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ルイス・コールが力説、先鋭オーケストラと奏でる「究極のリアルサウンド」と実験の裏側

Rolling Stone Japan / 2024年8月9日 17時30分

ルイス・コール

ルイス・コール(Louis Cole)の最新アルバム『nothing』は、まさかのオーケストラとのコラボ作だ。近年はソロやノウワーとして日本でもビッグバンドとの共演を行なっており、アンサンブルへの関心が増しているようなのは伝わっていたが、ここまでやるのか……と正直驚いた。

今回、彼がコラボしたのはオランダのメトロポール・オーケストラ。ジャズを中心にあらゆる音楽に対応できる名門で、過去にはロバート・グラスパーやスナーキー・パピー、ジェイコブ・コリアー、ローラ・マヴーラ、ジェイムスズーやヘンリク・シュワルツなどとも共演している。

そんな世界最高峰のポップオーケストラと手を組んだルイスは、自身のアレンジャーとしての能力を最大限に発揮し、自宅でのDIYな制作環境で生み出してきたこれまでの音楽的魅力を損なうことなく、むしろリスナーの予想する遥か上へと拡張し、そのポテンシャルの高さを見せつけることに成功している。シンプルに「底が知れない」となること必至な作品だ。僕らはまだルイス・コールの音楽をほんの僅かしか知らないのかもしれない。

ちなみにメトロポールといえば、ジャズ作曲家・挾間美帆が客演常任指揮者を務めているオーケストラでもある。今回のコラボについて、ルイスからスムーズに話を聞くことができたのは、以前から挾間がメトロポールについて話を聞かせてくれたおかげだ。なので、この記事ではスペシャルサンクスとして彼女の名前を明記しておきたい。




—『nothing』を作るに至った経緯からお話し頂けますか?

ルイス:僕は以前からずっとオーケストラのための曲を書きたいと思っていたんだ。オーケストラで演奏されるような曲がとても好きだからね。それで、いつかオーケストラに向けた曲を書けたら良いなと思っていて。今回、オランダのメトロポール・オーケストラが僕に連絡をくれて、彼らのための楽曲を書いて一緒に演奏して、レコーディングをしてみないかと誘ってくれたんだ。

—最初にメトロポールと繋がったのはいつ頃で、どういう経緯だったんですか?

ルイス:最初に出会ったのは指揮者のジュールス・バックリー。ノース・シー・ジャズ・フェスティバルに行った時に泊まったホテルで、誰かが火災報知器を鳴らしてしまったみたいで、宿泊者全員が駐車場に避難しなくちゃいけなかった。そこで彼と出会って話をして、何か一緒に出来たらいいねということになって(笑)。それでメトロポールと繋がりが出来たんだ。



—メトロポールはとても変わったオーケストラですよね。どんな特徴があると思いますか?

ルイス:素晴らしいオーケストラだよ。オーケストラに必要な楽器はすべて揃っているんだけど、クリックトラックを聴きながら演奏するし、指揮者の指示に正確に従うことができる。全員が同じクリックトラックを聴きながら演奏するから、すごく速い曲も弾きこなすことができる。演奏がとても正確なんだ。彼らはとても万能で融通が利くから、あらゆるタイプの音楽を演奏することができる。そういうオーケストラは少ないから、それが彼らの最大の強みだね。

—全員クリックを聴きながら演奏するオーケストラは他になさそうですよね。

ルイス:そうだね。すごく珍しいと思う。

—メトロポールは一応、ジャズを基本にしたポップ・ミュージックのオーケストラという建て付けになっていると思いますが、彼らのジャズ性についてはどう思いますか?

ルイス:管楽器や木管楽器のセクションには、ジャズ・ミュージシャンも多いようだから、そこにジャズ性を感じるね。彼らはジャズのタイミングも完璧に理解しているし、クラシック音楽を演奏することにも長けている。そのどちらのスタイルの音楽も演奏することができるんだ

—『nothing』の曲の中で、メトロポールのジャズが上手い部分が特に発揮されているのはどれだと思いますか?

ルイス:最もハードコアなジャズというと、5曲目の「Cruisin for P」だね。「Life」にもジャズ的な感性が詰まっている。クラシックっぽいサウンドではあるんだけど、そこにスピード感のあるグルーヴが乗っていて、ほとんどジャズと言ってもいい感じの曲だと思う。それと、他には……「Weird Moments」も速いライン、速いメロディがあって、ジャズっぽく聞こえるかもしれない。一般的なオーケストラが演奏するものとは明らかに異質だね。彼らはそうしたスピード感のあるグルーヴを演奏することが出来て、しかもペースを崩さないところがすごいんだ。




—また、彼らにはクラシック的な巧さという部分もあると思うのですが、そういう部分が出た曲は例えばどれだと思いますか?

