BE:FIRSTが語る、「THE FIRST TAKE」の舞台裏、最新シングルを通して考えた現在地
Rolling Stone Japan / 2023年5月28日 12時0分
「白いスタジオに置かれた一本のマイク。ここでのルールはただ一つ。一発撮りのパフォーマンスをすること。」――海外からも注目を集めるほど絶大な影響力を持つ動画チャンネル、「THE FIRST TAKE」。あの空間で歌うことはアーティストにとって、たとえばライブのステージで歌うのとは異なる緊張感があることは想像に難くない。今月「THE FIRST TAKE」に初出演したBE:FIRSTのメンバーたちからの感想は、あの場に立つすべてのアーティストが感じるものでもあるだろう。
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このインタビューは、BE:FIRSTが「THE FIRST TAKE」を収録した後日に実施したもの。新しいアレンジで披露した「Bye-Good-Bye」と、最新シングル『Smile Again』について話を聞かせてもらった。BESTY(BE:FIRSTのファンネーム)にはもちろん、「THE FIRST TAKE」や「Smile Again」「Boom Boom Back」でBE:FIRSTと出会った人たちにも、彼らの現在地への理解とこれからのBE:FIRSTへの期待を持って帰ってもらえたら幸いだ。
—まず、「THE FIRST TAKE」のことから聞かせてください。一発撮りのパフォーマンスはいかがでした?(※この取材は「THE FIRST TAKE」収録後、映像完成前に実施)
LEO:スタッフのみなさんがいなくなってメンバーしかいない空間になったので、それによって緊張したところはありました。いきなり静かになったので。その状況がなければ、そんなに緊張しなかったのかなって思うんですけどね。
SOTA:細かいアレンジとかブレまで、声が鮮明に見えてくる作品になることは承知していたので、それを踏まえてファーストテイクで決めなきゃいけないことの緊張感はありました。でも楽しかったです。「Bye-Good-Bye」のアレンジが、原曲では香るくらいだったファンクに全振りしたようなバージョンで。全員感じるがままにノッていたので、7人で向かい合って「みんな楽しんでるな」ということを感じながら歌うのが楽しかったです。
SHUNTO:変なことを考えずに、ということを意識しながらやってました。できるだけいつも通りにやれば7人のよさが自ずと出てくるだろうなと思ったので。緊張しましたけど、自分たちが音楽を楽しむことを優先してやれたのでよかったです。
JUNON:普段踊りながらやっているものをスタンドマイクでやることの新鮮さが、いちばん感じたものですかね。「Softly」という楽曲で4人(JUNON、LEO、MANATO、RYUHEI)はスタンドでやっているので初めて感はなかったですけど、楽曲的には新鮮だなって。
MANATO:コーラスグループみたいな感じがして。僕、一時期コーラスグループにめっちゃ憧れていたんですよね。しかも「Bye-Good-Bye」がファンク気味のバンドサウンドになってたし、半円を組んでやってたので、ジャクソン5みたいな感じで。いつもの踊ってやるスタイルより、ノリの共通認識みたいなものを横から感じ取ることができました。あと「THE FIRST TAKE」の醍醐味であると思うんですけど、やっぱりライブ感が出るので、そこでしか出ないアドリブや、いつもの僕たちらしいガヤをそのままお届けできたかなと思います。結構好きにやらせてもらった感じではありました。
RYUHEI:僕は「THE FIRST TAKE」をめっちゃ見ていたので。それこそ女王蜂さんの映像もめっちゃかっこよくて、出ることに対して憧れがあったのですごく嬉しかったです。「THE FIRST TAKE」って音源になることもあるので、特に「Bye-Good-Bye」は新しい楽曲をその場で作っている感覚ですごく楽しかったですね。あと僕自身、ダンスの振付とか構成で歌詞を覚えている部分があったんだなということに気づいて。ライブでは「歌詞覚えてるかな」とか全く不安にはならないんですけど、歌だけになったら、(自分のパートを)待っている時間に踊っていたら考えないことばっかり考えちゃって。そういった緊張感もあって、とても難しかったです。
