サマーソニック総括 灼熱のステージで名演続々、史上最速ソールドアウトがもたらした熱狂
Rolling Stone Japan / 2023年8月23日 21時30分
8月19~20日にかけて開催され、多くの反響を呼んだサマーソニック。音楽ライター・小松香里が東京公演2日間の模様を振り返る。
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コロナ禍における声出し等の制限が解け、完全なるサマーソニックが戻ってきた。東京会場の初日のヘッドライナーは昨年再始動し、2003年以来のサマソニ出演となるブラー。同年はグレアム・コクソンが不在だったため、4人が揃った編成では初のサマソニだ。2日目のヘッドライナーはケンドリック・ラマー。2018年、大雨の中で登場したフジロックのヘッドライナー以来、5年ぶりの来日となる。
ブラー以外にもリアム・ギャラガー、ウェット・レッグといったUKロック勢や、NewJeans、ENHYPEN、TREASURE、SOLといったK-POP勢が出演。多種多様で旬なサマソニならではの華やかなメンツが顔を揃えた。
また、「”so sad so happy” Curated by Gen Hoshino」と題した星野源がキュレーションするBEACH STAGEにジェイコブ・コリアー、カミーロ、UMI 、アリ・シャヒード・ムハマド(ア・トライブ・コールド・クエスト)といった星野が敬愛するアーティストがたっぷりとラインナップされたことや、東京初日・MOUNTAIN STAGEの初っ端、MAZZEL、SKY-HI、BE:FIRSTというBMSG所属のアーティストが3連続で登場する流れもスペシャルだった。チケットが早々にソールドアウトした東京会場の模様をレポートする。
「”so sad so happy” Curated by Gen Hoshino」で実現した星野源、UMI、ジェイコブ・コリアー、カミーロの共演(Photo by TAICHI NISHIMAKI)
東京1日目・8月19日(土)
ブラー(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
ブラー(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
【blur】
東京初日のMARINE STAGEヘッドライナーはブラー。完全体ブラーによる初のサマソニは8年ぶりのニュー・アルバム『The Ballad Of Darren』収録のノイジーなギターが印象的な「St. Charles Square」からスタート。デーモン・アルバーンは「Thank you very much! ありがとう!」と言って、アウターを脱いでストライプのシャツ姿に。ステージ上に「POP SCENE」のネオンが光る。盛り上がるオーディエンスに向けて、「ファンタスティック!」と賞賛の声を上げるデーモン。アレックス・ジェームスはぎっしり埋まったスタジアムを感慨深げに見つめながらベースを弾く。感慨深さはこちらも同様だ。
両手を合わせてお辞儀するデーモンの横で「乾杯!」と叫ぶグレアム。心弾むイントロが聞こえ、グレアムのボーカル曲「Coffee & TV」へ。デーモンが「初来日は1991年」と微妙に間違えたのもご愛敬(本当は1992年)。とにかく嬉しそうだったメンバーたち。「To the End」では、ハンドマイクでステージ上を移動しながらグレアムの首元に噛み付く真似をしていたデーモン。その後披露された最新アルバム曲「Barbaric」がとりわけ素晴らしかったのも、今のブラーの好調ぶりを表していた。
エレクトリックなイントロから、サイレンのようなグレアムのギターリフに雪崩れ込み「Girls & Boys」。へ。自身のシグネチャーとも言えるFILAのトラックジャケットに着替えたデーモンが、レインボーフラッグを肩にかける。ジェンダーの壁を消失させ、「Always should be someone you really love」という大合唱が巻き起こった光景は、30年前の懐メロを楽しむそれではなく、「今」そのものだった。
「Songs 2」でオーディエンスを見つめ、両手をバッと開いて、笑顔で「Love you」と呟いたデーモン。グレアムが「Tender」の旋律を奏でると、マリンスタジアムのあちこちでスマホライトが照らされ、左右に揺れた。「The Narcissist」の長いイントロでは、30年以上の歩みを確かめるかのように、お互い顔を見合わせた面々。ラストは優美なオーケストレーションから始まる「The Universal」。デーモンとグレアムがハグした後、4人で肩を組み合っておじぎ。新たな名曲群と過去のヒット曲を織り交ぜたセットリスト。瑞々しさと円熟味が不思議と共存する唯一無二の音楽性の強度もさることながら、デーモンが両手を合わせて何度もおじぎをしていたり、再び日本のオーディエンスと時間を共有できたことがとても幸せそうだった。なんと良い歳の取り方をしているバンドなんだろうか。
NewJeans(Photo by Siyoung Song) (C) 2023 ADOR. All Rights Reserved.
