THE SUPER FLYERSとorigami PRODUCTIONSが振り返る、共作アルバムの背景、SKY-HIの存在
Rolling Stone Japan / 2023年6月28日 18時5分
SKY-HIのハウスバンドであるTHE SUPER FLYERSの初のオリジナルアルバム『Here, We Live』が、リリースから約2年後にアナログリリースされることになった。
『Here, We Live』はSKY-HI発案により、THE SUPER FLYERSと日本を代表するクリエイターチーム・origami PRODUCTIONSが共同制作したアルバムだ。リリース当時はコロナ過となったばかりの頃。「架空のフェス」をテーマに、THE SUPER FLYERSとorigami PRODUCTIONS両者のルーツでもあるジャズ、ファンク、ソウル、R&Bが色濃く感じられる多彩な作品に仕上がった。リアルフェスが戻ってきた今、改めてこの画期的なアルバムについて、THE SUPER FLYERSのバンドマスターであるギタリスト田中”TAK” 拓也とorigami PRODUCTIONS からOvallのShingo Suzuki、mabanua、関口シンゴに話を聞いた。
―2021年7月にリリースされたTHE SUPER FLYERSのアルバム『Here, We Live』がアナログリリースされます。どういう経緯があったんでしょう?
田中 ”TAK” 拓也(以下、TAK):アルバムを作る時に、「CD以外にも何か作れたらいいね」ということをプロデューサーの石川さんと話してたんです。リリース当時はコロナ禍でほぼプロモーションができなかったんですが、origamiパワーでサブスクの再生回数は海外も含めてなかなか多かった。今になって日高(光啓)くんが歌唱している楽曲もいっぱい入っていることに気づいてくれる方もいるんですよね。
―Ovallの皆さんはリリースから2年後のアナログ化に対してどんな思いがありますか?
Shingo Suzuki:アナログ化できるまでサヴァイヴしてくれた素敵な作品に出会えてありがたいですね。世代的にも手に取れるものになる嬉しさがあります。
関口シンゴ:デジタルだけでなく、実際に目に入るものになったことの良さはもっと時間が経ったときに実感するかもしれないですね。
―そもそもTHE SUPER FLYERS初のアルバムをorigamiと共同制作することになったのは、SKY-HIさんの「origamiの打ち込みと生音のバランス感がTHE SUPER FLYERSと合うと思った」という思惑があったそうですね。
Suzuki:僕らのサウンドの両輪は、生の楽器を演奏することと、エディットで細かくプロットしていくことで。日高さんはそれを理解してくれていたので、フィーリングは合うんじゃないかなと思いました。そして、TAKさんは百戦錬磨のギタリストで耳がとても良い。こちらが持ってきたものに対して、深いところまで理解してくれていたのでとてもやりやすかったです。
TAK:最初のオンラインミーティングで、日高くんがコンセプトは「架空のフェス」で、「フェスに行く日に朝起きて、移動して、家に帰るまでのBGMみたいなアルバムが作りたい」という話をした時に、皆さんが「え?」っていう反応をされていたことを明確に覚えてます(笑)。
mabanua:そうでしたね(笑)。
関口:TAKさんが2009年にアメリカから帰国して、渋谷のTHE ROOMとかでやっていたセッションをよく見に行ってたんですが、逆輸入的な感じで「すごいギタリストが帰国した」って感じだったんです。実際にプレイもすごかったので、僕の中ではスーパースター。その後、TAKさんからこうやってプロデュースを依頼していただいてめちゃくちゃ嬉しかったです。しかも「Gimme Your Smile feat. SKY-HI(Prod. 関口シンゴ)」という曲ではツインギターで演奏できることになったのでテンションが上がりました。
TAK:せっきー(関口)の音楽をディグりまくって技術を身につけ、しかも洗練されているR&Bのギタースタイルというのは当時の日本では珍しかったと思います。僕はアメリカでそういうスタイルを勉強して帰ってきましたが、せっきーはじめOvallのみんなは当時の海外の音楽のエッセンスを普通に装備していたんですよね。あと、せっきーが僕もご一緒したことのあるJUJUの作品に参加していたり、manabuaがプロデュースしたCharaさんの楽曲のレコーディングに呼んでいただいたこともあったので、憧れの存在でもあるし戦友みたいな気持ちもありました。だから一緒にアルバムを作れることになった時は嬉しかったですね。
mabanua:松下マサナオというドラマーとTAKさんがZA FEEDO (ザ・フィード)っていうバンドをやっていて、TAKさんがバンドから退くタイミングでメンバーからアドバイザーみたいな立場になったじゃないですか?