RYOKI:総じていうと、BE:FIRSTと「THE FIRST TAKE」の相性はすごくよかったんじゃないかなというのがいちばんの結論ですね。BE:FIRSTは「THE FIRST TAKE」といいコラボができるグループだなって感じました。みんなが音楽をそのまま楽しんでるというか、曲の中で音を聴いた状態で楽しんでる感じがすごくよくて。そういうのがやっぱりBE:FIRSTのよさだと思うし。僕たちが常にやってる生歌のパフォーマンススタイルが「THE FIRST TAKE」で歌をしっかりと魅せることに活きてきたなとは感じました。
BE:FIRST - Bye-Good-Bye / THE FIRST TAKE
BE:FIRST - Smile Again / THE FIRST TAKE
「自分たちのルーツにあるR&B、ファンク、ヒップホップ」
―「THE FIRST TAKE」でも歌唱した最新曲「Smile Again」は、BE:FIRSTにとっても、個々にとっても、新たな一面が引き出されている楽曲だと思います。みなさんとしてはどういった新鮮さを表せた曲だと感じていますか。
LEO:表題曲としては初めてのラブソングで。w-inds.の(橘)慶太さん、JUNEさん、s**t kingzの4人と、本当に豪華な人たちと作り上げた曲で、これからの季節にも合うような曲になりました。どこかみんなが感じたことのあるような感情に寄り添える曲になっているのではないかなと思いますね。
RYOKI:聞き馴染みもよくて、ANESSAさんとタイアップさせてもらったことも大きいし、BE:FIRSTの可能性がすごく広がっている面はあって。BE:FIRSTがもっと他の音楽もやっていることの入口になってもらえたらいいなって思います。「Bye-Good-Bye」と似てるけどちょっと違うしね。「Bye-Good-Bye」はファンクが強くて、どちらかというといつものBE:FIRSTらしいほうかなって。でも「Smile Again」は音数が少なかったり、いつものBE:FIRSTよりは爽やかに振り切った方向性で、今後何個あるかわからないくらいの珍しい爽やかさだと思うので。別に僕たちが爽やかじゃないって言ってるわけじゃないですけど(笑)。でも、曲としてはマニアックな方向性でいきたがるメンバーが多いし、そういうBE:FIRSTの音楽性の中では珍しい楽曲になったんじゃないかなと思います。
—今グループとしては、もっとファンクやヒップホップ寄りのものをやりたいというマインドですか?
RYOKI:その気持ちがあったので、次の方向性についても話し合いをしたんですよね。でも「Smile Again」みたいな曲も体現できるという強みはあると思うから、別にその可能性を潰す必要はないし。
LEO:すごくいい曲を歌わせてもらっていることは間違いないので。その中で自分たちのルーツにあるR&B、ファンク、ヒップホップとかをこれから増やしていきたいなと思うし、BE:FIRSTの音楽性としてそういうところやっていったらもっといいグループになるんじゃないかなって話し合った感じですね。
RYUHEI:自分たちのやりたい音楽と周りから求められる音楽のバランスって難しいし、シリアスになっちゃうのであんまり表で話さない部分だったりはするんですけど。「Smile Again」は伝わりやすい曲というか、聴いた人が周りの人に「いい曲だよ」って伝えたくなるようなエネルギーがこもっているなというふうに僕は思いますね。聴いた後にスッキリした感じを得られるような、本当に不思議な力を持っている曲だし、ミュージックビデオの完成度も高くて洗練された部分がたくさんあるのでそこも見てほしいなって思います。パフォーマンス、ビジュアル、歌とか、いろんな観点から見てもらえると「Smile Again」はより輝くかなと思いますね。
―みなさんの話から察するに、「Boom Boom Back」の反響に対する手応えが大きかった……?
RYUHEI:でかいですね。
LEO:大きかったですね。いろんな人に知ってもらえるきっかけになった曲だし、自分たちのいろんなルーツともリンクしているのでやりやすかったなって。(一時的に離席していたJUNONに対して)JUNONくん、どう思います?
