Softspokenが語る、ポストハードコアにポジティヴを落とし込む理由、日本カルチャーの影響
Rolling Stone Japan / 2024年6月14日 18時0分
アメリカ・シンシナティ出身のポストハードコアバンド・Softspokenが先日初来日を果たした。東名阪で行われたツアーには彼らの来日を待ちわびていた日本のファンが詰めかけ、大いに盛り上がった。自分は初台WALL公演を観たが、エモーショナルな演奏だけでなく、ステージとフロアが生み出す一体感、特に終始温かで会場全体を包み込むような雰囲気が印象に残った。同じように感じた人はきっとほかにもいたと思う。なぜそう感じたのかは、日本到着翌日に行われたこのインタビューを読めばわかってもらえると思う。
残念ながら、ベースのディランは今回のツアーには不参加だったため、インタビューにはクリス、サム、ケビンの3人に参加してもらった。クリスは日本への留学経験があり、大学卒業後も日本で英語を教えていたことがある。インタビューは日本語で自己紹介をしてもらうところからはじまり、バンドについてだけではなく、現在のアメリカのシーンについてなど、幅広く話をしてもらった。
―飛行機が遅れて、日本に到着したのは昨晩だったそうですね。疲れているんじゃないですか。
全員:そうだね……。
―サムは特に疲れてそうに見えます。
クリス:彼はちょっと飛行機酔いしちゃったみたいで。
―乱気流か何かで?
クリス:そう。昨日、東京では大雨が降ったでしょう? それで空も大変で。
―じゃあ、目を覚ます意味でもまずは日本語でバンドの紹介をしてもらっていいですか。
クリス:(日本語で)僕らはSoftspokenです。アメリカのポストハードコアバンドです。彼がドラムのケビン、僕はギター、そしてボーカルのサム。
―上手ですね。
クリス:(日本語で)ありがとうございます(笑)。
―時間が経っても日本語は忘れないですか?
クリス:(日本語で)奥さんが日本人なので毎日話します。
―ああ、そうなんですね! クリスはかつて日本で英語を教えていたそうですけど、それはいつのことですか。
クリス:今から10年前ぐらい。最初は名古屋にある南山大学で1年間リュウガクセイをしていて、そのあとALT(Assistant Language Teacher。外国語指導助手)として、(日本語で)小学校と中学校の英語の先生を4、5年ぐらいやってました。
―あの、僕も英語で喋ったほうがいいですか……?
クリス:どっちでもいいよ(笑)! 彼らのためには英語のほうがいいだろうけど。
―あまりに流暢な日本語を話すので頭がこんがらがってきちゃって(笑)。じゃあ……そもそもクリスはなぜ日本に来たいと思ったんですか。
クリス:僕は歴史、特に戦国時代がすごく好きで、だから大学で日本語を勉強したんだ。
―日本では岐阜に住んでいたそうですけど、それは織田信長と関係があったりします?
クリス:それが理由ではないけど(笑)、会社から「岐阜に行け」って言われたんだよ。
―日本はどうでした?
クリス:アイラブジャパン。めちゃくちゃ暑いけど、僕の性格は日本の文化にすごく合ってると思う。
―その性格とは?
クリス:僕はわりと控えめなんだよ。几帳面で、清潔で、礼儀正しくて、あとはSoftspoken。静かってことなんだけどね。
―2人は今、クリスが話していた彼の性格について同意できますか?
サム:うん、そうだね。
ケビン:完全に。
クリス:(両脇にいる2人の肩を叩きながら小声で)グッジョブ、グッジョブ(笑)。
ケビン:俺たちは遠くにいても声が聞こえるぐらいLoudspoken(うるさい)だからね(笑)。
―そういう一見正反対な性格でバンドは上手く成り立つものなんですか。
サム:深く考えたことはなかったけど、たぶんそうなんだろうね。
ケビン:クリスはいい調整役になってくれるんだよ。
―話は戻りますが、Softspokenを組んだのはクリスが日本からアメリカに帰ってきてから?
