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野性爆弾くっきー!とTHE BAWDIES・ROYが語る、「音楽と笑いの大宴会」

Rolling Stone Japan / 2024年7月10日 20時0分

野性爆弾くっきー!×THE BAWDIES

”音楽と笑いの大宴会”をコンセプトにしたフェス「DAIENKAI 2024」が7月13日(土)、14日(日)の2日間にわたり、東京ガーデンシアターにて開催される。昨年初開催されて大きな話題を呼んだ同イベントは、ミュージシャンとお笑い芸人が多数出演して普段は見ることができないコラボが実現するのが見どころとなっている。

今回も斬新な組み合わせが目白押しの中、特に注目したいのがTHE BAWDIES×野性爆弾くっきー!のコラボだ。今回、イベントに向けてリハーサル中のスタジオにお邪魔して、くっきー!とバンドを代表してROY(Vo.Ba)に対談インタビューを行った。結成20周年を迎えたTHE BAWDIESと、ジェニーハイ、THE SESELAGEESで音楽活動も行っているくっきー!。ロックンロール、ガレージロックを愛する両者は初共演でどんなステージを見せてくれるのか?

―先ほどまでリハーサルを行っていましたが、いかがでしたか?

くっきー!:最高でした。こんな楽しい時間なかったですよ。人生稽古の中で一番楽しいんじゃないですかね?

ROY:いや、そんなことはないんじゃないですか(笑)。でも本当、嬉しいです。いろんな職種がある中で、僕らは芸人さんを一番リスペクトしているんですよ。なので、もう本当に夢のような状態ですね。

くっきー!:僕は逆にミュージシャンを一番尊敬してるので。もうどんだけ年下であろうと、ミュージシャンの人に敬語を使うって決めてるんですよ。ずっと敬語やったでしょ?

ROY:はい、そうですね。くっきー!さんとは10年ぐらい前にイベントでご一緒したことがあったんですけど、僕は大ファンなので、そのときに話しかけさせていただいたんです。そうしたらくっきー!さんが、「THE BAWDIES聴いてるよ」って言ってくれて、すごく嬉しかったのを覚えてます。

くっきー!:「聴いてるよ」と「聴いてますよ」ってどっちでした? 敬語使こうてました?

ROY:敬語でした!

くっきー!:ははははは(笑)。

―お互いにどんな印象を持っていましたか?

くっきー!:僕は〈ロッケンロー★サミット〉っていう好きな音楽イベントがあって、大阪時代から行けるときに行ってたんですよ。そのイベントにTHE BAWDIESさんが出てきたときに、”新星現る感”というか、なんか「スタイリッシュ&ロッケンロール」みたいな感じで、他と一線を画してたんですよ。「これはすげえ! カッコイイ!」って。僕はガレージ・シーンが好きだったので、その中に出てきはったんで、ギュッと好きになりましたね。「イキのいい若えのが出てきたな」って感じでした。

ROY:僕にとってくっきー!さんは本当に「テレビで見ている人」っていう感じだったんですけど、ガレージ・シーンとかパンクとかロックンロール好きな人の雰囲気って、やっぱり結構わかるんですよね。肌感とか人間臭さみたいなところをすごく感じていたので、「多分ロックンロール寄りの人なんだろうな」というのは、もう見てわかってました。

くっきー!:滲み出ちゃうんですよねえ、ロックってね。

ROY:本当、そうですよね。



―「DAIENKAI2024」に共に初出演で初共演となりますが、”音楽と笑いの大宴会”というコンセプトをどう感じていますか。

くっきー!:「いけるもんかな?」と思いつつも、右往左往して今っていう感じですね。緻密な打ち合わせを、なんやったら20回ぐらいやったんじゃないでしょうか? 「ああじゃない、いやこうだろう」と。そしてその結果、何も台本がないままです(笑)。

ROY:ははははは(笑)。さっきお話した芸人さんをリスペクトしてるっていうことに繋がるんですけど、僕らが思うロックンロールって、人間臭さとか汗をかいて踊れる最高のダンスミュージックだっていうのがあるんです。その結果、ロックンロールでも笑顔になってほしいっていうのが僕らの伝えたいことなんですよ。人々を一番笑顔にできるのはやっぱり芸人さんなので、そこに関してのリスペクトは僕らはすごくあるし、繋がるところは絶対あると思っているんです。それで、僕らはデビューが同期で同い年のジャルジャルと一緒に以前からライブをしたりして、お笑いと音楽を共存させることを試みていたので、こういう大きなイベントでそういうことをやってくれるっていうのは、僕らが目指していたところは間違ってなかったのかなって、嬉しく思いました。

―今回の共演については、どちらからラブコールを送ったんですか?

くっきー!:僕の方です。「こういう方々が出ますけども、誰がいいですか?」みたいに訊かれて、いの一番にTHE BAWDIESの名前を出させてもらいました。一番見えたんですよね、笑顔が(笑)。

ROY:ははははは(笑)。

くっきー!:THE BAWDIESさんがお客さんを笑顔にするであろうバンドっていうのはもう重々わかってるんで。僕はどっちかっていうと、客に小ゲロを吐かすタイプの芸人なので。

ROY:小ゲロ(笑)?

