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KOBAMETALが語る、BABYMETAL主催フェス「FOX_FEST」の見どころ 出演アーティスト解説

Rolling Stone Japan / 2024年5月11日 22時0分

BABYMETAL

BABYMETALが5月25日(土)・26日(日)にさいたまスーパーアリーナにて主催するフェス「FOX_FEST」(フォックス・フェス)。今回はBABYMETALのプロデューサー・KOBAMETALに緊急取材を敢行。インタビューに加えて、音楽ライター・s.h.i.による出演アーティストの解説も掲載。「FOX_FEST」の全貌を完全予習!

【写真を見る】「FOX_FEST」出演アーティスト

—2018年にサバトン(Sabaton)やギャラクティック・エンパイア(GALATIC EMPIRE)をゲストとして招いたり、2019年にブリング・ミー・ザ・ホライズン(BRING ME THE HORIZON)をスペシャルゲストとして招いたり、BABYMETALが主催側に立って開催したツアーは日本でも過去にありましたが、今回のようなフェス形式は初めてですよね。まずはFOX_FEST誕生の経緯を教えてもらえますか?

KOBAMETAL:通常BABYMETALが日本で行なうアリーナのコンサートって、ワンマンでやることが多いんですが、他のアーティストさんとご一緒する形も継続していきたいなという思いもあったんです。でも2020年以降のコロナ禍の影響もあって、そういう企画もストップしてしまっていた状況があったんですよね。そんななかでBABYMETALも2023年から新体制としてリスタートして、1月に幕張メッセ、4月にぴあアリーナMMでやって、夏にはサマーソニックやライジング(ライジングサンロックフェスティバル)に、11月には「NEX_FEST」に出させていただいて、今年3月には横浜アリーナ公演、この前の沖縄コンベンションセンターでツアーファイナルを迎えて。日本でも3カ月に1回ぐらいはコンスタントにライブを重ねてきた流れがあったんですね。BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024は沖縄で一区切りがついたんですけど、次やるにあたってどうしようかなって考えた時に、2019年でストップしていた、海外のアーティストを含めたイベントをやりたいというところから、今回のFOX_FESTにつながっている、というのが主な流れです。

Bring Me The Horizon - 'Kingslayer' ft. BABYMETAL (Live In Tokyo)



—今までのような、自分たちのライブにゲストとして出てもらう形ではなく、フェスという形にしようと思ったのはなぜですか?

KOBAMETAL:2023年以前のBABYMETALはどちらかというと、レジェンドのアーティストさんに引っ張り上げていただいた10年間だったと思うんです。ただ、10年間の活動を終えて次なる目標を考えた時に、今度はBABYMETALが次のメタルシーンを担っていけるような存在になるべきなんじゃないかな、という気持ちが強くなってきました。共演させていただいたレジェンドのアーティストさんからも、「次を頼むぞ」「任せたぞ」みたいなお声をいただいたり、あとは今年も海外のフェスにいくつか出させていただくんですけど、出演順がヘッドライナーに近い方に上がってきているんですね。そういったことを考えると、BABYMETALが次のシーンをどう作って、若い世代の方や同世代の人たちとどう盛り上げていけるかが、この第二期BABYMETALのテーマなのかな、と感じるようになって。そのスタートとして、FOX_FESTでチャレンジしてみようということになりました。



—ラインナップがシンプルにいいですよね。BABYMETALの個性と各出演者の特性もハモってるし、いまKOBAMETALさんがおっしゃっていた、「これからのメタルを盛り上げていこう」っていう気概が感じられるラインナップです。

