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w.o.d.が語る新しい挑戦と手応え、『BLEACH』から受けた影響

Rolling Stone Japan / 2023年7月10日 18時0分

w.o.d.

今年のw.o.d.はすごい! 2月にw.o.d.初のZepp単独公演を収録したライブ盤『Live in Tokyo 2022』と、4月に中野雅之(THE SPELLBOUND、BOOM BOOM SATELLITES)をプロデューサーに迎えたシングル『My Generation』をリリース。大型フェスの出演やツアーも精力的におこなう一方、日本テレビ『バズリズム02』内の「これがバズるぞ!2023!」では上位にランクインしたほか、CDショップ大賞の『関西ブロック賞』にも選出された。急速に知名度を広げているw.o.d.が、今夏はTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』のオープニングテーマを担当することに。今回のインタビューは、7月9日に先行配信リリースする新曲「STARS」の話をメインに、上半期の活動についても振り返った。

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─まだ7月ですけど、今年のw.o.d.は話題に事欠かないほどのご活躍ですね。

サイトウ:ありがとうございます。俺らは今までと変わらず楽しくやっていますけど、外からの印象はいい意味でちょっとずつ変わってる気がしますね。

元良:あと、ライブがめっちゃ良くなってるよね。

サイトウ:そうね。

元良:今年の頭から良かったもんな。1月にSIX LOUNGEとスプリットツアー(『PEAKY BLINDERS』)で6箇所を回ったんですよ。

サイトウ:確かにアレはよかった!

元良:生まれ変わったらSIX LOUNGEの誰かになりたい。本当にそれくらい、いいんですよ、あいつら。1月のツアーですごく高めてもらいました。SIX LOUNGEという、滑走路に乗せてもらった感じがします。その推進力がまだ続いてるかもしれないです。

サイトウ:個人的には4月に出した「My Generation」で、中野雅之さん(THE SPELLBOUND、BOOM BOOM SATELLITES)と一緒に作品を作れたのは大きかったですね。マジで憧れの存在やったんで、スタジオで一緒に「うんうん」言いながら曲を作ってるのが不思議やったんです、ずっと。未だに中野さんは現役バチバチやし、昔からの研ぎ澄ましまくったナイフを、今もずっと隠し持ってる感じがあるんですよ。そのナイフがチラチラ見えるんです。めちゃくちゃいい人で、優しくて、その一方で、プロフェッショナルなアーティストとしての信念も鋭さも持ち続けている。それもカッコいいと思ったし、未だに誰も見たことないモノを探してるというかね。ほんまに、めちゃくちゃ刺激を受けました。

元良:中野さんも、俺らと会って嬉しそうにしてくれていたのが、すごくありがたかったよね。「My Generation」は中野さんだけじゃできないことを一緒にやれたと思うし、曲作りで一緒に葛藤してもらえた感じがしたし、その1つひとつが嬉しかったです。

サイトウ:ミックスも中野さんがやってくださったんですけど、最終ミックスを確認するために中野さんのお家にお邪魔したら、もうやつれていて(笑)。その音源はほぼ完成品と同じ感じで「めっちゃカッコいいです!」と言ったら「本当に? うわあ、よかった」って。それが嬉しかったし、ずっとそのマインドでやってるんやなと思って。ほんまに最高でしたね。



─w.o.d.と中野さんの対談も良かったですよ。中野さんがw.o.d.に対して「J-POPの延長ではないロックミュージックをやっているのは希少だと思うし、そこをがんばってほしい。ここまでソリッドな展開の楽曲をやっているバンド、本当にいないので」と言っていてね。

サイトウ:うん、発言の一言一言がめっちゃ嬉しかったですね。

Ken:こうやって半年を振り返ると、想像していなかったことが起きた期間だったよね。中野さんのこともそうだし、昔からよく行ってた「サマソニ」とかの大きなフェスに自分らが出れる日が来るとは思っていなかった。だけど自分たちのやってることは変わっていないから、時代が追いついてきた感じがするね。

サイトウ:うん、そうやね。

元良:ちょっと遅かったけどね(笑)。

Ken:それが嬉しかったのと、自分たちのやってきたことが間違っていなかったと思えましたね。4月から開催している自主企画『TOUCH THE PINK MOON』では、自分らで「会場をこんな感じにしたい」とか「DJを入れたい」とかアイデアを形にしていけたし、それが成功したのも嬉しかった。

