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マネスキン新曲「Honey(Are U Coming?)」最速レビュー、「瞬速完売」来日公演の展望

Rolling Stone Japan / 2023年9月1日 10時0分

マネスキン(Photo by Francis Delacroix)

最新アルバム『RUSH!』の世界同時リリースから7カ月、現在進行中のキャリア最大規模のワールド・ツアーのちょうど折り返し地点に立っているマネスキンが、ニューシングル「HONEY!(Are u coming?)」をリリースした。

8月初めから予告されていたこの曲、バンドは『RUSH!』のレコーディングに向けて50曲近くを用意していたというから、収録に至らなかった曲のひとつを仕上げたのか? クレジットによると参加スタッフは「TIMEZONE」や「GASOLINE」を手掛けたチームとほぼ同じで、ソングライターとしては4人のメンバーのほかに、お馴染みのジャスティン・トランター(マイリー・サイラス、イマジン・ドラゴンズ)、ラミ・ヤコブ(レディー・ガガ、キム・ペトラス)、スライことシルヴェスター・シヴェルトセン(ショーン・メンデス、デュア・リパ)、ユッシ・カルヴィネン(ケシャ、ビービー・レクサ)の名前がある。このうちラミとスライがプロデュースを担当しており、イタリア人、スウェーデン人、デンマーク人、フィンランド人、アメリカ人という実にインターナショナルな顔ぶれ。とにかく出自は定かではないのだが、種々雑多なスタイルを網羅していた『RUSH!』にもない、マネスキンらしいメロドラマティズムを満々と湛えたニューウェイブ・チューンとなった。



そう、いきなりキリング・ジョーク辺りを思わせるギターリフに乗せたサビからスタートし、メロウなAメロに移行して、ダミアーノが美しいファルセットを聞かせるウェットなブリッジでテンションを上げてから、サビにカムバック。次いでセカンド・ヴァースはリズム隊オンリーのバッキングで、ダミアーノは喋りモードにボーカル・スタイルを変えて、ブリッジのあとにストップ&スタートを挿んでからもう一度サビ……と、1秒も無駄にせずに2分47秒にうま味をパンパンに詰め込んでいる。

影響源として、聴いていて真っ先に思い当たったのはキラーズだ。思えばマネスキンは2017年のEP『Chosen』で「Somebody Told Me」をカバーしていたから、ファンであることは間違いないし、今回のケースはキラーズを介してポストパンクの匂いを継承したと言うほうが、正しいのかもしれない。

 *

(CHORUS)
Meet me there
Where it never closes
Meet me there
Where its never hopeless
All is fair in love ooohhh
Honey are u coming?

 *

その歌詞の内容は、早い話が欲情型ラブソングであり、”イタリアのアモールを教えてやるよ”とダミアーノは熱く誘惑しているのだが、注目したいのはサビ。というのも、ここだけを聴いて、”Honey”をよりニュートラルな言葉で置き換えると、途端に、普遍的な愛と団結のアンセムになるのである。さあみんな、寛容さ(”Where it never closes”)と希望(‟Where its never hopeless”)があふれる場所で会おうじゃないか――と訴えるアンセムに。極めつけは、ちょっと古めかしい”All is fair in love”というフレーズで、これはもとを正せば16世紀英国の劇作家ジョン・リリーの言葉だとされる、”Alls fair in love and war(恋愛と戦争において人は手段を選ばない)”という諺の一部を切り取ったもの。つまり、 ”愛のためならルールを無視しても構わない”とのメッセージに転化し、”Are u coming?(ついてくるかい?)”と同意を求めているわけだ。