KOBAMETAL:今おっしゃっていただいた通りで、例えば昨年11月のブリング・ミー・ザ・ホライズンのNEX_FESTも近い意図があったんだと思うんですよね。ここ数年でフェスのラインナップが様変わりした印象が強くて。今まではレジェンドのアーティストさんがヘッドライナーを務めていたんですけど、ここ1〜3年ぐらいで、ブリング・ミー・ザ・ホライズンがヘッドラインを取るってところが、メタル界においては歴史的な出来事だったなと思ってるんです。そこから、今回共演させていただくエレクトリック・コールボーイやポリフィア、またバッド・オーメンズ(Bad Omens)、スリープ・トークン(Sleep Token)といった、BABYMETALとも同世代ぐらいのバンドさんの存在感が大きくなっているのをワタクシも肌感覚としてひしひしと感じていて。BABYMETALがフェスをやるのであれば、レジェンドバンドさんへの恩返しはもちろん、これからのシーンを一緒に作っていく”同志”と呼べるようなバンドさん、またはBABYMETALの次の世代を担ってほしいアーティストさんと一緒にやってみたいという思いが強くなっていきました。ラインナップ的に、もう少しわかりやすいアーティストさんも入ると、いわゆる既存のラウド系のフェスのような感じになるとは思うんです。でもそういったところは他の先駆者の方や得意な方にやっていただいた方がいいんだろうなと思って、BABYMETALだからこそのイベントとして、今回はギュギュッと凝縮した内容にしました。


●出演アーティスト解説:BABYMETAL

BABYMETALは「Kawaiiとメタルの融合」を掲げた「メタル・ダンス・ユニット」という出自から色物扱いされた時期もあったが、音源作品やライブの凄さが広く知られるようになり、名実ともに今後のメタルシーンを担う存在になった感がある。伝統的なHR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)の要素を軸に、それを好む保守的なメタルファンからは評価されてこなかった90年代のメタル(ヴィジュアル系、ニューメタルなど)やメタルコア以降の現代メタルも取り込み楽しく聴かせる音楽性は、リスナーの嗜好とジャンル観をさりげなく更新する。今回の「FOX_FEST」は、BABYMETALのそうしたトリックスター性がより大胆に発揮される機会と言えるだろう。越境性とポップさを兼ね備えたバンド揃いで(こういう座組をこの規模でやったフェスはかつてない)、その中でBABYMETAL自身は相対的にHR/HM寄りの立ち位置を担い、メタルファン一般にとっての良い入り口になっている。批評性とエンタメ性を高度に両立するグループの面目躍如。当日の盛り上がりとシーンの今後が楽しみだ。(s.h.i.)



BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM Blu-ray, DVD, LIVE ALBUM / VINYL Trailer





「FOX_FEST」を彩る出演アーティストについて

—一組ずつ、KOBAMETALさんの推しポイントを教えていただけますか? まず、エレクトリック・コールボーイから。

KOBAMETAL:彼らは前のバンド名(ESKIMO CALLBOY/エスキモー・コールボーイ)だった時からキャリアも長いんですけれども、BABYMETALとも同時期の2010年頃から活動していて。一回メンバーが変わったり音楽性も変わったりしたんですけど、最近またパーティーバンド的なノリが戻ってきて。今はライブの動員も増えてますし、ミュージックビデオも面白い。いわゆるエンターテイメント性が高い活動をしているので、BABYMETALとも相性がいいんじゃないかなという思いもあって、今回参加いただくことになりました。今回のFOX_FESTは、なるべく入り口が多い方がいいなと思ってまして、普段メタルとかラウドを聴かない方でも楽しめるようなアーティストに参加していただきたいという思いもあったんです。エレクトリック・コールボーイは4つ打ちのEDM系の音が多くて、ウルトラフェス(ULTRA MUSIC FESTIVAL)みたいなところに遊びに来ているような方や、曲を知らない方でもライブが楽しめちゃうようなノリを持っているアーティストだと思っているので、そこに期待しています。