TAK:”監査役”ですね(笑)。メンバーから「肩書を付けよう」って言われて、「何だそれ?」って思いましたけど。
mabanua:(笑)そのネーミングも面白いんですけど、それって引き続きTAKさんにいてほしいっていう気持ちの表れなんだろうなって思ったんです。実際僕が日高くんのライブにドラマーとして参加した時、バンマスとしての安心感をTAKさんに強く感じました。大所帯のバンドの中で、「ここもう1回やってみようか」とか「いい感じだね」とか「ここをこうしてみようか」っていう、メンバーへの声のかけ方や物事の進め方がとてもうまくて。「人間的にいてくれると安心な人を優先するよね」という話をさっきちょうどOvallのリハ中にしてました(笑)。
関口:しかもギターが超絶うまい。
TAK::そんなに褒めていただくと居心地が悪いですね(笑)。
全員が「楽しく良い作品作ろうぜ」っていう気持ちで取り組んでいた
―(笑)最初のミーティングでSKY-HIさんからコンセプトが提示されて、そこからそれぞれが並行して楽曲を作っていったのか、それとも1曲1曲進行させていったのか、どういう感じだったんでしょう?
Suzuki:TAKさんがバンマス的な感じで大枠を決めて、しかも方向性もいくつか提示してくれたので、抽象的だったイメージが一気にクリアになっていきましたね。
関口:それまではTAKさんのギタリストとしての顔しか見たことがなかったんで、舵取りをされている姿を見て、「めっちゃリーダー! お願いします!」って感じでした(笑)。
TAK:お恥ずかしい(笑)。
―SKY-HIさんの「リインカーネーション」はmabanuaさんがアレンジを手掛けていますが、それをさらにmabanuaさんがリアレンジした「リインカーネーション -Still we Live-feat. SKY-HI(Prod. mabanua)」が『Here, We Live』には収録されています。これはどういう発想から生まれたんですか?
TAK:これは僕のわがままです(笑)。僕、「リインカーネーション」がすごく好きで、よくSKY-HIのライブのセットリストに入れようとするんですけど、大体外されるんです(笑)。この曲は輪廻転生を歌った曲で、アルバムを作った当時はコロナ禍ということもあり、リアレンジすることで新しい世界に進むメッセージになるかなと思って提案しました。
mabanua:オリジナルは打ち込みですけど、今回みたいにバンドでやるのであれば、決めをいっぱい入れたり、ライブに近いアレンジにしたくなるんです。でも、ブラックミュージックのライブのドラムってものすごい手数あるので、ドラムのもっちー(望月敬史)には申し訳ない気持ちがありました(笑)。ただ、自分がアレンジした曲をまた自分がリアレンジするのは初めてだったので楽しかったですね。
TAK:最初聞いた時、「mabanuaらしいな」と思ってすごく嬉しかったです。あと、今おっしゃっていたように、ライブでやったらぶち上がるだろうなとも思って。そこまで考えてサウンドがアップデートされているからこそ、歌詞は一緒でもよりメッセージが力強くなったと思います。言葉の入り方が全然違いました。
mabanua:日高くんが歌い直したのも良かったかもしれないですね。
TAK:確かに。「リインカーネーション」は『OLIVE』(2017年)っていうアルバムに入っているけど、そこから日高くんの歌も随分パワーアップしていますしね。それもひっくるめて、曲を作った人同士がまた集まって、もっと良いものにするってかっこいいなって思いました。
―「ここから」はオリジナルを関口さんがプロデュースし、リミックスをSuzukiさんが手がけていて、それが8曲目と9曲目に並んでいるのも面白かったです。
TAK:「収録曲のリミックスバージョンを入れたい」というのは日高くんのアイディアでした。それで、せっきーの曲を同レーベルのシンゴっちがリミックスするというなかなかない試みが行われました(笑)。
関口:スケジュール的な問題で、僕のアレンジの終わり際ぐらいで、データをシンゴっちさんに渡さないといけなかったんです。そのパターンは初めてでした(笑)。
―リミックスは随分BPMが速くなっていますけど、どんなイメージがあったんでしょう?
