Ayumu ImazuとNovel Coreが語る、クリエイティブの美学、原点としてのストリート
Rolling Stone Japan / 2023年12月22日 18時0分
ジャンルをシームレスに横断するスタイルで活躍するアーティストをオムニバスで楽しめるライブイベント「Juice Supported by Rolling Stone Japan」が、2023年12月26日(火)Zepp DiverCityにて開催される。
同イベントは”アーバンでポップなR&B・HIP HOP”をテーマに立ち上がった新規イベントで、Ayumu Imazu、claquepot、ざきのすけ。、Novel Core &THE WILL RABBITSの4組がライブを行う。そんなイベントの開催を目前に、Ayumu ImazuとNovel Coreによる対談を実施。同い年である2人が、現状の音楽シーンに感じていること、ライブに向かい合う姿勢、そして互いに2023年のラストライブになるという12月26日のイベントについて、ざっくばらんに語り合ってもらった。
【写真を見る】Ayumu ImazuとNovel Core
―おふたりの初対面は、Novel Coreさんがプレゼンターを務めた『WOW MUSIC』にAyumu Imazuさんが出演された2022年8月でお間違いないですか。
Core:そうです。J-WAVEさんでやらせてもらった番組の初回ゲストで、Ayumu君に来てもらって。年も同い年だし。
Ayumu:あー、そっか!
Core:あれが初対面なんですよ。だから、出会ってからの期間は意外と短いんだよね。
Ayumu:1年ちょっとか。最初はお互いの呼び方から(笑)。
Core:そう! 同い年だし名前の呼び方をもっとフランクにしようかって話から始まって「Ayumu君って呼ぶわ」みたいな。あのときの俺らのコミュ障具合やばかったよね。
Ayumu:間違いない(笑)。
―今だから言える、初対面の印象ってありますか。
Ayumu:僕はCore君のラジオに参加して、しゃべりがすげえと思いました。「ラジオだ!」みたいな感じ。
Core:嬉しいな。俺は、しゃべっていてすごく聡明な方って印象があったっすね。インタビュー形式で、音楽のルーツやどういうふうに育ったかといった話を訊いたのもあって、言葉の節々から「聡明だ!」って感じたのが強く印象に残っています。
Ayumu:嬉しいですね。初めて話したのがラジオで、プライベートでご飯にいったのはけっこう最近だっけ。
Core:そうかも。焼肉に行ったよね。
Ayumu:あのとき、しっかり話すことができたので、もっとCore君のことを知れた感覚があります。
Core:音楽の話とさ、自分たちが今やるべきことみたいな話はめっちゃした気がする。
Ayumu:同世代で今からの音楽業界とどう向き合っていくか、けっこう語りましたね。この時代に合った音楽や時代をどう作っていくかみたいなことは、個人的にはすごく考えているテーマだし、Core君と話したときには「めっちゃ考えている人やな」って感じました。
―おふたりには、今の音楽業界ってどう見えていますか。
Ayumu:いっぱい思うことはありますけど(笑)。いい意味でも悪い意味でも、変化がすごく早い時代だなって思っています。新しいものがどんどん作られていくし、便利な時代になってきているので、パソコンさえあれば一人でも音楽制作が完結しちゃう。それは良い面でもありつつ、ずっと後世に残る名曲を作るのは難しいんじゃないかなって感じますね。
Core:俺はジャンルやキャリア、事務所、年齢といったカテゴリーごとの距離が、けっこう遠いなって感じていて。たとえばジャンル1つをとっても、J-POP、HIPHOP、ロック、R&Bみたいな感じで、それぞれが独立しているイメージがあるというか。カテゴリーを越えたアーティスト同士の絡みとかも、なかなか見られなかったりするじゃないですか。でも、純粋に音楽が好きな人たちからすると、いいものを一気に楽しめる場所があるに越したことはないはずなんです。だから、日本の音楽シーンとしては、ジャンルや種類の違うアーティスト同士がクロスオーバーして、一緒に何かをやる機会がもっと増えたほうがいいとずっと思っていて。それこそ海外だとさ。ケンドリック・ラマーのライブに行きましたって人が、翌週にBTSのライブを観ていても何も違和感がないじゃん。なんなら、同じフェスに2組がポンポンって出ていても違和感がない。