NewJeans(Photo by Siyoung Song) (C) 2023 ADOR. All Rights Reserved.
【NewJeans】
出演が発表されたタイミングで万単位のチケットが動いたという、今世界一旬なアーティストと言っても過言ではないNewJeans。先日開催されたロラパルーザ・シカゴでも驚異的なフェス仕様のパフォーマンスを見せ、さらに世界中を夢中にさせたことも記憶に新しい。
フェス序盤とは思えないほど多くの人々が詰めかけたMARINE STAGE。みるみるうちにバンドセットが組まれていく。MCのサッシャが「めっちゃすごい数のダンサーがいた」と明かす。ということは、ロラパルーザ同様のバンドセット&大量のダンサー登場という演出が生で体験できるということだ。
「Ditto」のフローラルなイントロが流れ、制服姿で踊るMVがビジョンに流れる。怒号のような歓声の中、涼しげな「トーキョー!」という声が聞こえ、短いトップスにルーズソックス姿のMinji(ミンジ)、Hanni(ハニ)、Danielle(ダニエル)、Haerin(へリン)、Hyein(ヘイン)が登場。軽やかで瑞々しい等身大の魅力を爆発させる。続く「OMG」では、5人のしなやかで機敏なパフォーマンスに目を奪われた。曲中にオーディエンスに笑顔を贈ることも忘れない5人のMCはすべて日本語。Minjiの号令により、「こんにちは! NewJeansです!」と挨拶し、一人ひとり日本語で自己紹介をし、歓喜を溢れさせながら、この後のステージの楽しさを約束した。
Minjiが「楽しむ準備はできてますか? 次の曲にいきましょう!」と言ってバンドアレンジが映える「Cookie」。5人で下手から上手に移動し、サビでは5人がちりじりになってジャンプ。腕を突き上げて数万人とカウントダウンをした後、世界に衝撃を与えた「Attention」へ。体中の力が抜けていくような心地よいグルーヴの威力が増しながら、サビに辿り着いた時の心地よさといったら。Danielleが「みなさん、本当に最高です!」と言って、「Hype Boy」でクールな風を運ぶ。
一旦5人とバンドメンバーがステージからはけて、後半戦へ。最新作2nd EP『Get Up』に収録されている「New Jeans」から「ASAP」までの6曲を順に披露。ビジョンに『パワーパフガールズ』とのコラボ映像が映り、アウトロで大量のダンサーが登場した「Super Shy」ではエアロビクスを彷彿とさせるダンスに合わせて踊るオーディエンスが多数登場。フレンドリーな磁場を形成した。
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ホリー・ハンバーストーン(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
ホリー・ハンバーストーン(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
【Holly Humberstone】
ルイス・キャパルディやオリヴィア・ロドリゴのオープニング・アクトを務めた23歳のホリー・ハンバーストーン。ブレイクのきっかけとなった2ndシングル「The Walls Are Way Too Thin」で、薄い壁で隔てられた隣人への切実な思いを乗せたところから始まり、透明感と清涼感あふれる歌声を武器に、ジャンルの壁を軽々と超える佇まいは新世代のシンガーソングライターならでは。「みんなかわいい!」と日本語で話しかけたり、天真爛漫にメンバー紹介をしたり、フレンドリーにオーディエンスに話しかける姿もとてもキラキラしていた。
ホンネ(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
ホンネ(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
【HONNE】
自らの音楽と同じように、ウォームな雰囲気の中で迎えられたアンディとジェイムスによるホンネ。しっかりと場内が温かくなったところで演奏した「Location Unknown」では、愛するあなたとの距離を切なく歌い、サビでは大量のバンドクラップが起きた。「Crying Over You」や「la la la thats how it goes」といった珠玉のメロディを宿した楽曲を連発し、大合唱を誘う。至高のラブソング「no song without you」を経て、イントロでハンドクラップが起こったラスト曲「Day 1」を演奏した後、アンディが「素晴らしい時間だった」と伝え、「See you soon!」と言って去っていった相思相愛のピースフルなライブだった。
