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LE SSERAFIMとFEARNOTの人生をさらに彩るためのコミュニケーションの場 日本初ファンミレポ

Rolling Stone Japan / 2024年7月18日 17時15分

「LE SSERAFIM FAN MEETING ‘FEARNADA’ 2024 S/S – JAPAN」 (P)&(C) SOURCE MUSIC

世界最大規模の音楽フェス・コーチェラでのパフォーマンスも記憶に新しい、5人組ガールグループ・LE SSERAFIM。彼女たちの日本初となるファンミーティング「LE SSERAFIM FAN MEETING FEARNADA 2024 S/S – JAPAN」が、7月13日から15日の3日間、神奈川・ぴあアリーナMMで開催された。

【ライブ写真をすべて見る】「LE SSERAFIM FAN MEETING FEARNADA 2024 S/S – JAPAN」

今回のファンミーティングは、LE SSERAFIMの5人がスーパーパワーを持つヒーローとなり、FEARNOT(ファンダム名)の悩みを解決していくというコンセプト。公演のオープニング映像からヒーローライクな衣装に身を包んだメンバーが登場し、HUH YUNJINから溢れ出た「FEARNOT! 会いたかった!」という言葉と大きな歓声に包まれながら「Smart」でライブがスタートした。神奈川公演の最終日である7月15日は、KIM CHAEWONとHONG EUNCHAEがお団子ヘアのお揃い。3日間の絶妙なヘアメイクの変化にもこだわりを感じる。会場には複数のLE SSERAFIMのロゴマークが映し出されており、メンバー曰く「ここが私たちとFEARNOTのアジト」なのだとか。


(P)&(C) SOURCE MUSIC

続いて始まったのが「FEARNOT依頼書」のトークコーナー。FEARNOTの抱える悩みをヒーローであるLE SSERAFIMの特殊能力を使って解決する企画だ。用意された3つの悩みに対して、各々が個性溢れる回答をしていき、「どうしたらかわいくかっこよく綺麗になれる?」といった相談に対しては、「もうすでに魅力的だと思うけど、魅力的な表情を探してみては?」と提案。メンバーの魅力が一番伝わる表情を一人ずつ披露していく場面では、SAKURAがウインクをできずにどうしても瞬きになってしまい、会場が温かな笑いに包まれた。トークを経て再びライブステージへ。SAKURAとKAZUHAのラップがスパイスの「Choices」、HUH YUNJINの表現力が光るロックナンバー「No celestial」を続けて披露し、ファンを沸かせた。

その後ドラマ映像が流れ、次にステージに現れたのは儚げなチュールスカートに身を包んだKAZUHA。彼女が白鳥のように優雅に舞う姿に、会場は釘付けとなった。彼女のバックグラウンドであるバレエのような動きが随所に散りばめられた振り付けと、紫とピンクのバレリーナのような衣装が印象的で、現実離れしたLE SSERAFIMの美しさをより一層強く映し出していた。

続いて始まったのが、MCに”名誉FEARNOT”の古家正亨を迎えた、バラエティ豊かなゲームとトークのコーナー。FEARNOTの持つライトの色でメンバーごとにチームが分かれ、応援合戦も行われた。「視線集中力 完璧なヒーロー」では、メンバーが個人、またはユニットとなってファンの視線を集めるパフォーマンスを披露。KIM CHAEWONは宇多田ヒカルの「First Love」をカバーし、HUH YUNJINは自身で作ったソロ曲 「love you twice」を披露、SAKURAはLE SSERAFIM加入前のアイドルソング「夢でKiss me!」をKAZUHA、HONG EUNCHAEと共に発表した。曲のラスト部分では「だめ! 今はだめ! ね? 夢の中でキスして」のセリフパートをSAKURAが披露。彼女がデビュー前からの馴染みのセリフを話す姿に会場全体が熱狂した。