クリス:いや、Softspokenのオリジナルメンバーは僕だけなんだけど、厳密には日本で曲を書いて、アメリカに帰ってから友達に連絡して、「バンドの構想があるから一緒にやろうよ」って感じ。
―最初から今みたいな音楽がやりたかったんですか。
クリス:進化はしてるけど、ポストハードコアという意味では同じだね。
―ポストハードコアの何が魅力だったんでしょう。
クリス:ダイナミクス。ひとつの曲の中にすごくソフトで穏やかなものとすごくクレイジーなものが同居していて、それがすごくエモーショナルなんだよ。
―セイオシンやアンダーオースといったバンドから影響を受けているそうですが、メロディメイカーとしてはどんな人から影響を受けていますか。
サム:(クリスに向かって)俺たちがいつも話してる人がいるよね。
クリス:ああ、エリック・ロンというプロデューサーでありソングライターでもある人がいて、今だと彼はゴッドスマックとかブラック・ベイル・ブライズみたいな大きなバンドと仕事をしてるんだけど、かつてはポストハードコアシーンのバンドともたくさん仕事をしていて、彼が書く曲はどれもよくて人気なんだよ。彼は自分のスタイルを持ってる。
ケビン:曲作りをする上での公式みたいなものがあるよな。
クリス:そう。だから、僕たちは彼が書く曲を楽しみながらも、「どうやってこれをつくったんだ?」って考えてる。彼から受けた影響は大きいね。
―ほかにはどうですか。
クリス:たくさんいるよ。若い頃はニルヴァーナとグリーンデイ。パンクがすごく好きだったんだ。あと、アイアン・メイデンのメロディックなギターが好き。だから、僕たちの音には、ニルヴァーナみたいなグランジロック、アイアン・メイデンのメタル感とメロディ、あとはグリーンデイがもつパンクのエネルギーといった要素があるんだ。
―とてもユニークなコンビネーションですね。
クリス:サムは特にパンクが好きなんだ。
サム:スカもね。あと、レゲエも。
クリス:ケビンはどんな音楽も演奏するよ。
ケビン:スワンコアが好きだね(笑)。ダンス・ギャヴィン・ダンスとか。
Photo by Okabe Mei
―Softspokenの音楽からはポストハードコアやメタルコアの要素を感じますけど、ジャンルに固執することなく自由に表現しているように感じます。
サム:気づいてくれてありがとう。とてもいい褒め言葉だよ。
クリス:僕たちはそこまでヘヴィなわけではないからメタルバンドだとは思わないけど、ロックと呼ぶには重すぎるんだ。
ケビン:だから、ポストハードコアと呼ぶのがパーフェクトなんだよ。
クリス:ちょうど中間にいるからね。でも時々難しくて、対バンライブに出ると自分たちが一番ソフトなこともあるし、逆に一番ヘヴィなこともある。
サム:そうなんだよなあ。
ケビン:やってる音楽や使ってる楽器はみんな似てるから、それ以外にどうやって比べるかっていうと、スクリームよりも歌が多いか、歌よりもスクリームが多いか。自分たちの場合はスクリームよりも歌だね。
―曲作りにおいて大事にしていること、Softspokenの音楽に欠かせない要素はなんですか。
サム:ボーカルとして一番意識しているのは、自分たちらしくあること。俺の人生は波乱万丈というわけではないんだけど、このジャンルは怒りとか暗い面に目を向けがちで、多くの曲が人生で起こる悪いことをベースにして歌詞が書かれているけど、俺はポジティブなことを音楽に落とし込むことを大事にしてるんだ。それはこの音楽ではニッチだしね。「I Against Me」とか「Oblivion」では、自分の中にある弱さを見つめ直すことで怒りが湧き上がって、そこからポジティブな方向へと進んでいく自分を表現してる。
クリス:歌詞も音楽も大事だし、サムと同じで、自分たちらしくあることが大事だね。音楽面ではダイナミクスを持つように意識している。いいメロディは欲しいけどトゥーマッチにならないように、ヘヴィにしたいけどこれもトゥーマッチにならないように、いろんなもののいいとこ取りができたらいいと思ってる。あと、もちろんキャッチーでありたいね。
―たしかに、歌詞は自分の内面と向き合ったものが多いように感じます。Softspokenとしてはどういうメッセージを伝えていきたいと思っていますか。
サム:俺たちにはスローガンみたいなものがあって、それは「Keep your mind well(心の健康を保て)」なんだけど、俺たちのファンやこういった音楽を聴く若い人たちの多くは、自己探求をしたり精神的に苦しんでいたりするんだけど、このジャンルはそういった人たちに手を差し伸べて助ける上ではパーフェクトなんだ。俺たちの音楽が最も困難な時期を乗り越える助けになったと本当にたくさんの人たちが言ってくれるし、それが俺たちにとっての成功の証なんだよ。
