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Frikoが相思相愛の日本で語る「マイベスト」人生を変えた音楽と新作の展望

Rolling Stone Japan / 2024年7月31日 17時30分

Photo by Masato Yokoyama

デビューアルバム『Where We've Been, Where We Go From Here』で一大センセーションを巻き起こしてから半年弱、早くもフリコ(Friko)がフジロックで初来日を果たした。新人としては破格の大抜擢と言えるGREEN STAGEでおこなったライブは、彼らが今持てる力を120%ぶつけてきたような、フレッシュなエナジーに満ちたものだった。まだ大会場慣れしていない初々しさも、今だからこそ観られるものだと思えば貴重。ライブの最後に発表された11月の単独ジャパンツアーでは、ライブハウスのキャパでまた違った表情を見せてくれることだろう。

以下のインタビューは、フジロック出演2日前に東京にておこなわれたもの。アルバムリリース時の取材でこれまでの歩みやアルバムについては訊き尽くしたので、今回はニコとベイリーの2人にいろんな「マイベスト」を訊く――ベストソングやベストライブなど――という企画インタビューだ。取材はリラックスしたムードながらも、彼らの音楽観や地元シカゴへの愛情、さらには現時点での新作の展望などが聞ける貴重なものとなった。

【写真ギャラリー】Frikoフジロック撮り下ろし写真(記事未掲載カット多数)


フジロック出演後の会場にて撮影(Photo by Masato Yokoyama)
左からデイヴィッド・フラー(Ba)、ニコ・カペタン(Vo, Gt)、ベイリー・ミンゼンバーガー(Dr, Vo)、コーガン・ロブ(Gt)


人生でもっとも心を揺さぶられた曲

―フリコの音楽は、エモーショナルで、聴く人の心を強く揺さぶるようなものですよね。じゃあ、自分にとって、これまでの人生でもっともエモーショナルにさせられた、心を揺さぶられた曲を挙げるとしたら?

ニコ:父親がエリオット・スミスの『Figure 8』のCDを持ってたんだ。車でよくかけていてさ、特に「Everything Means Nothing to Me」はすごく好きな曲。8歳の頃だったかな、初めて聴いた時、どういうわけか分からないけど、心に刺さったんだ。エリオット・スミスは僕が最初に出会ったアーティストで、特別な存在だよ。

―今振り返ると、エリオット・スミスのどういうところに一番惹かれたんだと思いますか?

ニコ:彼のセンスかな。メロディが幼い頃の僕に刺さったんだ。5〜6歳の頃はよくビートルズを聴いていたんだけど、ビートルズとは違う表現をする彼の音楽が、どこか印象的だったんだと思う。それから、彼はいい曲を作ることを何よりも大事にしていたよね。曲自体がよくない限りは、悲しみやエモーションを感じられないから。



―ベイリーはどうですか?

ベイリー:私はずっとビッグ・シーフのファンで。バンドも好きだし、ソングライターとしてのエイドリアン・レンカーも好き。「Terminal Paradise」は特別な曲で、いつも心を打たれる。美しい翳りがあって、すばらしいサウンドスケープだよね。だから「Terminal Paradise」が私のチョイスかな。

ニコ:どのバージョンもいいよね。

ベイリー:そうそう、バンドのバージョンもね。この曲は、最初のアルバムを通しで聴いた時、もう好きになっちゃったんだ。あのムードに惹かれたのかな。エイドリアン・レンカーは美しいメロディを生み出す、並外れたギタリストだと思う。素直さと詩的な表現がうまく組み合わさった歌詞もすばらしいし。そういった要素がすごく刺さったっていうか。ビッグ・シーフの音楽を聴くと、悲しい曲じゃなくてもメランコリックな気持ちになってしまう。そういう感情を揺さぶられる音楽が好きなんだよね。


「Terminal Paradise」はエイドリアン・レンカーのソロ作『Abysskiss』(2018年)とビッグ・シーフ『U.F.O.F.』(2019年)に収録


Photo by Masato Yokoyama

一番好きなレディオヘッドのアルバム

―少し前にレディオヘッド「Weird Fishes/Arpeggi」のカバーをリリースしましたけど、あなたたちにとってレディオヘッドのベストアルバムというと?