Suzuki:いい意味で原曲とは違うコントラストにしたいなと思いました。リミックスの大まかな手法としては、テンポを上げるか下げるか、キーを変えるか、構成を変えるかっていうところですが、キーを変えるというギミックよりはテンポを変えた方が面白いと思ったんですよね。それで、各楽器を一回立ち上げて並べ替えたりして。だからリミックスではありますが、アレンジする感覚で遊ばせてもらいました。
―THE SUPER FLYERSのアルバムの中で、豪華なセッションが至るところで行われていて、とても贅沢ですよね。
TAK:贅沢ですよ。だってOvallのお三方とMichel Kanekoさん、Nenashiさん、そしてKan Sanさんと全員参加してもらていますからね。それでもって、全員が「楽しく良い作品作ろうぜ」っていう気持ちで取り組んでくれていることが伝わってきました。origamiレーベルのファンの方からしても貴重なプロダクトになっていますよね。それができたのは日高くんの求心力に尽きると思います。現場で旗を振っていたのは僕でしたが、発起人としてまとめたのは彼ですから。
カバー曲の妙味
―皆さん、アルバムを聞いた時の率直な感想は覚えてらっしゃいますか?
Suzuki:いろいろな仕事をやっていく中で、ときどき知っているミュージシャンとの自由度の高いご褒美のような楽しい現場があるんですよね。音源を聞き返してもそういう嬉しさが詰まっているなと思いました。origamiのミュージシャンがコンパイルされた作品を客観的に聞く楽しさもありましたね。「Michael Kanekoはこうするんだ?」っていうような感覚があってワクワクしました。自分たちの個性を存分に出しても受け止めてくれるし、実際に演奏を差し替える場合もTHE SUPER FLYERSの面々は期待値を超える演奏をしてくれたので楽しかったですね。
関口:「やっぱりorigamiのカラーってあるんだな」と思いました。それに、THE SUPER FLYERSの皆さんのテクニックやセンスがどの曲でも発揮されているなっていうのは、レコーディングの時も完成した作品を聞いた時も思いましたね。
mabanua:機材が発達して一人でも充分なオケが作れる時代になったことで、一人のトラックメーカーと一人のシンガーだけしか参加していないけどヒットしている作品って海外にもいっぱいあるわけです。そういう作品って当たり前ですけど、いろんな人のマインドが入り乱れている感覚はしないんです。でも、このアルバムを聞くと、いろんな人のマインドが入り込んでいることを全体から感じることができる。日高くんのすごいところって、オーディション番組を見ても思ったんですが、自分が主催しているからといって矢面に出過ぎないところなんですよね。自分が仕切っていると、最後に出てきて「ありがとうございました!」ってついやりたくなるものだと思うんですけど、それをし過ぎないところにセンスと美学を感じます。『Here, We Live』もジャケの通り、「みんなで作っています」っていう感じがあります。
―リスナー側からすると、ひとつの素材に徹しているようにも思えました。
mabanua:そうですね。日高くんのファンからしたら日高くんの歌をもっと聞きたいのかもしれませんが、日高くんが一歩引くことで他の人が引き立つ。これまでいろいろな作品に参加してきた中で、制作陣があまりフォーカスされず歯痒い思いをしたこともありますが、日高くんのおかげで「こんなにたくさんの人が関わっているんだ」っていうことがわかりやすく伝わる。そういう作品の存在って大事なんじゃないかなって思います。