サイトウ:いろんな人に手伝ってもらって、装飾をいっぱいしたりとかね。8ottoという大阪の大好きな先輩バンドを呼んで、最高のライブを観せてもらったし。

Ken:そういうカルチャーを自分らで作り上げつつ、やりたいことを実現できた楽しさもありました。何より、今回俺らの新曲「STARS」が『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』のオープニングテーマを担当できたことも大きいし。

─『BLEACH 千年血戦篇』のPV第3弾を観ましたけど、アレは痺れましたね! 映像と音楽のハマり具合も最高で。



サイトウ:ほんまっすよね! 俺もめっちゃ上がりました。めちゃめちゃいいハマり方で、思わず大きい声が出たもんね。

元良:うんうん、出た!

─そもそも『BLEACH』は通っていました?

元良:原作ファンで、読み切りの頃から全部読んでました。

サイトウ:漫画も全部読んだし、アニメも観てましたね。子供の頃はテレビをつけたら当たり前のように『BLEACH』が流れている状態で、アニメの後で漫画を全巻読みましたね。

Ken:正直、自分は全く通ってこなかったんですよ。最近になってアニメを1話から見始めて、今は200話くらいまで。

サイトウ:それ、すごくない?

Ken:『BLEACH』に限らず、これまでアニメとか漫画に触れてこなかったんですけど、いい機会だなと思って見始めたら、やっぱりすごく面白くて。ロングヒットしているのには、それだけの理由があるんやな、と思い知りましたね。

サイトウ:ある日、ふと(Kenから)「『BLEACH』……おもろいわ」と言われて。「あ、よかった!」と思いましたね(笑)。

元良:それまで映像を観たと言ったら、映画かNetflixのドラマの話しかしなかったから、いきなり『BLEACH』の話が出てビックリしたよね。(Kenは)ジブリ映画すら、観てないんで。

Ken:出会うタイミングってあるじゃないですか(笑)。今『BLEACH』を吸収するタイミングが訪れて良かったですね。



─Kenさんから見て『BLEACH』がこれだけ長い間、多くの人に愛されている理由はなんだと思います?

Ken:芯があるというか、ブレないカッコよさですね。

サイトウ:(黒崎)一護が圧倒的な軸になってるよね。ものすごく真っ直ぐな主人公像は『少年ジャンプ』らしいし、ともすると単純になりかねへん。それなのに、めっちゃ複雑なストーリーで伏線回収もエグい。軸がしっかりしてる作品だからこそ、絶大な人気が続いてるよね。

Ken:あと、俺らっぽいなと思ったんですよ。ビジュアルとか雰囲気が、どこか俺らに通ずるものがあるなと。

サイトウ:『BLEACH』にはロックがあるよね。

Ken:そうそう、そこが好きなんかな。

サイトウ:プライマル・スクリームが「Rocks」という曲を出しちゃうみたいな。そういうロックの良さが『BLEACH』にはある気がしますね。

元良:作者の久保(帯人)先生がロック好きなことも大きいかもね。

サイトウ:『BLEACH』のお話をもらった時は「……ほんまですか?」と聞いちゃいましたね(笑)。曲については、ほとんどリクエストもなく自由に作らせてもらいまして。自分たちの好きな曲を作って、好きな作品と一緒に組めたので、純粋にハッピーでした。タイアップだからといって、特別なことはしてないよね?

元良:いろんなオーダーがあるのかなと思ったら、全然なかったね。今回のアニメ新シリーズは、久保先生がみっちりコミットしているらしいんですよ。作画とか各方面で久保先生のイメージが結構あると聞いていたんですけど、俺らの曲に関しては「こうしてああして」がなかっのは、それだけハマりが良かったのかなと思います。

サイトウ:相性が良かったのは絶対あるよな。

─リクエストとか細かいオーダーがない中で、どのように曲を作られたんですか?

