その着せ替え人形は恋をする」とか線が多い作品が多かったので、シンプルな絵はチャレンジでした。線が多い方が難しいように見えるんですけど、逆に線が少ない方が描く情報を選ばないといけないので難しいんです。表情とか髪の毛とかの情報量もかなり高い精度でやらないと、画面で表現した時にぺらっとして見えちゃう。第1話はそこを探ってましたね。第2話(「また明日」)ぐらいでちょっとこなれてきて、そこからは軌道に乗っていった感じです。すっきりしたデザインでどう表現するかは、自分のキャリアとしてはチャレンジングな部分であったのかなと思います。
ー最終話の第12話(「君に朝が降る」)の作画監督もけろりらさん単独でしたよね。
けろりら 第12話の時は完全に描き慣れていて、第1話以上に原画も手がけました。第1話の時は「どうなっちゃうんだろう」って思ってたんですけど、最終話の時は「終わっちゃうのか」みたいな。もちろん作業が完了しないとオンエアできないから、終わった方がいいんですけど(笑)。表現としては自分の絵がだんだんまとまってきて、最後にやっとうまく描けたなって気持ちもあります。第12話は今でもけっこう見返してるんですけど、うまくいったなって満足感がありますね。
リアリティの追求、バンドに関する原体験
ーけろりらさんとしてはバンドもののアニメをやるのは初ですか?
けろりら そうですね。
ー文化祭もそうですけど、バンドの活動を描くにあたって、例えば誰かのドキュメンタリービデオを見るとか本を読むとか、何かやったことはありますか?
けろりら 知らない知識がいっぱいあったんです。ギターが弾けなかったのでギターを買って練習してみたんですけど、実際に買って触ってみて、重いなと思って、ぼっちちゃん、こんなことやってるんだって。ライブのシーンは、ミュージシャンの方が演奏してる様子をモーションキャプチャーで3Dに取り込むんですけど、どういう感じで演奏するかの打ち合わせがあって、リハーサルをして、モーションキャプチャーの現場で演奏してもらって録画する。そのプロセスを見て、バンドの演奏している雰囲気がだんだんわかるようになってきて。バンドものを作ってるという実感が、脚本やキャラクターデザインの段階ではどうしても湧かなかったところがあったんですけど、そういう流れを経て次第にわかってきたという感じです。
あと、自分のいた学校が軽音部が有名な学校で、周りにバンドをやってる子がいっぱいいたんです。そういえば当時、友達のライブを観にライブハウスに行ってたなとか、今回いろいろ思い出して。自分はどっちかっていうと、ライブハウスにいるお客さん目線ですけど。第2話で、ぼっちちゃんがライブハウスのバイトでドリンクを渡す場面があるんですけど、本番が始まる前の客席の空気感とかこういう感じだったなって。自分は演奏できないから、演奏面のことはいろんな人にアドバイスをもらいながらでしたけど、ライブハウスっていう概念自体は割と近しいところにあったんだって、作業してる時に思い出しましたね。まったく知らない世界ではなかったというか、近しい世界にある日常として、繋がりがあったのはよかったです。
ー演奏シーンもそうですけど、音楽的なリアリティがある作品ですよね。等身大のバンドマンがそこにいる空気感というか。
けろりら 音楽面の細かいところは、原作のはまじあき先生、アニプレックスと芳文社さんに助けられたなって思っていて。皆さん経験者の方々なので、こうしたらもっと”らしい”、みたいなのを、細かいところまで教えてくれたんです。例えば演奏する時にシールドをストラップにかけてるんですけど、あれも当時、設定を描いた後に「ストラップにかけるといいよ」って、確かアニプレックスの方が言ってくれたんです。そういう細かいところをいろんな人が教えてくれて、それを反映したからリアリティが一段上がってるのかなって思います。それこそアンプやギターまわりのことってかなり細かく設定されてるんですけど、そういうのも全部チェックしてもらっていて。
「ぼっち・ざ・ろっく!」より(©はまじあき/芳文社・アニプレックス)
ーちなみに、けろりらさんは普段バンド音楽って聴かれるんですか?