ベイリー:(「Weird Fishes/Arpeggi」が収録されている)『In Rainbows』かな、やっぱり。

ニコ:やっぱりそうなるよね。僕は『In Rainbows』か『Kid A』かな。最近はよく『Hail to the Thief』も聴いてる。頭が上がらないよ、長いキャリアの間ずっといい曲を作り続けられるなんてさ。レディオヘッドは初期の頃、日本でかなり人気だったんだよね?

―そうそう、よく知ってますね。『In Rainbows』は、特にどこが好きなんでしょうか?

ベイリー:サウンドはもちろん、すばらしいソングライティング。ダンスっぽい要素もあるんだけど、エモーショナルで。非の打ちどころがないよ。どの曲も個性が立っているのに、アルバムとして成り立っているし。

ニコ:トム・ヨークの歌詞って風変わりなんだけど、普遍性があるというか。「All I Need」の歌詞もそう。

ベイリー:あれは最高。

ニコ:あれは僕らみんなの歌詞でもあるんだ。

―じゃあ、お気に入りの『In Rainbows』の中から、「Weird Fishes/ Arpeggi」をカバーすることにした理由を教えてください。

ニコ:弦楽器を入れようってアイディアが思い浮かんで、(シカゴのライブハウスの)Metroで演奏したんだ。やってみたらすごくうまくいって、「レコーディングしよう!」って話が進んでいって。特に理由があるわけでもなく、やってみたらいい感じだったから、流れに身を任せたって感じかな。

ベイリー:すごく自然な流れだったよね。きっかけはニコのアイディアだった。

ニコ:そう、ただやってみたかったんだ。大好きな曲の一つだし、思いついたからには「やろう!」って。その勢いでやったんだよね。




―乱暴な区分けではありますが、レディオヘッドの実験的な側面とソングライティングの側面、どちらにより惹かれていますか?

ニコ:もちろん、その二つのコンビネーションがすばらしいんだけど、僕はソングライターとしての側面だね。

ベイリー:私は実験的な側面かな。風変わりなトーンが心に引っかかってくる。そこにソングライティングの良さがあいまって魅力的な音楽になってると思う。だから、その実験的な部分に惹かれてるかな。

―最近僕が面白いなと思うのは、『The Bends』の影響を受けているアーティストが増えてきたなということなんです。でも『The Bends』って結構長い間、大声で「このアルバムが好き!」とは言いづらい作品でもあったじゃないですか。

ニコ:たしかに、僕も最近になってよく聴くようになった。昔はそれほど好きじゃなかったんだけど、今ではライブビデオも観るくらい好きだよ。とにかくエネルギーがすごいよね、当時はまだストレートなロックバンドって感じだったし。個人的に、ロックミュージックがさまざまな形で更新されていくのが好きなんだよね。『The Bends』もそう。95年にリリースされたんだっけ? 当時ってウォール・オブ・サウンドが主流で、それ以外のサウンドをやることって難しかったと思う。

ベイリー:初めて『The Bends』を聴いた時はあまりピンとこなくて。それからしばらく聴いてなかったから、もう一度聴き直してみようかな。今がきっといいタイミングだと思うから。

―うん、ぜひ聴いてみてください。

オーディエンスとして経験した人生最高のライブ

―次に、自分がオーディエンスとして経験した、これまでの人生でのベストライブを教えてください。

ベイリー:私はボナルー・フェスティバルで観たパラモアかな。小学校高学年から中学校の頃はもう大大大ファンだった。今でも好きだけど、当時はかなりハマってて。それで観に行ったんだ。その時に「All I Wanted」のライブパフォーマンスを初めて観て。あまりライブでやらない曲だったと思うんだけど、当時の私はもう大興奮だった。夢が叶った……!って。ショーも最高で、すごくエモいライブだったな。



ニコ:そうだったんだ? めっちゃいい話じゃん、知らなかったよ。僕は誰のライブを観たかな......ねえ、ちょっと名前を挙げてくれない?

ベイリー:教会でフィリップ・グラスのライブを観てたじゃん。

ニコ:ああ、そうだ。フィリップ・グラスとシカゴ交響楽団のライブを観たんだ。ずっとライブで聴いてみたくて。あとはザ・マイクロフォンズ。『Microphones in 2020』のツアーを観に行ったんだよね。

ベイリー:最高だった。



ニコ:二人だけのライブパフォーマンスで、ベースが入ってきた時の音量は今までで一番デカかった。

ベイリー:身体が振動しちゃってたよね。最高にアツかった。それで言えば、ボナルー・フェスティバルでケンドリック・ラマーを観たんだけど、これもクレイジーで、私の鎖骨が振動してて(笑)。ほんと、心と体に来る音楽体験だった。ニコと(フリコのツアー/セッションベーシストの)デイヴィッドたちと観に行ったんだけど、すばらしいショーでグッときちゃった。

―ちなみに、今回のフジロックで観たいライブってあります?