サイトウ:テーマやイメージをがっちり固めて作ったというより、もともと『BLEACH』を知っていたのは大きかったです。意識したのは89秒の尺に収めることぐらいですね。あと、今まで見聞きしたアニメのオープニング曲は展開が速くて情報量が多いな、と参考にはしましたけど、そんなに特別なことは考えていなくて──『BLEACH』の話を頂いた時に、iPhoneに入ってる「GarageBand」で打ち込み始めたんですよ。

Ken:移動してる間に作ってたよね。

サイトウ:そうそう。新幹線の中でデモができた。なので、逆にどう作ったのか分かんないです。ほんまにスッとできたんですよ。でも曲を聴いて、ちゃんと『BLEACH』っぽさが出ている。子供の頃から見とったから、もはや遺伝子レベルで自分の中に『BLEACH』のイメージが入ってるんやと思うんですよ。

元良:それは作品の持つ力だよね。

サイトウ:うん。もはや『BLEACH』の画がどうやって動くかが、余裕で脳内イメージできるよね。その感じで曲を作っていったというか、w.o.d.としてもすごくナチュラルに、自然と曲になりました。

─サイトウさんの言う通り、子供の頃から作品のグルーヴとノリを知ってるのは大きいかもしれないですね。

サイトウ:そうですね、ニュアンスみたいなものが自分の中に入ってるのかも。子供の頃から見ていたっていうのは、絶対にでかいっすね。



─歌詞はどんなことを意識されましたか?

サイトウ:俺が『BLEACH』を読んだり観たりして受けた印象は、”目に見えないもの”というのが大きくあります。死神もそうですし、虚(ホロウ)もそうやし、滅却師(クインシー)とか、そういう目に見えないものを大事にするのが印象として一つあるのと、あとは生き抜く物語やなと思うんですよね。いろいろ背負っているけど、なんとか壁を乗り越えて生活を続けるみたいなことやなって。とはいえ、物語に沿ってそれを言葉にするだけやと内容をなぞるだけになっちゃうと思ったし、自分の中でも踏みきらへんままになっちゃいそうだったので、自分の生活とか経験を重ね合わせながら書きましたね。だから、あんまり意識しすぎないようにはしていて。『BLEACH』をテーマに置きすぎるよりも、”目に見えないもの”と”生き抜くこと”と”子供から大人に成長する”ことをテーマに、自分に対して説得力がある言葉と内容で歌詞を作っていきました。

─じゃあ、これまでの曲作りとマインドは変わらず?

サイトウ:あんまり変わらないです。ただ『BLEACH』というめちゃくちゃ大きなテーマがあるので、それを目印にしながら曲を作れたから、そこに助けられた部分もありました。完全にゼロの状態で曲を作り出すとなったら、どこに楔を刺すかが一番大事なんですよ。それがないとバラバラな曲になっちゃう。最初からでかいトピックがあったからこそより身軽に作れたし、アイデアも浮かびやすかったです。

元良:僕らの曲はほとんどメロディーと歌詞は後乗せなんですよ。オケを作って歌詞が乗った状態を聴いた時に、コード感と歌詞とアレンジが織り成す世界観がちゃんと『BLEACH』を想起させる。一言でアニメソングと言っても、色々な形の曲があると思うんですけど、『BLEACH』のオープニング曲になってることを知らない人が「STARS」を聴いてもちゃんといい曲に聴こえるし、アニメ作品の曲としてもバッチリハマっている。僕の中では、アニメソングとして理想の状態になったと思う。めっちゃ最高です。



─演奏する上で、意識されたことは何でしょう?

元良:初めてクリックを使って演奏しているんです。アレンジを完全に決めた上で、実際にマイクで録った音を聴いてみて、演奏のニュアンスを確かめていくんですけど、クリックに合わせ過ぎるとダメだな、と思いました。綺麗に演奏し過ぎない方が自分たちっぽいので。

サイトウ:89秒尺にするためには、クリックがないと厳しいんですよね。0.1秒単位で合わせないといけないので。

元良:なのでクリックに合っていないとOKテイクにならない。とはいえ、合わせ過ぎると自分たちらしくならない。レコーディングの時はそこに気を遣いましたね。アニメという面でのOKテイクは出ていても、その中から自分たちらしさが出てるテイクを選ぶ必要がありました。その結果、w.o.d.らしいサウンドにできたので「俺たち、クリックがあってもやれるじゃん!」と自信になりましたね。

Ken:w.o.d.としてすごくいい曲ができたし、それがタイアップになったのはすごい嬉しいですね。

サイトウ:ベースも歪んでるしね。

Ken:そう! そういう曲がアニメのタイアップになるのはね、イレギュラーなのかもしれない。

─いわゆるアニソングってどうしても音が整理される印象あるんですけど、w.o.d.らしい緊迫感とか緊張感の生っぽいサウンドが、『BLEACH』の世界観にものすごくハマっていますよね。