Novel Core
Ayumu:そうね。俺からすると、離れているふたつのカテゴリーを結ぶ橋が出来てきたイメージかな。海外でもHIPHOP界隈の色味は、めちゃくちゃ強いし。ポップスのど真ん中を取っているアーティストもいれば、もうちょっとHIPHOP色の強いアーティストもいる。1つ例を挙げると、PINKPANTHERESSっていうフィメールのアーティストは、テイストにHIPHOPを感じる一方で、曲調はY2Kを意識しているから可愛いくも聴こえるんだよね。MVやイメージのブランディングもポップでさ。だから、ケンドリック・ラマーを聴くようなラップがめちゃくちゃ好きな人も、すっげえBTSを好きな人もファンになる。
―とはいえ、すでにおふたりもジャンルを繋いでいくアーティストですよね。
Core:意識しているところは、けっこうありますね。
Ayumu:Core君がライブにyamaさんとかを呼んだとき(『WHATS THE ROCK TOUR vol.1』)、超面白いことやってるなって思ったよ。自分の界隈だけで終えてないというか。同年代で「こことコラボするんだ!」みたいな面白いことをやっているのは、唯一Core君だけなんじゃないかな。
Core:「両方一気に見たい」と思っているファンの人がたくさんいるって、体で感じる場面が本当に多くてさ。スタイルや種類が全然違うアーティストを一気に観ることができたときの感動みたいなものって、お客さんから伝わってくるし。もっとそういう場を増やしていきたいと、ずっと思っています。
―そういう場を今の音楽シーンに増やしていくためには、どのようなことが必要だと思いますか。
Core:もう団結しかないと、最近はずっと思っていて。特に年代の近い者同士の団結力は、すごく大事にしたいですね。ジャンル関係なく世代で団結して、いろいろ面白いことを考えないと。正直なところ、僕たちよりちょっと上の世代、それこそ日髙さんたちの世代の方々って、横の繋がりがすごく強いイメージがあるんです。たとえば、日髙さんとSiMのMAHさんは、全然音楽のジャンルは違うけど同い年で仲がいい。しかも、あの年代の方々って、若いうちにイベントを立ち上げて、現在では自分たちのフェスを持っていたりもする。そこに全然ジャンルの違うアーティストを呼びこんだり、毎年何万人の動員を繰り返したりしているのは、僕には魅力的に映るというか。俺らの世代でもそういうことができないのかなって、すごく思うよ。この世代だけで集まってさ、何万人とか集めている光景を超見たいじゃん。
Ayumu:そうだね。僕らの世代はSNSで繋がれちゃうから、「深い関係じゃないけど一応繋がってます」みたいな感じで終わっちゃうケースがすごく多いかも。次の一歩のハードルが高いなって。
Core:知り合いになるまではめっちゃ簡単だけど、友達になって定期的にごはんへ行って話をしたり、一緒に何かを作ったりするハードルは、たしかに高いかもしれないですね。
Ayumu:あとは、曲だけ作って終わっちゃうとか逆に量産しちゃうとか。イメージ的には、どっちかかな。
―今の時代に人と人の関係を深めていくには、どうしたらいいと思いますか。
Ayumu:やっぱり見本になるようなことをスタートさせていくのがいいのかな。HIPHOP界隈って、フィーチャリングのカルチャーがあるから、いろんな人とポンポン関わっていくけど、そこからちょっと外れるだけで、フィーチャリングするのが大きなことってイメージが、すごく強いので。コラボやフィーチャリングまでいかなくても、もっとカジュアルに深い関わりを感じる作品を世界に発信していけば、何か変わっていくんじゃないかなと思います。
Core:リミックスとかね。「いいな」って思った曲があったら、自分のバースをスッと乗っけて、無料で見られるところにポンってあげてみるとか。そういうアクションがあるといいよね。
Ayumu:まさにJUNG KOOKの「3D」と「Standing Next to You」じゃない? ジャスティン・ティンバーレイクとアッシャーが、リミックスで乗っかるという。