快進撃を続けるマネスキン、ツアーの近況と来日公演の展望

そんな具合に、ファンとの絆を確認しているかのような伏線を感じる「HONEY!(Are u coming?)」は、前述した通り『RUSH!』が登場して以来の新曲であり、9月12日にアメリカ・ニュージャージーで開催されるMTVビデオ・ミュージック・アワード(マネスキンは『THE LONELIEST』のMVでベスト・ロック部門の候補に挙がっている)に出演予定の彼らは、晴れのステージで華々しくこの曲をプレイしてくれるものと予想されるが、過去半年の間にもノンストップで快進撃を続けてきた。

まず『RUSH!』は、地元イタリアを筆頭にフランスやカナダほか15カ国のチャートでナンバーワンを獲得。さらに英国(最高5位)を含む20カ国でトップ5入りを果たし、アメリカでは全米ビルボード200で最高18位、同オルタナティブ・アルバム・チャートで堂々1位に輝くに至った。そして、残念ながらグラミー賞では新人賞を逃したものの、2月末から5月にかけてヨーロッパで敢行したワールド・ツアーの第1弾「Loud Kids Get Louder」は、計32公演がほぼ全てソールドアウトとなり、ファンの数に不足はない。6月にはグラストンベリー・フェスティバルに初めて出演したが、今年のフェス・シーズンはほかにスペインのプリマヴェーラ・サウンドに出たのみでヘッドライン公演に専念しており、7月にはイタリアのローマ、ミラノ、トリエステの3都市で計5夜のスタジアム公演(うち4公演は満員御礼!)を成功させている。


「Loud Kids Get Louder」ツアーのパリ公演より



そうこうしているうちに、8月末の時点で『RUSH!』のSpotifyでのストリーミング回数は10億回を突破。9月3日にはドイツのハノーヴァーからワールド・ツアー第2弾「Rush! WORLD TOUR」が始まる。現時点では、ヨーロッパから南北アメリカ、初のオセアニア、再来日公演を含むアジアを経て12月19日の英国・マンチェスター公演まで30本が発表されており、ニューヨークではマディソン・スクエア・ガーデンの大舞台に立つなどアリーナ・クラスの会場を周る予定だ。

日本ではご存知の通り、当初告知された東京での2公演と神戸での1公演がチケット発売後48時間で完売。昨年8月の初来日の評判が効いたのだろう、東京での追加公演も早々に売り切れて、日本における海外バンドの勢力図(!)に照らせば、早くもThe 1975などに迫る勢いだ。

ちなみに7月までの公演のセットリストを見てみると、当然ながら『RUSH!』の収録曲にかなり比重が置かれ、以前は複数含まれていたカバーは「Beggin」だけになった。そんな中で目を引いたのは、イタリアでのスタジアム公演でダミアーノがアカペラで歌ったという、イタリア系スコットランド人シンガーのパオロ・ヌティーニのヒット曲「Iron Sky」。調べてみると下積み時代にもカバーしていたそうで、記念すべき凱旋だけに、昔の自分たちの姿を再確認しておこうという想いがあったのだろうか?

先頃初来日の1周年に際して、「1年前、初めて日本でプレイした。忘れられない日々」とSNSでメッセージを発信していた彼ら、『Rush! WORLD TOUR』の全訪問地の中でどこよりも早くソールドアウトになった日本でも、何かスペシャルなことを用意してくれていると期待せずにいられない。もちろん、マネスキンのショウを観れるというだけで、充分にスペシャルな体験ではあるのだが。



マネスキン
「HONEY!(Are u coming?)
再生・購入:https://ManeskinJP.lnk.to/HAUCWE

マネスキン「Rush!WORLD TOUR」
2023年12⽉2⽇(⼟)・3日(日)有明アリーナ
2023年12⽉5⽇(⽕) 東京ガーデンシアター
2023年12⽉7⽇(⽊) 神⼾ワールド記念ホール
※全公演SOLD OUT
詳細:https://www.creativeman.co.jp/artist/2023/12maneskin/

ソニーミュージック公式サイト内マネスキン特設サイト
https://www.sonymusic.co.jp/artist/maneskin/page/2023

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