MAZZEL(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
MAZZEL(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
【MAZZEL】
MOUNTAIN STAGEのオープニングアクトとして登場したMAZZEL。SKY-HIによるオーディション番組「MISSIONx2」から誕生したダンス&ボーカルグループ8人組だ。約3カ月前にリリースされたメジャーデビュー曲「Vivid」の華やかなファンクサウンドが聞こえ、SEITOが「盛り上がる準備はできてますか⁉ Are you ready Tokyo?」と第一声を放った。ダイナミックで艶やかな歌とダンスは実に堂々たるもの。「CAME TO DANCE」でのTAKUTOの「行くぞ、サマソニ!」というアジテートからのラップリレーもバッチリ決まるが、MCでは「ヤバい!」「広い!」といった興奮の声を口々に上げ、フレッシュさを隠さない。
KAIRYUが「このあと、素敵な先輩たちが出るステージでオープニングアクトとして出演できるのが幸せです!」と言って、密やかなR&Bチューン「Fantasy」を披露。リリースされたばかりの新曲「LIGHTNING」では、ラテンテイストの色濃いエッジの効いたサウンドで進化を見せつけた。EIKIが夢のサマソニのステージに立てたことへの感謝を伝えつつ、「あとは僕たちのボスに託します!」と言って、プレデビューシングル曲であり「MISSIONx2」のテーマソングでもある「MISSION」で締め。ビッグボス、SKY-HIにバトンを渡した。
SKY-HI(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
SKY-HI(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
BE:FIRST(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
BE:FIRST(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
【BE:FIRST】
東京初日MOUNTAIN STAGE、BMSGブロックのトリを飾ったBE:FIRST。デビューから約1年で昨年紅白歌合戦に出演する等、音楽シーンを席巻している7人組ダンス&ボーカルグループだ。SOTA、SHUNTO、RYOKIによるラップ曲「Spin!」、破壊力抜群の「Move On」の後、ステージに4本のマイクスタンドが立ち、フェスで初めてMANATO、RYUHEI、JUNON、LEOによる「Softly」が披露された。前半の沸騰するような熱気が良い感じにクールダウンしていく。自分が「Softly」をライブで聞いたのは1月に行われたアルバムツアーの追加公演以来だが、4人の歌唱力や表現力が格段とレベルアップしていて驚く。しとやかなテンションのまま、ジョナス・ブルーによるダンスチューン「Dont Wake Me Up」へ。
LEOが「SUPER SONICからSUMMER SONICと毎年出させていただいて本当に感謝してます。一年の間にいろいろな経験をして『次のサマソニまでには!』という気持ちで成長してきました。うまくいかない日もあるけれど、今日あなたに会えてよかった!」と言って、別れの歌でもあり始まりの歌でもある「Bye-Good-Bye」へ。最後は「Scream」を叩きつけ、疾風の如く去っていった。
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東京2日目・8月20日(日)
ケンドリック・ラマー(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
ケンドリック・ラマー(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
【Kendrick Lamar】