●出演アーティスト解説:ELECTRIC CALLBOY/エレクトリック・コールボーイ

ESKIMO CALLBOY名義から2022年3月に改名。2021年リリースの「Hypa Hypa」が大ヒット、YouTube再生数が数千万回に達する名曲を複数持つに至ったモンスターバンドだ。一般的にはエレクトロニコア(電子音を多用するアゲアゲのメタルコア、日本ではピコリーモとも呼ばれる)に分類され、「Hypa Hypa」のユーモラスなMV(80年代ヘアメタルをよりポップにした感じ)が示すようにパーティーバンド的なノリが前面に出ているのだが、音のほうは完全に能天気なわけでもないのが面白い。仄暗く爽やかなメロディが北欧メタルに通ずる一方で、重厚なインダストリアル感にはドイツ出身ならではの渋みがあって、それらをハイパーポップ以降の強烈な勢いのもと統合する、という配合はこれまでありそうでなかったものだろう。アンドリューW.K.のファンにもラムシュタインのファンにもアピールしうる得難い音楽だ。世界的な人気(単独公演ではアリーナ規模で大合唱が巻き起こる)を鑑みれば今回の来日は非常に貴重な機会。必見だ。(s.h.i.)



Electric Callboy - Hypa Hypa (OFFICIAL VIDEO)




—ポリフィアはどうですか?

KOBAMETAL:ポリフィアさんはペリフェリー(PERIPHERY)とかアニマルズ・アズ・リーダーズ(ANIMALS AS LEADERS)とか、数年前から注目されはじめているジェント系のバンドシーンのなかで登場されたバンドなんですけど、ワタクシの個人的な感覚としてはそのなかでも特にセンスが立っている方々だなと思っていて。もちろん演奏も楽曲も素晴らしいんですけど、特にビジュアルがいいなと(笑)。「ビジュ推し」ってワタクシは皆さんによく言っているんですけど、これすごく大事だと思っていて。例えばブリング・ミー・ザ・ホライズンとかバッド・オーメンズもそうなんですけど、楽曲やアーティストに興味がわく入り口って音楽だけじゃないと思うんですよね。アーティストの持っている雰囲気だったりビジュアルだったり、好きになるにはいろんな要素があると思うんですけど、ポリフィアはそのハードルをいい意味で下げられている。インストのロックミュージックってポピュラーなものではないと思うんですけど、彼らの持つビジュアルや、ミュージックビデオなどのアートワークの感性がすごく今っぽい。簡単に言うとおしゃれな雰囲気がいいなと思いますし、若い人も入りやすいんじゃないかな、と。ライブを見ても若いお客さんがインストの曲に合わせてモッシュしたり、クラウドサーフしてる面白い光景が見られました。いわゆるその手のバンドさんとも違う存在感ですし、音楽的な幅も広いですよね。コラボレーションも積極的に、多様なアーティストさんとやられてたりするところに、いろんなヒントがあるんじゃないかなと感じて興味を持ちました。


●出演アーティスト解説:POLYPHIA/ポリフィア

POLYPHIAは、ANIMALS AS LEADERSやPERIPHERYのようなジェント/プログレッシブメタルコアの系譜にあるインストバンドだが、超絶技巧と優美さを兼ね備えた演奏はYouTubeや各種SNSでジャンルを越えた人気を集めてきた。2022年の傑作『Remember That You Will Die』はそうした音楽活動の集大成で、ネオソウルやエモラップ経由で近年のポピュラー音楽に大幅接近。その上で、アレンジの細部は先述のようなテクニックがなければ発想もできない捻りに満ちていて、クラシックやジャズ由来の知的な美旋律がひけらかし感なく映えている。こうした音楽性が広い層にアピールしたからか、2023年の来日ツアー(残念ながら中止)も2000人キャパを完売。こんなことができるインストバンドは、出身国や音楽ジャンルを問わず稀だろう。なお、ギタリストのティム・ヘンソンとスコット・ルペイジはBABYMETALの「Brand New Day (feat. Tim Henson and Scott LePage)」に客演している。そうした関係性や相性の良さも含め、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるに違いない。(s.h.i.)



Polyphia - ABC feat. Sophia Black (Official Music Video)




—2016年に初来日してからずっと来日してましたし、日本との絆も強いバンドですよね。

KOBAMETAL:そうですよね。彼らも日本のカルチャーに造詣が深かったり、リスペクトいただいてるようなところもあったりして、いい橋渡しをされてるなという気がしてます。BABYMETALに対してもポジティブな印象を持っていただいてるみたいなので、いいコラボレーションができたらと思っています。

—続いて、ビルムリは?