―アルバムのラストはSuzukiさんプロデュースによるビヨンセの「Crazy In Love」のカバーですが、それこそ大所帯のバンド感が爆発していますよね。
TAK:「Crazy in love」というビッグチューンにShingo氏が向かっていきましたね(笑)。
Suzuki:(笑)最初「どうしようかな」と思ったんですが、直球で勝負しました。お客さんが「ライブでこういう曲を聞きたいな」って思うものを想像して作っていきましたね。あまりアレンジを変えすぎると曲の根幹が変わって、例えば「ジャズミュージシャンがカバーしました」みたいになってしまう。それはそれで良さはあるけど、今回は原曲を最大限リスペクトしつつ、THE SUPER FLYERSがストレートにライブを意識してカバーするとこうなる、というところを見せたかったんです。それぞれのことをよく知っているので、「もっちーだったらこう叩いてくれるだろうな」とか、「淳人くん(北川淳人、B)だったらこのフレーズ弾いてくれるだろうな」っていうところまではっきり見えましたし、しかも素晴らしいホーン隊もいるから、その良さも出せるなと。TAKさんがいろいろと選択肢を与えてくれる中で、そういうことを考えながら作っていきました。
―こういう打ち込みの楽曲を人力でカバーするというのはうまくないとできないものですよね。
Suzuki:そうですね。THE SUPER FLYERSだからこそ臆することなくできたんだと思います。僕も遠慮なく「お願いします!」って言えました。すごく楽しいレコーディングでしたね。
TAK:「こういうプレイヤーだからこういう演奏ができるはずだ」とか、「ここまでハードルを上げても大丈夫だ」っていう、あてがきみたいな感じでアレンジの方向性を考えてくれたのも大きかったと思います。信頼を感じたからこそみんな張り切って演奏してましたね。シンガーのKayoちゃんと(吉岡)悠歩も「かまします!」って感じでしたから(笑)。
Suzuki:みんなが知ってる曲だけに、「何言われてもいいよ」っていう感じで振り切れたところはありますよね(笑)。
左から田中”TAK” 拓也、Shingo Suzuki、関口シンゴ、mabanua(Photo by Kimi Mikawa)
次なるコラボレーションへの期待
―Ovallの皆さんもTHE SUPER FLYERSも、ルーツであるジャズやファンクやR&BをJポップとクロスオーバーさせることでJポップシーンを底上げしている立役者に思えるんですが、そういう部分でシンパシーを感じたりはしますか?
TAK:そうですね。僕はアメリカにいる時からOvallの皆さんのことを、日本国内でいろいろな情報を吸収して音楽に反映させてすごく新しいものを作っているという風に見ていました。例えばブレインフィーダーがやっている、ジャズをはじめいろいろなサウンドが混ざっていて、しかもローファイに聞こえるけど実はめちゃくちゃちゃんとデザインされているようなセンスの塊みたいな音の先駆者なんじゃないかなって。R&Bやジャズのエッセンス、ネオソウル以降の質感をそれぞれが個々でも発信しているけど、3人が集まるとまた新しい質感の音になる。単一的な音の純粋さも魅力的ですけど、僕はいろいろなバックグラウンドを持った人が鳴らしている音楽の方が好きなので、昔からシンパシーは感じていました。
―Ovallの皆さんは様々なプロデュースワークでもそういうエッセンスを注入されている印象がありますが、それは意図的なものなんでしょうか?