東京2日目のMARINE STAGEのヘッドライナーは、2018年フジロック以来の来日となるケンドリック・ラマー。パープルのセットアップ、スカーフかタオルを頭にかぶりその上にキャップというファッション。ステージ袖に構えたバンドによるパワフルでタイトな演奏によって、ケンドリックのラップの切れ味も増大。コンテンポラリーダンスのような動きをするダンサーたちの演出も相まって、寸分違わぬ完璧なパフォーマンスアートのようでありながら、この瞬間だけの爆発力をも滲ませる圧巻のステージだった。そして、5年前のフジロックでの終始居合をやっているような緊迫感溢れた雰囲気と比べ、オーディエンスが入り込める懐の深さを感じた。冒頭の「N95」のパフォーマンス時、ステージから炎が勢いよく上がった後、開いた両手を頭の位置まで上げて、指をくいくいっと動かしたケンドリックのジェスチャーは「来いよ、楽しもう」という意志の表れにも見えた。
「今夜の気分はどう?」と言ってからの「A.D.H.D」で「fack that」コールを巻き起こしつつ、続く「King Kunta」では大合唱が起こる。ケンドリックもステージ中央から下手、上手に移動しながら、大合唱と一体化する。声出し制限が解けたからなのか、今回のサマソニの客層ゆえなのか、日本のラップシーンの土壌が変わったのか、とにかく頻繁に大合唱が巻き起こった。もちろん「DNA.」や「HUMBLE.」といった楽曲でもひときわ声が響く。ケンドリックも熱っぽく「カモン!」と呼びかけ、ライブの後半になればなるほど、オーディエンスとの距離感は密になっていった。
「Die Hard」でAmanda Reiferの麗しい歌声が響いた後、「LOVE.」で大量のスマホライトが揺れ、至福のメロディの大合唱。「Alright」ではオーディエンスのジャンプでマリンスタジアムが揺れた。しばしの沈黙が流れる中、仁王立ちするケンドリックからはまさに王者の風格が漂う。大きな歓声と拍手が送られ、ラストは「Savior」だった。
WILLOW(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
WILLOW(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
【WILLOW】
「1、2,3,4」という勢いあるカウントアップから、勢いよく登場したWILLOW(ウィロー)。ビジョンに「今日はみんなに会えて本当に嬉しい 一瞬に楽しもう」という日本語のメッセージが掲示される前で、フライングVを掲げ、思いっきり「トーキョー!!」と叫ぶ姿に一気に引き込まれたオーディエンスは少なくないだろう。
「Falling Endlessly」、「curious/furious」、「WHY?」とヘビーでハードな音像を叩きつけていく。「ここにいるすべての美しい女性たちにこの曲を捧げます」という日本語のメッセージを映し、自らも英語でメッセージを送った後、「hover like a GODDESS」で引き裂かれた心を叫んだ。
実兄ジェイデン・スミスの楽曲である「Summertime in Paris ft.WILLOW」ではジェイデン本人が登場。美しい二人の姿が収められたMVがビジョンに映る前で、スモーキーなジェイデンの声とハスキーなWILLOWの声が重なり、ビターでスウィートなグルーヴを創出する。最愛の妹とハグして、何度も「ウィロー!」と叫ぶジェイデン。この二人のステージを見るのは個人的には3度目だが、いつ見てもお互いへの愛とリスペクトに溢れていて素敵だ。
「楽しかったよ これからはもっと日本に来てライブしたいな」というメッセージが映り、美しいメロディを宿した「Wait a Minute!」がラスト。残り時間を惜しむかのように、ステージ上をアグレッシブに動きまわり、フライングVをかき鳴らすWILLOWの姿はとても眩しかった。
メイジー・ピーターズ(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
メイジー・ピーターズ(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
【Maisie Peters】
エド・シーランが主宰する「Gingerbread Man Records」に所属する23歳のシンガーソングライター、メイジー・ピーターズ。自身にとって初のアジア圏のフェス出演となった。恋愛の痛みや苦しみをポジティブに転嫁させたポップソングを次々と披露していく。深い傷をキャッチーなリリックとメロディに昇華して、痛快なポップソングに仕立ててしまう手腕はやはり見事。ひときわ盛り上がったのが代表曲「Psycho」だ。元彼に対して「私はとっくに乗り越えてるのに、何度も電話してくるなんてサイコだ」と言い放つ楽曲だが、ハンドマイク姿で颯爽とステージの端から端まで動きオーディエンスに近づきながら、キュートな魅力を放つ姿は、今年3月の初来日公演と比べ、ポップスターとしての輝きがさらに増していた。
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【FLO】