Core:たしかに。ああいう流れがいいよね。見ていてテンションがあがるし。
―ちなみにお二人が、ここ最近で一番乗っかりたいと思ったトラックはどれですか。
Core:絶対にいっぱいあるわ。でも、最近だとヤングブラッドの「Lowlife」かな。ゴリゴリのHIPHOPバイブスがすげえ。ヤングブラッドは、ロックの畑にいながらHIPHOPが超大好きで、楽曲からも2000年代初頭くらいのHIPHOPに対するリスペクトや愛情が、すごく伝わってくる。豊洲にライブを観に行ったときも歌っていて、パフォーマンスしている姿を見ながら「これに混ざりて~!」って思ってました。
Ayumu:僕はジョーダン・ワードっていうアーティストの「SIDEKICK」。最近の僕が、めちゃめちゃハマっている人なんですけど、ルーツにダンスがあって、なおかつ曲もR&B調でかっこいいんですよ。
―お互いの音楽スタイルには、どのようなイメージをお持ちですか。
Core:Ayumu君本人も言ってたけど、J-POPがちゃんとルーツにあるじゃん。そのJ-POPのエッセンスが、曲にすごくカッコイイ入り方をしている印象が強くて。楽曲を聴いていて、すごくテンションがあがったっていうのはある。このルーツの混ざり方、めっちゃいいなって。海の向こうのものと国のなかのものが、すごくナチュラルに混ざり合ってる。
Ayumu:僕がCore君を一番かっこいいと思うのは、バチバチにラップができるのに歌もちゃんと大事にしているところ。俺だったら絶対に書けない歌詞だし、ワードセンスもめちゃくちゃ光ってる。歌詞の言葉づかいだけでなく、ストーリーの作り方やコンセプトもしっかりしているイメージがありますね。
―ぜひ、このタイミングお聞きしたいのですが、おふたりのクリエイティブにおける美学とはなんですか。
Ayumu:美学かぁ……。
Core:”けっして譲れないぜ この美学 何者にも媚びず 己を磨く”。
Ayumu:(笑)。
Core:いっぱいあるな。とはいえ、ライブとかでもそうなんですけど、発信している僕が主人公であることはもちろん、受け取る人たちも主人公になれるものを作りたいというのは、すごく大事にしているところかもしれないですね。だから、歌詞を書くときは一人称の使いかたをすごく気にするし、「この書き方にしたら、パーソナルすぎて俺が俺のことを歌っているだけになってしまうのではないか」とかも考える。第三者が受け取ったときに「自分がその曲の題材である」と感じられる音楽であることは、すごく大事にしたいなって。自分が幼少期に刺激を受けてきた音楽が、自分に向けて歌われているんじゃないかって、いい勘違いができる音楽だったんで。
Ayumu Imazu
Ayumu:僕もけっこう似ているところはあって、恋愛の曲にも取れるけど、友情関係や人生について書いているようにも思えるみたいな、いろんな解釈ができる歌詞を書くのがめちゃめちゃ好きなんです。でも、最近は変わってきているような感覚もあって。バシッとメッセージが熱い方がいいんじゃないかなって思い始めたんですよ。自分のなかでストレートに「俺はこれが言いたいんです」ってあっても、他の人が聴くと捉えかたが全然違うこともあるよなって。どちらかというと、ひとつの譲れない美学があるというより、「今はこれがしっくりくる」って感じなので、けっこうコロコロと変わっていってるかも。
Core:本当にどっちも魅力的だよね。めちゃくちゃストレートに「ありがとう」や「好き」っていうのもすごくきれいだし、「ごめん」の3文字で済むことを、わざわざ3分半くらいかけて、2バース2フックで歌うのが音楽の良さな気もしたりする。どちらも美しいと思うし、どちらに美しさを感じるかは、僕もAyumu君と一緒でその時々で違うかも。どんなときでも変わらないことは、その時の直観に素直に生きていることかな。
Ayumu:それは超ある。
Core:どのタイミングの表現にも嘘がないことは大切にしています。
―おふたりには、場所こそ違えど「ストリートライブをしていた」という共通の過去もありますよね。現在の日本は、どちらかというとストリートライブに肯定的ではありませんが、あのときの経験が現在の活動に活きていると思いますか。