くっきー!:ええ。ちょうどバランスよくいけたらお互いええかなと思ったんですよ。not小ゲロで(笑)。

ROY:(笑)。僕らも誰が出演するのかっていうのは、バンドも芸人さんも見させてもらって、その中でくっきー!さんが一番怖かったので。

くっきー!:(笑)。



ROY:音楽的な繋がりは絶対あるんだけども、「(声を潜めて)これは一番怖いな……」と思って(笑)。だから、今回ジャルジャルは出てないけど、僕は後藤(淳平)君とすごく仲が良いので、「誰だったら合いそう?」って一応相談したんですよ。そしたら、「コントでロングコートダディとかは面白そうだけど、でもやっぱりくっきー!さんと見たいな」って書いてあって。

くっきー!:ああ、そうなんや?

ROY:そう思っていたら、くっきー!さん側からお話をいただいたので。でも1回、マネージャーに逃げれないかを確認しました(笑)。

くっきー!:ははははは! 逃げられないよ、もう決めたよ。

ROY:でも嬉しかったですね。



―初めて音合わせをしたときはどうでした?

くっきー!:僕はもう、よそから来てやらせてもらってる感じなので、なかなか痺れましたけどね。後ろにTHE BAWDIESを引き連れてる状態なんて、なかなか起こり得ないことなので。もう貴重な時間だと思って1秒1秒を噛みしめました。

ROY:今回、自分たちで土台となるようなリズムとか、楽曲の持って行き方を一応考えてはいたんですけど、それは必要なくて。くっきー!さんが自分で引っ張ってくれて、僕らがそこに乗っかるみたいな形で出来上がったので、一番良かったかなと思います。

くっきー!:最初、「どんな感じでいきましょう?」みたいなときに、ジャングルなんとかって言ってて。

ROY:ジャングルビートですね。ボ・ディドリーという人がいまして。

くっきー!:それがわからんくて、「小室ミュージックかな?」と思って。

ROY:ははははは!

くっきー!:ちょっとビクビクしながら、無理やり僕側に持って行かしてもろたって感じですね。

―ROYさんは、くっきー!さんの音楽活動も知った上で、最初にそういう提案をしたということですよね。

ROY:そうですね。ギターもそうですし、ミュージシャンとしての土台もしっかりあるので、何をやっても多分できるんだろうなって、そこに関しての不安はなかったです。あと、芸人さんの中で言うといろんな分類はあると思うんですけど、一般人からすると、くっきー!さんって、サイコパスじゃないですか(笑)?

くっきー!:ははははは(笑)。

ROY:その世界観にどう自分たちが入れるのかなっていう。それはでも本番にならないとわからないので、そこは楽しみながらできたらいいなと思います。



―コラボすることが発表されたときに、ファンの方々からはどんな反響がありましたか。

ROY:発表されたときに吉本興業さんがXで、「THE BAWDIESとくっきー!があれでロングコートダディとこうなって~」って、何も決まってないのに「もうこうなります」みたいな感じで書いていて、めちゃめちゃ怖かったです。それを、「こんなの出てますけど、そうなんですか?」ってお客さんに教えられて(笑)。

くっきー!:ほんま、恐ろしい会社ですよ(笑)。どうなるかは、ギリのギリまで言わん状態でいきます。

―ちなみに、昨今こういうお笑いと音楽のコラボも増えていますし、特に吉本の芸人さんが音楽活動を積極的に行っている印象です。

くっきー!:そうですね。ただ、芸人が自分らでバンドをやるとかはあるんですけど、ミュージシャンの方々を混ぜ込んで何かをやるというのはあんまりないですよね。一緒のイベントでミュージシャンの方々と芸人が別々にやるのはあるんですけど、一緒にやるというのは今までなかったかもしれないし、すごく斬新なんじゃないですかね。

ROY:芸人さんもいろいろいると思うんですけど、くっきー!さんって、そもそも音楽が好きで、地でやってるじゃないですか? だからまた別のベクトルというか、そもそも「生きざまがロックンロール」みたいな感じがあるので。そういう方とやれると、一番バシッと合う感じはあります。

くっきー!:でも、断ろうとしたんですよね?

ROY:はい、怖かったので(笑)。

くっきー!:ははははは(笑)。

―楽器のプレイヤーとしてはどうですか? ROYさんはベーシストで、くっきー!さんもジェニーハイではベーシストとして活動していますが。

くっきー!:いやいやいや、僕はそんな。

ROY:たぶん、僕よりもいろんなベースを触ってると思いますし、プレイスタイルも幅広いと思います。今日も、「ちょっとベース触りますか」って言われたので、僕はそこも断ったんですけど。

くっきー!:なんで断りますの? これ言っていいかわかりませんけど、「ベース好きじゃない」って言ってましたよ。20年やってまだ好きじゃないって(笑)。

ROY:ははははは(笑)。全然、僕は言ってますから。そうなんですよね。

―例えばヴィンテージ楽器の話とか、お互いに興味があるところも似ているんじゃないですか。

ROY:さっき、話してましたよね。

くっきー!:ギターで、ゴールドトップのレスポールの話をしてました。あと、ベースもめちゃくちゃ気になったんですよね。ムスタングベース、かっこいいっすよね。

ROY:67年のやつですね。それしか情報知らないですけど。ベースのこと何にもわからないんで。目の前にあるものを弾いてるだけなので(笑)。

くっきー!:好きじゃないからね(笑)。

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―そんなことないと思いたいですけど(笑)。THE BAWDIESは今年結成20周年を迎えましたが、20年やってきてこういうイベントがあるとは思わなかったのでは?