ルイス:それはたくさんあるね。多くの曲にそうした部分がフィーチャーされていると思うけど、僕のお気に入り……クラシックの世界観が最も深く表現されていて、深淵なサウンドを聴かせてくれるのはタイトルトラックの「nothing」かな。

—ほとんどストリングだけの曲ですよね。どういうところが気に入っているんですか?

ルイス:個人的には、シンプルだけど特別感のある曲を書くのって本当に難しいと思う。単にシンプルな曲を書くのはわけもないし、不可思議で、極端で、実験的な、個性的でスペシャルな曲を書くこともそんなに難しくない。でも、シンプルだけどスペシャルな曲を書くというのは、僕にとって世界一難しいことなんだ。シンプルな中からとても深い感情を掘り起こして、それを1種類の楽器で表現することの難しさ。僕はそういう曲を書こうとこの15〜20年間、ずっと挑戦してきたように思う。それで、今回とうとうそんな曲を書くことが出来たんだ。「やったー!」って気分だよ(笑)

非常にクラシック的な曲としては、1曲目の「Ludovici Cole Est Frigus」もそうだね。とてもクラシック的にしたいと思って作った曲だから。

—最初に話していたようなクリックを使うのが上手かったり、色んなジャンルを演奏することができる部分が特に出ているのはどの曲だと思いますか?

ルイス:「Life」「A Pill in the Sea」だね。すごく速いリズムだから、これはクリックがないと演奏できないと思うし、彼らは完璧にタイミングを合わせてきたよ。それとクラシックなサウンドが印象的な曲、「Things Will Fall Apart」では管楽器と低音の弦楽器がベースラインを演奏しているんだけど、完璧だったよ。グルーヴがあってすごく良いサウンドになった。その辺が最良の見本という感じかな。



—メトロポールはそれこそBrainfeederのアーティストとも共演しているくらいなので、大半の音楽は演奏できそうですが、そんな彼らにとってもあなたの音楽はハードだったのではないかと思います。

ルイス:そうかもしれないね。曲作りだけではなく、アレンジも僕がすべて手掛けたんだけど、実際そのアレンジをオーケストラとジュールスに持っていったら、「これは不可能だよ」「無理だよ」「できないな」という感じで、結構な分量を変える必要があったんだよね。僕はこのプロジェクトに真剣に取り組んでいたし、ものすごく気を配ったつもりだったから、「えー、勘弁してよ……」という感じで渋々変えることにしたんだ(笑)。でも、結局はリハーサルのほとんどの時間を、オリジナルのアレンジでやることに費やしたよ(笑)

ー自分の意見を通したと(笑)。

ルイス:少し手を加えるけど、でも結局はオリジナルに戻るという感じでね(笑)。

ーうまくやったんですね(笑)。

ルイス:だから最終的にはちょっとした調整にほんの少し時間を費やしたという感じだね。彼らも「これで成立するの? これは無理じゃない?」って訝しんでいた。だから、最後に調整期間を少し設けて、うまく機能するようにはしたんだよね。最初のリハーサルは変な感じだったし、荒削りだったと思う。2回、3回とリハーサルを重ねていくうちに、落としどころが分かってまとまってきた感じで良かったんだ。

—メトロポールがいちばん大変そうだったのはどの曲ですか?

ルイス:恐らく「Wizard Funk」だね。すごく奇妙なリズムで、ファンクの曲ではあるんだけど、特に木管楽器と管楽器のセクションのリズムは、あまり聴いたことのないような、ぎくしゃくしたような不可解なリズムになっている。僕はこの曲をキーボードで書いたんだけど、キーボードで演奏するんだったら普通にファンク・ソングなんだ。そこからパートを書き分けていったら、木管と管楽器のセクションのリズムが普通じゃないものになっちゃってね(笑)。特にクラリネットは本当にハードなベースラインを演奏することになってしまった。でも、彼らは完璧にそれを弾きこなしてくれて、素晴らしいサウンドになったよ。とはいえ、めちゃくちゃ大変だっただろうね(笑)。



—でも、「メトロポールだったらできるだろう」ということで書いているわけですよね。

ルイス:もちろん。とはいえ、あまりにも難しすぎたらそこはカットしようとは思っていた。でも、彼らは僕の意図を捉えて見事に演奏しちゃうんだよ。

—すごいですね。ジュールズ・バックリーはどんな仕事をしてくれたんですか?