RYOKI:帰ってきて急に(笑)。
JUNON:「Boom Boom Back」、楽しいです。間違いなく。
SHUNTO:めちゃくちゃしっくりきてるっていうのがあるんじゃないんですかね。今までのBE:FIRSTの楽曲の中でいちばんくらいしっくりきてて、みんなが楽しめてる感じがあると思います。
―自分たちの音楽的ルーツであり大好きなものを詰め込んだ曲であるし、自分たちの人生そのものを表現している曲でもあるからこそ、楽しいししっくりくる。しかもそういう音楽こそ人に伝染する力が帯びたりしますよね。
LEO:それはあるかもしれないですね。どうですか、SOTAくん? 振付も参加なさってましたけど(と、隣にいたSOTAに振る)。
SOTA:繋げ方雑すぎるだろ(笑)。
—インタビュアーLEOさん、ありがとうございます(笑)。
SOTA:日本人はシャイだからというのもあると思うんですけど、音楽にノる文化があまりなくて。だからヒップホップって聴きづらい部分もあると思うんですよね。でも僕たちは奇跡的にそれを楽しめる日本人が集まったので、僕たちがステージで本気で楽しんでる姿を体現することで「なんか楽しそうだな」って視覚的にも思ってもらえるだろうし。「何がいいの?」って聞かれて口で説明してもわかりづらいけど、確実に楽しんでる人たちを見れば「なんかいいな」ってなってくれると思うんですよ。そうすることでヒップホップに馴染み始める人が増えてくれたら嬉しいなって思うし、そういうことをテーマに振付もこだわりました。日本は耳で聴く音楽がチャートを上りやすいですけど、R&Bとかヒップホップのよさをもっと具現化していきたいですね。
「『同じ気持ちだよ』って言ってあげられる曲」
―TikTokでの盛り上がりを見てても思うけど、きっと普段ヒップホップを聴いていない人も「Boom Boom Back」を聴いていたりするわけじゃないですか。「Boom Boom Back」で歌ってるテーマ自体がそういうものですけど、日本でメインカルチャーになってないものをアート性とカウンターカルチャー精神を持って表現していくことは、BE:FIRSTだからこそできることだなとこの曲で改めて思ったんですよね。
SOTA:「Boom Boom Back」は僕たちだからこそ、本当に心の底から楽しめている姿を反映できた作品だなって思うので。日本人の音楽的感性を引っ張っていけるグループでありたいと思っていて、そんな中でやっぱり「Smile Again」みたいな曲もできるということは説得力になると思うんですよね。「Boom Boom Back」みたいなヒップホップをやる時に、表題曲として「Smile Again」をやっているグループだとなると説得力も増す。なのでどっちもすごく大切だし、どっちも完璧に表現しきりたいというのが本当の気持ちですね。
MANATO:「Smile Again」は結構わかりやすくBE:FIRSTの入口みたいな部分を担ってくれる曲なのかなって思うのと同時に、「Boom Boom Back」は目で振りを見たり耳で音を聴いたりした時に「振りを真似したい」「一緒に口ずさみたい」と思ってもらえるような、音楽の本来のよさがあるというか。僕たちはルーツがヒップホップの人が多いというのもあって、わかりやすく僕たちのよさが出る楽曲でもあるし、こういうのを待ってたという層も多分いると思うので。この2曲は、僕たちBE:FIRSTのセットリストで華を添えてくれるような2曲なのかなというふうに思いますね。
RYUHEI:アジアの中では今韓国が流行りを掴んでいて、「今、韓国のあの音楽きてるよね」みたいな感じでいろんな国で噂されているだろうし、そういった中で「新しい流行が日本きてるよね」みたいなに言ってもらうためにも、いろんな人に見てもらえる機会がある時は新しい音楽の感性を俺らが刺激できるようにしたい。いろんなカルチャーを輸入して、ボーイズグループとして新しい形でいろんな人に見せることで、よりコアな音楽人間が増えたら俺らとしても嬉しいし。そこから「もっとそういう曲を出してほしい」と思ってもらえたりするようなやり取りができることが、BE:FIRSTとしても理想の形だなと思ってますね。
―「Boom Boom Back」であれだけの反響を得たからこそ、次はよりドープなものを出せる下準備が整っているとも言えるんじゃないですか。
SOTA:その通りなんです(笑)。
LEO:楽しみにしててください!
SHUNTO:言うな言うな(笑)。
SOTA:もうちょっと深くいこうかなって思ってるんで。
SHUNTO:言うんだ。
LEO:彼は言います(笑)。
JUNON:まぁでも準備してることくらいはいいんじゃないですか?
SOTA:準備はしてるね。僕たちも心踊るくらい興奮してるので、楽しみにしててほしいなと思いますね。
―しかも3rdシングルとしては「Smile Again」があって、「Boom Boom Back」でボースティングして、そのあと「Great Mistakes」で弱い部分も見せるという、グループの多面性を示しつつ人間の多面性も表現するものになっているから、よりグッとくるなあと思ったりします。「Great Mistakes」はみんなの中で、BE:FIRSTにとってどういう曲であると感じていますか?