サイトウ:うん、そうですね。さっきもチラッと言いましたけど、無意識的に『BLEACH』から受けた影響がすごくあって、『BLEACH』は激しい戦いのシーンが多かったりするけど、どこか常に切なかったり、悲しい部分がある物語だと思うんですよね。そのエモーショナルさが、この曲にもちゃんと入っている。だから焦燥感もあるし、切なさみたいなのもすごく自然と入れ込めた気がしていて。もちろん自分らとしては、今まで通りのスタンスで曲を作ったけど、『BLEACH』がないとできへんかった曲やなと強く思います。

元良:一護は守るために、強くならざるを得ないんですよ。そこは切ないですよね。戦いたくはないんですよ、本当は。

─『BLEACH』のストーリー上の切なさも踏襲しつつ、w.o.d.然として聴こえる楽曲になったのが本当にいいですよね。

サイトウ:特にこの2人(Kenと元良)は、プレイヤーとしての癖がすごくあるんですよ。プレイのニュアンスやったり音やったりが、バンドアレンジする段階で自然とw.o.d.になっていくんですよね。趣味趣向もあるんやろうけど、ナチュラルに人間性みたいなものが出てくるというか、だから何をやってもこうなるんやろうなって感じがするよね。

Ken:そんな中で、今回の新しいアプローチで言うとCメロじゃない?

サイトウ:そうね。毎回曲作るたびに「1つはやったことないことやろう」みたいなのがあって。サビの中にCメロ的なものを入れるのは、前々からやりたいと思っていて、これがあんまりやったことのない情緒の感じが出たのは、ほんまに『BLEACH』の作品性に影響を受けたんやろうなって感じがします。ハッピーすぎへんし、かといって暗いわけでもない。ちゃんと前を向いてる感じが、コード感、プレイ、歌詞にも出せた気がしますね。

元良:さっき言っちゃったけど、アニソンとしても最高だし、アニメと切り離して聴いても、バンドとしていい曲ができたっていう、一番いい状態の作品になったよね。

サイトウ:重めの曲で切なさを出すのは、相性が悪くなってしまうことが多いと思うんですよ。マッチョイズムを感じちゃうようなリフがしっかりあると、切ない方面のエモーショナルと結びつきづらかったりするんですけど、この曲はそれがすごく自然にできた感じがします。

元良:それこそ『BLEACH』がないと、こうはならなかったかもしれない。

サイトウ:ほんまにそうやね。『BLEACH』のおかげやし、w.o.d.として新しいことができた手応えがあります。



─ライブについても触れると、8月10日(東京 恵比寿ガーデンホール)、17日(大阪 梅田CLUB QUATTRO)にワンマンツアー『バック・トゥー・ザ・フューチャーV』を開催されますが、どんな内容を考えていますか?

サイトウ:今年はスプリットツアーとか自主企画で対バンを呼んでライブをしたんですけど、やっぱりワンマンと違うんですよね。それこそ『TOUCH THE PINK MOON』はパーティを作りたかったので、演出がかってる感じでやった。でもワンマンってなると、ただただライブを観てもらいたいんですよね。それに「STARS」が出たタイミングでもあって、改めて自己紹介をできるような場になればいいなと思っていて。良い音で、でかい音で、変わらず俺らのライブがちゃんとよくできたら、楽しくなりそうやなって思います。

Ken:あとはワンマンだからこそ、いろんなw.o.d.の側面を見せられる場ではあるよね。

サイトウ:うん、そういう意味でも楽しみですね。ちゃんとストーリーを意識したセットリストでライブをやれる。完成されたライブは、演出がゼロでもカッコいいじゃないですか。前に、シガー・ロスのライブを東京ガーデンシアターで観た時は、壮大な映画を観ているようで、MCもほとんどないんですけど、ボーカルのヨンシー・ビルギッソンがマイクから離れた距離で歌い始めたり、曲間の歩いてる音まで聞こたりして、それも込みでライブになっている。それがすごかったんよな。

元良:知り合いが2日連続で観に行った、と言ってた。

サイトウ:いや、行ける! ほんまにすごかった。そういう世界観を作れるのは、ワンマンならではやと思うので、俺ららしいやり方で臨みたいと思います。

─今回の「STARS」もそう、ライブの規模も年々大きくなっているのもそう、どんどんw.o.d.はアーティストとしてステージが大きくなっていくと思いますが、理想の見られ方ってありますか?