メンバーたちが作詞に参加したファンソングである「피어나 (Between you, me and the lamppost)」を披露したのち、煌めくブラックのクールな衣装にチェンジし、コーチェラにて初披露した未発表曲「1-800-hot-n-fun」と「UNFORGIVEN (feat. Nile Rodgers) -Japanese ver.」を続けてパフォーマンス。コーチェラや大きなライブ会場での経験を経て、さらに安心できるFEARNOTたちの前だということもあるのか、ステージを楽しみながら、パフォーマンス力も上がっているように感じた。特にKIM CHAEWONの透明感のある歌声とHUH YUNJINのパワフルで表現力のあるパフォーマンスはさらにパワーアップしていた。


(P)&(C) SOURCE MUSIC

本編の最後に「Easy」を披露し、アンコールへ。メンバーを待つ間の時間にもファンの持つサインがカメラに映し出され、そのサインに会場が温かく反応する姿が見られた。それはLE SSERAFIMを中心に、本来は出会わないはずの大勢の人たちが心を通わせあっているようで、不思議であり、奇跡のようだった。FEARNOTたちが合唱ののち、日本でのファンミーティングにてライブでは初披露となる「ジュエリー(Prod. imase)」のステージへ。メンバーたちは個性豊かな着ぐるみを身に纏い、少し力を抜いて楽しそうにパフォーマンスしていた。メンバーからFEARNOTへの愛のこもったメッセージを挟み、最後には「Eve, Psyche & The Bluebeard's wife」を披露。FEARNOTによる完璧な掛け声に包まれ、メンバーたちは惜しまれながらステージを後にしていった。


ファンの人生に寄り添って「怖いものなんてない」と味方をしてくれる、まさにヒーローのような存在

今回印象的だったのが、このファンミーティングがその瞬間の盛り上がりだけを考えて作られたものではなく、FEARNOTとLE SSERAFIMのこれからの人生をさらにカラフルに彩るためのコミュニケーションの場だったということ。それは最後にFEARNOTへと送られたメンバーたちの言葉からも分かるので、ここから一部抜粋させてほしい。

HUH YUNJIN:一緒にいるこの瞬間をたくさん動画に残してください。現実的に考えると、時が経つと今日2024年7月15日のことを思い出す日はだんだん減っていき、今日撮った写真と映像も毎日毎日見ることはなくなると分かっています。いくら素敵な瞬間も、時には時間に埋もれてしまったりするものですから。でも忘れていたことをふと思い出す日が来たら、今日撮った映像を見返しながら、今日の熱気、今日の開放感、そして今日互いに交わした愛、この思い出を糧にまた一歩踏み出し、また生きていき、私もこのFEARNOTとの思い出をまた糧にして諦めそうになっても諦めずに頑張ります。私を応援してくださる人たちがこんなにも沢山いつのに、諦めることなんてできないですよね。

KAZUHA:私たちに例えどんなことがあってもFEARNOTはいつもこの場所で私たちのことを温かく迎え入れてくれて、大きな愛で包んでくれますよね。そのおかげで例え辛いことがあっても「そうだ、私たちにこの場所で待ってくれている大切な人たちがいるんだ」とまた前を向いて進んでいくことができるんですよね。だからFEARNOTももし大変なことがあっても決して一人ではありませんし、ここにFEARNOTの幸せを心から願っている人がいるっていうことを思い出して欲しいです。

SAKURA:小さな携帯の中で日々変わっていく評価に振り回されて一喜一憂してしまう時もあるんですけども、こうやって実際に会いに来てくれるFEARNOTがこんなにいるっていう事実が私の背中を押して、やっぱり頑張ろう、これからも頑張りたいと思わせてくれます。

楽しくて輝いている瞬間は永遠ではない。しかしその一瞬が、これからの長い人生の中で訪れる苦しい瞬間ごとに背中を押してくれるならば、このファンミーティングに参加した多くの人々のお守りのような存在になるだろう。LE SSERAFIMはそんな風にファンの人生に寄り添って「怖いものなんてない」と味方をしてくれる、まさにヒーローのような存在だった。


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