Ayumu:自分のなかでは、めっちゃ活きていると思います。ニューヨークのストリートシーン、特にダンスは、カルチャー感が強いというか、コミュニティがしっかりと出来上がっていて。そこに乗りこんでいくとき、「どういう存在で観られるか」や「どういう存在になりたいか」といったこと大事にしていたのは、今に繋がっている気がしますね。カッコイイ衣装を着てメイクもしっかりしてステージで踊るときと、ダボダボでボロボロの服を着てニューヨークのサークルで踊るときでは、感覚のギャップが絶対にあるんですけど、原点にあるものは同じでありたい。
Core:俺の場合だと、パフォーマンスはもちろん、今の状況に慢心しないというか。恵まれている現状を当たり前だと絶対に思わない自信は、そこから生まれている気がしていて。自分のバンドメンバーにもよく話すんですけど、素通りされた期間がある人って、すごく強いと思うんです。必死こいて大きな声で喉が枯れるまで歌っても、誰も立ち止まってくれなくて、素通りされていくっていう経験をした人としていない人だと、どっちがいい悪いではなく、出てくる物の種類が違ってくるんじゃないかなって。雨が降り出したときも、スピーカーやマイクに傘を立てて、びっしょびしょになりながら渋谷の路上に立ち続けていた16、7歳くらいの頃の自分は、人からの評価ではないところに音楽を続けたい理由があった証明でもあるので。今では武道館でライブができるクラスにまで辿りつきましたけど、変な話、明日から急に自分のライブにお客さんが全く来てくれなくなったとしても、路上からやり直しだと言われても、音楽を続ける自信がある。それは、「人から評価されているから」とか「たくさん人が集まってくれるから」ではないところに、自分が音楽をやりたいと思う理由があるっていう自負があるから。そういう意味で、路上時代がすごく活きている気がしますね。
Ayumu:すっごく共感しました。きっと僕も、朝起きて自分の音楽を聴いてくれる人が0人になっていたとしても、音楽をやると思う。
―では、なんのために音楽をしているのでしょうか。
Core:来た! なんのために。
Ayumu:さっきCore君が言っていたことに繋がるんですけど、たぶんめちゃくちゃシンプルに音楽が好きなんですよ。母親に連れていかれてダンススタジオに通い始めた頃は、自分がやりたいからやっているという感覚が全然なかったんですよね。でも、アーティスト活動をしていくと、そこがないとどうしてもお客さんに届かないというか。「結局は何を見せたいんだろう」とか「この人は何をしたいんだろう」っていうのが明確じゃないと、伝わらないんだとめちゃくちゃ実感しました。だから、音楽をやる理由っていうのは、第一には自分のためだなって感じです。
Core:マジで一緒です。去年の中頃くらいまでは、すべての物事に出来る限りちゃんと理由をつけようと思って頑張っていた節があったんですけど、今年に入ってからは「もう理由をつけなくてもいいかも」って気がしてきて。ここ最近は「やりたいからやる」とか「好きだからやる」みたいなマインドに、すごく変わってきています。ライブがそれを教えてくれた感じがしますね。正直なところ、ライブをやるのもやりたいからなんだよね。元を辿れば、たくさんの人にアルバムの曲を知ってもらうためとかリリースがあるからとか何かしら理由はあるんですけど、フロントマンとしてマイクを握っている僕に関しては、そこに理由をつけなくてもいいと思ったんです。理由とか意義みたいなものは、お客さんやスタッフさんたちが作ってくれるので。最近の僕は「ファンに会いたいからライブをします」が、腑に落ちてます。ちょっと前にKANA-BOONのライブを観に行ったら、MCで「俺がライブをやるのは、君たちに会う口実作りなんだ」みたいなことを言ってて、それがすげえグッと来ててさ。たしかに会う理由作りだわって。
Ayumu:そこでしかないような気がする。
Core:素通りされた期間があったからこそ、自分の曲を好きで聴いてくれている人たちと直接会える機会って、なおさら尊くて大切だし。純粋に嬉しいし、楽しい。ライブ中の俺は、本当にびっくりするくらい何も考えてないからね(笑)。考えてないから、撮影で入ってるカメラの画角から何度も消える。
Ayumu:おもろ。