ROY:もう本当に夢のようです。冗談抜きお世辞抜きで本当に芸人さんが大好きでリスペクトしていて、デビュー当時から芸人さんと一緒に仕事ができるものをどうにか作ってほしいとも言っていたんです。ただ、こうやって一緒にステージに上がれるっていうことは想像していなくて。一緒にステージに立って、しかもバラバラじゃなくて一緒にセッションできるっていうのは夢のようですね。

くっきー!:そんな風に言ってもらえて嬉しいです。みなさんを上げて上げて、もう地べたで見上げてるのが芸人なので(笑)。ステージに横並びでおるだけでもう、超幸せですよ。

―内容は当日のお楽しみですが、お2組と囲碁将棋、アインシュタイン、ロングコートダディが出演する「お茶漬けの回」に、観る側はどんなことを期待していればよいでしょうか。

ROY:くっきー!さんとTHE BAWDIESっていうところで言うと、そのときの感情の爆発というか、まさにロックンロールだと思うので。たぶんその瞬間にしかわからないというか、頭で考えたことじゃないと思うんですよね。感じたものがどんどん出るっていう2組だと思うので。それがロックンロールじゃないですか!?

くっきー!:そう、考えてんじゃないよ感じろって。(拳で胸を叩きながら)パッションっす。お茶漬けパッション。……お茶漬けってなんですのん?

―”大宴会”というイベントコンセプトに合わせて、「茶豆小鉢の回」「ラストオーダーの回」という風に各日6ブロックずつに分けられている中で、くっきー!さんとTHE BAWDIESが出るブロックのタイトルが「お茶漬けの回」ということです!

くっきー!:ああ、なるほどそういうことですか(笑)。結局、お笑いを見たっていう感覚じゃなくて、「なんか気づいたら笑いながら踊ってたな」みたいになったら最高ですね。感じるままに……左脳、右脳、どっちですか? とにかく感じるままに感じてください。

―「DAIENKAI 2024」に、行こうか行くまいか迷ってる人がいたら?

ROY:いや、迷ってる場合じゃないですよ。本当にお祭りですから。アーティストも芸人さんもそんなに知らないっていう人が来ても、お祭りに来れば楽しいと思うんですよね。縁日に来るような気持ちというか、フラッと来たら絶対笑顔になって帰れるっていうイベントなので、是非とも遊びに来てほしいです。

くっきー!:こんなチャンス逃してどうすんの?って。どうぞ汗かいて笑いに来てください。


<イベント情報>



「DAIENKAI 2024」
2024年7月13日(土)開場10:00 開演11:00 終演予定21:00
2024年7月14日(日)開場10:00 開演11:00 終演予定21:00
会場:東京ガーデンシアター
=出演=
7月13日(土)
■現地集合の回 【KAMPAI ACT】ZiDol、日谷ヒロノリ、RG楽団
■とりあえず生の回 ブランデー戦記×ニューヨーク、バイク川崎バイク、ニッポンの社長
■彩り野菜のサラダの回 キュウソネコカミ×銀シャリ、金属バット、男性ブランコ、マユリカ
■囲め!お鍋の回 四星球×おいでやす小田、サルゴリラ、さや香、ゆりやんレトリィバァ
■尽きないお話の回 Novelbright×新喜劇(座長すっちー、信濃岳夫、松浦真也、今別府直之、タックルながい。、桜井雅斗、井上安世)、こがけん
■中締めの回 クリープハイプ×ヨネダ2000、コットン、令和ロマン
【ENKAI BUCHO】レイザーラモン
【MAESETSU】ネイチャーバーガー
【OKAWARI】イチキップリン
7月14日(日)
■二次会開会の回 【KAMPAI ACT】ジュースごくごく倶楽部
ミキ、ケビンス
■地酒に感謝の回 ヤングスキニー×見取り図、相席スタート、空気階段
■茶豆小鉢の回 PEDRO×ガクテンソク、EXIT、フースーヤ、ナイチンゲールダンス
■ラストオーダーの回 神聖かまってちゃん×マヂカルラブリー、蛙亭、カベポスター
■お茶漬けの回 THE BAWDIES×野性爆弾・くっきー!、囲碁将棋、アインシュタイン、ロングコートダディ
■また会う日までの回 ヤバイTシャツ屋さん×令和ロマン、ミルクボーイ、ななまがり、オダウエダ
【ENKAI BUCHO】バイク川崎バイク
【MAESETSU】スカチャン

主催:吉本興業株式会社
企画・制作:よしもとブロードエンタテインメント/吉本興業株式会社
公式サイト https://daienkai.com/

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