KOBAMETAL:このバンドは多分、日本ではほぼ知られてないんではないかなと思います。元アタック・アタック!(ATTACK ATTACK!)っていうバンドのメンバーさんが作ってるソロプロジェクト的なバンドで、作品ごとに形態が変わっていくんです。音楽的にもすごく好きで、さっき言った間口の広さという意味でも、いわゆるラウドメタル的な隠し味が要所要所にありつつ、一聴するとポップスやロック、チル的な要素もある。メタルとはあまり呼べないんですけど、クランチとかクリーントーンなギターを鳴らしながら、弾いてるフレーズが実はメタルコアっぽかったり、チューニングがダウンチューニングだったり。そういうところが遊び心があって面白いです。でも歌メロだけ聴いてるとすごくキャッチーで、メジャーなポップスとかロックに近い。マルーン5とかブルーノ・マーズとか、そういう方々が歌っててもおかしくないような曲っていうところが、今までメタルやラウドに接したことがない人でも入りやすいんじゃないかな、というところで興味を持ちましたね。


●出演アーティスト解説:BILMURI/ビルムリ

初期ATTACK ATTACK!でクリーンボーカルとギターを担当したジョニー・フランクのソロプロジェクト的バンド。ATTACK ATTACK!はエレクトロコアの代表格として一世を風靡したバンドで、ジョニーが参加した2枚のアルバムは、ポップでコミカルな側面がメタルコアファンの間で物議を醸したこともあったが、このジャンルを代表する傑作と見なされている。ビルムリはそうした音楽性も引き継ぎつつ現行ポピュラー音楽の要素を積極的に導入。チルでスウィートな音像にメタル由来のテクニカルなキメが程よく加わるサウンドには、他の「FOX_FEST」出演組ともまた異なる間口の広さがある。100 gecsを優しく真面目にした感じの佇まいはハイパーポップ以降のエレクトロコアにおける一つの到達点と言えるし、ジャーニーやU2のようなメロディアスなロック、またはケニー・Gのようなスムーズジャズが好きな人にアピールしうる美しさもある。こうしたサウンドがライブの場でどう映えるかも興味深いところだ。(s.h.i.)



Bilmuri & Dylan Marlowe - EMPTYHANDED (OFFICIAL MUSIC VIDEO)




—僕も今回初めて知りましたけど、キャッチーで間口が広いアーティストだなと思いました。最後は、METALVERSE(Guest Band:ASTERISM)です。

KOBAMETAL:METALVERSEはBABYMETALとは別軸でスタートさせてる実験的なプロジェクトなんですけど。先ほどもお伝えした、BABYMETALのさらに次の世代で、キャリアを積む上で経験値を高めてほしいなって思いがあって。プラス今回、ASTERISMっていう10代で結成されたバンドが参加していて。ポリフィアとはタイプが少し違いますけど、インストを主体としたメタルバンドで、彼らもすごく面白い音楽性なんですよね。実験的にアニソンのカバーをしたり、歌物の曲もやったり。ギターのHAL-CAさんは、影響を受けたフェイヴァリットギタリストが(LOUDNESSの)高崎晃さんだとか。小学生ぐらいの時からLOUDNESSを聴いてたそうです。世代的には一回りも二回りも上の人たちがリアルタイムだったものが根っこにあって、物心ついた時から日々そういうものがお家で流れていた。そういうエピソードを聞くと、すごく感慨深いというか。我々からするとレジェンドなんですけど、次の次の世代ぐらいの人たちからするとめちゃくちゃ新鮮なものだったりするっていうのが面白いなと思って。実際に出している音も、一回りも二回りもして、ストレートなメタルを演奏してるんですよね。スタンダードなものがまた新しいものになっていきそうだなとも感じて、今回出演いただくことになりました。


●出演アーティスト解説:METALVERSE(Guest Band:ASTERISM)