ケビン:「Lovetok」では、自分たちも含めて、多くの人がソーシャルメディアを通じて目的を見つけようとしていて、再生回数とかの数字にとらわれて物事を見失いがちだけど、そういうことよりも人生の本来の目的に目を向けようっていうことを歌ってるよね。
―やっぱり、再生回数って気になってしまうものですか。
クリス:うん、そんなに気にしないようにはしてるけど(笑)、自分たちの音楽にはそれなりに時間もお金も費やしてるし、何よりメッセージがある音楽だからたくさんの人に聴いてもらいたいからね。時々、「マジかよ、また(数字が)下がった!」ってなることがあって、それが「Lovetok」で歌ってることでもあるんだけど、とにかく気にしないようにしてるよ。
ケビン:世の中にはいろんなバロメーターがあるけど、少なくともアメリカではSpotifyが一番簡単に見られる数字だよね。だから、それを見ないようにしたり考えたりしないようにするのはけっこう難しいよ。でも、週ごとに数字が変わったりして一喜一憂するけど、世の中にはSpotifyだけじゃなくて、Apple Musicもあるし、CDもあるし、こうやって日本に来ることもできてるんだから、そのことは忘れちゃいけないと思ってる。
―アメリカでみなさんが活動の拠点としているシンシナティの音楽シーンはどんなものなんですか。
クリス:ミックスだね。メタルコアとかデスコアとかハードコアとかパンクみたいなスクリームを多用するヘヴィなサウンドと、まったくヘヴィではないインディ系のロックと。だから、僕たちはシンシナティの音楽シーンには上手くフィットしてないんだ(笑)。
ケビン:さっき、スクリームと歌のバランスの話をしたけど、今回のツアーに参加しているサポートメンバーはスクリームばかりするバンドにいて、俺が前にいたのはまったくスクリームしないバンドだったんだ。
―それだと自分たちの居場所を確立するのは大変そうですね。
クリス:ソウダネ。僕たちはシンシナティ以外の街で受け入れられてるっぽいから、もっと離れた街で活動したいかな。
―シンシナティってほかの大都市からけっこう離れているイメージだから、ほかの街に行くのも大変なんじゃないですか。
クリス:いや、決して大きくはないけど、車で2、3時間も行けばいろんな街があるよ。実際、そういう街でライブするし。大都市でもナッシュビルとかシカゴなら5時間ぐらいで行ける。西海岸のバンドに比べると5、6時間のドライブは普通だね。前にやったツアーはバッファローからアリゾナまで30時間かけて移動したし。
サム 俺は飛行機より車のほうが好き。
―まさにアメリカ的な感覚ですね(笑)。では、アメリカ全体で見たときにロックシーンはどんな状況ですか? それに対してみなさんはどう感じていて、どう行動しようと思っていますか?
クリス:進化してるね。ロックシーンはすごくいい感じだし、すごく強いと思う。メタルがロック化したり、カントリーがロック化したり、クロスオーバーが起こってる。たとえば、最近だとメーガン・ザ・スタリオンがSpiritboxとコラボしてたし、Softspokenみたいなバンドにとってもいい状況だと思う。
ケビン:カントリーアーティストがロックになったり、ロックアーティストがカントリーになったりもしているから、俺らはもっとカントリーにならないとね(笑)。
―あはは!
サム:あまりそうはしたくないけど、俺たちとはしては常にソーシャルメディアと関わり続けることも重要だと思う。今回日本に来ることができたのもそうだし、与えられた機会はすべて活用しようと思ってるよ。
ケビン:でも、俺たちにとってSpotifyの数字とかチケットセールスよりも重要なのは、自分たちに忠実であることと、自分たちがしていることに満足することなんだ。それがうまくいくことを願ってるし、成長につながってほしいと思ってる。
Photo by Okabe Mei
―音楽以外でSoftspokenに影響を与えているものはなんですか。
クリス:サムと同じように、僕は本当に普通な生活を送っていて、ラッキーなことに人生で困難な経験はしてきていないんだけど、僕にとっては家族の存在がかなり大きな影響を与えてると思う。「ザ・ロード」っていうコーマック・マッカーシーという人が書いた本があるんだけど、父と息子の関係について書かれた作品で、そこから強く影響を受けて僕も自分と息子の関係についての歌詞を書いたことがある。サムも彼の家族について曲を書いてたことがあるよ。
―ケビンはどうですか?