SHUNTO:めちゃくちゃ「人間味」ですね。あと、社長(SKY-HI)の強さが出てます。
LEO:確かに。社長(SKY-HI)のいいリリシズム。
SHUNTO:そう、それを感じる部分が多いから。そこを受け継いだ曲だなって感じます。
SOTA:聴いてる人と同じ目線で歌ってあげられているような歌詞だから、「現実味があることを言ってくれてるな、BE:FIRST」というのが伝わりやすい楽曲だなって思います。上から言ってない感じがあって、目線を合わせて「一緒に頑張ろう」じゃないけど、寄り添ってあげられる曲だなって思うので。それも今SHUNTOが言ったように社長(SKY-HI)のリリックの強さが出ているからで、それを僕たちが受け継ぐエモさも含めて完成している楽曲なのかなというふうに思いますね。
RYOKI:フックいいですよね、あれ。
―めちゃくちゃいいです。
RYOKI:フックが結構エネルギッシュで、感情伝わるメロディラインになってる。
―歌詞としては、リスナーに届ける面ももちろんあるけど、BE:FIRST自身を歌っているようなものでもあるからこそ、SOTAさんが言ってくれた通り「同じ目線」な曲になっているのだなと感じます。
LEO:オーディションを経て、みんなでいろんな壁にぶつかって。僕たちもそうだしいろんな人がそうだと思うんですけど、今日がダメでも明日どうなるかわからないから必死に生きてみようって。僕たちはそうだったと思うし。そういう人たちの、後押しまではいかなくてもいいんですけど、そばにいるだけで「同じ気持ちだよ」って言ってあげられる曲のような気がするので。僕たちだからこそ説得力があるというか、同じ目線で歌えるのは、自分たちがいろんな経験をしてきたからだなというのはありますね。
―それに社長(SKY-HI)からみんなへのメッセージにも聴こえてくるんですよね。
RYUHEI:社長(SKY-HI)……支えてくれるのが上手い……。日常的にもそうなんですけど、めちゃくちゃ褒めてくれたり、僕たちのパフォーマンスを見て感情的になってくれたり、自分が頑張れるきっかけを作ってくれるのはいつも社長(SKY-HI)なので、そういう人が書くリリックだからこそより届くものがあって、そこにプラス自分たちの声が入って、っていうのは……。すみません、エモくなっちゃいました。
全員:(笑)(各々がRYUHEIにツッコミ始める)
―(笑)。JUNONさんはどうですか、「Great Mistakes」について。
JUNON:個人的には”何回だって待つよ ずっと”が、歌ってくれたら嬉しいなあと思う歌詞だなって、今見ながら思ってました。一緒にやってる感もいいんですけど、「待っててくれてる安心感」みたいなものがいいなって。
「ある意味、今、正念場」
―「ミスしたって大丈夫だよ」ということをすごくいい言い回しで言ってくれるフレーズですよね。「Great Mistakes」もそうだし、「Smile Again」の”君は綺麗だ”というフレーズもそうだけど、BE:FIRSTならではの自分と他者への肯定が新しい形で表現されたシングルになっていると思いました。「完璧」の定義って、時代によっても変わるから。音楽面だけでなく価値観の面でも、新しい選択肢を見せてくれたり広めてくれたりするのがBE:FIRSTであるということを改めて示す一枚だと思います。
SOTA:めっちゃ嬉しい。
LEO:ありがとうございます。
―”君は綺麗だ”も、キラキラしたアイドルソングになりかねないワードを、BE:FIRSTが歌うとただの綺麗事ではない人間肯定のワードに聴こえてくる。それは7人が、自分自身を伝える表現者としての力を磨き続けているからだと思うし。
RYUHEI:嬉しいです。
RYOKI:ありがとうございます、まじで。もう一回言ってください(笑)。
LEO:アンコールすな!(笑)
RYOKI:嬉しいですね(笑)。BE:FIRSTらしさというのは、しっかり内面から伝えていくこと。人間らしさ。これ一択ですよね。ダンスや生歌を通して僕たちの音楽と生き様を見せられる瞬間があるからこそ、ちょっと甘いフレーズとかも肯定や説得の材料になるというのは、本当にその通りだなって思うので。そうやって伝わってるのは嬉しいです。
SOTA:僕、毎回、BE:FIRSTのラブソングって、「ラブソング……?」っていう感じなんですよね。なんていうんだろうな……シーンとかストーリー性をあえて持たせずに、”君は綺麗だ”とかもそうだけど、自分の中で置き換えられるものになってるし。”太陽に恋した”というのも、生きているだけで、太陽に照らされているこの地球にいるだけで、リスペクトできるよ、っていう。「LOVE」というよりは、誰かの人生を支えられるような音楽にしっかりゴールしているのがBE:FIRSTのラブソングな気がするので。ジェンダーレスとかにもつながりますけど、どんな人がどんな人に贈っても刺さる、「ラブソング」じゃなくてなんというか……。