ルイス:僕が「変なことをしようとしているのは分かってるけど、これを試してみていいかな?」と言うと、彼は「構わないよ。やってみよう」って言ってくれるんだ。彼はいつも僕の特殊なアイデアを支持してくれる存在で、それは僕にとってすごく素敵なことだった。僕が技術的な表現ではない形で彼にやりたいことを伝えると、彼はメンバーが分かる表現に翻訳してくれたりもしたね。

「エレクトロニックとオーケストラの融合」を果たすための工夫

—これまでのルイスの曲は、基本的にオーケストラの各楽器の音をサンプリングして、架空のオーケストラを自分で作ったり、オーケストラくらい豊かな音をシンセサイザーを使って出したりしてきました。今回は実際に譜面を書いて、オーケストラが演奏しています。その違いってどんなものですか?

ルイス:たとえ素晴らしいサンプルを使ったとしても、質の高いシンセを使ったとしても、あの人数の人たちが演奏する本物のオーケストラが生み出す息遣いや、魂や感情というものはとは較べられない。人間が醸し出す小さな失敗さえそこにあって、それが生命に溢れたサウンドを生み出すし、そこから感情が溢れ出すんだ。言ってみれば、究極のリアルサウンドで、この人数で創り出すサウンドは他のどんなものとも較べられないよ。それが僕にとっては最高だった。

—スコアを書くことについてはどうでしたか?

ルイス:そこはより集中して真剣に取り組まなければいけない部分だったね。キーボードで弦楽器の音を出すのとは訳が違うから。「どの音をどの人に弾いてもらおう?」ってことを考えなくちゃいけないし、それを70人に振り分けなきゃいけない。脳みその全然違う部分を使う作業だったよ。このコードを、このメロディを、このパートをどういう風に振り分けたいか、本当にたくさん考えた。でも、どのミュージシャンにどのパートを振り分けるかを考えることさえ、クリエイティビティを刺激してくれたから、楽しい挑戦だったんだ

—あなたは以前から変わったハーモニーを駆使してきましたが、これまでは自分の手の延長にある使い慣れた楽器で作ってきたわけですよね。それを改めてひとつひとつの楽器に振り分けていくというのはどんな作業でしたか?

ルイス:たしかに、僕が演奏するのに慣れていない楽器がほとんどだったけど、この20年間、たくさんのオーケストラ音楽を聴いてきたから「こういうサウンドは管楽器で表現するのがいいな」とか「このサウンドはクラリネット隊が鳴らすといいな」「これはフルート向きだなとか」「ここは弦楽器に合っている」とか、そういう考え方をすることに慣れていたんだ。色々なものをたくさん聴いてきたデータベースが活きたと思う。



ーなるほど。今回は相当細かく作り込むことになったんじゃないですか?

ルイス:僕はクラシック音楽も大好きだし、古い音楽も大好きだけど、一方でドラムも好きだし速い曲を演奏するのも好きなんだ。グルーヴのあるものもファンクも好きだよ。だから、こういう自分が大好きなものを全部取り込んだ、新しいサウンドを創りたかったんだ。例えば1曲目なんかは分かりやすく古い曲調だし、そういうサウンドにしたかったんだけど、他の曲については、わずかな隙間があると思う。これまでに誰もやったことのない「ハードなグルーヴ+オーケストラ・サウンド」に存在する小さな隙間。僕が心から聴いてみたいと思っている音楽がこの隙間を埋めるんじゃないかと思って創り始めたんだ。そういう野心とか、ヴィジョンが先にあって、細かなディテイルは後からついてきたように思う。その境地に達してから、具体的なディテイルを作っていったんだ

—あなたの音楽にとってエレクトロニックな楽器はすごく重要ですよね。そして、今作はエレクトロニックな楽器とオーケストラとの組み合わせがすごく上手くいっているアルバムだと思います。その部分はどうでした?

ルイス:それこそが個人的に聴いてみたいものだったんだ。そういうものはこれまでに余りなかったと思うし、上手くやりこなしているものもなかったと思うから。だから、僕が一役買おうと思ったんだよ(笑)。そういう音楽があったらいいのになーって心から思っていたからね。スピード感のあるハウスのグルーヴとオーケストラを組み合わせた音楽を聴くことが出来たら最高なのにって。オーケストラがそこに幅を持たせてくれて、深みと壮大なスケールを与えてくれるんじゃないか、僕はそういうものに挑戦してみたかったんだ。

ーその手応えについては?