サイトウ:俺はもてはやされ過ぎたくないな。自分らがちゃんと等身大のままでおりたいなと思います。そっちに合わせないようにしたいなって。

─Spotifyで配信している『w.o.d.のとりくんラジオ』で、「僕もw.o.d.のようなバンドをやりたいんですけど、1発目に買う楽器はどこのメーカーがいいでしょうか?」みたいなお便りが最近はたくさん届いていて。w.o.d.を見て音楽をやりたいと思うフォロワーが増えてるのは、めちゃくちゃいいですよね。

サイトウ:うんうん、めちゃくちゃ嬉しいですね!

Ken:軽音学部でコピーしてる、ってメッセージも来るよね。

元良:エゴサをしていると、俺たちじゃないw.o.d.の出演の情報が出てきますね。あれ? 20分だけのライブなんてあったっけ?みたいな(笑)。

サイトウ:(コピーバンドで)バンド名がそのままのタイプね(笑)。フェスとかに出ても、最近は後輩のバンドとかから「w.o.d.が大好きなんですよ!」と言ってもらえる機会が増えてきて、単純に嬉しいですね。「まじか」と思うし、でも自分もそうやったもんなと思って。

元良:そうそう! 自分がそうだったことを思い出すよね。

─好きなバンドのコピーをやってみて「あれ? 俺たちw.o.d.にちょっと近づいてるんじゃね?」みたいな、そういう瞬間とかそういう気持ちで、バンドに夢中になっている子たちを見ると、胸が熱くなりますよね。

サイトウ:ね! ほんまにそう。SIX LOUNGEとのスプリットツアーの時も思いましたけど、年月が過ぎてロックがまた新しくなってきてる気がするんですよね。歴史の中にあるロックじゃなくて、新しいイチジャンルとしてのロックみたいな捉え方を、若い世代はしていたりして、それがめっちゃ面白いんですよね。

元良:むしろそっちの方がメインストリームだからね。

サイトウ:ナチュラルなんですよね。変に歴史みたいなこととかを考えずに、ただガーン!と鳴ってる音を聴いて「カッケー!」となってるのがね。

元良:ロックの歴史とか系譜を知っていても、知らなくてもいいもんね。

サイトウ:そうそう。ロックの本質ってそんなややこしいことじゃなくて、ただガーンって鳴らした音がカッコよくて、それを聴いてバーンって気持ちが上がるみたいなことやと思うんで、むしろすごくいいなって思います。

─これからバンドを組みたい子が、w.o.d.に憧れる気持ちはすごく分かるんですよね。生感のある音を鳴らし続けているスリーピースだからこそ、「この楽器とこの機材があれば、俺もこんなカッコいいバンドに近づけるんじゃないか」と思えるというかね。キッズにとっては、憧れをくれるバンドだと思うんですよ。

サイトウ:うんうん。ニルヴァーナを見て、バンドを始めた人がどんだけおるかって話ですよね。3人やのにカッコいいみたいな。そうなれてるのは嬉しいね。

元良:それで言うと、フレーズを作る時も、誰でもできそうなことでカッコいい音を作りたいと思ってます。だからこそ難しいですけどね。誰もがやってることで個性を出すのって超大変なことだから。うん……頑張らなきゃいけないっすね!


<リリース情報>



w.o.d.
「STARS」
2023年7月9日(日)デジタルリリース
https://wodband.lnk.to/STARS

<ライブ情報>

ONE MAN TOUR "バック・トゥー・ザ・フューチャーⅤ"
2023年8月10日(木)東京・恵比寿ガーデンホール
OPEN 18:00 START 19:00
2023年8月17日(木)大阪・梅田CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 START 19:00
TCIKET:前売り 4600円(D別)
オフィシャル東阪統一最終先行(抽選)
受付期間:7/9(土)12:00~7/10(月)23:59
受付URL:https://w.pia.jp/t/wod-tour23/
チケット一般発売(先着)
取り扱いプレイガイド:チケットぴあ/イープラス/ローソンチケット
販売開始:2023年7月15日(土)10:00~
※予定枚数に達し次第販売終了となります

w.o.d.オフィシャルサイト https://www.wodband.com/

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