ニコ:フジロックに(3日間)滞在できたらよかったんだけど、(フリコが出演する翌日のヘッドライナーである)クラフトワークは観たかったな……でも、他にも観たいバンドはいっぱいいるからね。


Photo by Masato Yokoyama

パフォーマーとしてもっとも影響を受けたライブ

―じゃあ、パフォーマーとしてもっとも影響を受けたライブは?

ニコ:たしか中学か高校の頃だったかな、デヴィッド・ボウイの最後のジギー・スターダストとしてのパフォーマンス(を収めたライブドキュメンタリー作品『Ziggy Stardust: The Motion Picture』)を観たんだけど、その後の音楽との関わり方を変えた決定的な体験だった。音楽の力は誰かを変えてしまうことさえできるんだ、って実感したね。



ベイリー:私はフリコの前にニコがやってたバンドを観た時かな。ステージでスプリッツ(足を前後に180度開脚すること)をやってて。ジャンプからのスプリッツ! あれはまたやってほしい、すごかったから。

―そんなことやってたんですね(笑)。

ニコ:今でもできたらいいんだけどさ(笑)。18歳くらいの時だよ。

ベイリー:話を戻すと、私はフィノムかな。シマとメイシーのパフォーマンスにはいつも刺激を受けてる。オーディエンスに動じることなくお互いにコミュニケーションをとりながら、自信に満ち溢れたパフォーマンスをしているから。私は緊張した時、目を閉じて何も見ないようにしちゃうんだけど、それってもちろんライブにも影響するでしょ。何も見ようとしないままその場に存在し続けることはできないから。

ニコ:ああ。

ベイリー:だから二人を尊敬してる。そういえば数カ月前に日本にきてたよね? ウィルコと一緒に。

ニコ:彼女たちと話をしてなかった?

―ええ。RSJでも取材していますね



ベイリー:いいよね、彼女たち。あとは、ミツキのライブを観た時かな。数年前のピッチフォーク(ミュージック・フェスティバル)でのライブ。彼女は彼女のキャラクターと一体化していて。私たちはステージで自由になれるんだ、って彼女はまさに体現していたと思う。彼女のパフォーマンスはすごく印象的だった。

ニコ:そういう意味ではボウイも同じだね。

―うん、まさにそうですね。


Photo by Masato Yokoyama

フリコのライブアンセム+新曲について

―あなたたちのライブで今一番盛り上がる曲、ライブアンセムになっている曲は何ですか?

ニコ:たぶん「Get Numb to It!」じゃないかな。フジロックで確かめよう!(笑)フェスにぴったりの曲じゃない? シカゴで演奏した時、「Get Numb to It!」は合唱になったよね。

ベイリー:「Holdin' on People」もそうじゃない?

ニコ:「Holdin' on People」はアルバムに入ってないけど、シカゴでやったんだ。「Where We've Been」もそうかも。

ベイリー:「Where We've Been」は、私たちのアンセムソングだと思ってる。ライブで演奏した後にやりきった感じになれるというか。いろんな感情を満たしてくれる曲なんだ。




ニコ:フジロックでは未発表の新曲も披露するよ。ワクワクする!

―ほんとですか?! どんな感じの曲になっているのでしょうか?

ニコ:ちょっと変わったダークなダンスミュージックって感じかな。でも歌詞はすごくパーソナルで、アルバム収録曲と近い。とはいえ、僕にとってはまったくの別物なんだけどね。

ベイリー:リズミカルなダンスミュージック。せわしないっていう意味ではないんだけど、アクセルをずっと踏み込んでるような感じ。

ニコ: プレイするのも楽しい。ずっと一つのラインで、歌詞もそう。

ベイリー:その他の要素がどんどん変わっていくんだ。楽しいよね!

ニコ:ドラムパートはヤバいよ、クレイジー(笑)。

【動画を見る】フリコ、新曲をフジロックで世界初披露


フジロック出演時のライブ写真

一番好きなジブリ映画

―前回のインタビューでジブリの映画が好きだと言っていましたが、一番お気に入りのジブリ映画は?