”多元的なマルチバースプロジェクト”としてスタートしたMETALVERSEは、BABYMETALと音楽的に共通する部分を持ちつつ異なる広がりを示してきた。ディアブロ・スウィング・オーケストラ(Diablo Swing Orchestra)にそのまま通ずる”スウィングメタル”「Crazy J」や、妖艶な歌謡曲をエレクトロコアでブーストしたような「Naked Princess」といった既発曲に加え、ライブではメタルコア+トラップメタルやラテンポップ+テクニカルデスメタル風の曲も披露され、初期BABYMETALのアイドルポップ要素を程よく復活させつつ新境地を拓いている。そのバッキングを今回担当するのがASTERISMで、3人とも20代前半(それでいて結成10年)ながら、オジー・オズボーンやLOUDNESSのような80年代HR/HMから濃厚な影響を受けており、そういった演奏・作曲センスをプログレッシブメタルコア以降の楽曲形式に落とし込むことで素晴らしい成果をあげている。この2組の合体が実際にどういったサウンドをもたらすかは未知数だが、他の4組に勝るとも劣らない個性を期待していいだろう。ぜひ観ておくことをお勧めする。(s.h.i.)



METALVERSE - Naked Princess (OFFICIAL Live Music Video)



ASTERISM - Shooting Star



—METALVERSEは僕も豊洲PITでライブを見させていただいたんですけど、まさに実験中って感じなんですね。

KOBAMETAL:そうですね。毎回毎回形を変えて。豊洲PITの時はトラックを流して5人でダンスをしていて、もはやバンド形態ではない形でのトライアルでしたね。今回はまた180度変わって3ピースのバンドとやるということで、全然違うスペシャルなステージになるんじゃないかな、と感じています。


コラボに関しては「Only The FOX GOD Knows.」

—これは言える範囲でいいんですが……フェスの当日、BABYMETALと出演アーティストがなんらかの形でコラボレーションする……みたいなことはあったりするのでしょうか?

KOBAMETAL:正解の答えを言うと「Only The FOX GOD Knows.」っていうことになるんですけれども……。ワタクシからお伝えできることは、ないわけはないですよね(笑)。これだけラインナップが揃ってくると、何かしらのスペシャルなことは起こるんじゃないかなと思いますし、それは1日ごとに違うものかもしれないので、ぜひ土曜日、日曜日とも見ていただけたらな、と思っています。

—わかりました。BABYMETALの話ですが、2023年から今年3月のワールドツアーファイナルの沖縄公演まで世界25カ国をまわり、フェスやゲストアクト出演を除く、ヘッドラインツアーの総動員数が28万人を超える最大希望のワールドツアーを敢行。「グローバル規模で活動する」という点でBABYMETALは紛れもなく先駆者だと思います。先人ならではの苦労や困難、または喜びや達成感ってどんなときに感じますか?

KOBAMETAL:日本以外の国で本格的にライブをやりだしたのが、具体的には2014年なので、ちょうど10年前ぐらいになるんですよね。ヨーロッパのソニスフェス(ソニスフィア・フェスティバル)に出たり、レディー・ガガさんとツアーをやったりしたのが2014年で、ちょうど「ギミチョコ!!」をリリースしたタイミングなんです。10年経ってどうなったかなって思った時に、実は去年のツアーが海外ツアーを始めて以来最大の公演数であり、最大の動員数でもあったんです。それがBABYMETALにとって希望の光だなと思っていて。続けていくうちにシュリンクしていくこともあると思うんですけど、BABYMETALの場合はなぜか、やればやるほど動員が増えていく。もしかしたら新しいお客さんに来ていただいたり入れ替わったりしているのかもしれないのですが、そこに関しては希望が持てていますし、2025年に向けてそれをどう広げていけるかという、新しい目標ができています。メンバーの視点から言うと、昨年も100公演近い海外公演をやってきたなかで、いろんな国の方々をステージ上から見てたと思うんですよね。そこで見る景色は本人たちにしか見られないものでしょうし、そこから感じ取るものは本人たちが一番肌で感じてるんじゃないかな、と。世界のいろんな国々でBABYMETALを待っていてくれた人たちがいるんだってことを感じたので、本人たちは今、もっと多くの人たちに会いに行きたいって気持ちが高まってるんじゃないかなと思いますね。

—日本のエンタメ業界/音楽業界に憧れを持って将来働きたい!と思っている人にアドバイスするとしたら、何を伝えますか?