ルイス:結果的に出来上がったものにはとても満足しているけど、作っている最中は実験だった。本当に機能するのか確証はなかったからね。書いてみたものの、これでは機能しないと思って捨てたものもあるよ。キープしたものは実際にとても上手い具合に機能したけど、僕自身がはなからそれを期待していたものばかりではないんだ。なんにせよ、なんらかの形でエレクトロニックとオーケストラが融合したサウンドがこの世に存在してくれることになればいいなくらいに思っていたんだよ。

ドラム録音の裏話、ルイスならではの遊び心

—オーケストラは広い場所で一緒に録音することが多いので、楽器によってはオーケストラと一緒に演奏する際、普段通りの大きい音量を出せないケースもありますよね。繊細に鳴らさなければいけない生の楽器と、エレクトロニックな楽器を組み合わせて録音するのは尚更難しいはずです。

ルイス:そうだね。基本的には、不可能なことだよ。そういうサイズ感の部屋でドラムをプレイしたら、全然良い音が録れないから。クラシックのレコーディングの時は、通常はたとえば弦楽器のセクションを録る時にはマイクを離れたところに置いて、部屋の空気音も一緒に録音することで美しい響きになるんだけど、今回はそれができないわけだよ。

ーそうなりますよね。

ルイス:それで、それぞれのバイオリンに小さなマイクを装着することで、バイオリンの音にドラムの音がかぶらないようにしたんだ。そうすることで、ひとつの弦が奏でるひとつひとつの音を拾うことができた。すべての弦楽器に小さなマイクを装着して録音した曲に、今度はリヴァーブのプラグインを用いて、偽のリヴァーブをかけたんだ。そのコンピュータで作り出したリヴァーブが良い感じのサウンドにしてくれた。すごく気に入ったね。

ーそんな工夫があったんですね。

ルイス:ドラムやベースのような音の大きな楽器から隔離して、マイクをそれぞれの楽器に付けるようなレコーディングの手法を知っていることも、メトロポールを唯一無二の存在にしている理由のひとつだね。最善の方法を彼らは知っているんだ。それと、僕はライブではマイクに向かって歌いながらドラムを演奏するんだけど、それも大きな問題だったね。それで、ボーカルは後から別録りして、オーバーダブにしたんだ。

—今回、最も難しかったのはドラムだと思います。いつものようには録音できなかったはずですが、「これぞルイス・コール」という音色がしっかり収められている。そこも素晴らしいなと思いました。

ルイス:そう言ってもらえて良かったよ。最も重要だったのは、いつもより控えめに叩くということかな(笑)。でも実際、レコーディングの時はその方がサウンド的には良くなるんだよ。ちょっと優しめに叩いた方が音は格段に良くなる気がする。なぜかはよく分からないんだけど、スネアを思い切り叩いても実際にレコーディングしたものを聴くとそんなに大きく感じないんだよね。音が大きく聞こえるとしたら、それはマイクの性能ありきなんじゃないかと思う。よく分からないんだけどね、興味深いなっていつも思う。

もうひとつ重要なのは、僕のドラムセットを音の静かな楽器からなるべく離れたところにセッティングしたことだね。あれは良いアイデアだったな。それに、僕は歌いながら叩くから、なるべくドラミングをシンプルにしたんだ。そうすれば叩くのと歌うのを同時にすることができるから。

—クレジットを見ると、2箇所でやったライブ録音を組み合わせていたり、そこにスタジオで録ったオーケストラの音が足されていたりします。色々な場所でレコーディングしたものに後から手を加えて、こういう形に仕上げたってことですか?

ルイス:そう、ものすごい仕事量だったよ(笑)。ライブ・レコーディングとスタジオでレコーディングしたものがあって、ライブで録音したものにスタジオで録ったストリングスを乗せたりもした。それに、あれだけの人数が演奏しているから、ライブでは間違う人も当然いる。その場合も、スタジオで録音したものに差し替えることで手直しを入れたりしたんだ。2つのセッションをやったわけだから、マイクの数もものすごく多かったし、人数も多いから制作は本当に大変だった……。

—「オーケストラル・ヒット」っていう、サンプラーによく入っているオーケストラっぽい音の定番がありますが、オーケストラル・ヒットっぽいものを本物のオーケストラに演奏させている、みたいな箇所がありませんか?

ルイス:そうそう、そんな場面がいくつかあった(笑)。そういうサウンドになってるところがあるんだよね。

—例えば「Weird Moments」とか。

ルイス:うん、間違いない(笑)。



—そういうふざけているというか、倒錯しているアイデアって他にどんなものがありますか?

ルイス:「Who Cares 2」で、オーケストラ全員がフルボリュームで入ってくる直前に、トライアングルが1回だけ鳴るんだよ(笑)。これは僕だけが楽しめる遊び心って感じだね。

—徹底的に練習やリサーチをして、すごく真面目に作ったアルバムなのに、随所で遊び心が垣間見える。まさしくルイス・コールの音楽って感じがしますね。

ルイス:それはクールな感想だね(笑)。



ルイス・コール with メトロポール・オーケストラ/ジュールズ・バックリー
『nothing』
発売中
詳細:https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14057

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