ベイリー:『千と千尋の神隠し』はずっと大好き。初めて観たジブリ映画だったし。美しさとダークな部分が描かれているよね。子供の頃は、あの豚のシーンが怖くて(笑)。

ニコ:そうそう! 僕も豚のシーンが怖くてなかなか観られなかった。でも僕は『ハウルの動く城』かな。特にサウンドトラックの「人生のメリーゴーランド」。次のアルバムは、久石譲や坂本龍一の影響を強く受けていて。『もののけ姫』の中で、もののけ姫が狼に乗っているカットシーンがあるよね。あのシーンがすごく強烈で、僕の中で記憶に焼きついているんだ。



―ジブリ映画、もしくは宮崎駿監督の一番の魅力ってどこにあると思いますか?

ニコ:以前、映画制作について語ってる宮崎駿監督のインタビューをYouTubeで観たんだけど、彼は窓の外を眺めながら、「あのビルや電線の上を走るのってどんな感じだろう?」って言っていて。まさに子供のような好奇心を持ち続ける、彼を体現する言葉だと思った。純粋な子供心を持ち続けることってすごく難しいよね? 僕も20代の気持ちを失いたくないって思う。その精神を燃やし続けながら映画を作る姿は、僕を励ましてくれるんだ。

2024年上半期のベストソング+新作の展望

Paste Magazineの2024年上半期のベストソング1位に「Where Weʼve Been」が選ばれましたが、あなたたちにとっての2024年上半期のベストソングを挙げるとすれば?

ニコ:今年はいい曲がいっぱいあるよね。ちょっと考えさせて……。

ベイリー:ちょっと調べなきゃ(と言って、自分のスマホを見る)……これは2023年のリリースだし……あっ、これだ!チャーリー・XCXの「Sympathy is a knife」。

ニコ:あー、僕もそれ!

ベイリー:最初はシカゴのバンド、スクワレル・フラワーの『Tomorrow's Fire』だと思ってたんだけど、今調べてみたら2023年のリリースで。だから、チャーリー・XCXの「Sympathy is a knife」が今のところトップかな。

ニコ: 僕も同感。ジャンルで括れないようなアルバムだよね。ダイレクトに訴えかけてくる何かがある。

ベイリー: 正直な言葉が歌詞に綴られてる。ダンスっぽいんだけど、すごくエモーショナルで親しみやすさを持った音楽。こんな音楽、そう簡単には作れないよ。



―同感です。今回はサウンドはもちろんですけど、歌詞がいいですよね。それにしても、フリコの曲やアルバムは、Paste Magazineだけでなく、複数のメディアで上半期のベストに選出されていましたが、自分たちの音楽が少しずつ世間に浸透してきているなという感覚はありますか?

ニコ:その感覚は間違いなくあるし、これから起こりうることにはもちろんワクワクしてる。ありきたりな言い方になっちゃうけど、今の状況に感謝している一方で、どこか空虚に感じることもあって。満たされてないっていうか……特にアルバム制作を終えた後だからさ。すべてを制作に注いでいたんだ。

ベイリー:大変だったし、精神的にも余裕なんてなかったよね。

ニコ:こうやってツアーができるなんて、すごくありがたい。ブッキングエージェントと契約して、ここまで辿り着くのはすごく大変だったし。うまく言葉にできるか分からないけど……準備を整えて目的地に向けて歩みを始めるとするよね? 歩き続ける過程で、ある時ふと気持ちに余裕が生まれて、他のことにも目を向けられるタイミングがやってくる。場所を変えたり、新しい人たちと制作したり、日本へ来たこともそう。同年代の人たちと出会って仲良くなって、新しい学びがあって。このアルバムが新しい学びや出会いへと導いてくれたんだ。この経験が次のアルバムにつながっていくといいなと思ってるよ。



―次のアルバムはこんなふうにしたい、っていう構想はまだこれから?

ニコ:わからないな。僕は自然に生まれてくるべきだと思ってる。今回のアルバムも意識的だったわけじゃないんだ。少なくとも後半になるまでは、特別意識していなかった。

ベイリー:ダンスミュージックについては話したりしてたよね。実験的なことがしたいね、って。

ニコ:ああ。『ストップ・メイキング・センス』を観てからすっかり影響されて、ライブレコーディングを観たり、トーキング・ヘッズやデイヴィッド・バーンをチェックしてたんだ。ただのダンスミュージックじゃなくて、楽しさや悲しみみたいな感情がちゃんとある音楽だよね。

ベイリー:ウォーター・フロム・ユア・アイズのオープニングをやったんだけど、同じ理由ですごく刺激をもらった。荒々しくてノイジーなんだけど踊れて、婉曲的に感情を伝える音楽。




ニコ:実は、次のアルバムのタイトル案はもうあるんだけど……まだ言えないな。

ベイリー:これから変えるかもしれないし。

ニコ:そう。それか、シンプルに『ベイリー』でもいいんじゃない?