けろりら それこそアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)さんを高校生ぐらいの時にすごい聴いてて、今回をきっかけに回帰した感じはちょっとあります。学生の時にギターが弾ける友達がいて、その人がいろんなバンドのCDを貸してくれたんです。そういえば、ぼっちちゃんが学校でお弁当食べてるような隅っこのスペースで、ギターを弾いてた人もいた気がして。当時はニルヴァーナやレッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)を教えてもらって、そういうのがきっかけで高校生の頃にバンドの音楽を本格的に聴くようになりました。
ーそういう環境で学生時代を過ごしたのであれば、文化祭のシーンとかもエモい気分になったりしました?
けろりら みんな体育館でライブやってたな、みたいな。あんなに広い体育館ではなかったんですけど、机を並べて、軽音部のみんなが弾いてるのを見てました。自分は最終回で言うと、サイリウムを振ってる側でしたね。文化祭は、観客側だけど一応経験していて空気は知ってるから、こんな感じだったなってちょっとうれしかったです。
ー下北沢の街の美麗な背景と、かわいいキャラクターたちの対比もすごくいいですよね。その辺も美術監督の方と話されたんですか?
けろりら CloverWorksの美術部って、リアルな質感と密度がある美術が得意なんです。同じ社内だしそこにお願いできたらいいなって、最初から思ってた気がしますね。監督もそう思ってたので、結果、美術監督の守安(靖尚)さんにお願いできました。守安さんって「アイドルマスター」の背景も担当してたんですけど、アイマスの美術も、写実的だけどキャラクター自体はすごくデフォルメが効いてるじゃないですか。ああいうふうになったらいいなって、当初から着地点が見えていた感じがあります。3Dでライブハウスや部屋も組んであって、空間をしっかり設計した上で綺麗な背景が作られているので、そこに幅があるキャラクターが入っても大丈夫なんですよね。デフォルメされてるキャラクターなんですけど、大元の配置は最初に明確に決められているので、そこでリアリティを担保していく。出力されるキャラクター自体は3D的な絵なんですけど、空間の設計はかなりシビアに作られてるんです。それがリアルな背景においても、マッチするのかなって思います。
「ぼっち・ざ・ろっく!」より(©はまじあき/芳文社・アニプレックス)
ーすごく面白い話ですね。
けろりら CloverWorksは、3DCGアニメーションを制作してるBoundaryという会社と連携してるんですけど、どういう立ち位置にキャラクターがいて、どういう動きをしてっていう設定が、かなり細かいところまで考えられてる会社だなって印象があります。そこはCloverWorksの強みというか。他の会社もあるにはあるんですけど、3DのBoundaryとCloverWorksの美術部は特に連携が取れてるなって印象ですね。
ーみんなが連携して、チーム一丸になって作り上げたんですね。
けろりら そうですね。各部署の人たちがベストの仕事をしてくれた結果だと思います。作ってる最中に、いいものになりそうだなって雰囲気がみんなにあった気がします。いろんな部署の人たちがこうしたらもっとよくなるんじゃないかってことを、自発的にやってくれた印象です。もちろんこちらからこうしてほしいって最初に発注はするんですけど、そのなかでみんながよくしようとしてくれて。それが画面の細部に残ってるんだと思います。
キャラクターたちの実在感
ーキャラクターデザイン・総作画監督として携わった作品が、今こうして多くの人に支持されて、結束バンドのCDもオリコン1位になってる状況は、どう受け止めていますか?
けろりら 昔は「ぼっち・ざ・ろっく!」のマンガの感想を探すために自分で検索してTwitterを見ていたのが、今は毎日のように「ぼっち・ざ・ろっく!」の情報が自然と入ってくるようになりました。うれしさもありつつ、すごく遠くまで来たというか、不思議な感じですね。グッズが出たり、ラジオやイベントもあって、公式の情報もいっぱいあるじゃないですか。自分が関わってるのかわからないぐらいの規模感になってる。大きな、何かの流れに乗ったのかなって思います。
ー最初からそういう大きな流れを作り出そうって思ってたわけではなくて、ただ作品が好きでアニメにしたい!っていう気持ちから始まったっていうのが、いい話ですよね。
けろりら 作品が面白いとはずっと思ってたんですけど、こんなことになるとは思ってなかったです。CloverWorksって、こういうかわいい作品はあんまりやってこなかったし、斎藤監督自身も、普段MADHOUSEって制作会社で「Sonny Boy」とか「ブギーポップは笑わない」とか、毛色の違う作品をやっていたので、どうなるのか未知数なところもあったんです。でも結果大成功だった。はまじ先生含め、みんな幸せって言ったら大げさなんですけど、みんながいいところに着地できたのはすごくよかったなって思います。
ー全12話を終えて、あらためて「ぼっち・ざ・ろっく!」という作品の好きなところを教えていただけますか?