mabanua:自分が好きなものを好きであり続けるっていうんですかね。結局音楽って誰かしらからの影響を受けて、各々のスタイルが確立されていくものだと思うんです。例えば僕がアレンジのオファーがいただいたとして、”かっこいいものにする”というのは共通の目標としてありますけど、どうかっこよくするかはやっぱり自分が好きで聞いてきたものや今影響されているもののラインでしかできないんですよね。例えば今ヒットしている曲を調べ上げて、全部のエッセンスを盛り込んでみたとしてもあまり響かないと思うんです。プロデューサーとして、ヒット曲だったり幅広い知識を持つことは良いことかもしれませんが、それよりかは個人が好きなスタイルや音楽を研究し尽くすことができていれば、結果的にそれがその人の色となって音楽シーンに貢献できるんじゃないかっていうことを最近僕は考えています。それが世の中にハマらなくなってくると大変なんですけど(笑)。
―でも、今のところはハマってますよね。
mabanua:そうですね。好きなもの=その人の色になっていて、オファーが来るっていう流れがあるんだと思うので。それはサポートという立場でも一緒で、TAKさんはいろんな演奏ができるけど、自分の好きなものを伸ばす努力をしているからこそ、TAKさんのスタイルが好きでオファーをしている人が多いんじゃないかなって思います。
関口:僕としても、自分に声をかけてくれるっていうのは、自分が好きで出してる要素の何パーセントかを求めてくれているからなんだろうなと思っています。あとは、そのアーティストと一緒にやることでベストな形にするために、パーセンテージの割合を自分で調整していく感じですかね。TAKさんのギターはいろいろなライブで見てますけど、例えばJポップ的なミュージシャンのサポートで弾いている時もTAKさんのカラーが絶対に出ていて、それがかっこいい。だからこそTAKさんはこの場に呼ばれているんだなって思います。
Suzuki:例えば鍵盤のひとつの和音にしても自分の手癖って出るんですよね。それは、日頃自分が好きで聞いているものだったり、「こういうことをしたいな」って思っているものが自然に引き出しに入っているからで。『Here, We Live』の時もそうでしたけど、アレンジやプロデュースのお話をいただくと、事前にそのアーティストのお話を聞いた上で、自分の限りある引き出しの中から、「じゃあこれはどうですか?」っていう風に出すので、必然的に自分の好みが入っちゃうんですよね。例えばこの3人でOvallをやっていても、バンドは自分たちの好きなことややりたいことの集大成でもあるわけですから、そこで個性を出すと、それに惹かれた人たちがオファーをくれる。そういう循環になっている気がします。それが個々のプロデュース作品の中にも出ていて、その作品を聞いて「このテイストが欲しい」って思ってもらえると、知らない間に自分たちのテイストがマーキングされていく。不器用で何でもできるわけじゃないからこそ、カラーが生まれていく気がします。
TAK:いやあ、勉強になります。あと、皆さんアーティストのプロデュースもされてますけど、例えばCMの音楽だったり、いろんなタイプの楽曲の制作もやられている。音楽のエンターテインメントだけでなく、もっと多面的にカルチャーにコミットされている方たちではありますよね。「あのCMの曲を作ってる人たちなんだ」とか「あの企業と仕事している人なんだ」っていうような広がり方もあるところもOvallのすごいところだと思っています。
―マーキングされる場所が本当に広範囲ですよね。
TAK:そうですね。その範囲が横も広いし楯もあるみたいな。そこも含めてすごく貢献されていると思うし、若いクリエイターに強い影響を与えているんじゃないかなって思います。
―では最後に、もしまたコラボレーションできるとしたら、どんなことをやりたいですか?
TAK:ライブを一緒にやりたいですね。ツインドラム、ツインギター、ツインベースのダブルトリオ+THE SUPER FLYERS feat. SKY-HIで。
関口:熱いですね(笑)。
mabanua:いやー、僕はドラムでもっちーに勝てる気がしない(笑)。
TAK:(笑)それやりたいな。それこそ架空のフェスが本当のフェスになって帰ってきた感じもしますし。僕はOvallのライブでライブプレイヤーとしての皆さんの芯の強さも目の当たりにしてるので、今度はそういう関わり方もできたらいいなって思います。
mabanua:僕がTHE SUPER FLYERSの皆さんとのレコーディングで感じたのは、例えば僕が好きそうなアンプとかエフェクターとかを持ってきてくれるんですよ。もっちーが「たぶんこういうプレイお好きですよね?」っていう感じで演奏してくれたり。そういう人に寄り添う優しさが僕らには足りないなって思いました(笑)。家にこもって制作していると、だんだんコミュニケーション能力が欠如してくるところがあるので。
関口:その懐の深さや引き出しの多さを勉強させていただきたいですね(笑)。
<INFORMATION>
THE SUPER FLYERS『Here, We Live』アナログ盤
https://slidesunset.base.shop
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