―大きくいうと、人間讃歌ですよね。
SOTA:そうですね。
RYOKI:「人間肯定ソング」みたいな感じですよね。
SOTA:愛情であって、恋の歌ではない。だからペットとかに贈ってもいいし。「Message」とかもそうですけど、「男性から女性に贈るからラブソング」というところに落ち着けない曲になってるなって。だから”君が綺麗だ”を、かっこよく狙いにいくというより、「君は綺麗だよ」と本当に思っていることをいちばんに大切にして言ってくれているJUNONやRYUHEIをうしろから聴いてると、俺はエモーショナルになってくる。
LEO:すごくわかるわ。それこそ友情にも当てはめられると思うんですよね。最近いろんなことがあって、自分が「Smile Again」を届けたい人が……病気の友達がいるんですけど、その人に今届けたいってすごく思うし。だから本当に、人生讃歌みたいにできたらいいなというふうには思います。それで元気になって会えた時に、「Smile Again」をまた聴いてほしい。
―今日話を聞いてBE:FIRSTは、昨年1stアルバム『BE:1』を出して、『紅白歌合戦』に出て『レコード大賞 優秀作品賞』も受賞して、全国ツアーを回って最後はアリーナで「ドームでライブができるアーティストになります」と宣言して、今は本当に新章にいるんだなと確信しました。だからこそ、去年とは違うプレッシャーと理想を抱えながら活動しているのだろうし。最後に、今BE:FIRSTがどういうフェーズにいると自覚しているのかを言葉にしてもらえますか。
SOTA:「Shining One」から始まって、去年は「Bye-Good-Bye」とかでBE:FIRSTをある程度知ってもらえたので。今、俺らだからこそできること、俺らがやる意味のある曲をやっていきたいですね。ヒップホップだったりいろんなものをしっかり日本人としてかっこよく、そしてBE:FIRSTとしてかっこよく形にして届けることを、自分で言うのもなんですけど、認めてくれる人が増えてきたと思うので。いい形で俺らが届けたいなって思います。あとは日本としての強みだったり、この7人の強みをもっと見つけて、曲やパフォーマンスに反映していきたいなとは思っていて。でもそれは最近見つかってきていることなので、それをどんどんしっかり形にしていきたいですね。
RYOKI:ある意味、今、正念場ですね。この1、2年で出す楽曲や活動の方向で自分たちの5年後を豊かにするっていう。多分、そういう時間になると思うので。
SOTA:挑戦ですね。
RYOKI:そうそう。ファンのみんなと受け入れてくれる人たちも含めて、自分たちがやりやすい環境を作るための正念場の1年、2年になる気がしますね。
SOTA:何に対しても振り切る年になってくる。それが大ゴケするか、一気に上がれるかというところの責任感や緊張感はもうすでに感じているんですけど、それでもやりたいことがすごくいっぱいあるので。ここまで2年間頑張ってきたからこそ、今、やりたいなというふうに思ってますね。
—そういう状況で「Boom Boom Back」があれだけの反響を得たからこそ、余計に喜びとか自信が大きかったんですね。
RYOKI:そうですね。
SOTA:自信はつきましたね。
RYOKI:あれも僕たちからしたら一歩目なので。まだまだ掘り下げようもあるし、もっとディープな方向にもっていくことも全然あると思うから。壁にぶち当たった時こそ好きなことをやるのがBE:FIRSTだと思うので。やりたいことに嘘つかない。新しいカルチャーを作っていく上では絶対に踏み込んでいかなきゃいけない瞬間だと思うし、そこの覚悟はみんな決まってると思うので、頑張ります!
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<INFORMATION>
『Smile Again』
BE:FIRST
B-ME
発売中
M1. Smile Again
M2. Boom Boom Back
M3. Great Mistake
https://befirst.lnk.to/SmileAgain
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