Core:それくらい無心になれるというか。ライブをしているときだけは、楽しいしか残らない自分自身になれるし、会場に来てくれたファンの子たちにも、楽しいしか残らない時間であってほしいなって思う。僕にとってライブや音楽は、そういうものかもしれないです。
―Ayumuさんは、何かを考えながらライブするタイプですか。
Ayumu:僕も考えないですね。ちょっとでも考えると逆に変になっちゃうというか。ナチュラルでなくなってしまうので。
Core:めっちゃわかるわ。
Ayumu:考えないときが、一番いいライブをしているなって。今年の9月にツアーで4ヵ所を回ったときに、めっちゃ感じました。1公演目はめちゃくちゃ緊張していたから硬くて、2公演目はそれを改善しようと思い考えながらライブしたら、出来はよかったものの気持ちをちゃんと持っていけない部分もあって。3公演目は、ファイナルの1個前だからいい意味で気が抜けていたのもあって、自分のなかでは一番気持ちがよかったんですよね。その感覚は、すごく大事にしないとなって思ってます。
Core:考えるとよくなくなるっていうのは、すごくあるよね。それに、お客さんもそう思っている気がするんだよね。
Ayumu:絶対に感じてるよね。
Core:極論だけど、ステージに立っている人たちが、めちゃくちゃ楽しそうにしていると、お客さんも一番楽しかったりするじゃん。自分が人のライブを観に行って「最高だったな」って思うときって、ピッチが完璧だったとか構成が素晴らしかったとか演出が1㎜単位で全部合っていたみたいなことよりも、言葉にできないウオーって湧き上がる感覚があったかどうかな気がしていて。ステージに上がっている人たちが楽しんでいないと、お客さんもそのエネルギーを感じることができないと思うんだよね。だから大前提として、自分が楽しむことは大事にしたいですね。真っ裸でやりたいっていうか。
―お客さんに楽しんでもらうためにも、自分が無心になって楽しむことが大切だと。
Core:あとは、アーティストとしてのプロ意識みたいなところに関わってくると思うんですけど、考えなくても美しくパフォーマンスできるように、考える必要のないくらい体に叩きこむのは必要だと思います。イチローさんが、ずっと素振りを繰り返すのと一緒ですね。何も考えずにただ楽しんでやればいいライブになるかというと、そういうわけではなく。日頃から練習を重ねて、歌いこみや走りこみ、体力づくりなど、諸々の基礎的な動作の繰り返しが、いいライブに直結してくるんだと思っています。
Ayumu:間違いないですね。僕はダンスレッスンを受けているときに、同じようなことをすごく感じていて。踊りを筋肉に覚えさせるというか。頭で考えなくても最初のムーブだけパッてやれば自動で動くような状態に持っていくんですよ。「次はこれだ」って動くんじゃなくて、体のなかにリズムを入れて自動的に動いている感じ。そういう感覚でやっているときが一番気持ちいいし、フリーな状態だなって感じますね。考えるとやっぱりテンパるので。
―それは歌もダンスも。
Core:そんな気がしますね。ラップをしているときも、思考は全く通ってないです。
Ayumu:それはマジでわからないや(笑)。
Core:俺もAyumu君のダンスについては、全くわからんよ(笑)。毎回、すげえってなるけど。お互い得意な分野に関しては、感覚的にやれているところがあるよね。
―ライブを楽しむためには、思考を通らなくてもステージできるくらいまで体に落としこむ必要があるんですね。
Core:そうですね。それに好きなことだから。毎日めっちゃ努力していますっていう感覚には、あまりならないし。
Ayumu:それは、そうですね。
Core:毎日のルーティンみたいに歌ったりラップをしたりダンスをしたりしているのが、結果的に身になっているので。いたって自然体でいるのに、どんどんよくなっている感覚がある。本当に「好きこそものの上手なれ」っていい言葉だよね。ことあるごとに、本当にそうだなって思いますもん。そのものが好きであれば、向き合う時間は必然的に長くなってしまうと思うので。何もしなくても上手くなっていくもん。Ayumu君も「週に3日間は3時間レッスンします」とか決めなくても、気づいたら部屋で踊ってるでしょ?