三位一体のフォーメーションを組み、これぞR&B!な伸びやかでパワフルな歌声を聞かせたイギリスの3人組、FLO。ミッシー・エリオットやSZAに賞賛され、2023年のブリット・アワードでライジング・スター賞を受賞した新鋭ではあるが、既に貫禄を感じる。一方MCでは、新しいEPがリリースされたことを嬉しそうに告げたり、初々しさを感じさせた。奥行きがある完璧なコーラスワークを聞かせつつ、3人それぞれの歌唱力も際立たせ、クラシカルなR&Bにモダンさを加えた力強い音像を紡いでいく。FLOにデスティニーズ・チャイルドを重ねる人も少なくないと思うが、終盤には「Independent Woman Part 1」のカバーを臆面もなく入れ込んだ。その素直さがまた今っぽい。
ザ・キッド・ラロイ(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
ザ・キッド・ラロイ(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
【THE KID LAROI】
ほんの3日前に20歳になったばかりのザ・キッド・ラロイ。何のセットもないステージに、Tシャツにハーフパンツという普段着スタイルで登場。ステージ前方ギリギリまで出てきてしゃがみながらオーディエンスに話しかけたり、ステージから降りてセキュリティに支えられながら柵に上って歌ったりと、できる限りリスナーと近づこうとする姿も二十歳の等身大を感じさせる。ジュース・ワールドに追討の意を表して「GO」を披露する場面もあり、マイク1本で放つメロディの求心力は特大で、終盤の「STAY」、「Love Again」「WITHOUT YOU」をいうヒット曲を連ねた流れは特に心奪われるものがあった。力強く腕を左右に振るオーディエンスの姿を見て嬉しそうな笑顔を浮かべていたラロイ。若々しく迸るパッションが貫いていた。
Awich(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
Awich(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
【Awich】
昨年のソニックマニアに続き、サマソニに初登場したクイーン・オブ・ヒップホップ、Awich。入場規制がかかったSONIC STAGEを見渡し、「人生においてくじけそうな時はあると思います。自分を見失いそうになった時、この言葉を思い出してください。お前誰?」と言って、「WHORU?」へ。続く「洗脳」では、サマソニ開催期間中、海浜幕張駅をジャックしていたAwichの数々のパンチラインをピックアップしたポスターにも「お前誰?」と共に載っていた「バカばっかだ全く」というラインももちろん飛び出す。
自らも所属するクルー・YENTOWNのMonyHorseが登場した「Link Up」に続き、「GILA GILA」ではJP THE WAVYが現れ、SONIC STAGEは大盛り上がり。「失敗は成功のもと。成功の反対にあるのは何もやらないことだぜ!」と言って、CHICO CARLITOを招いた「RASEN in OKINAWA」へ。「CHICOさんが来てるってことは、この曲やらないといけないよね?」と言って、SugLawd Familiar のVanity. Kも呼び入れ、SugLawd Familiarの「Longiness」のリミックスバージョン「LONGINESS REMIX」を披露。ヒップホップマナーでもあるルーツへの愛を胸に、ここサマソニにも、THE FIRST TAKEにも、POP YOURSにも、Mステにも沖縄のクルーを連れていくAwichはやはりかっこいい。このまま初のアリーナ単独公演、そしてグラミー賞獲得に向けて突っ走ってほしいと切に思った。
この日だけのコラボレーション等、特別なライブも多く見られ、貴重なチケットを手に入れた多種多様なオーディエンスの活力となり得る2日間だっただろう。2023年は世界中でこれまでにないほどの酷暑を記録しており、当然サマソニも非常に暑かった。熱中症を訴えるオーディエンスが多くいたという。夏の過ごし方が根本的に変わっているということは、必然的に夏フェスとの向き合い方も変わる。来年は運営側の何らかの暑さ対策が加わる可能性も大いにあるだろうし、オーディエンス側もより意識的に対策をする必要があるだろう。双方が万全の状態で、二度とないその年だけのサマソニを味わえるのがベストだ。
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