ベイリー:ただ『ベイリー』って?(笑)

ニコ:そう。いいんじゃない?

―(笑)ニューアルバムはいつのタイミングで作りたいと思っていますか?

ニコ:来年末あたりにできたらいいなって話してはいるけど、急いで満足できないものを作りたくないんだ。

ベイリー:来年末に向けてっていう目的を立てるのは、精神的にはうまく作用してる。でも、満足できていない状態でリリースしたり、プロセスを急がせるようなことはしたくない。まあ、今のところはいい感じのスケジュールじゃないかな。

ニコ:まあ、4年分の曲のアルバムをリリースしたばかりなんだ。1stアルバムに人生をかけておいて、セカンドアルバムのリリースに1~2年っていうのはさ。ちょっと様子をみてみようと思ってる。今はとにかくツアーでいろんな場所を訪れて、これからいろんな影響を受けていくことになると思う。この先どうなるかは自分でも分からない、誰も予測できないよ。


Photo by Masato Yokoyama

地元シカゴをもっとも象徴する音楽

―あなたたちの地元、シカゴをもっとも象徴する音楽は何でしょうか?

ニコ:難しいなあ。僕のお気に入りのシカゴバンドはリズ・フェアで、特に最初のアルバム(『Exile in Guyville』)かな。

ベイリー:私も。

ニコ:あとはスマッシング・パンプキンズの『Siamese Dream』。やっぱりロックミュージックで有名なのは、スマッシング・パンプキンズとかリズ・フェアとかだよね。でも最近はフィノムがお気に入り。高校生の頃から聴いてたけど。シマには子供がいて、赤ん坊と一緒にツアーを回ってるんだって。ハードすぎるよね。あと好きなのはヘムロックとか。ちなみに、ベイリーは時々ヘムロックでベースとして参加してるよ。

ベイリー:V.V. Lightbodyも。

ニコ:ああ、そうだ。それにホースガール。

ベイリー:今はニューヨークを拠点にしてるけど、シカゴ出身だから。





ニコ:あと、シカゴはヒップホップやラップシーンも大きいんだ。

ベイリー:ハウスミュージックもシカゴで生まれたし。そこまで詳しいわけじゃないけど、ハウスは聴いたりするし、二人とも好きだよ。

ニコ:たしかに、そう。

―じゃあ最後に、自分たちでフェスをオーガナイズするとしたら、理想のラインナップは?

ニコ:シカゴフェスティバルをやりたいと思ってたんだ。すべてシカゴ出身のバンドのラインナップを組もう!

ベイリー:ジャンルを混ぜても楽しいよね、グラデーションを持たせてさ。フォークミュージックからスタートして、夜が更けるにつれてDJセットやハウスミュージックをセットする。

ニコ: シカゴの友人たちもいっぱいいるし、僕らが本当にオーガナイズできたらいいよね……うん、だからシカゴフェスティバル!

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FRIKO
JAPAN TOUR 2024
2024年11月19日(火)大阪 UMEDA CLUB QUATTRO
2024年11月21日(木)東京 KANDA SQUARE HALL
オフィシャル先行:2024年7月26日(金)15:00~8月4日 (日) 23:59
先行URL:https://eplus.jp/friko/
一般発売日:2024年8月10日(土)10:00~
詳細:https://smash-jpn.com/live/?id=4236


フリコ
『Where weve been, Where we go from here』
発売中
詳細:http://bignothing.blog88.fc2.com/blog-entry-14805.html
日本公式サイト:https://bignothing.net/friko.html


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Friko、ついに日本でライブできてよかったね!気合い入りまくり激情エモみが凄かった。ベイリーの弾力性のあるドラムがまた効いてるね。↓世界初披露の新曲は彼らなりのトーキング・ヘッズ解釈?早々に決まった単独公演も楽しみ。#fujirock pic.twitter.com/3YKvn9ye5x — 小熊俊哉 (@kitikuma3) July 26, 2024

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