Ayumu:(頷く)
Core:俺も気づいたら、ラップしていることあるしね。yamaさんとの対バンライブのときなんか、舞台袖でモニターを通してyamaさんのライブを聴きながら、ギターソロのフレーズにフリースタイルしていたから(笑)。
Ayumu:へー! たしかに無意識の感覚っていうのは、すごくわかるかも。
―無意識の感覚により磨かれたおふたりのライブを、12月26日に開催される『Juice Supported by Rolling Stone Japan』では一気に見られるわけですね。どんなステージになりそうですか。
Core:どんな感じになるかな~。Ayumu君は、まだ年内最後ではない?
Ayumu:年内最後。
Core:一緒だ。2023年の締めくくりになるから、今出せる一番いいパフォーマンスを前提として、せっかくならAyumu君やクラポ(claquepot)兄さんとか親交のあるアーティストさんに「こいつヤバッ!」と思ってもらえるライブにはしたい。
Ayumu:それは、ちょっとあるんですよ。距離が近いからこそ、共演アーティストにも「うわ、すげえ」ってちゃんと思わせたい。
Core:かましたくなるよね?
Ayumu:そうなんだよ。けっこう気合入っちゃうかも。力んじゃうかも、考えちゃうかも(笑)。
Core:ダメじゃん(笑)。
―今回のセットリストに、コンセプトやテーマをつけるとしたらなんでしょうか。
Core:えーっとね、何がいいかな。
Ayumu:僕は”王道”なんですよ。ワードだけ聞いたら「ん?」ってなるかもしれないんですけど。
Core:おもろ。
Ayumu:新しいことをやりたい気持ちもあるんですけど、どちらかというと自分が一番得意にしているやり方というか。自分の王道スタイルを見せるいい機会なんじゃないかなって感じているので。現状では”王道”って感じですね。これから変わるかもしれないですけど(笑)。
Core:じゃあ、俺は”世界の中心”で。年末だし「ここが世界で一番熱いかも」と熱を帯びるくらいのライブにZepp DiverCityをしたいっていうのがひとつ。もうひとつの思いは、内緒にしておきます。
Ayumu:おおおお!
―OUTER(Novel Coreのファン呼称)の方たちが、考察大会をしてくれそうですね。
Core:謎解き大会が始まっちゃう! 「 実は何もないです。」とかだったら面白いよね(笑)。「あれなんだったのかな。引っかかったままなんだけど」ってなっちゃいますね(笑)。
<イベント情報>
Juice Supported by Rolling Stone Japan
2023年12月26日(火)Zepp DiverCity(TOKYO)
開場/開演:17:30/18:30 ※変更可能性あり
チケット代 5500円(税込み・ドリンク別)
出演:Ayumu Imazu / claquepot / ざきのすけ。/ Novel Core & THE WILL RABBITS
主催:CCCミュージックラボ株式会社
企画:CCCミュージックラボ株式会社
制作/運営:ライブマスターズ株式会社
協力:カルチュア・エンタテインメント株式会社 / Rolling Stone Japan
問い合わせ:ライブマスターズ 03-6379-4744(平日 12:00-17:00)
オフィシャル HP https://cccmusiclab.com/Juice2023
オフィシャル SNS
X https://twitter.com/rollingstonejp
Instagram https://www.instagram.com/rollingstonejapan 販売期間:12月3日(日)10:00 ~ 12月25日(月)23:59
イープラス:https://eplus.jp/juice/
ローソン:https://l-tike.com/juice2023
ぴあ:https://w.pia.jp/t/rolling-stone-japan/
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