けろりら 「ぼっち・ざ・ろっく!」って、すごくアニメしてるパッケージだと思うんですよ。色も真っ黄色だったり真っピンクだったり、奇抜なデザインのなかでギャグ要素もいっぱいあって、でも見てるとちゃんとストーリーラインがあって、画面の中で生きてるような感じがする。アニメなんだけど、ちゃんと彼女たちが存在している感じがするところに、作った意味を感じるというか。そういうのってなかなか難しいんですけど、それが「ぼっち・ざ・ろっく!」の一番好きなところですね。今もどこかでぼっちちゃんたちが生きてる感じがします。その実在感を出すにはいろんな人たちが頑張らないといけなくて、もちろん絵だけじゃダメだし、背景だけでも成立はしない。そこに音とかいろんな要素が入ってこないと実在感が出ないんですよね。これはアニメだけじゃなくて原作のいいところにも繋がってくるんですけど、キャラクターが歳を重ねて、青春時代のさらに先がありそうな雰囲気もすごくいいところだと思います。そこが実在感にも繋がってきてる気がします。
ーアニメが終わった今でも、けろりらさんはTwitterで時々「ぼっち・ざ・ろっく!」の絵をアップしたりしてますよね。ああいうのってパパっと描けるんですか?
けろりら Twitterに上げてる絵は、さーっと30分くらいで描いてます。普段の仕事の合間とか寝る前とかに、なんか描こうかな、ぐらいの気持ちで、特に何も考えずに描いてますね。仕事の絵に関しては、描く時間よりも描く前の悩む時間の方が長いです。みんなどんな絵なら喜ぶのかなとか、何が見たいんだろうって考えるのが難しくて、時間がかかるところですね。それこそジャケットとかは、めちゃめちゃ悩みました(笑)。
ーアニメは終わってしまいましたけど、ああやってけろりらさんがSNSに上げてくれると、まだ続いてるんだって気持ちになれるからファンはうれしいですよね。
けろりら 自分もファンだったらうれしいかもしれないです(笑)。自分がやってるのは自分が描きたいからでもあるし、ちょっとしたおまけです。
ーけろりらさんがアニメーターとしてこれからやっていきたいこととか、こうなりたいって目標は何かありますか?
けろりら やりたいことは「ぼっち・ざ・ろっく!」でかなりやらせてもらったので、最近はずっと、何を目標にするかを考えてます。一旦ひと区切りしたので、今はいろんな仕事をしながら、何がやりたいのかを考えるフェーズに入ってますね。
けろりら
アニメーターとして、「ワンダーエッグ・プライオリティ」「その着せ替え人形は恋をする」「くノ一ツバキの胸の内」などの作品に作画監督として参加。「ぼっち・ざ・ろっく!」ではキャラクターデザイン・総作画監督を担当。
<INFORMATION>
結束バンドLIVE-恒星-
会場:Zepp Haneda
5月21日(日)
17:00 開場/18:00 開場
◆出演者:青山吉能 (後藤ひとり 役)、鈴代紗弓 (伊地知虹夏 役)、 水野朔 (山田リョウ 役)、 長谷川育美 (喜多郁代 役)
◆BAND:生本直毅 (Gt)、五十嵐勝人 (Gt)、 山崎英明 (Ba)、石井悠也 (Dr)
https://bocchi.rocks/special/live_kousei/
『光の中へ』
結束バンド
5月24日発売
1,320円(税抜価格1,200円)
CD1枚 初回仕様限定盤
収録曲:
1.光の中へ
2.青い春と西の空
3.光の中へ-instrumental-
4.青い春と西の空-instrumental-
◆5月22日(月)0時に「光の中へ」先行配信実施
【初回仕様限定特典】
結束バンドLIVE-恒星-パックステージパス風ステッカー
※収録内容や特典は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
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