ケビン:俺もかなりポジティブな半生を送ってるから、自分が悪い人生を送ったかのような歌詞を書く代わりに、ポジティブなメッセージを送ることに重点を置いてみんなを元気づけようと努めてるよ。
―みなさん揃って辛い半生を送っていないということですが、こういう音楽をやる上では逆に自分たちの幸せな境遇をコンプレックスに感じることはないんですか。
サム:いい質問。実際、俺はこれまでの人生で狂ったような経験をしたことがないから、歌詞を書くのはこれまでかなり大変だったよ。だけどあるとき、自分たちやみんなが見たいと思う歌詞を書かないといけないって感じるようになったんだ。たとえば、俺は成長期に自分の皮膚に関する悩みがあってかなり辛かったんだけど、そのときの気持ちを深堀りしてみるとそれまで見えてなかった自分の弱さが見えてきて、そこからどうやってポジティブな方向に自分を持っていくか考えるようになったんだ。あと、育ちはよかったけど、時々心が不安定になって自殺したいって思ったこともあるよ。だから、Softspokenに関わるというのは本当にポジティブなことで、家族全員が支持してくれるし、理解してくれてるんだ。
クリス:音楽をやる上での目標のひとつに「人とコネクトしたい」ということがあると思うんだけど、僕もほかのバンドの歌詞を読みながら「ああ、この人は何か狂ったことを経験したんだなあ」と感じることはあるけど、実際にその歌詞と似たような経験をした人ほどはコネクトできていないのかもしれない。でも、ファンとつながりたいからといって、自分に正直になるのをやめて辛かったフリをするのは違うと思う。
―Softspokenが珍しいのは、日本の会社とエージェント契約をしていますよね。どうしてVamprose Management Agency(VMA)と契約をすることになったんでしょうか。
クリス:VMAのことはALESTIというアーティストを通じて知ったんだ。SoftspokenがALESTIとコラボしたときに彼がVMAについてポストしてるのを見て、「なんだこれ? メール送ってみよう」って。そしたらスタッフから返事が来て、VMAがやってることを教えてくれたんだ。彼らは日本でのツアー制作もしてるっていうから、僕は日本に住んでたことがあって日本とのつながりがあるし、日本語も話せるから、「一緒にやろう!」って。
―意外と積極的なんですね。
クリス:イエス、オルウェイズ。
―Softspokenのサウンドとサムのボーカルは日本人にもウケると思います。もしいるようでしたら、好きな日本のバンドを教えてください。
クリス:さっきも言ったように僕の奥さんは日本人でいろんな音楽を聴くからほかの2人よりは多いかも……最近だとブリンバンバンブリンバンバン……。
―ああ、Creepy Nuts(笑)。
クリス:そう(笑)。彼女と息子が毎日聴いてる。僕自身が聴くのはONE OK ROCK、Survive Said The Prophet(※編集注:Softspokenは、Survive Said The Prophetの米ツアーにサポートアクトとして出演が決定した)……。
ケビン:花冷え。。
サム:Crystal Lake、Crossfaith。
クリス:あとはPromptsも好き。
ケビン:ああ、BABYMETAL!
―日本のヘヴィミュージックについてどう思いますか。
クリス:すごくいい。音源もライブも洗練されてる。あと、日本のヘヴィミュージックには日本特有のサウンドがあるように感じるよ。
ケビン:アニメを観ているような感じ(笑)?
クリス:いや、そうじゃなくて、なんて言ったらいいのかわかんないけど、独自のものがあるんだよ。オーストラリアのメタルにはオーストラリアのサウンドがあるように、日本には日本の音がある。
―もうちょっと説明してもらうことはできますか。
クリス:もちろん。日本のヘヴィミュージックにはちょっと実験的な感じがあるんだよ。アメリカのヘヴィミュージックには定型があって、重いパートが来たあとにコーラスが来る、みたいな感じなんだけど、日本の場合は時々それが変わって、予想できない展開になることがある。僕はそれが好き。
ケビン:「ぼっち・ざ・ろっく!」は知ってる? あのアニメの音楽は遅い部分がまったくなくて、速くて重厚。俺にとってはそんな感じの表現が日本の音楽を言い表すのに一番合ってるかな。
―ケビンはアニメが好きなんですか。
ケビン:そうだね。「ぼっち・ざ・ろっく!」とか「キャロル&チューズデイ」みたいな音楽モノが好き……あと、「四月は君の嘘」! あれも音楽が最高。
Photo by Okabe Mei
―今回の日本ツアーには何を期待していますか?
ケビン:できれば日本の永住権。
―あっはっは!
サム:ライブがうまくいって、楽しめて、みんながまた俺たちに戻ってきてほしいと思ってくれることを期待してるよ。
ケビン:日本のファンは熱心にライブを観に行ってるように見えるしね。アメリカだと時々、ライブを観に来てもらうために人々を引っ張っていかなきゃいけない感じがするんだよ。みんなSpotifyで音楽を聴くだけで満足しちゃって、怠惰になってるのかもしれない。
―やっぱり、アメリカでの音楽の楽しみ方は変化していますか。
ケビン:そうだね。オンラインでアクセスしやすくなったからね。みんなスマホを持ってるし、みんなSpotifyのメンバーになってる。
クリス:ライブ映像はYouTubeで観られるし。
ケビン:誤解しないでほしいんだけど、アメリカにも熱心なリスナーはいて、ハードコアバンドのライブがソールドアウトすることもあるんだよ。でも、ここからさらに成長するのはなかなか難しいように思える。
―最後に、今後の目標を聞かせてください。
ケビン:俺たちには特にゴールは必要ないと思うんだ。このまま成長を続けていきたいけど、今の自分たちの状況やいろいろな機会にはすでに満足してる。もちろん、アリーナをソールドアウトさせたい、みたいなゴールはあるけど、今、愛着があって誇りを持てる音楽を送り出せていることが幸せだよ。これを続けていけたらいいな。
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