KOBAMETAL:人それぞれ正解は違うと思いますので、一概には言えないんですけど、ワタクシが思い当たるところとしては、自分がいかに楽しめるかがすごく重要なんじゃないかな、と思ってます。もちろんメンバーとか周りのスタッフもそうなんですけど、やっている側がいかに楽しみながら、やってることに対して「好き」という気持ちと自信を持ちながらやっていけるかが大きいんじゃないかなと思うんですね。そこがベーシックにあれば多少しんどいことがあっても乗り越えていける気がしているので。いかに楽しむ心を持ち続けられるかが大きいんじゃないかな、と思っています。

—最後に、FOX_FESTを楽しみにしている人たち、興味を持ってくれている人たちに何かコメントをお願いします。

KOBAMETAL:BABYMETALもそうですし、他の海外からいらっしゃるアーティストさんも含めて見たことがない方にぜひ見ていただきたいです。あとは次世代の人たちにも興味を持っていただきたいなということで、若い人向けの「FOXチケット」(※小学生以上~22歳以下:2024年5月31日時点)というものを用意していて、チケット代が半額になるんですね。BABYMETALのワンマンライブだとチケット代高くて見れないって方もいらっしゃると思うんですが、今回そういう設定もしてますので、ぜひ利用していただきたいなと思います。BABYMETALに関して言うと、実はこのFOX_FESTが早くも2024年度最後のヘッドライナーツアー in JAPANになってしまうんですね。2024年度、まだ発表になってない部分もあるんですが、夏以降も海外のツアーがいろいろ決まっているので。日本ではライブをしばらくやらなくなってしまうので、BABYMETALの国内のファンの方、見てみたいと思っていただいてた方にはぜひ、お見逃しないようにいただけたらなと思います。

—ちなみにFOX_FESTってネーミングについては、NEX_FESTがあってからのFOX_FESTだったので自然な印象だったんですけど、前々から決まっていたんですか?

KOBAMETAL:これはスタッフ含めて皆さんで話してて、「BABYMETALといえばなんでしょう」って話をするとキツネなんで、FOXGODでFOX。ちょうどブリング・ミー・ザ・ホライズンさんのフェスがNEX_FESTだったんで、ダジャレじゃないですけど、「FOX_FESTしかないんじゃないですかね」ってノリですぐ決まりました。考えてるようであんまり考えてないって言ったら変なんですけど、こういうのもBABYMETALらしいですよね。BABYMETAL的には腑に落ちるというか、これがいいんじゃないかなって即決で決まりました。

—確かにこれ以上ないネーミングですよね。

KOBAMETAL:最初、BABYMETALの出演を発表してなくて、ポリフィアさんの単独が先にアナウンスされたので、先出しみたいな感じになってたんです。皆さん多分、「FOX_FESTってなんだ?」「これはBABYMETALじゃないか?」って、ちょっとざわざわした時もあったと思うんですけど。もうその通りでしたねっていう。BABYMETALだけの力だとできないこともたくさんあって、皆さんと一緒にフェスを作っていく部分も大きいと思うので、ここからさらに2回、3回と継続できるように、お力をお借りできればと思っております。

<INFORMATION>

「FOX_FEST」
【DAY1】2024年5月25日 (土)、【DAY2】5月26日(日)
さいたまスーパーアリーナ
OPEN 14:00 / START 15:30(5月25日)
OPEN 13:00 / START 14:30(5月26日)
ARTIST:BABYMETAL, ELECTRIC CALLBOY, POLYPHIA,
Bilmuri, METALVERSE (Guest Band ASTERISM)







FOX_FEST 特設ページ
https://foxfestjapan.com

BABYMETAL Official Website
http://www.babymetal.com

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